【集客できるホームページとは】スペックと運用の重要性 - 350社の無料診断から見えた課題と対策

大阪産業局 oidcのWeb関連担当の松崎匡浩です。

先日、大阪産業局 デザイン活用支援oidcの公式サイトで、私が担当している「ホームページ無料診断」サービスについて詳しい記事を公開しました。このサービスでは、主に大阪府内の中小企業の皆様のホームページについて、集客や運用面での改善点を具体的にアドバイスさせていただいています。
今日はその経験から見えてきた、ホームページ制作業界の現状と、お客様が知っておくべき重要なポイントについてお話ししたいと思います。

ホームページ無料診断から見えてきた課題

これまで350社以上のホームページを診断してきた中で、ある共通した傾向が見えてきました。それは、多くの制作会社が「見た目の制作」だけを行い、肝心の「集客のための仕様」や「運用面での配慮」が十分ではないという状況です。
実は、ホームページの見た目は評価しやすい要素ですが、集客に必要な技術的な要素は、お客様からは見えにくい部分が多くあります。そのため、制作会社側も見た目の完成度を重視し、集客のための重要な要素がおろそかになりがちなのです。

見た目重視の制作がもたらす影響

テンプレート自体は便利なツールですが、それを使用する際にも適切な設定や調整が必要です。例えば、画像の最適化、スマートフォンでの表示調整、表示速度の改善、検索エンジン対策など、様々な技術的な設定が求められます。しかし、多くの場合、そういった細かな調整や最適化が行われないまま、見た目だけを整えて納品されているのが現状なのです。
この結果、見た目は綺麗でも検索順位が上がらない、スマートフォンでの表示が遅い、問い合わせが増えないといった状況が発生してしまいます。特に中小企業のホームページでは、こういった技術面での最適化不足が、せっかくの集客機会の損失につながっているケースが非常に多く見られます。
ECサイトでも同様で、商品画像の最適化不足による表示の遅さや、スムーズに購入できない導線設計により、カートの離脱率が高くなってしまうケースが目立ちます。せっかく商品の魅力を伝えるデザインに仕上がっていても、こういった技術面での課題により、ユーザーの操作性が悪くなり、実際の売上につながりにくい状況が生まれています。

1. 集客を考慮していないスペック

私が診断を行ってきた多くのホームページで、集客に直結する技術的な課題が見つかっています。
例えば検索エンジンが理解しにくいHTML構造になっていたり、スマートフォンでの表示や操作性が最適化されていなかったり、ページの表示速度への配慮が全くされていなかったりするケースが非常に多いです。また、コンテンツの更新性や拡張性への考慮も不十分で、運用段階で様々な制限に悩まされることになるケースも少なくありません。

これらの問題は、制作時にしっかりと検討され、対策を行っておかないと、後から修正しようとしても大規模な改修が必要になってしまいます。特に気になるのは、こうした要素が集客に大きく影響するにも関わらず、制作時にほとんど考慮されていないケースが多いことです。

2. 運用面での課題

ホームページは作って終わりではありません。
公開後の運用こそが集客の成果を左右する重要な要素となります。しかし、多くの制作会社は制作時点で役目が終わってしまい、その後の運用支援やアドバイスを行ってくれません。その結果、せっかく制作したホームページが効果的に活用されないまま、放置されてしまうケースが数多く見られます。

【ホームページの運用面で特に重要なポイント】

  • コンテンツの定期的な更新と改善
  • アクセス解析データの活用
  • 検索エンジン対策の継続的な実施
  • ユーザー行動の分析と改善
  • 問い合わせ導線の最適化

3. 制作時の仕様に関する問題

もう一つ大きな課題として、制作時の仕様設計が集客を考慮していないケースが多いことが挙げられます。
ホームページの構造やコンテンツの配置は、単に見た目が良いだけでなく、しっかりとした戦略に基づいて設計されている必要があります。

【検討必須ポイント】

  • ターゲットユーザーの行動を考慮したサイト構造
  • 検索エンジンに評価される適切なHTML構造
  • コンバージョンを意識した導線設計
  • モバイルファーストの視点での最適化
  • 表示速度を考慮したコーディング

発注者側が注意すべきポイント

このような状況を踏まえて、ホームページを制作する際に発注者側が注意すべきポイントをまとめました。
ホームページ制作は専門的な知識が必要な分野です。そのため、発注者側もある程度の知識を持って制作会社と対話することが、より良いホームページを作るためには欠かせません。以下に、制作会社との打ち合わせ時に特に確認していただきたいポイントを整理しました。

1. 制作会社の選定について

制作会社を選ぶ際は、単にポートフォリオの見た目だけでなく、以下のような点もしっかりと確認することをお勧めします。

  • 過去の制作実績での具体的な成果
  • 運用支援体制の有無
  • 技術的な対応力
  • 集客施策への知見
  • アフターフォローの内容

2. 仕様の確認ポイント

見積書や提案書を確認する際は、以下の点について具体的な説明を求めましょう。

  • 検索エンジン対策の具体的な実装内容
  • スマートフォンでの操作性の詳細
  • 表示速度への対策
  • セキュリティ対策の内容
  • 更新性や拡張性への配慮

3. 運用面での確認事項

制作後の運用について、以下のような点を事前に確認することが重要です。

  • 更新作業のサポート体制
  • アクセス解析の導入と活用支援
  • 定期的な改善提案の有無
  • 技術的なサポート内容
  • 保守・メンテナンス体制

これらは、いずれもホームページの集客力に大きく影響する要素です。特に重要なのは、制作時の仕様だけでなく、公開後の運用支援体制までしっかりと確認することです。その理由は、ホームページは作って終わりではなく、むしろ公開後の運用や改善によって集客の成果が大きく変わってくるからです。
制作会社との打ち合わせでは、これらの点について具体的な説明を求めて、実際にどのような対応が可能なのかを確認することを強くお勧めします。見積書や提案書の金額だけでなく、その内容がしっかりと記載されているかどうか、わかりやすく丁寧に節目英してくれるかどうかも、制作会社を選ぶ重要な判断材料となります。

## まとめ

ホームページは作って終わりではなく、むしろ公開後からが本番です。
見た目の良さはもちろん重要ですが、それ以上に集客につながる技術的な実装と、効果的な運用体制の確保が不可欠です。
制作会社を選ぶ際は、デザイン力も重視すべき重要なポイントですが、技術力や運用支援力もしっかりと確認しておきましょう。また、制作時の仕様についても、単なる見た目の再現だけでなく、集客に必要な要素が適切に実装されているかを確認することが重要です。

大阪産業局 デザイン活用支援oidcでは、デザインを深く理解して効果的な活用につなげるプロジェクトを実施しています。
私が担当するホームページ無料診断もそのひとつです。

ホームページ無料診断についてはこちらから

松崎への面談お申し込みはこちらから