産技研技術セミナーBMB第35回勉強会開催報告

BMBでは去る10月20日、参加者26名を集めて、『中小企業のための映像メディア活用法 ~PR動画やVR(仮想現実)などの制作から活用まで~』をテーマにオフ会を開催しました。

(地独)産技研 顧客サービス室 業務推進課の久米氏からは、「産技研プロモーション動画の制作と活用について」事例紹介をいただきました。

発注者の立場として、動画制作者へは編集可能なデータ形式での納品が望ましく、①組み合わせ編集が可能、②将来的なコンテンツの追加も可能、③字幕の追加が可能などのメリットを上げられました。

また、プロモーション動画の活用については、産技研見学者(来訪者)への視聴、展示会イベントでの放映、ホームページへの掲載、玄関アトリウムでの放映、府民開放事業での放映、DVDメディアの配布など、様々な場面での有効活用が図られていることをご紹介いただきました。


次に基調講演では、株式会社ズームスの保田氏から「VR(仮想現実)が変える、情報伝達とものづくりの未来」をテーマに、昨今のVR(仮想現実)の、様々な活用の広がりについてご教授いただきました。

一口にVRと言っても、①VR(仮想現実)=現実と同等のもの、②AR(拡張現実)=現実空間に画像や文字を付加、③MR(複合現実)=現実空間に3D情報を付加と目的が分かれ、ゲームやアミューズメント領域はもちろんのこと、製造現場での組み立てシミュレーションや、運転・操縦シミュレーター、外科医療や画像診断のためのトレーニング、災害の可視化による防災訓練など、これからの情報伝達やものづくりに大きな影響を与え、産業分野での利活用で、2020年には市場規模も12兆円に及ぶ試算もあるとのことでした。


最後に、エアフローティングメディア委員会の十二氏からは「エア・フローティング・メディアを活用した企業プロモーション」についてご紹介とデモンストレーションをいただきました。

アナログとデジタル、リアルとバーチャルの境界を越えた、これまでにない表現メディア「エア・フローティング・メディア(空中浮遊像を使った体験や表現)」は、特殊なプラスチックレンズを使うことで、既存の映像コンテンツを簡単に空中に浮遊するように見せることができ、人々に新しい驚きや感動、インタラクティブなサービスやコミュニケーションスペースを提供できるとのことです。

興味深く「エア・フローティング・メディア」を覗き込む受講者

ペットボトルの中に浮かび上がる初音ミク

上部からのプロジェクション(波・影)とエア・フローティング・メディアの融合作品