有限会社流楽

表示中のカテゴリー : 仕事以外のこと    ※欄外のカテゴリブロックにて別のカテゴリの記事もしくは「すべて」を選べます。

中小企業のwebコンサルティング・ホームページ制作なら流楽

webコンサルティング・ホームページ制作なら流楽

ホームページ制作なら流楽

【TOPICS】ネットショップ初心者向けBASEデザインテーマ「スターターパック」販売開始

流楽はwebコンサルティングで、あなたの販促活動をサポートします。

お客様個々の状況に合わせたwebコンサルティングサービスをご提案しています。
新規のホームページ制作、リニューアル、SEO、コンテンツ追加時など、フレキシブルな対応を心がけており、概算お見積りを依頼される前のご相談からしっかりとサポート致します。
また、ロゴデザイン・グラフィックデザイン制作・ホームページ制作を一貫して制作していますので、企業・ブランドイメージを統一した制作が可能です。

格付け嫌なら転業したら

【TOPICS】ネットショップ初心者向けBASEデザインテーマ「スターターパック」販売開始

「格付け嫌なら転業したら」とか「店の売り上げが伸びるのに残念なこと。評価されたくなければ違う仕事をすべきだ」とか言われたようです。

何かと話題のミシュランの編集総責任者さんのコメントです。

※「Tweets by xxxxx_PR」と表示される場合はTwitterが10秒ほど遅延している可能性があります。表示までしばらく待ってみてください。「通知はまだ届いていません」と表示される場合はtwitterの公開設定が不十分な可能性があります。

【保存版】テクニカルSEOチェックシート40項目


前回の記事「テクニカルSEOでWebサイトの評価を向上させる」では、テクニカルSEOの基本や重要性について見てみました。今回は、実際にWebサイトのテクニカルSEOをチェックするための具体的なポイントをまとめ、チェックシ … 続きを読む 【保存版】テクニカルSEOチェックシート40項目



テクニカルSEOでWebサイトの評価を向上させる


Webサイトの集客力を高めるためには、良質なコンテンツを作るだけでは不十分です。サイトの技術的な部分、いわば「裏側」の最適化もとても大切なんです。私たちが提供しているWebコンサルティングサービスでは、集客に取り組み始め … 続きを読む テクニカルSEOでWebサイトの評価を向上させる



Webマーケティングを最大化するSEO


Webマーケティングでは、常に変化するアルゴリズムや業種業界の動向に合わせたWeb集客戦略の見直しが必要になってきます。特に中小企業のマーケティング担当者にとっては、限られたリソースで最大の効果を得るためには、自社サイト … 続きを読む Webマーケティングを最大化するSEO



SEOを強化する!10個のセルフチェックポイント


「せっかくWebサイトを作ったのに検索結果で上位表示されない」「Google広告を出しているのにアクセス数が伸びない」「問い合わせフォームがほとんど使われていない」こうした悩みを抱えている企業は非常に多いのではないでしょ … 続きを読む SEOを強化する!10個のセルフチェックポイント



WebマーケティングにけるSEOの内製化


Web集客やマーケティングについて、外注先に依頼するのが一般的ですが、内製化を希望する中小企業は少なくありません。そんな要望を受けて、当社のWebコンサルティングは集客をサポートするのと同時に、内製化の支援も行っています … 続きを読む WebマーケティングにけるSEOの内製化



SEOとWeb広告の違いと相乗効果 – 効果的なWebマーケティング戦略


先日に公開した「WebマーケティングとSEOの違い」ではWebマーケティングとSEOの違い、それぞれの機能について見てみました。今回は、当社のブログで公開した「データドリブンで進めるWeb広告運用!データ活用型 Webマ … 続きを読む SEOとWeb広告の違いと相乗効果 – 効果的なWebマーケティング戦略



WebマーケティングとSEOの違い


先日、WebマーケティングのSEO戦略|ユーザー価値を高める技術とコンテンツやWebマーケティングにSEOが必要な理由の記事でお伝えしたように、WebマーケティングにおいてSEOはとても重要です。 でも、SEOとWebマ … 続きを読む WebマーケティングとSEOの違い



Webマーケティングの本質はユーザー理解から


Webマーケティングというと、多くの企業が「いかに多くの人をホームページに集めるか」という視点で考えがちです。Google広告やSNS広告、SEO対策、SNSマーケティング、プレスリリース、メールマーケティングなど、様々 … 続きを読む Webマーケティングの本質はユーザー理解から



WebマーケティングにSEOが必要な理由


先日、WebマーケティングのSEO戦略|ユーザー価値を高める技術とコンテンツで、実践的なSEOの取り組みについて説明しました。今回は、さまざまなWebマーケティングを行う前に、しっかりとSEOでホームページを最適化してお … 続きを読む WebマーケティングにSEOが必要な理由



WebマーケティングのSEO戦略|ユーザー価値を高める技術とコンテンツ


WebマーケティングにおいてSEOは、単なる検索順位向上のための施策ではなく、継続的なWeb集客を支える重要なベースの技術だと考えています。当社のWebコンサルティングでは、Webマーケティングの成功を支えるSEO戦略の … 続きを読む WebマーケティングのSEO戦略|ユーザー価値を高める技術とコンテンツ



テクニカルSEOの改善方法|実践的な取り組み方


Webコンサルタントの松崎です。

 

前は「テクニカルSEOとは何か」といった基本的なことを見てみました。

テクニカルSEOが「ホームページの性能の技術的な部分を整えて、検索エンジンからの評価を高める取り組み」であり、ホームページの集客力に大きく影響することがすこしわかってもらえたかなと思ってます。

 

今回は、そんなテクニカルSEOを「どのように改善していけばよいのか」という実践的な改善方法について見ていきます。専門的な知識がなくても取り組める方法もたくさんありますので、ぜひ参考にしてください。

改善の基本的な流れ

 

テクニカルSEOを改善する、基本的な流れをまず紹介します。。

  1. 現状の診断(問題点の把握)
  2. 改善計画の立案
  3. 改善策の実施
  4. 効果の測定と分析
  5. 継続的な改善

まずは自分のホームページの現状を知ることから始めます。

何が問題なのかがわからなければ、適切な改善を行うことができませんからね。

現状チェックに使えるツール

テクニカルSEOの現状を診断するのに使える無料ツールがあります。

専門知識がなくても自分のホームページの問題点を把握することができます。

Google Search Console

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のツールで、自分のホームページがGoogleでどのように認識されているかを確認できます。

 

【主な確認項目】

  • インデックス状況(Googleに正しく登録されているか)
  • クロール(巡回)エラー
  • モバイル対応状況
  • コアウェブバイタルの評価
  • セキュリティの問題

Search Consoleは、Googleアカウントがあれば誰でも利用できます。

まずはホームページの所有権を確認するための設定が必要ですが、一度設定すれば継続的にデータを確認することができます。

 

私がお客さんのホームページを診断する時は必ずこのツールを活用しています。「カバレッジ」レポートは、インデックスされていないページや問題のあるページを見つけるのに役立ちます。

PageSpeed Insights

PageSpeed InsightsもGoogleが提供する無料ツールで、Webページの表示速度やユーザー体験を測定できます。

 

【主な確認項目】

  • 表示速度のスコア(モバイル/デスクトップ別)
  • コアウェブバイタルの各指標(LCP、INP、CLS)
  • 改善すべき項目とその対策方法

使い方はとても簡単です。

ツールにURLを入力するだけで、詳細な分析結果が表示されます。

 

「ホームページの表示が遅い」と思っていても、何をどうすれば良いかわかりませんよね。

このツールは、現在の状況を点数で教えてくれるだけじゃなく、具体的な改善ポイントも教えてくれる優れものです。例えば「画像の最適化が必要」「JavaScriptの読み込みを遅延させるべき」といった具体的なアドバイスが得られます。

自分でも取り組めるテクニカルSEOの改善

現状の分析ができたら、次は具体的な改善を行います。

専門的な知識がなくても取り組める方法をいくつかご紹介します。

1. 画像の最適化

ホームページの表示速度を遅くする最大の要因の一つが、「最適化されていない画像」です。

シンプルな対策ですが、効果はわりと大きいです。

 

【具体的な対策】

  • 画像サイズの適正化
  • 画像のファイルサイズ圧縮
  • 次世代フォーマットの使用

「画像サイズの適正化」では、実際に表示される大きさに合わせて画像をリサイズします。例えば600pxの幅でしか表示されない箇所に2000pxもある大きな画像を使うのは無駄なので、適切なサイズに調整しましょう。「画像のファイルサイズ圧縮」では、専用ツールやサービスを使って見た目の品質とサイズを保ったままファイルサイズだけを削減sるつことができます。「次世代フォーマットの使用」では、従来のJPEG/PNGよりも効率的なWebPなどの新しい画像形式を採用することで、さらにファイルサイズを小さくできます。

これらの対策を組み合わせることで、ページの表示速度を改善することができます。

 

WordPressを使っている場合は、「Smush」や「EWWW Image Optimizer」などのプラグインを使うと、自動的に画像を最適化してくれるので便利です。

 

画像を正しく最適化すると、見た目は変わらないのに、ファイルサイズは1/4になり、表示速度を向上させることができます。ユーザーにもGoogleにも優しい、まさに一石二鳥の対策です。

2. キャッシュの活用

キャッシュとは、一度読み込んだデータを一時的に保存しておくことで、次回以降の読み込みを速くする仕組みです。

 

【具体的な対策】

  • -ブラウザキャッシュの設定
  • -キャッシュプラグインの導入

キャッシュとは、一度読み込んだページのデータをブラウザが一時的に保存しておく仕組みのことです。

これを効果的に設定すると、サイトを再訪問した時にすべてのデータを再ダウンロードする必要がないので、2回目以降のページ表示が劇的に速くなります。

 

サーバーの設定を変更したり、WordPressなら専用のキャッシュプラグインを導入することで簡単に設定することができます。

ブログやオンラインショップなど、同じユーザーが繰り返し訪れるホームページでは、この対策だけで体感速度が向上し、ユーザーの使いやすさがアップします。検索エンジンからも高評価となるので、SEOの観点でも効果的な施策と言えます。

3. 不要なプラグイン・スクリプトの削除

WordPressなどのCMSでホームページを運用している場合、使っていないプラグインが残っていることがよくあります。これが表示速度低下の原因になることもあります。

 

【具体的な対策】

  • 使っていないプラグインは完全に削除する
  • 複数の機能を持つ軽量なプラグインに統合できないか検討する
  • 本当に必要な機能かどうか見直す

あるホームページで20以上のプラグインが追加されているのを見て、使用していないものを整理して8個に減らしました。そうすると、表示速度が20点近く(PageSpeed Insightsの点数)も改善しました。

 

「便利かも」とか「面白いから」で入れたプラグインが、実はユーザーに大きな負荷をかけていることも少なくありません。この機会に一度見直しをおすすめします。

4. モバイルフレンドリー対応

多くのホームページはレスポンシブデザイン(画面サイズに応じて自動的にレイアウトが調整される設計)を採用していますが、それだけでスマホ対応できているとは言えません。

 

【具体的な対策】

  • フォントサイズの適正化
  • タップ要素の適正化
  • コンテンツの優先順位付け
  • 横スクロールを避ける

モバイルフレンドリー対応は、現代のウェブサイトでは欠かせない要素です。

「フォントサイズの適正化」は、スマホの小さな画面でも読みやすいよう16px以上の文字サイズを基本とします。「タップ要素の適正化」では、指でタップしやすいようリンクやボタンを最低44×44pxのサイズにし、操作性を向上させます。「コンテンツの優先順位付け」では、限られたスマホ画面で最も重要な情報を上部に配置し、ユーザーが即座に必要な情報にアクセスできるように配慮します。「横スクロールを避ける」ための対策では、コンテンツがスマホ画面の幅に収まるよう調整し、ユーザーがストレスなく閲覧できる環境を整えます。

 

こういったポイントの状況はGoogle Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポートで確認できます。きちんと改善することで検索順位の向上だけではなく、スマホユーザーの使いやすさも大きく改善することができますよ。

5. URLとリダイレクトの最適化

URLの構造やリダイレクト(転送)設定も、テクニカルSEOの重要なポイントです。

 

【具体的な対策】

  • シンプルなURL構造
  • 適切なリダイレクト設定
  • リダイレクトチェーン(連鎖)の削除

URLとリダイレクトの最適化は、テクニカルSEOの中でも見落とされがちなポイントです。

「シンプルなURL構造」では、短く読みやすい、内容を表すURLを作成することで、ユーザーと検索エンジンの両方が理解しやすくなります。「適切なリダイレクト設定」は、ホームページのリニューアル時に重要で、古いURLにアクセスがあった際に新しいURLに転送する「301リダイレクト」を設定します。「リダイレクトチェーンの削除」では、A→B→Cという複数段階の転送を避け、直接目的のページへ誘導するように設定します。

 

この対策が不十分だと、せっかく築いた検索順位がリニューアル後に失われてしまい、アクセス数が大幅に減少する恐れがあります。これはほんとによく聞かれるパターンです。

検索エンジンからの評価を維持するために非常に重要な取り組みです。

6. HTTPS(SSL)の導入

セキュリティ対策としてHTTPS(SSL)の導入は、もはやホームページの必須設定です。HTTPSとは、通信を暗号化して安全に情報をやり取りする仕組みです。

 

【具体的な対策】

  • レンタルサーバーのコントロールパネルからSSL証明書を導入する
  • HTTPからHTTPSへの301リダイレクトを設定する
  • ホームページ内の内部リンクをHTTPSに更新する
  • 混在コンテンツ(HTTPS内のHTTPコンテンツ)を修正する

多くのレンタルサーバーでは、無料のSSL証明書を簡単に導入できるようになっています。まだHTTPS化していないホームページがあれば、優先的に対応すべき課題です。

7. 構造化データの導入

構造化データ(Schema.org)とは、Webページの内容をより具体的に検索エンジンに伝えるための専用コードです。

これを挿入することで、検索結果ページでリッチスニペット(評価、価格、在庫状況などの追加情報)が表示される可能性が高くなります。(表示されないケースの方が多いですが...)

 

【具体的な対策】

  • WordPressなら「Schema Pro」や「Rank Math」などのプラグインを使用
  • 各ページに適した構造化データを実装する(記事、商品、FAQ、レビューなど)
  • Google検索結果のプレビューツールで表示確認をする

構造化データの導入は少し専門的な知識が必要に感じるかもしれませんが、WordPressのホームページであれば、プラグインで比較的簡単に実装できます。もし、構造化データが検索結果で表示されたとすると、すごく目立ちますので、クリック率の向上が期待できるようになります。

8. HTML構造の最適化

HTMLの構造を適切に整理することで、ユーザーと検索エンジンがページの内容の重要度や関連性を理解しやすくなります。

 

【具体的な対策】

  • 見出しタグの適切な使用
  • 画像のalt属性設定
  • メタタグの最適化

HTML構造の最適化は、Webサイトの「骨組み」を整える作業です。

「見出しタグの適切な使用」では、H1を1ページに1つだけ配置し、H2、H3などの見出しを文書の階層構造に合わせて正しく使用します。「画像のalt属性設定」は、画像が表示されない場合の代替テキストを記述することで、視覚障害のある方や検索エンジンが画像の内容を理解できるようにします。「メタタグの最適化」は、titleタグやmeta descriptionを適切に設定して検索結果での表示を改善します。

 

ホームページの情報構造を正しく記述することで、検索エンジンの理解をサポートし、結果として検索順位の向上につながる基本の施策です。

## 改善取り組みの優先順位

「テクニカルSEOはどれから始めればいいの?」と思う方に、優先順位をご提案します。

絶対にこの通りでなくて大丈夫です。あくまでも参考としてください。

 

  1. HTTPS(SSL)の導入:セキュリティ対策は最優先
  2. モバイルフレンドリー対応:現在はモバイルアクセスが主流
  3. ページ速度の改善:特に画像の最適化から始める
  4. HTML構造の最適化:見出しタグの適切な使用など
  5. URLとリダイレクトの最適化:特にホームページリニューアル時に重要
  6. キャッシュの活用:プラグインで比較的簡単に導入可能
  7. 構造化データの導入:検索結果でのリッチスニペット表示に効果的
  8. ホームページマップの最適化:検索エンジンのクロール効率を向上

ホームページによって抱える課題は違っているので、まずは診断ツールで現状をチェックして、自分のホームページの問題のある部分から優先的に対応しましょう。

テクニカルSEOの改善チェック

テクニカルSEO対策の効果をチェックするには、ツールを使って継続的に確認すると良いです。

 

【Google Search Console】

  •   インデックス状況の改善
  •   クロールエラーの減少
  •   -アウェブバイタルの評価
  •   クリック率の変化

【Google Analytics】

  • 直帰率
  • 平均セッション時間
  • ページビュー数
  • コンバージョン(成約)率

【PageSpeed Insights】

  • パフォーマンススコアの向上
  • 各種指標(LCP、CLS、INPなど)の改善

テクニカルSEOの効果は、すぐには現れません。

なので、最低でも1〜2ヶ月は継続的に測定するようにしてください。

 

改善後1ヶ月で特に変化がなかったものの、それを過ぎたあたりから徐々に検索順位が上昇し、3ヶ月後にはいくつかのキーワード検索で5〜10位ほど順位が上がった例もありますので。

外部の専門家に依頼すべきケース

これまで説明してきた対応方法も難易度が高かったり、専用のツールが必要だったりと、自分で対応できない対策があります。そういう場合は、専門家への依頼するのが良いでしょう。

専門家に依頼したほうがよいケース

  • サーバー設定など技術的に複雑な対応が必要な場合
  • 大規模なホームページリニューアルを行う場合
  • 競合が多く、より高度なSEO対策が必要な場合
  • 自社内にSEOの知識を持つ担当者がいない場合
  • 改善しても効果が見られない場合

専門家に依頼する際は、打ち合わせで「何をどう改善したいのか」をできるだけ具体的に伝えることが重要です。

また、複数の業者から見積もりを取って、実績や対応内容を比較することをおすすめします。

テクニカルSEOでホームページ基本性能アップ

テクニカルSEOは基本的な取り組みがしっかりできていないと、良質なコンテンツをページに掲載していても、検索エンジンを介してユーザーに届けることが難しくなってしまいます。

 

Webコンサルタントとして、様々なホームページを見てきて感じているのは、テクニカルSEOの必要性です。

Googleのアルゴリズム(検索順位を決定する基準とルールのようなもの)は、ユーザーの使いやすさ、ユーザーの利便性を重視するようになってきていて、ページの表示速度やモバイル対応などの技術的な取り組みがきちんと評価されるようになっています。

正しい知識できちんと改善すること

テクニカルSEOは専門的で難しそうに思えるかもしれませんが、基本的なことから少しずつ改善していくことで、確実に効果を上げることができます。画像の最適化やSSL化など、比較的取り組みやすい対策から始めることをおすすめします。

 

そして、この対策は一度きりで終わらせるのはなく、継続的に取り組み続けることが大事です。ホームページは「完成して終わり」ではなく、常に進化していくものだからです。さらに詳しく知りたい方は、ホームページの集客力を左右するテクニカルSEOの記事も参考にしてみてください。

 

ホームページの性能をアップさせたい方、集客できるホームページにしたい方、まずは現在の問題や課題をお聞かせください。

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



テクニカルSEO|ホームページの性能をあげる配慮


Webコンサルタントの松崎です。

 

これまでSEOやWeb集客についてまとめた記事や少し詳しく説明した記事をアップしてきました。

今回は「テクニカルSEOホームページの性能をアップさせる取り組みについて見ていきたいと思います。

テクニカルSEOとは何か?

 

テクニカルSEOとは、簡単に言うと「ホームページの技術的な部分を整えて、その性能をアップさせて、検索エンジンからの評価を高める取り組み」を言います。

 

SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)というと、「キーワードを入れる」「良質な記事を書く」といったコンテンツ面を思い浮かべる方が多いのですが、実はホームページの性能に関わる技術的な部分も同じくらい重要なんです。

 

「家の基礎工事」に例えてみます。

どんなに素敵な内装や家具を揃えても、基礎がしっかりしていなければ、家は長く安全に暮らすことができません。テクニカルSEOは、ホームページの機能や性能を左右する「基礎工事」にあたる部分なのです。

なぜテクニカルSEOが重要なのか?

「でも、見た目が良くて内容が充実していれば、それでいいんじゃないの?」

確かに、見た目の良さと内容の充実はとても大切です。でも、それだけでは不十分なんです。

理由は、大きく分けて2つあります。

1. 検索エンジンの評価に直結する

Googleをはじめとする検索エンジンは、ホームページを評価する時、コンテンツの質だけでなく、技術的な部分もチェックしています。

 

ページの表示速度が遅いサイトや、スマホで見にくいサイトは、内容が素晴らしくても検索順位が下がってしまうことがあります。Googleは「ユーザーにとって使いやすいサイト」を上位表示するアルゴリズムというルールや計算方法を採用しているからです。

2. ユーザーの使いやすさを大きく左右する

テクニカルSEOは、実は「ユーザーへの思いやり」でもあります。

 

あなたがお店に行ったとき、いくら良い商品があっても、店内が暗くて商品が見づらかったり、埃をかぶっていたり、接客が態度が悪かったり、レジで長時間待たされたりすると、良い印象を持ちませんよね。

 

ホームページも同じです。

ページの表示に時間がかかったり、スマホで見づらかったり、使いにくかったりすると、せっかく訪れたユーザーが「もう見るのをやめよう」と離れてしまいます。実際のデータでは、表示に3秒以上かかるサイトからは、40%のユーザーが離脱するとも言われています。

 

すごくもったいないですよね。

テクニカルSEOとコンテンツSEOの違い

SEOは大きく分けて「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」の2つに分けることができます。

 

テクニカルSEO

サイトの技術的な部分の最適化(表示速度、モバイル対応、セキュリティなど)

 

コンテンツSEO

サイトのコンテンツ面の最適化(キーワード選定、記事の質、内部リンクなど)

 

レストランに例えると、コンテンツSEOは「料理の味や見た目」、テクニカルSEOは「お店全体の雰囲気や接客サービス」といったところでしょうか。どちらも顧客満足には欠かせない要素です。

 

長年、ホームページ制作やSEOに関わって仕事をしてきましたが、テクニカルSEOの重要性がどんどん増しているように感じます。Googleのアルゴリズム(検索順位を決めるプログラム)は年々進化し、より「ユーザーにとって価値のあるサイト」を評価するようになっているからだと思います。

テクニカルSEOの主な要素

テクニカルSEOには、いくつかの要素がありますが、重要なものを5つご紹介します。

1. ページの表示速度

ページが素早く表示されることは、ユーザーの使いやすさを向上させて、満足度も高めます。スマホでの閲覧が増えているため、WiFi環境でなくてもでも素早くスムーズに表示されることが重要になってきています。

 

Googleも2018年から「ページ速度」を検索順位を決定するアルゴリズムの一つとして正式に取り入れています。

 

【必要な取り組み】

  • 画像の最適化(ファイルサイズの圧縮、新しい画像形式の採用)
  • JavaScriptやCSSの最適化
  • サーバーの応答速度の改善
  • 不要なプラグインの削減

ページ速度を測定するには、GoogleのPageSpeed Insightsというツールが簡単に操作できて便利です。無料で使えるので、ぜひチェックしてみてください。

 

少し前の記事「ページの表示速度は十分に速い?|自分でできるSEOチェック」でも、ページの表示速度のチェック方法や改善方法について公開しているので、あわせて読むとよりわかりやすいと思います。

2. モバイルフレンドリー

先ほども書きましたが、現在はスマホからホームページを見る人が多くなっています。そんな中でPCでは問題なく表示されても、スマホで見づらいホームページだと、検索エンジンからもユーザーからも評価を下げてしまいます。

 

Googleは「モバイルファーストインデックス」という考え方を採用しており、スマホでの表示状態を優先して評価します。

 

【具体的なポイント】

  • レスポンシブデザイン(画面サイズに合わせて自動調整される設計)
  • タップしやすいボタンやリンク(小さすぎない)
  • 読みやすいフォントサイズ
  • 横スクロールが発生しないレイアウト

実際に自分のスマホを使って、自分のホームページを見てください。どこが使いやすいか、どこが使いにくいのかを確認することできます。最もシンプルで的確にモバイルフレンドリーへの最適化のレベルをチェックすることができますよ。

スマートフォンの表示チェックについては、少し前に「スマートフォンでの表示は最適化できてるか|自分でできるSEOチェック」という記事を公開しています。こちらもあわせて読んでいただくと、よりわかりやすいと思います。是非ご覧ください。

3. サイト構造とHTML

ホームページを作っている構造が正しく整理されていると、検索エンジンはホームページの内容を正確に把握できます。特に「見出しタグ(H1,H2,H3...)」の使い方が重要です。

 

本の目次のように、Webページの構造も明確に整理されていることで、ユーザーも検索エンジンも内容を理解しやすくなります。

 

【具体的なポイント】

  • 適切な見出し構造(H1タグは1ページに1つ、H2,H3は階層的に)
  • 画像にalt属性(代替テキスト)を設定
  • メタデータ(タイトルタグ、メタディスクリプション)の最適化
  • スキーママークアップ(構造化データ)の導入

少し専門的な部分で難解に聞こえるかもしれませんが、WordPressなどのCMSを使っていれば、プラグインで簡単に改善できるものもあります。

もう少し踏み込んだ詳しい内容の記事「見出し構造(h1〜h6)は適切か|自分でできるSEOチェック」もこのブログにありますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

4. セキュリティ対策

ホームページのセキュリティも、テクニカルSEOの重要な要素です。

安全なサイトは、ユーザーにも検索エンジンにも信頼されます。

 

「HTTPS」(URLが「https://」で始まる状態)は現在ではホームページの標準仕様と言って良いほど当たり前になっていて、対応していないサイトは「保護されていない通信」という警告が表示されてしまいます。

 

また、この設定はごく稀に制作会社の知識/技術不足で、常時SSLにしなければならない設定を時々SSLになってしまっている場合があります。ユーザーがhttps://〜(sあり)でアクセスしても、http://〜(sなし)でアクセスしても、安全な環境のhttps://〜(sあり)に転送されて、常にSSL(暗号化された)安全に環境でホームページを閲覧できるようにしておかなければなりません。

 

その他にもセキュリティで配慮しておきたいポイントがあります。

 

【具体的なポイント】

  • 定期的なバックアップ
  • 定期的なセキュリティアップデート
  • セキュリティプラグインの導入(WordPressの場合)
  • マルウェア対策

「セキュリティは営業活動の一部」です。

お客さんに安心してもらうことは、何よりも最初に取り組んで整えておかなければなりません。集客とか、広告とか、販促という取り組みを始める時はまず最初に着手しましょう。

自分のホームページが常時SSLを正しく設定できているかは「常時SSLの対応|自分でできるSEOチェック」でご紹介しています。気になる方は是非チェックしてみてください。

5. コアウェブバイタル

「コアウェブバイタル」は、Googleが2020年に発表した、ユーザー体験を評価する新しい指標です。

主に3つの要素で構成されています。

LCP(Largest Contentful Paint)

メインコンテンツの読み込み速度

簡単に言うと「ページの主要部分がどれだけ早く表示されるか」という指標です。2.5秒以内が「良好」とされています。

INP(Interaction to Next Paint)

ユーザーの操作に対する応答速度

ボタンをクリックしたときなど、サイトがどれだけ速く反応するかを表す指標です。200ミリ秒以内が「良好」です。

CLS(Cumulative Layout Shift)

視覚的な安定性

ページ読み込み中にレイアウトがどれだけ変動するかを表す指標です。例えば、読んでいる途中で広告が表示されて文章の位置がずれる、といったことが少ないほど良いとされています。

 

これらの指標が良好なサイトは、「ページエクスペリエンス」という観点でGoogleから高く評価されます。

テクニカルSEOの現状

ここまで説明してきたテクニカルSEOですが、実は多くのホームページでは十分に対応できていません。

特に中小企業や個人のサイトでは、見た目ばかりに注力して、ホームページの性能に関わる技術的な部分がほとんど何の対策も施されていません。

 

よくあるパターンは、「ホームページをリニューアルしたのに、アクセスが減ってしまった」というケースです。

これは、見た目は良くなったものの、テクニカルSEOに対して何の最適化対応も行なっていないことが原因で起こっています。

 

先日も、公的な中小企業支援機関で専門家として、とある相談者さんとの面談で、この問題に直面しました。

「ホームページをリニューアルしたのに、お問合せが減ってしまった。なぜですか?」というご相談。制作会社に聞いても首を傾げるだけで何もしてくれず、困って支援機関を訪れて、私と面談することになりました。

対象のホームページをチェックした結果、キレイなデザインのホームページにはなっていましたが、正しくHTMLが記述されていなかったり、時々SSLだったり、画像が重くなりすぎて表示速度がすごく遅かったり、アクセスの多かったブログ記事をきちんと転送設定していなかったりと、ほんとただ作っただけで性能部分に何の配慮もしてない制作が原因でした。結果的にアクセス数が30%も減少してお問合せがほとんどなくなってしまったのでした。改善策をお伝えして、制作した会社と打ち合わせて対応されるように案内しました。

テクニカルSEOの重要性が増している理由

ユーザーの使いやすさを向上させるテクニカルSEOは、どんどんとその重要性が増してきています。

それには以下のような要因が考えられます。

モバイルユーザーの増加

スマートフォンでのネット利用がほとんどになり、多くの人がパソコンよりもスマホを利用するようになっています。なので、表示速度や使いやすさがより重要になります。

ユーザーの使いやすさへの配慮

Googleは「ユーザーにとって価値のあるサイト」を上位表示しようとしています。テクニカルSEOの多くのポイントは、直接ユーザーの使いやすさに影響します。ユーザーの利用しやすさと検索エンジンの評価ともに影響のある最も配慮すべき取り組みです。

競争の激化

ネット上の情報量は年々増加し、検索上位を争う競争はどんどん激しくなっています。コンテンツの質が同等なら、技術面で優れたホームページであることも上位表示には不可欠な要素になっています。

テクニカルSEOを無視するリスク

テクニカルSEOを無視して、ホームページの性能を向上していないと、どのようなリスクがあるのでしょうか?

検索順位の低下

技術的な問題があるホームページは検索エンジンからの評価を落としてしまう部分があります。ページ表示速度やモバイル対応は、直接的に検索順位に影響しています。さらに2021年以降は「コアウェブバイタル」という指標が導入され、技術面の評価がさらに厳格になりました。検索順位が下がると、当然ながらサイトへの訪問者数も減少し、事業にも影響が出ることになります。

ユーザーの離脱

表示が遅い、使いにくいなどの理由で、訪問者がすぐに離れてしまう(直帰率が高くなる)と、それもマイナス評価につながります。統計によると、ページの表示に3秒以上かかると、40%のユーザーが離脱すると言われています。せっかく訪問してもらっても、ユーザーが快適に閲覧できる環境でなければ、その後の購入や問い合わせといったアクションにはつながりません。

機会損失

せっかく良いコンテンツがあっても、技術的な問題でユーザーや検索エンジンにその内容が届いてなければ、大きな機会損失となります。検索しても上位に表示されない上に、アクセスしてくるユーザーがいたとしてもページがスムーズに表示しなければ直帰や離脱となり、何もユーザーに訴求することができません。大きな機会損失が常に起こっている状況になってしまいます。

競合他社との差

同じ業界で競合している場合、テクニカルSEOの差が検索順位の差につながることがあります。内容が似ているなら、より使いやすいサイトが選ばれるのは当然です。特にユーザーが複数のサイトを比較検討する場合、使いやすさや表示速度の差は、最終的な選択に大きく影響します。テクニカルSEOは、競合との差別化ポイントとなる「目に見えない品質」なのです。

テクニカルSEOを改善するために

テクニカルSEOを改善するためには、まず現状を把握することが大切です。

以下のような無料ツールを活用すると取り組み際に役にたちますよ。

Google Search Console

Googleがサイトをどう認識しているか確認できる無料ツール。

PageSpeed Insights

ページの表示速度やコアウェブバイタルを測定できる無料ツール。

 

これらのツールを使って、自分のホームページの状態を把握して、改善点を見つけて改善していくことがテクニカルSEOの第一歩です。

テクニカルSEOは「ホームページ上のおもてなし」

テクニカルSEOは難しそうに聞こえますが、本質は「ホームページ上のおもてなし」だと私は考えています。

 

お店のおもてなしと同じで、お客様(ユーザー)に快適に過ごしていただくための「気配り」なのです。ページをサッと表示して待たせない、どんな端末でも見やすく表示する、安全に閲覧できる環境を整える…。

 

これらの「気配り」の積み重ねが、結果的に検索エンジンからの評価を高め、より多くの人にあなたの情報を届けることにつながります。

テクニカルSEOは「見えない品質を高める」

テクニカルSEOは、ホームページの「見えない品質」を高める取り組みです。

見た目や内容ももちろん大切ですが、ホームページの性能となる技術的な部分にも目を向けることで、検索エンジンからの評価を高め、ユーザー満足度を向上させることができます。

 

テクニカルSEOについてさらに詳しく知りたい方はホームページの集客力を左右するテクニカルSEOの記事もぜひご覧ください。より専門的な内容も含めて解説しています。

 

ホームページの集客に力を入れたい方、SEOに取り組みたいがどうすればいいかわからない方は、まず現在のお悩みをお聞かせください。そこから一歩づつ進めていきましょう。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



ホームページからの集客を増やすSEOのチカラ


Webコンサルタントの松崎です。

 

中小企業や小規模事業においても、インターネットからの問い合わせや集客は欠かせないものになってきています。

でも「うちのホームページ、なかなかアクセスが増えないな…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

 

これまでSEOについての記事をいくつか紹介してきましたが、今回は公式ブログに「Web集客におけるSEOの重要性」を公開しましたので、このブログでも集客していく上でSEOがどのような効果を発揮するのかを説明していきたいと思います。

検索エンジンからの訪問者を増やすSEO

 

あなたは、インターネットで何かを調べるとき、どうしていますか?

ほとんどの方は「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンを使いますよね。

 

日本人の約8割が毎日検索エンジンを使っているというデータもあります。SNSの時代になったといっても、何かを詳しく知りたいとき、信頼できる情報を得たいときには、多くの人が検索という行動を取っています。

 

「この商品の特徴は?」

「この会社は信頼できるの?」

「費用はいくら?」

「他の人はどんな評価?」

と思ったとき、人は検索で確認します。

この行動習慣を利用して集客に活かすのが「SEO」です。

SEOの本当の意味

SEO(Search Engine Optimization)は、単なる技術的な対策ではありません。お客様との大切な接点を作るための総合的な取り組みです。

 

検索結果の最初のページ、特に上位3つのサイトには全体の70%以上のクリックが集中します。そして、3ページ目以降になると、ほとんどの人が見ることがないでしょう。検索ユーザーの多くは、欲しい情報が見つからなければ、次のページをめくるのではなく、検索キーワードを変えて再検索する傾向があります。なので、特定のキーワードで上位表示されることは、サービスや商品の認知度、ユーザーとの接点で大きな影響を与えます。

 

これを現実の世界で例えるなら、表通りの一等地にお店を出すか、人通りの少ない裏路地に出すかの違いと同じです。どちらが多くのお客様の目に留まるかは明らかですよね。一等地のお店は自然と多くの人の目に触れますが、裏路地のお店は積極的に探さない限り見つけてもらえません。

 

インターネットの世界でも同じことが言えます。検索結果の上位に表示されれば、特別な宣伝をしなくても見込み客の目に触れる機会が増えます。SEOはそんなウェブ上の「一等地」を確保するための取り組みなのです。

SEOは「技術」と「内容」の両方が必須

SEOというと、難しい技術的な話と思われがちですが、実は「技術的な部分」と「コンテンツの質」の両方が重要です。この2つは車の両輪のようなもので、どちらが欠けても効果的なSEOは実現できません。

 

技術的な部分が優れていても、ユーザーにとって価値あるコンテンツがなければ、訪問者はすぐに離れてしまいます。逆に素晴らしい情報を提供していても、サイトの読み込みが遅かったり、スマホで見づらかったりすれば、その内容にたどり着く前に多くの人が諦めてしまうでしょう。

 

どちらか一方に偏った対策では、本当の意味でのSEO効果は得られません。

ホームページの見えない品質を高める

ホームページには、訪問者の目に見える部分と見えない部分があります。見えない部分の品質が、実は検索順位に大きく影響します。

  • サイトの安全性(SSL対応)
  • 表示スピード(特にスマホで見たとき)
  • スマートフォンでの使いやすさ
  • サイト内の構造(見出しの使い方など)
  • ページの説明文(検索結果に表示される部分)

これらの技術的な部分は、検索エンジンがサイトを評価する際の基本点数のようなものです。この基本点数が低いと、どんなに内容が素晴らしくても高評価は得られません。

 

最近は、表示速度やモバイル対応などの「ユーザーの使い易さ」を重視する傾向が強まっています。いくら魅力的な情報があっても、ユーザーがストレスなくその情報にアクセスできなければ意味がないという考え方です。技術的な基盤をしっかり整えることは、SEO対策の第一歩と言えます。

訪問者が本当に求める情報を提供する

SEOにおいて、最も大事なものは「コンテンツ」です。Googleも「Contents is King(コンテンツが王様)」と公式に発表していて、最も大事な要素であることを世界中に伝えています。

いくら技術的に完璧なサイトでも、訪問者が求める情報がなければ意味がないので。

 

【良質なコンテンツの特徴】

  • 訪問者の疑問や悩みに直接答える内容
  • 具体的で実用的な情報提供
  • 読みやすく整理された文章構成
  • 他では得られないオリジナルの視点や情報
  • 最新の情報を反映した内容

前述の通り、当社ブログで詳しいSEOの取り組みについて「Web集客におけるSEOの重要性」という記事を公開しています。SEOの技術的な側面からコンテンツ戦略まで、具体的な取り組み方について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

SEOは一度やったら終わりではない

SEO対策で大切なのは継続性です。

これはお庭の手入れと同じで、一度きれいにしても手入れをしなければすぐに荒れてしまいます。

 

検索エンジンのルールは年間数百回も更新されていますし、競合他社も日々対策を進めています。そのため、定期的な見直しと改善を行うことが不可欠です。

継続的な改善のポイント

  • アクセスデータの分析と活用
  • 検索キーワードの変化に対応したコンテンツ調整
  • 定期的な情報の更新と追加
  • 業界の最新トレンドの反映

毎月少しずつでも改善を続けることで、長期的に安定した集客が見込めるようになります。

大きな改修よりも、小さな改善を積み重ねる方が効果的です。それはちょうど、毎日少しずつ筋トレをするようなものです。一日だけの頑張りよりも、継続的な取り組みがしっかりとした成果につながります。

広告との連携で効果をさらにアップ

SEOは広告と対立するものではなく、むしろ補完し合うものです。リスティング広告やSNS広告などと組み合わせることで、これまでよりももっと効果的な集客が可能になります。

 

例えば、広告で訪問者を集めても、ホームページの表示が遅かったり、欲しい情報がなかったりすれば、すぐに離脱されてしまいます。SEOでサイトの質を高めておくことで、広告の費用対効果も大きく向上します

今日からできるSEO対策

SEOは専門家だけのものではありません。

まずは自社サイトをチェックしてみましょう。

  • スマホで表示して使いやすいか確認する
  • サイトの読み込み速度をチェックする
  • お客様が知りたい情報が簡単に見つかるか
  • コンテンツは定期的に更新されているか
  • 問い合わせや申し込みがしやすいか

これらの基本的なポイントを押さえるだけでも、サイトの質は大きく向上します。これまでにSEOのセルフチェックについての記事をこのアメブロに公開してきていますので、ご自身でSEOに取り組まれる時は参考にしてみてください。

より専門的な対策については、「Web集客におけるSEOの重要性」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

まとめ:SEOは地道だけど確実な集客法

SEOは目を見張るような成果がすぐに出るものではありませんが、長期的には非常に安定した集客方法となります。効果の見えにくい地道な取り組みかもしれませんが、その効果は時間とともに必ず大きくなっていきます。

 

当社では10ヶ月間の取り組みで、お客様自身がWeb集客を内製化できるWebコンサルティングを行っています。専門家のサポートのもとでしっかりと集客に取り組む際はぜひご相談いただければと思います。

 

SEOやWeb集客でお悩みの方はまずその悩みをお聞かせください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



Webサイト集客力アップの17ポイント【SEOセルフチェックまとめ】


Webコンサルタントの松崎です。

 

多くの中小企業が自社サイトの「アクセスが増えない」「問い合わせが来ない」といった課題を抱えているのをよく耳にします。

なので、ごく一部ですが「自分でできる!SEOセルフチェック」という記事を最初に、常時SSL対応、ページ表示速度の最適化、スマートフォン対応など、合計17の個別記事でSEOチェックポイントを詳しく解説してきました。

これらの記事は、当社サイトのブログに投稿した「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」で紹介した内容を深掘りしたものです。

今回は、中小企業の社内担当者が自分自身でSEOをチェックできるように投稿していきた17のポイントを総まとめした記事です。専門的な知識がなくても実践できる内容ですので、ぜひチェックリストとしてお役立てください。

 

 

Webサイト集客力アップの17ポイント

1. 常時SSL対応

ホームページのセキュリティは、利用者の安全を守るだけでなく、検索順位にも大きく影響します。URLが「https://」で始まるサイトは、データ送受信が暗号化されて安全に保護されています。

 

【チェック方法】

  • アドレスバーが「https://」になっているか確認
  • 鍵マークが表示されているか確認
  • 「http://」でアクセスして自動的に「https://」に切り替わるか確認

【設定方法】

レンタルサーバーの管理画面から設定するのが一般的です。

多くのレンタルサーバーでは、無料SSL「Let's Encrypt」が利用できます。設定後は、http通信を自動的にhttpsにリダイレクトする設定も必要です。WordPressの場合は、プラグインを使うと簡単に設定できます。

 

【期待できる効果】

  • セキュリティの向上によるユーザーからの信頼獲得
  • Googleからの評価向上による検索順位アップ
  • Chrome等のブラウザで「保護されていない通信」という警告表示の回避
  • 将来的なWeb標準への対応

常時SSL対応は現代のWebサイトでは必須条件となっています。

セキュリティだけでなく、検索評価にも直結する基本対策です。多くのレンタルサーバーで無料SSL設定が可能なので、未対応の場合は優先的に取り組みましょう。

 

詳細記事:常時SSLの対応|自分でできるSEOチェック

 

2. ページ表示速度の最適化

サイトの表示速度は、ユーザー満足度と検索順位の両方に影響する重要な要素です。

特にスマートフォンでは、3秒以上表示に時間がかかると、多くのユーザーが離脱してしまいます。

 

【チェック方法】

  • Google「PageSpeed Insights」で測定
  • モバイルとデスクトップ両方のスコアを確認
  • コアウェブバイタル(LCP、INP、CLS)の状況を確認

【設定方法】

画像の圧縮・最適化(WebP形式への変換など)、JavaScriptの遅延読み込み設定、CSSの最適化、キャッシュの設定などを実施します。WordPressサイトであれば「WP Rocket」「Autoptimize」などのキャッシュプラグインを活用すると効果的です。大きな画像ファイルを適切なサイズに圧縮することも重要です。

 

【期待できる効果】

  • ユーザーの離脱率低下(特にモバイルユーザー)
  • 検索エンジンからの評価向上(特にコアウェブバイタルスコア)
  • ページの使いやすさ向上によるユーザー満足度アップ
  • 広告などのメディア運用効率の改善

ページ表示速度の最適化は、ユーザー満足度と検索順位に大きく影響する重要な要素です。画像最適化やキャッシュ設定など、比較的取り組みやすい改善方法から始めましょう。特にコアウェブバイタルの指標改善は、現在のGoogleアルゴリズムでは重要な評価ポイントとなっています。

 

詳細記事:ページの表示速度は十分に速い?|自分でできるSEOチェック

 

3. スマートフォン対応の最適化

現在のWebアクセスの70%以上はスマートフォンからと言われています。スマホで見やすく操作しやすいサイトになっているかは非常に重要です。

 

【チェック方法】

  • 実際にスマートフォンでサイトを開いて確認
  • 文字サイズは読みやすいか
  • ボタンやリンクは指で押しやすいか
  • 横スクロールなしで全体が見えるか

【設定方法】

レスポンシブデザインを採用し、スマートフォン画面でも適切に表示されるようにします。CSSのメディアクエリを使用して画面サイズに応じたレイアウト変更を設定します。タップターゲット(ボタンやリンク)は最低44×44ピクセル以上のサイズを確保し、フォントサイズは最低16ピクセル以上に設定するのが基本です。

 

【期待できる効果】

  • モバイルユーザーの使いやすさ向上と滞在時間増加
  • モバイルフレンドリーなサイトとしてGoogleから高評価
  • スマートフォンからの問い合わせ・成約率の向上
  • 様々なデバイスからのアクセスに対応した汎用性の確保

スマートフォン対応はもはや「オプション」ではなく必須要件です。Googleの「モバイルファーストインデックス」により、スマホでの表示が検索順位を左右します。レスポンシブデザインの採用とタップしやすいボタンサイズなど、基本的な対応を確実に行いましょう。

 

詳細記事:スマートフォンでの表示は最適化できてるか|自分でできるSEOチェック

 

4. ページタイトルの最適化

ページタイトルは、ブラウザのタブに表示される文字のことで、検索結果で表示される青いリンク部分になります。

SEOの基本中の基本です。

 

【チェック方法】

  • ブラウザのタブに表示されるタイトルを確認
  • 各ページごとに異なるタイトルになっているか
  • 内容を適切に表すタイトルか
  • 30文字程度に収まっているか

【設定方法】

HTMLの<head>タグ内にある<title>タグを編集します。WordPressの場合は、SEO系プラグイン(Yoast SEOなど)を導入すると簡単に設定できます。タイトルには主要キーワードを含め、「主要キーワード | 補足説明 | サイト名」のような形式が効果的です。

 

【期待できる効果】

  • 主要キーワードでの検索順位向上
  • 検索結果でのクリック率(CTR)の向上
  • ユーザーに対する内容の明確な伝達
  • ブランド認知の向上

ページタイトルはSEOの基本かつ最も効果的な要素の一つです。各ページの内容を的確に表し、ターゲットキーワードを含む魅力的なタイトルを設定しましょう。同じタイトルの重複は避け、検索するユーザーの目に留まるよう工夫することが重要です。

 

詳細記事:ページタイトルの最適化|自分でできるSEOチェック

 

5. 画像のalt属性(代替テキスト)設定

画像に付ける代替テキスト(alt属性)は、視覚障害のある方がスクリーンリーダーを使ってサイトを閲覧する際に読み上げられる情報です。また、Googleが画像内容を理解するためにも使われます。

 

【チェック方法】

  • 画像上で右クリックし「画像を検査」を選択
  • HTMLコードに「alt="〇〇〇"」という記述があるか確認
  • 内容が画像を適切に説明しているか確認

 

【設定方法】

HTMLでは<img src="image.jpg" alt="画像の説明文">のように記述します。WordPressのメディアライブラリでは、画像アップロード時または後から編集画面で「代替テキスト」フィールドに入力します。説明文は画像の内容を具体的に説明して、できれば関連キーワードを自然に含めるようにします。

 

【期待できる効果】

  • 視覚障害のあるユーザーへのアクセシビリティ向上
  • 画像検索での表示機会の増加
  • Googleが画像内容を理解しやすくなることでのSEO効果
  • 画像が表示されない環境でも内容が伝わる

 

画像のalt属性は、アクセシビリティとSEOの両面で重要な要素です。

すべての画像に適切な説明文を設定し、特に重要な画像には関連キーワードも自然に含めましょう。装飾目的の画像は空のalt属性(alt="")を設定し、スクリーンリーダーが不要な情報を読み上げないよう配慮することも重要です。

 

詳細記事:画像にalt属性(代替テキスト)の最適化|自分でできるSEOチェック

 

6. 見出し構造(h1〜h6)の適切な使用

見出しタグ(h1〜h6)は、ページの構造を示す重要な要素です。

検索エンジンとユーザーの両方がコンテンツの構造を理解するのに役立ちます。

 

【チェック方法】

  • Chrome拡張機能「HeadingsMap」などで確認
  • h1タグはページに1つだけ使われているか
  • h2、h3...と階層的に使用されているか
  • 階層レベルをスキップしていないか

【設定方法】

HTMLでは<h1>見出し1</h1>のように記述します。

WordPressの投稿エディターでは「見出し」ブロックを使用するか、テキストブロックの「段落」を「見出し2」などに変更します。h1は記事タイトル用に1つだけ使用し、h2で大きな区切り、h3でさらに詳細なトピックというように階層的に使います。

 

【期待できる効果】

  • 検索エンジンによるコンテンツ構造の理解促進
  • ユーザーの読みやすさとスキャンしやすさの向上
  • スクリーンリーダーユーザーのナビゲーション支援
  • 検索結果での表示順位向上の可能性

見出し構造は、コンテンツを整理し読みやすくするだけでなく、検索エンジンにページの構造を理解させる重要な要素です。h1からh6までを階層的に使用し、内容を適切に表現する見出しを設定しましょう。特にh1タグはページに1つだけ使用し、メインキーワードを含めることが基本です。

 

詳細記事:見出し構造(h1〜h6)は適切か|自分でできるSEOチェック

 

7. 内部リンクの適切な設定

内部リンクとは、同じサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。

適切な内部リンクは、ユーザーの回遊性向上とSEO評価の両方に貢献します。

 

【チェック方法】

  • 関連コンテンツへのリンクが自然に配置されているか
  • リンクテキストはリンク先の内容を適切に表しているか
  • 重要なページへの導線が確保されているか
  • サイト構造を反映した階層的なリンクがあるか

【設定方法】

コンテンツ内で関連性の高いキーワードやフレーズにリンクを設定します。

WordPressでは、テキストを選択して「リンク」ボタンをクリックし、内部の関連ページのURLを指定します。「詳しくはこちら」ではなく、リンク先の内容が分かるアンカーテキスト(リンク文字列)を使用しましょう。

 

【期待できる効果】

  • ユーザーのサイト内回遊率の向上と滞在時間の延長
  • 検索エンジンのクローラーによるサイト全体の効率的なインデックス
  • 主要ページの検索エンジン評価(リンクジュース)の強化
  • 関連コンテンツの発見しやすさ向上によるユーザー満足度アップ

内部リンクは、サイトの構造を強化し、ユーザー体験とSEOの両方を向上させる重要な要素です。関連性の高いページ同士を自然な形でリンクし、特に重要なページには多くの内部リンクを向けることで効果的な導線を作りましょう。リンクテキストにはリンク先の内容が分かるキーワードを使用するのが基本です。

 

詳細記事:内部リンクは適切に設定されているか|自分でできるSEOチェック

 

8. コンテンツの定期的更新

定期的に更新されるホームページは、ユーザーにとって常に新しい価値のある情報を提供していることを示します。

Googleも更新頻度を評価の一要素としています。

 

【チェック方法】

  • サイト内のニュースやブログの最終更新日を確認
  • 3ヶ月以上更新がないと要注意
  • 古い情報(過去の年号や終了したキャンペーンなど)が残っていないか

【設定方法】

更新計画を立て、定期的なブログ投稿やニュース更新を行います。既存コンテンツも定期的に見直し、古くなった情報を更新します。WordPressの場合、投稿日とは別に「最終更新日」を表示するプラグインを導入すると、更新状況がユーザーに伝わりやすくなります。

 

【期待できる効果】

  • サイトの鮮度と信頼性の向上
  • 検索エンジンのクロール(巡回)頻度の増加
  • ユーザーのリピート訪問の促進
  • 新しいキーワードでの検索露出機会の増加

コンテンツの定期的更新は、サイトの「生きている」証拠としてGoogleとユーザーの両方に重要なシグナルです。完全な新規コンテンツだけでなく、既存コンテンツの改善や拡充も効果的な更新となります。少しでも定期的に更新する習慣をつけることで、サイトの評価が徐々に向上していきます。

 

詳細記事:コンテンツの定期的更新|自分でできるSEOチェック

 

9. 問い合わせフォームの使いやすさ

問い合わせフォームは、ユーザーとの重要な接点であり、成果(コンバージョン)に直結する要素です。

 

【チェック方法】

  • 実際に自分でフォームを試してみる
  • 入力項目の数や必須項目の多さをチェック
  • エラー表示はわかりやすいか
  • スマートフォンでの入力のしやすさもチェック

【設定方法】

必須項目を最小限(名前、メールアドレス、問い合わせ内容など)に絞り、入力例や説明文を適切に配置します。WordPressでは「Contact Form 7」などのプラグインを使って、適切なフィールドタイプ(電話番号入力欄にはtel型など)を設定します。エラーメッセージは具体的で分かりやすい内容にします。

 

【期待できる効果】

  • 問い合わせ完了率(コンバージョン率)の向上
  • ユーザーの入力ストレス軽減
  • 問い合わせの質の向上
  • スマートフォンユーザーからの問い合わせ増加

問い合わせフォームは、せっかくの訪問者を成約に結びつける重要な接点です。入力項目は必要最小限に絞り、特にスマートフォンでの入力のしやすさに配慮しましょう。わかりやすいエラーメッセージと送信後の案内も、ユーザー満足度を左右する重要なポイントです。

 

詳細記事:お問い合わせフォームの最適化|自分でできるSEOチェック

 

10. アクセス解析ツールの導入

アクセス解析ツールは、サイトのパフォーマンスを測定・分析するためのツールです。

訪問者の行動や流入経路などのデータを収集し、改善点を発見するのに役立ちます。

 

【チェック方法】

  • Googleアナリティクスのアカウントがあるか確認
  • Google Search Consoleは設定されているか
  • HTMLソースコードにトラッキングコードが含まれているか

【設定方法】

Googleアナリティクス4(GA4)とGoogle Search Consoleのアカウントを作成し、サイトを登録します。発行されたトラッキングコードをサイトの`<head>`内に設置します。WordPressでは「Site Kit by Google」プラグインを使うと、各種Google分析ツールを一元管理できます。

 

【期待できる効果】

  • ユーザー行動の詳細な把握による改善ポイントの特定
  • 集客効果の高いコンテンツや流入経路の発見
  • 検索エンジンでのサイト評価状況の把握
  • データに基づいた継続的な改善の実現

アクセス解析ツールは、サイト改善の羅針盤となる重要なツールです。特にGoogle AnalyticsとSearch Consoleの併用で、ユーザー行動と検索パフォーマンスの両面を把握できます。無料で利用できるにもかかわらず導入していないサイトも多いため、未導入の場合は早急に設置することを強くおすすめします。

 

詳細記事:アクセス解析ツールの導入|自分でできるSEOチェック

 

11. メタディスクリプションの最適化

メタディスクリプションは、Webページの内容を要約して説明するHTMLの要素です。

検索結果ページでタイトルの下に表示されるスニペット(抜粋)として使用されます。

 

【チェック方法】

  • HTMLソースコードで「description」を検索
  • 内容がページを適切に要約しているか確認
  • 100〜110文字程度に収まっているか確認
  • 検索クエリに関連するキーワードを含んでいるか

【設定方法】

HTMLの<head>タグ内に<meta name="description" content="ページの説明文">を記述します。WordPressではYoast SEOなどのSEOプラグインで、各ページごとに設定できます。説明文には主要キーワードを自然な形で含め、ユーザーが求める情報や価値を簡潔に伝えます。

 

【期待できる効果】

  • 検索結果でのクリック率(CTR)の向上
  • ユーザーの期待と実際のコンテンツのマッチング
  • ブランドイメージの強化
  • 関連キーワードでの検索表示機会の増加

メタディスクリプションは検索順位に直接影響しませんが、検索結果でのクリック率を大きく左右します。各ページの内容を魅力的に要約し、行動喚起を促す文言を含めることで効果が高まります。ページごとに固有の説明文を設定し、検索ユーザーが「クリックしたい」と思える内容にしましょう。

 

詳細記事:メタディスクリプションの最適化|自分でできるSEOチェック

 

12. 外部リンク戦略

外部リンク(バックリンク)とは、他のWebサイトからあなたのサイトに向けて張られたリンクのことです。

質の高い外部リンクは、サイトの権威性と信頼性を高める重要な要素です。

 

【チェック方法】

  • Google Search Consoleの「リンク」セクションで確認
  • リンク元サイトの権威性と関連性をチェック
  • リンクのアンカーテキスト(リンクテキスト)の多様性を確認
  • リンクプロファイルの自然な成長パターンを確認

【設定方法】

リンクに値する高品質コンテンツの作成が基本です。業界メディアやニュースサイトに掲載されるような価値ある情報を発信します。また、業界団体や商工会議所のディレクトリへの登録、プレスリリース配信、ゲスト投稿なども効果的です。ただし、リンク購入や過剰な相互リンクなどの人為的操作は避けるべきです。

 

【期待できる効果】

  • サイトの権威性と信頼性の向上
  • 検索順位の改善と有機トラフィックの増加
  • 関連サイトからの直接的な参照トラフィックの獲得
  • 業界内での認知度と影響力の拡大

外部リンクは、サイトの評価を高める「他サイトからの投票」として機能します。

質の高いコンテンツを作り、業界内での関係構築を通じて自然なリンクを獲得することが理想的です。数よりも質を重視し、関連性の高いサイトからの自然なリンクを目指しましょう。

 

詳細記事:外部リンク戦略|自分でできるSEOチェック

 

13. Googleビジネスプロフィールの活用

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、実店舗や地域でサービスを提供するビジネス向けの無料ツールです。

Google検索やマップに店舗情報を表示させることができます。

 

【チェック方法】

  • ビジネスプロフィールの登録・認証が完了しているか
  • 基本情報(住所、営業時間、電話番号など)が正確か
  • 写真が充実しているか
  • 口コミへの返信は適切か
  • 投稿機能を活用しているか

【設定方法】

Googleビジネスプロフィールに登録し、ハガキなどで住所認証を完了します。基本情報を正確に入力し、店舗の外観・内装・商品などの写真を10枚以上アップロードします。カテゴリは業種に合ったものを選び、営業時間や特別営業日も設定します。定期的に「投稿」機能でお知らせや特別オファーを発信しましょう。

 

【期待できる効果】

  • 地図検索での上位表示(ローカル3パック表示)
  • 店舗情報の正確な伝達によるユーザー満足度向上
  • 実店舗への来店促進
  • 口コミ管理による評判向上と信頼性の強化

Googleビジネスプロフィールは地域ビジネスにとって「デジタル時代の看板」とも言える重要ツールです。基本情報の正確さ、写真の充実、口コミへの適切な対応、定期的な投稿更新が効果を高める鍵となります。無料で利用できる強力なマーケティングツールとして積極的に活用しましょう。

 

詳細記事:Googleビジネスプロフィール|自分でできるSEOチェック

 

14. コンテンツの充実

Webサイトにおける「コンテンツの充実」とは、ユーザーにとって価値のある情報を適切な量と質で提供することです。

 

【チェック方法】

  • ユーザーの視点でコンテンツを評価(検索意図に応えているか)
  • 競合コンテンツとの比較分析
  • コンテンツギャップ分析(ユーザーの疑問に答えきれているか)
  • 読みやすさと構造の評価
  • データと根拠の確認

【設定方法】

ターゲットユーザーの情報ニーズを洗い出し、それに応える詳細なコンテンツを作成します。表面的な情報だけでなく、専門的な知見や実践的なアドバイスを含めます。見出しや箇条書きを効果的に使い、データや事例で主張を裏付けます。画像やグラフなどの視覚要素も効果的に活用しましょう。

 

【期待できる効果】

  • ユーザーの情報ニーズを満たすことによる満足度向上
  • 滞在時間や回遊率の向上によるサイト評価の改善
  • 専門性と権威性の確立
  • 長期的な有機トラフィックの増加

コンテンツの充実は現代のSEOの核心部分です。Googleの「Content is King(コンテンツは王様)」という言葉通り、質の高いコンテンツがあればユーザーにも検索エンジンにも評価されます。ユーザーの疑問や悩みに答える、実用的で信頼性の高い情報を提供することが最も重要です。

 

詳細記事:コンテンツの充実|自分でできるSEOチェック

 

15. ピラーページの作成

ピラーページとは、特定のトピックに関する包括的な情報を提供するコンテンツページのことです。サイト内のコンテンツ構造の中核となる「柱」の役割を持ちます。

 

【チェック方法】

  • トピックの包括性と網羅性をチェック
  • コンテンツの構造と読みやすさを評価
  • クラスターコンテンツとの関係性を確認
  • ユーザーインテントとの一致度を確認
  • SEO技術要素の最適化状況をチェック

【設定方法】

ビジネスの中核となるトピックを選定し、そのトピックに関する包括的な情報をまとめたページを作成します。2,000〜5,000語程度の長めのコンテンツが一般的で、論理的な見出し構造と目次を設け、関連するクラスターコンテンツへのリンクを含めます。重要なキーワードを自然な形で組み込み、視覚的要素も効果的に活用します。

 

【期待できる効果】

  • トピックに関する権威性と専門性の確立
  • 主要キーワードでの検索上位表示
  • サイト全体のSEO評価の向上
  • ユーザーの情報ニーズに総合的に対応

ピラーページは、トピックの「ハブ」となる重要なコンテンツです。特定分野の包括的な情報提供により権威性を確立し、関連するクラスターコンテンツへの導線も確保します。適切なピラーページは、一度の作成で長期的な検索流入をもたらす「エバーグリーンコンテンツ」となる可能性があります。

 

詳細記事:ピラーページを作る|自分でできるSEOチェック

 

## 16. クラスターコンテンツの作成

クラスターコンテンツとは、ピラーページで網羅的に解説した大きなトピックの中から、特定のサブトピックに焦点を当てて詳細に掘り下げるコンテンツのことです。

 

【チェック方法】

  • 専門性と深堀り度を評価
  • 検索キーワードと意図の合致度を確認
  • ピラーページとの連携状況をチェック
  • コンテンツの独自性と差別化ポイントを確認
  • 更新頻度と鮮度をチェック

【設定方法】

ピラーページのサブトピックを選定し、それぞれに特化した詳細記事を作成します。

各クラスターコンテンツはピラーページへのリンクを含み、また関連する他のクラスターコンテンツにも適切にリンクします。検索ボリュームのあるロングテールキーワードをターゲットに、専門的でありながら実用的な情報を提供します。

 

【期待できる効果】

  • ロングテールキーワードでの検索流入増加
  • サイトの専門性と権威性の強化
  • 内部リンク構造の強化による検索評価の向上
  • 様々なレベルの情報ニーズに対応できる柔軟性

クラスターコンテンツは、ピラーページを補完し、より具体的なニーズに応える重要な要素です。

ロングテールキーワードを狙った専門的な記事は、競合の少ない検索クエリでの上位表示を実現しやすく、ニッチな情報を求めるユーザーの獲得に効果的です。ピラーページとの適切な相互リンクにより、サイト全体の価値が高まります。

 

詳細記事:クラスターコンテンツを作る|自分でできるSEOチェック

 

17. People Also Ask(PAA)の活用

Google検索結果に表示される「よくある質問」や「他の人はこちらも質問しています」という「People Also Ask(PAA)」は、コンテンツ作成の貴重な情報源となります。

 

【チェック方法】

  • 重要キーワードで検索してPAAの質問を収集
  • サイトコンテンツとのギャップを分析
  • 見出し構造への活用状況を確認
  • FAQ構造化データの実装状況をチェック

【設定方法】

主要キーワードでGoogle検索を行い、表示されるPAA質問をリストアップします。それらの質問に対する回答をコンテンツに組み込み、できれば見出しとして活用します。また、収集した質問と回答をFAQセクションとしてまとめ、FAQ用の構造化データ(JSON-LD形式)を実装すると効果的です。

 

【期待できる効果】

  • ユーザーの実際の疑問に直接対応できる
  • ロングテールキーワードでの検索表示機会の増加
  • 検索結果でのFAQリッチスニペット表示の可能性
  • コンテンツの網羅性と有用性の向上

People Also Askは、ユーザーが実際に求めている情報を探るための「宝の山」です。これらの質問に答えるコンテンツを作ることで、ユーザーニーズに直接応えられます。見出しやFAQセクションとして活用し、可能であれば構造化データを実装することで、検索結果での目立つ表示も期待できます。

 

詳細記事:People Also Ask(PAA)活用法|自分でできるSEOチェック

 

Web集客を成功させるSEOの重要性

上記17の項目すべてに共通するのは、単なる検索エンジン対策ではなく「ユーザーにとっての価値」を提供する取り組みです。

現在のSEOは、トリックや小手先のテクニックではなく、本質的な価値提供と技術的な最適化の両立が求められています。特にGoogleのアルゴリズムは年々進化し、ユーザーにとって本当に役立つコンテンツを見極める精度が向上しています。

 

また、SEOの取り組みは一度の対策で終わるものではなく、継続的な改善と最適化のプロセスです。

特定の施策だけを突出して行うよりも、上記の各項目をバランスよく取り組むことが効果的です。技術的なSEO対策(SSL対応、表示速度改善など)、コンテンツの質の向上、ユーザーエクスペリエンスの最適化、そして外部評価の獲得をバランスよく進めることが、持続的な検索流入を実現するカギとなります。

 

この取り組みは時間がかかりますが、一度確立すれば長期的に安定した集客を実現できる強力なマーケティング手法となります。

広告のように予算がなくなれば集客も止まるということがなく、継続的な効果を発揮します。ユーザーをきちんと見据え、誠意を持って配慮を行い、そして最新のトレンドにも敏感に対応しながら、SEOを通じたWeb集客の成功を目指しましょう。

 

まとめ:継続的な改善が成功の鍵

Webサイトのアクセスアップやコンバージョン向上は、一度の大きな対策ではなく、継続的な小さな改善の積み重ねで実現することがほとんどです。上記17のチェックポイントを定期的に確認し、少しずつ改善していくことで、サイトの健全性と集客力は着実に高まっていきます。

 

すべての項目を一度に改善するのは難しいため、優先順位をつけて取り組むことが大切です。例えば、基本的な技術要素(SSL対応、表示速度、スマートフォン対応など)から始め、次にコンテンツ関連の改善(タイトル最適化、コンテンツ充実など)に取り組むという段階的なアプローチが効果的です。また、アクセス解析ツールを活用して、実際のデータに基づいた改善を行うことも重要です。

 

SEOは専門的な部分も多いため、すべてを自社だけで行うのは難しい場合もあります。

特に技術的な対応が必要な部分は、専門家の支援を受けることも必要です。しかし、コンテンツの充実など、自社の専門知識を活かせる部分は積極的に自社で取り組むことをおすすめします。

 

より詳細なWebサイト診断については、「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」をご覧いただき、御社の集客にお役立ていただければと思います。

 

Web集客の取り組みで困っている方、技術的な取り組みができずに困っている方がいましたら、まずはそのお悩みをお聞かせください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



People Also Ask(PAA)活用法|自分でできるSEOチェック


Webコンサルタントの松崎です。

 

ホームページの集客で悩んでいませんか?「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」では、自分でできるSEOチェックのポイントをご紹介しました。アメーバブログにも「自分でできる!SEOセルフチェック」を最初に投稿し、そのあと個別記事でSEOのチェックポイントを紹介してきました。

今日は、前回の「クラスターコンテンツを作る|自分でできるSEOチェック」に引き続いて、コンテンツマーケティングで活用できるGoogleの検索結果に表示される「People Also Ask(PAA)」について見てみます。

People Also Ask(PAA)って何?

 

Google検索をしたとき、検索結果の途中に「よくある質問」や「他の人はこちらも質問しています」というボックスが表示されるのを見たことがありませんか?これが「People Also Ask(PAA)」と呼ばれる機能です。

 

このボックスには、あなたの検索に関連する質問が4つほど表示され、それぞれの質問をクリックすると、その答えが展開表示されます。さらに興味深いことに、質問を開くと、さらに関連する新しい質問が追加表示されていきます。これは、Google検索のとても便利な機能の一つです。

なぜPeople Also Askはホームページ集客に役立つの?

People Also Ask(よくある質問)ボックスは、SEOとコンテンツ作りにとって宝の山です。

1. 検索ユーザーが本当に知りたいことがわかる

People Also Askに表示される質問は、実際にユーザーが検索しているリアルな疑問です。例えば「犬のしつけ」と検索すると、「子犬のしつけはいつから始める?」「犬の無駄吠えをやめさせるには?」といった関連質問が表示されます。

 

これらの質問を見れば、「犬のしつけ」に関するホームページを作る際、どんな内容を含めれば良いのか、リアルなヒントが得られます。ユーザーが実際に知りたいことに答えるコンテンツは、自然と検索上位に表示されやすくなります。

2. コンテンツのギャップを見つけられる

実際に自社サイトの内容と比較すると「あれ、この質問には答えられていないな」ということに気づきます。これはコンテンツのギャップ(隙間)です。この隙間を埋める新しいコンテンツを作れば、より多くの検索ユーザーにコンテンツを提供できるようになります。

 

例えば、不動産会社のサイトで「マンション購入」に関するページがあるとして、People Also Askに「マンション購入時の諸費用の相場は?」という質問が出ているのに、サイトではそれに触れていなければ、その質問に関する新たなコンテンツを作るチャンスです。

3. FAQ(よくある質問)コンテンツの強化

People Also Askで見つけた質問は、そのままサイトのFAQページに追加するネタになります。実際にユーザーが疑問に思っている質問に答えることで、コンテンツの価値が高まり、ユーザーの満足度も向上します。

 

さらに、FAQ用の構造化データも実装すれば、自社サイトのコンテンツが検索結果で目立つリッチスニペットとして表示される可能性も高まります。

4. ロングテールキーワードの発見

People Also Askの質問は、そのまま「ロングテールキーワード」(検索ボリュームは少ないが、具体的で成約率が高いキーワード)になることが多いです。

 

例えば「WordPress」という大きなキーワードから、「WordPressでお問い合わせフォームを設置する方法」といった具体的なキーワードが見つかることがあります。こういった具体的なキーワードで専門的なコンテンツを作ると、競合が少ない中で上位表示を狙いやすくなります。

People Also Askを活用したSEOチェックの方法

では具体的に、People Also Askを活用したSEOチェックと改善の手順を見ていきましょう。

1. 重要キーワードでの検索と分析

まずは自社のビジネスで重要なキーワードで検索してみましょう。

 

【チェック手順】

  • 重要な商品・サービスに関連するキーワードを検索する
  • 表示されたPeople Also Askの質問をすべて書き出す
  • さらに質問を展開して、新たに表示される質問も収集する
  • 集めた質問を分類・整理する

例えば、英会話スクールなら「英会話 上達」「英会話 初心者」などのキーワードで検索し、どんな質問が表示されるかチェックします。

 

「英会話 上達」で検索すると、こんな質問が表示されるかもしれません。

  • 英会話を上達させるには毎日何分勉強すべき?
  • 独学で英会話は上達する?
  • 英会話が上達する方法とコツは?
  • 英語をペラペラ話せるようになるまでどのくらいかかる?

これらの質問から、ユーザーが知りたいのは「必要な学習時間」「独学の可能性」「具体的な方法」「上達までの期間」などだとわかります。

2. サイトコンテンツとのギャップ分析

集めた質問と自社サイトのコンテンツを比較し、答えられていない質問や不十分な回答しかない質問を洗い出します。

 

【チェックポイント】

  • 各質問に対して自社サイトで回答しているか
  • 回答している場合、十分な情報を提供できているか
  • 回答している場合、見つけやすい場所に情報があるか
  • 競合サイトではこれらの質問にどう回答しているか

例えば「英会話を上達させるには毎日何分勉強すべき?」という質問に対しては、

  • 自社サイトでは具体的な学習時間に言及していない
  • 競合サイトでは「1日30分でも効果的な勉強法」という記事がある

このような分析から、「効率的な学習時間」についてのコンテンツが不足していることが明らかになります。

3. 見出し構造の最適化

People Also Askで見つけた質問は、そのままコンテンツの見出し(h2, h3など)として活用できます。

 

【最適化のポイント】

  • 質問をそのまま、または少し調整して見出しに使用する
  • 論理的な流れになるよう見出しの順序を整える
  • 見出し配下に具体的かつ充実した回答を提供する
  • 必要に応じて画像や図表で説明を補完する

例えば「英会話上達のコツ」というページなら、

 

h1: 英会話を確実に上達させる7つのコツと勉強法

h2: 英会話を上達させるには毎日何分勉強すべき?

回答内容...

h2: 独学で英会話は本当に上達するのか?

回答内容...

h2: 英語をペラペラ話せるようになるまでの期間

回答内容...

 

このように質問を見出しとして使うことで、検索エンジンとユーザーの両方にとって、内容が明確なコンテンツになります。

4. FAQ構造化データの実装

収集した質問と回答を元に、FAQ用の構造化データを実装することで、検索結果でのリッチスニペット表示の可能性が高まります。

 

【実装のポイント】

  • JSON-LDフォーマットでFAQページスキーマを実装する
  • 質問と回答を正確に対応させる
  • HTMLマークアップとスキーマの内容を一致させる
  • Googleの構造化データテストツールで実装を検証する

FAQ構造化データの基本的な記述になります。

 

<script type="application/ld+json">

{

  "@context": "https://schema.org",

  "@type": "FAQPage",

  "mainEntity": [{

    "@type": "Question",

    "name": "英会話を上達させるには毎日何分勉強すべき?",

    "acceptedAnswer": {

      "@type": "Answer",

      "text": "効果的な英会話上達には、毎日最低15分、理想的には30分以上の学習が推奨されます。短時間でも継続することが大切です。"

    }

  }, {

    "@type": "Question",

    "name": "独学で英会話は上達する?",

    "acceptedAnswer": {

      "@type": "Answer",

      "text": "独学でも英会話は上達します。ただし、発音やリスニングの正確なフィードバックを得るには、オンラインレッスンや言語交換アプリを活用すると効果的です。"

    }

  }]

}

</script>

 

これにより、検索結果に直接FAQが表示される可能性が高まります。

ただし、構造化データは設定すると必ず表示されるものではありません。さらに、設定していなくても表示される場合もあります。

People Also Askを活用する時の注意点

People Also Askを活用する時には、いくつか注意点があります。

1. 質問の意図を正確に理解する

単に質問に表面的に答えるだけでなく、その背後にあるユーザーの本当の意図を理解することが大切です。例えば「英会話 費用」という検索の場合、単に価格表を示すだけでなく、コスパの良い学習方法や予算別のおすすめプランなど、費用対効果を知りたいというユーザーの意図に応える内容が必要です。

2. 質よりも量を優先しない

すべての質問に答えようとするあまり、薄い内容にならないように気をつけましょう。自社の専門性や強みを活かせる質問を優先し、その質問には他では得られない価値ある回答を提供することが大切です。

3. 競合分析も忘れずに

同じキーワードで検索した際、競合サイトがPeople Also Askに表示されていないか確認しましょう。競合がすでに表示されている場合は、そのコンテンツを分析し、より詳しく、より役立つ情報を提供することで差別化を図りましょう。

4. 定期的な確認が必要

People Also Askの質問は、検索トレンドの変化とともに変わります。季節要因や市場変化に応じて新しい質問が表示されることがあるため、定期的(少なくとも四半期に一度)にチェックして、コンテンツを更新することをおすすめします。

当社のWebコンサルティングでのPeople Also Ask活用

当社のWebコンサルティング(https://www.ryu-raku.co.jp/webconsulting/)では、第一段階と第二段階の効果的なコンテンツ戦略の一環として、People Also Askの分析と活用を重視しています。特に10ヶ月間のコンサルティング期間の中で、3〜6ヶ月目のコンテンツ充実フェーズでこの手法を積極的に取り入れています。

3ヶ月目:ページコンテンツの充実

このフェーズでは、People Also Askの分析結果を基に、初期のコンテンツ改善と拡充を行います。

  • お客様のビジネスに関連するキーワードでPeople Also Askを分析
  • コンテンツギャップの特定と優先順位付け
  • 既存コンテンツの見出し構造とFAQセクションの最適化
  • 競合との差別化ポイントの明確化

この段階では、「ユーザーが本当に知りたいこと」をきちんと把握して、その疑問に答えられるコンテンツへと改善していきます。

4〜6ヶ月目:アクセス解析とコンテンツの充実

第一段階の改善後は、People Also Askからの洞察と実際のユーザー行動データを組み合わせ、さらに効果的なコンテンツ戦略を展開します。

  • 改善コンテンツのパフォーマンス分析
  • さらに深掘りすべきトピックの特定
  • 新たに出現したPeople Also Ask質問への対応
  • ピラーページとクラスターコンテンツの拡充
  • -AQ構造化データの実装と検証

このアプローチにより、単なる表面的なキーワード対策ではなく、ユーザーの情報ニーズの核心に迫るコンテンツ戦略を実現します。People Also Askの活用は、「ユーザーファースト」と「SEO効果」の両立において極めて効果的な手法です。

People Also Ask活用のまとめ

Google検索結果に表示される「People Also Ask(よくある質問)」は、SEOとコンテンツ戦略の重要ポイントです。ユーザーが実際に知りたいことを直接教えてくれるこのツールを上手に活用することで、より検索エンジンとユーザーの両方に評価されるコンテンツを作ることができます。

People Also Ask活用の重要ポイント

  • 重要キーワードでのPeople Also Ask質問を定期的に収集・分析
  • 自社サイトのコンテンツとのギャップを特定し、優先順位付け
  • 質問をそのまま見出しとして活用して的確に回答
  • FAQ構造化データを実装してリッチスニペット表示を狙う
  • 競合分析と併せて、自社の強みを活かした差別化を図る

SEOは「検索エンジンに好かれること」だけでなく、「ユーザーの悩みや疑問に本当に応えること」を最も重視して取り組まなければなりません。People Also Askは、その両方を実現するための貴重なヒントを提供してくれます。

 

これまでご紹介してきたSEOチェックのポイントやコンテンツ戦略と組み合わせれば、より効果的なホームページ改善が可能になります。「コンテンツの充実|自分でできるSEOチェック」や「ピラーページを作る|自分でできるSEOチェック」の記事とあわせて参考にしていただければ幸いです。

自社サイトの総合的な診断には「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」も役立ちますので、ぜひご活用ください。

 

効果的なSEO対策やコンテンツ戦略でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



クラスターコンテンツを作る|自分でできるSEOチェック


Webコンサルタントの松崎です。

 

当社の公式ブログに公開した「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」のSEOチェックのポイントについて、「自分でできる!SEOセルフチェック」でその概要を、個別の記事で詳しく解説してきました。前回は「ピラーページを作る|自分でできるSEOチェック」において、コンテンツマーケティング戦略の核となるピラーページについて解説しました。

今回はその続編として、ピラーページと対をなす重要な要素「クラスターコンテンツ」について詳しく解説します。

クラスターコンテンツとは

 

クラスターコンテンツとは、ピラーページで網羅的に解説した大きなトピックの中から、特定のサブトピックに焦点を当てて詳細に掘り下げるコンテンツのことです。これらのコンテンツはピラーページを中心としたクラスター(集合体)を形成するため、「クラスターコンテンツ」と呼ばれています。

 

例えば「ガーデニング入門」というピラーページがあるとすると、このようなクラスターコンテンツが考えられます。

  • 初心者におすすめのガーデニング道具10選
  • 季節別の花の選び方と育て方
  • 家庭菜園の始め方と野菜の育て方
  • ベランダガーデニングのスペース活用術
  • 土壌の種類と適切な選び方

それぞれのクラスターコンテンツは独立した価値のある記事でですが、ピラーページと相互にリンクすることで、トピック全体としての権威性を高める役割を果たすことができます。

 

関連記事:自分でできる!SEOセルフチェック

なぜクラスターコンテンツがSEOに重要なのか

クラスターコンテンツがSEOにおいて重要な理由をいくつか見ていきましょう。

1. ロングテールキーワードのカバレッジ拡大

クラスターコンテンツは、ピラーページではカバーしきれない具体的なサブトピックや質問に焦点を当てるため、より詳細な「ロングテールキーワード」での検索に対応できます。

 

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの、より具体的で購買意欲や情報ニーズが明確な検索語句です。

例えば、「ガーデニング」という一般的なキーワードと比較して、「マンションのベランダで育てやすい野菜」というロングテールキーワードは、検索数は少ないのですが、より具体的なニーズを持っているユーザーからの検索です。

 

こういった具体的なキーワードは競合も少ないので、比較的上位表示を獲得しやすく、また検索意図が明らかなので、コンバージョン率も高くなる傾向があります。クラスターコンテンツを充実させることで、多様なロングテールキーワードでの流入を増やすことができるます。

2. サイトの専門性と権威性の強化

特定のトピックに関する詳細なクラスターコンテンツをたくさん掲載することで、そのトピックにおける専門性と権威性を検索エンジンにアピールできます。

 

Googleのアルゴリズムは、単一のページだけでなく、サイト全体としてのトピックカバレッジを評価する傾向があります。

「E-E-A-T」(経験、専門性、権威性、信頼性)を評価する上で、特定分野の様々な側面を深く掘り下げたコンテンツの存在は、サイトの専門性を示す重要な指標となります。

 

例えば、健康関連のサイトであれば、特定の症状、予防法、治療法、生活習慣のアドバイスなど、多角的かつ詳細なクラスターコンテンツを提供することで、その健康トピックに関する権威性を確立することができるようになります。

3. 内部リンク構造の強化

クラスターコンテンツは、ピラーページとの相互リンク、そして関連するクラスターコンテンツ間のリンクによって、サイト内の内部リンク構造を強化します。

 

【内部リンク構造のメリット】

  • 検索エンジンのクローラーがサイト内の各ページを効率的に発見できる
  • リンクを通じて「リンクジュース」(SEO評価)が適切に分配される
  • ユーザーが関連コンテンツへ簡単にアクセスできるようになる
  • サイト内の回遊性が向上し、滞在時間や閲覧ページ数が増加する

特に強いSEO評価を持つピラーページから適切な内部リンクが張られることで、新しいクラスターコンテンツも素早くインデックスされ、評価されやすくなります。

4. ユーザーの情報ニーズへの段階的対応

ユーザーの情報を探している検索の行動は本当に様々です。トピックの概要だけを知りたい人もいれば、特定の詳細に関して深く知りたい人もいます。ピラーページとクラスターコンテンツの組み合わせは、この様々なレベルの情報ニーズに対応することができます。

 

例えば「資産運用の基礎」というピラーページに訪れたユーザーが、「投資信託について詳しく知りたい」と思ったとき、関連するクラスターコンテンツ「初心者向け投資信託の選び方」にスムーズに誘導できれば、そのユーザーの満足度は高まります。

 

Googleはユーザー体験を重視しており、このような情報ニーズへの段階的な対応は、間接的にSEO評価にも良い影響を与えるでしょう。

5. コンテンツの継続的な拡充と更新

クラスターコンテンツは、コンテンツを継続して増やしていくための明確な取り組みができるようになります。新たな質問や話題が出てきたら、それを新しいクラスターコンテンツとして追加できます。

 

検索エンジンは、定期的に更新されるサイトを好む傾向があります。新しいクラスターコンテンツを継続的に追加していくことで、サイト全体の「鮮度」を保ちつつ、トピックのカバレッジも広げていくことができます。

効果的なクラスターコンテンツの作り方

SEO効果の高いクラスターコンテンツを作成するための具体的な手順を見ていきます。

1. ターゲットサブトピックの選定

クラスターコンテンツで扱うサブトピックの選定は、効果の大きさを左右する重要なポイントです。

 

【選定のポイント】

  • ピラーページの主要トピックと明確に関連しているか
  • 十分な情報量があり、詳細に掘り下げる価値があるか
  • 検索需要があるか(キーワードリサーチで確認)
  • ユーザーの具体的な疑問や悩みに対応しているか
  • 競合との差別化ができるか

サブトピックの選定には、以下のような方法が効果的です。

  • Google検索の「People Also Ask(よくある質問)」セクションのチェック
  • 関連キーワード調査ツールの活用
  • 競合サイトのコンテンツ分析
  • 顧客からのよくある質問の収集
  • SNSやフォーラム上の議論のモニタリング

例えば、「ドッグフード選び」というピラーページがあれば、「子犬に適したドッグフードの選び方」「アレルギー持ちの犬におすすめのドッグフード」「シニア犬の栄養ニーズに対応するドッグフード」などの具体的なサブトピックが考えられます。

2. キーワードリサーチと検索意図の理解

選定したサブトピックに関して、具体的なキーワードリサーチを行い、ユーザーの検索意図を把握します。

 

【実施のポイント】

  • メインとなるロングテールキーワードを特定する
  • そのキーワードで検索するユーザーが具体的に何を知りたいのかを分析する
  • 検索結果の上位ページを確認し、どのような情報が求められているかを把握する
  • 競合コンテンツの強みと弱みを分析する
  • キーワードのバリエーションや関連語句もリストアップする

例えば「子犬 ドッグフード 選び方」というキーワードで検索するユーザーは、具体的な商品名よりも、子犬の成長に必要な栄養素や、避けるべき成分、給餌量の目安などの情報を求めている可能性が高いでしょう。

3. 専門的で実用的なコンテンツ作成

クラスターコンテンツは、選定したサブトピックについて専門的で実践的な情報を提供するべきです。

 

【作成のポイント】

  • サブトピックに特化した深い情報を提供する
  • 実践的なアドバイスや具体的な例を多く含める
  • データや研究結果、専門家の見解などで情報の信頼性を高める
  • 視覚的な要素(画像、図表、インフォグラフィックなど)を効果的に活用する
  • 初心者にもわかりやすい説明と、上級者も満足する深い知見のバランスを取る
  • 明確な構造と見出しで読みやすさを確保する

クラスターコンテンツの長さは、トピックの複雑さによって異なりますが、一般的には2,000〜4,000語程度が目安です。ただし、単純に長さを追求するのではなく、内容の質と有用性を最優先にすべきです。

4. ピラーページとの関連付けと内部リンク

クラスターコンテンツの効果を最大にするためには、ピラーページとの適切な関連付けが必要です。

 

【関連付けのポイント】

  • クラスターコンテンツからピラーページへ自然な形でリンクする
  • ピラーページ内の関連セクションからクラスターコンテンツへリンクする
  • 関連する他のクラスターコンテンツへも適切にリンクする
  • アンカーテキスト(リンクテキスト)は内容を適切に表すものにする
  • 導入部や結論部でピラーページとの関連性を明示的に示す

例えば、クラスターコンテンツの導入部で「このガイドは『犬のしつけ完全ガイド』で紹介した基本原則をさらに深堀りし、特に子犬の噛み癖対策に焦点を当てています」というように関連性を示すことができます。

5. ユーザーエクスペリエンスの最適化

クラスターコンテンツは、単に情報を提供するだけでなく、優れたユーザーエクスペリエンス(使いやすい環境)を提供することも重要です。

 

【最適化のポイント】

  • 見やすいレイアウト(箇条書き、短い段落、強調テキストなど)
  • スマートフォンでの読みやすさの確保
  • ページ読み込み速度の最適化(特に画像の最適化)
  • アクションにつながる明確なCTA(Call to Action)の設置
  • 次に読むべきコンテンツへの自然な誘導
  • ユーザーの質問に先回りして回答する構成

特に専門的なトピックでは、用語解説や基本概念の説明を適宜挿入することで、様々な知識レベルのユーザーに対応できるようになります。

クラスターコンテンツのSEOチェックポイント

既存のクラスターコンテンツや、これから作成するクラスターコンテンツが効果的に機能しているかをチェックするためのポイントを見ていきます。

1. 専門性と深堀り度

クラスターコンテンツが、サブトピックに関する専門的な情報を深く掘り下げて提供できているかをチェックします。

 

【チェックポイント】

  • サブトピックを表面的ではなく、十分な深さで掘り下げているか
  • 一般的な情報だけでなく、専門的な知見や独自の洞察を提供しているか
  • 具体的な例、ケーススタディ、データなどで内容を補強しているか
  • トピックに関連する様々な側面や視点を考慮しているか
  • 読者の異なるレベルの疑問に答えられる内容になっているか

例えば「投資信託の選び方」というクラスターコンテンツであれば、単に「手数料が安いものを選ぶ」といった一般的なアドバイスだけでなく、「インデックスファンドとアクティブファンドの違い」「信託報酬と実質コストの見方」「モーニングスターレーティングの読み方」など、より専門的な内容まで掘り下げるべきです。

2. 検索キーワードと意図の合致度

クラスターコンテンツがターゲットとするキーワードと検索意図に適切に対応しているかをチェックします。

 

【チェックポイント】

  • ターゲットキーワードがタイトル、見出し、本文中に自然に組み込まれているか
  • 検索意図(情報探索、購買意向、問題解決など)に合った内容構成になっているか
  • 「People Also Ask」などに表示される関連質問に答える内容が含まれているか
  • 競合上位サイトと比較して、情報の網羅性や質が同等以上か
  • タイトルとメタディスクリプションは検索意図を適切に反映しているか

例えば「ヨガ 初心者 ポーズ」というキーワードでは、難しい専門用語を避け、基本的なポーズの写真や動画、詳細な手順説明、注意点などを含む初心者向けの内容が適切でしょう。

3. ピラーページとの連携

クラスターコンテンツがピラーページと適切に連携し、全体としてのトピッククラスターを形成しているかをチェックします。

 

【チェックポイント】

  • ピラーページへの明確なリンクが含まれているか
  • ピラーページからこのクラスターコンテンツへのリンクがあるか
  • ピラーページとの内容の重複や矛盾がないか
  • ピラーページで概説した内容を適切に深堀りしているか
  • クラスター内の他の関連コンテンツへの適切なリンクがあるか

クラスターコンテンツは独立して価値のある内容でありながら、ピラーページの文脈の中でその位置づけが明確であることが理想的です。

4. コンテンツの独自性と差別化

他のサイトの類似コンテンツと比較して、独自の価値や視点があるかをチェックします。

 

【チェックポイント】

  • 競合サイトにはない独自の情報や視点を含んでいるか
  • オリジナルのデータ、調査結果、事例などを提供しているか
  • 実体験や専門的知見に基づく独自のアドバイスがあるか
  • 視覚的要素(オリジナルの画像、図表、インフォグラフィックなど)で差別化しているか
  • 読者のニーズや疑問に、より詳細に応えているか

単に既存の情報をまとめるだけでなく、独自の価値を付加することで、コンテンツの競争力と共有されやすさが高まります。

5. 更新頻度と鮮度

クラスターコンテンツが定期的に更新され、最新の情報を反映しているかをチェックします。

 

【チェックポイント】

  • 内容が最新の情報、トレンド、研究結果を反映しているか
  • 古くなった情報や陳腐化した部分は更新されているか
  • 「最終更新日」が明示され、比較的最近の日付になっているか
  • 業界や分野の変化に応じてコンテンツが進化しているか
  • 読者からのフィードバックや新たな質問を反映した追加情報があるか

急速に変化する分野(技術、デジタルマーケティング、健康情報など)では、情報の鮮度が重要です。定期的な更新により、検索エンジンに「アクティブに管理されているコンテンツ」というシグナルを送ることができます。

クラスターコンテンツ作成の課題と解決策

クラスターコンテンツを作成や運用する時によく直面する課題とその解決策を見ていきましょう。

1. リソースと時間の制約

質の高いクラスターコンテンツを多数作成するには、相当のリソースと時間が必要です。特に中小企業や個人ブログ運営者にとって、これは大きな課題となります。

 

【解決策】

  • 優先順位を明確にし、最も重要なサブトピックから取り組む
  • コンテンツカレンダーを作成し、計画的に制作を進める
  • 社内の専門家や現場スタッフの知識を効率的に引き出す仕組みを作る
  • インタビュー形式を活用し、専門家の知見を効率的にコンテンツ化する
  • 既存のコンテンツを再活用・拡張してクラスターコンテンツとして発展させる

限られたリソースでも効果を最大化するには、データに基づいた優先順位付けが重要です。検索ボリュームやビジネスへの影響度などを考慮し、戦略的に取り組むべきトピックを選定しましょう。

2. 専門性と正確性の確保

深い専門知識が必要なトピックでは、正確で信頼性の高い情報を提供することが課題となります。

 

【解決策】

  • 業界の専門家や有資格者に監修を依頼する
  • 信頼できる情報源(学術論文、公的機関の発表など)を参照する
  • 事実とデータに基づいたコンテンツ作成を心がける
  • 専門用語を適切に説明し、必要に応じて用語集を設ける
  • ユーザーからのフィードバックを収集し、継続的に内容を改善する

特にYMYL(Your Money, Your Life)分野では、情報の正確性と信頼性が非常に重要です。必ず信頼できる情報源からの裏付けを取り、可能であれば専門家の監修を受けることをおすすめします。

3. 類似コンテンツとの差別化

人気のあるトピックでは、類似したコンテンツが多く存在し、差別化が難しい場合があります。

 

【解決策】

  • 独自の調査や分析を実施し、オリジナルデータを提供する
  • 実体験に基づく洞察や実践的なアドバイスを強調する
  • ターゲットオーディエンスをより具体的に絞り込む
  • 競合が見落としている視点や側面に焦点を当てる
  • 視覚的要素(独自の図解、チャート、インフォグラフィックなど)で差別化する

例えば、「ダイエット方法」という広く取り上げられているトピックであれば、「40代女性のホルモンバランスを考慮したダイエット法」のように、より具体的なニーズに特化することで差別化できます。

4. 内部リンク構造の複雑化

クラスターコンテンツが増えるにつれて、内部リンク構造の管理が複雑になってきます。

 

【解決策】

  • コンテンツマップやスプレッドシートで内部リンク構造を視覚化・管理する
  • 関連性の強さに基づいてリンクの優先順位を設定する
  • 定期的な内部リンク監査を実施し、リンク切れや不適切なリンクを修正する
  • 内部リンクの自動提案ツールを活用する
  • 新しいコンテンツ作成時に、既存コンテンツとのリンク機会を明示的に検討する

構造化された内部リンク管理の仕組みを作ることで、クラスターコンテンツが増えても一貫した連携を維持できます。

5. 効果測定と改善の難しさ

個々のクラスターコンテンツの効果を測定し、継続的に改善していくことも必要な取り組みの一つです。

 

【解決策】

  • 明確なKPI(検索順位、トラフィック、エンゲージメント指標など)を設定する
  • Google Analyticsなどで個別コンテンツのパフォーマンスを定期的に分析する
  • ヒートマップツールでユーザー行動を詳細に把握する
  • A/Bテストを実施し、タイトルや構成の改善を図る
  • ユーザーフィードバック(コメント、問い合わせ、SNS反応など)を収集・分析する

データに基づいた継続的な改善サイクルを確立することで、クラスターコンテンツの効果を最大化できます。

当社のWebコンサルティングでのクラスターコンテンツ支援

当社のWebコンサルティングでは、効果的なコンテンツ戦略の一環として、クラスターコンテンツの計画から作成、最適化までを包括的にサポートしています。特に10ヶ月間のコンサルティング期間の中で、3ヶ月目の「ページコンテンツの充実」と4〜6ヶ月目の「アクセス解析とコンテンツの充実」のフェーズでは、クラスターコンテンツ戦略を重点的に進めていきます。

3ヶ月目:ページコンテンツの充実

この段階では、ピラーページの構築とともに、初期のクラスターコンテンツの計画と作成を行います。

  • お客様のビジネスや専門分野に最適なクラスターコンテンツのテーマを特定
  • 検索ボリュームとビジネスインパクトを考慮した優先順位付け
  • ユーザーペルソナとカスタマージャーニーに基づいたコンテンツ設計
  • クラスターコンテンツの作成ガイドラインの作成
  • 最初の核となるクラスターコンテンツの作成支援
  • 既存コンテンツの再構成・最適化によるクラスターコンテンツへの転換

この段階では、単なるキーワード対策ではなく、ユーザーに真の価値を提供するコンテンツ作りに重点を置きます。お客様の専門知識や独自の強みを活かした、他では得られない情報や洞察を盛り込んだクラスターコンテンツの構築をサポートします。

4〜6ヶ月目:アクセス解析とコンテンツの充実

前段階のクラスターコンテンツ展開後から、データに基づいた継続的なピラーコンテンツとクラスターコンテンツの拡充と最適化を進めます。

  • ピラーページとクラスターコンテンツのパフォーマンス分析
  • ユーザー行動データに基づくコンテンツの最適化
  • 追加のクラスターコンテンツの計画と作成支援
  • 内部リンク構造の最適化と強化
  • コンテンツカレンダーの作成と運用支援
  • 既存クラスターコンテンツの更新と拡充

この段階では、「どのクラスターコンテンツがユーザーの関心を最も引いているか」「どのようなコンテンツがコンバージョンにつながっているか」などの分析から、さらに効果的なクラスターコンテンツを展開していきます。

 

当社のWeb集客の取り組みの特徴は、単発的なコンテンツ制作ではなく、持続できるコンテンツの構築を目指す点にあります。最終的には、お客様自身でクラスターコンテンツを効果的に計画・制作・管理できるようになることを目標としています。

 

20年以上のWeb制作・運用経験と最新のSEO知見を組み合わせた実践的なコンテンツ戦略により、ビジネスでの成功をサポートします。ピラーページとクラスターコンテンツの組み合わせによるトピッククラスター戦略は、現代のSEOにおいて最も効果的なアプローチの一つであり、長期的な有機検索トラフィックの獲得に貢献します。

クラスターコンテンツ戦略のまとめ

クラスターコンテンツは、現代のSEO戦略において不可欠な取り組みです。

Googleがコンテンツの質と関連性を重視する現在のアルゴリズムにおいて、ピラーページと連携したクラスターコンテンツの展開は、トピックの権威性確立に大きく貢献します。

クラスターコンテンツ戦略の主要ポイント

  • ピラーページのサブトピックを詳細に掘り下げるクラスターコンテンツを作成する
  • ロングテールキーワードに対応し、具体的な検索ニーズに応える
  • ピラーページとクラスターコンテンツ間の内部リンクで構造を強化する
  • 専門性と独自性を持った価値の高い情報を提供する
  • 継続的な更新と拡充でコンテンツのエコシステムを構築する

クラスターコンテンツ戦略は、即効性のあるSEO施策ではありませんが、長期的に見れば、有機検索トラフィックの安定的な増加、サイトの権威性向上、ユーザーエンゲージメントの改善など、多くのメリットをもたらします。

 

重要なのは、単なるSEOテクニックとしてではなく、ユーザーに真の価値を提供する姿勢です。検索エンジンの評価を意識しつつも、最終的にはユーザーの問題解決や情報ニーズに応えるコンテンツを目指すことが、持続的な成功の鍵となります。

 

コンテンツマーケティングの基礎となる「コンテンツの充実」については「コンテンツの充実|自分でできるSEOチェック」で、そしてクラスターコンテンツと対をなす「ピラーページ」については前回の記事「ピラーページを作る|自分でできるSEOチェック」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

また、自社サイトの総合的な診断には「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」が役立つと思います。あわせてご覧いただければと思います。

 

包括的なSEO対策やコンテンツ戦略について専門的なサポートをご希望の方、効果的なクラスターコンテンツ戦略でお悩みの方、コンテンツマーケティングの実践に取り組みたい方は、当社のSEOを基軸としたWebコンサルティングサービスをぜひご検討ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



ピラーページを作る|自分でできるSEOチェック


Webコンサルタントの松崎です。

 

これまで「自分でできる!SEOセルフチェック」の記事をもとに、様々なSEOチェックのポイントを個別記事でそのセルフチェック方法を紹介してきました。そして、前回の「コンテンツの充実|自分でできるSEOチェック」では、SEOにおけるコンテンツの重要性とチェックポイントについて詳しく解説し、今回はさらにコンテンツマーケティングを深掘りして、効果的なコンテンツ戦略の要となる「ピラーページ」について詳しく解説します。

 

ピラーページとは?

ピラーページ(Pillar Page)とは、特定のトピックに関する包括的な情報を提供するコンテンツページのことです。

「柱」を意味する「ピラー」という名前の通り、サイト内のコンテンツ構造の中核となる役割を持ちます。

ピラーページの主な特徴

  • 特定のトピックについて広範囲かつ包括的に解説する
  • そのトピックの細分化された個別テーマ(クラスターコンテンツ)へのリンクを含む
  • 一般的に長めの記事や複数のセクションで構成される
  • ユーザーの基本的な疑問に答え、より詳細な情報への導線を作る

例えば、「ガーデニング入門」というピラーページがあれば、そこでは園芸の基本知識、季節ごとの植物の選び方、土の種類、道具の選定などの概要を解説します。それぞれの詳細については「春におすすめの花10選」「初心者に最適なガーデニング道具」などの個別記事(クラスターコンテンツ)へリンクしていくことになります。

なぜピラーページがSEOに重要なのか?

ピラーページ戦略がSEOにおいて重要な理由を見ていきます。

1. トピック権威性の確立

Googleのアルゴリズムは、特定のトピックに関するサイトの専門性と権威性を重視します。

ピラーページを中心としたコンテンツクラスター構造(包括的な記事とサブトピックを詳細に掘り下げる複数の記事の構成)は、特定のトピックに関する包括的な情報をサイトが提供していることを示し、そのテーマに関する「権威性」を確立するのに役立ちます。

 

例えば、「犬のしつけ」というトピックについて、基本から応用まで様々な角度から情報を提供しているサイトは、関連キーワードで検索した際により上位に表示される可能性が高まります。これは、そのサイトがGoogleに「犬のしつけ」に関する信頼できる情報源だと認識されるためです。

2. 内部リンク構造の最適化

ピラーページからクラスターコンテンツ(サブトピックを詳細に掘り下げる複数のコンテンツ)への内部リンク、そしてクラスターコンテンツからピラーページへの相互リンクは、サイト内のSEO評価を最適化します。

 

その結果、

  • 重要なページへのリンクが増え、そのページの価値が高まる
  • ユーザーの回遊性が向上し、サイト内滞在時間が延びる
  • Googleのクローラーがサイト内のページを効率的に発見できる

内部リンク構造が整理されることで、検索エンジンはサイトの構造をより理解しやすくなり、適切なページを適切な検索クエリに対して表示しやすくなります。

3. ロングテールキーワードへの対応

ピラーページは主要キーワード(例:「犬のしつけ」)をターゲットにし、クラスターコンテンツは関連する具体的なロングテールキーワード(例:「子犬の噛み癖をなおす方法」「老犬のしつけ直し」など)に対応します。

 

この構造のおかげで

  • 競争の激しいメインキーワードと、比較的競争の少ないロングテールキーワードの両方で上位表示を狙える
  • ユーザーの検索意図に合わせた多様なコンテンツを提供できる
  • より具体的な検索クエリからの流入が増加する

ロングテールキーワードは検索ボリュームは少なくても、具体的な悩みや質問を持つユーザーが使用するため、コンバージョン率が高い傾向にあります。

4. ユーザー体験の向上

ピラーページを中心とした構造は、ユーザーが求める情報を見つけやすくするという重要な役割も果たします。

  • 概要から詳細まで、情報の階層構造がわかりやすい
  • ユーザーが興味を持ったトピックをさらに深く説明できる
  • 関連情報へのリンクが整理されている

Googleはユーザーの使いやすさを重視しており、サイト内のナビゲーションが整理され、ユーザーが求める情報に簡単にアクセスできるサイトを高く評価する傾向があります。

5. コンテンツの更新と拡張の容易さ

ピラーページ戦略は、コンテンツを継続的に拡充していくための明確な方法と言えます。

  • 新たな質問や話題が生まれたら、新しいクラスターコンテンツとして追加できる
  • トピックの進化に合わせてピラーページを更新できる
  • コンテンツの不足部分や改善点が視覚的に把握しやすい

特に、急速に変化する業界や、新しい情報が常に生まれる分野では、この柔軟な対応が大きな強みとなります。

効果的なピラーページの作り方

SEO効果が見込めるピラーページを作成するための具体的な手順と方法を見ていきましょう。

1. ターゲットトピックの選定

ピラーページの作成は、適切なトピックの選定から始まります。

 

【トピック選定のポイント】

  • 自社のビジネスや専門性に直接関連するトピックを選ぶ
  • 十分な情報量があり、複数のサブトピックに分けられるテーマを選ぶ
  • ユーザーからの需要(検索ボリューム)があることを確認する
  • 競合状況を分析し、差別化できる切り口を見つける
  • トピックが広すぎず、狭すぎないか確認する

例えば、不動産会社なら「マンション購入ガイド」「不動産投資の基礎知識」などが適切なトピックとなります。あまりに広いトピック(例:「不動産」)では焦点が定まらず、狭すぎるトピック(例:「東京都中央区のワンルームマンション価格相場」)ではクラスターコンテンツへの展開が限られてしまいます。

2. トピッククラスターの設計

ピラーページで扱うメイントピックを中心に、関連するサブトピックを整理してクラスター構造を設計します。

 

【クラスター構造設計のポイント】

  • メイントピックに関連する質問や疑問を洗い出す
  • キーワードリサーチツールで関連キーワードを調査する
  • 「People Also Ask(他の人はこちらも質問)」や関連検索ワードを参考にする
  • 競合サイトのコンテンツ構成を分析する
  • ユーザーのカスタマージャーニーに沿ったトピックを網羅する

例えば「マンション購入ガイド」というピラーページなら、こんなクラスターコンテンツが考えられます。

  • マンション購入前に確認すべき10のポイント
  • 住宅ローンの種類と選び方
  • 中古マンションvs新築マンション:メリット・デメリット比較
  • マンション購入時の諸費用完全ガイド
  • マンション内見時のチェックリスト

など

 

これらのトピックは、関連性が高い上に、それぞれが独立したコンテンツとして成立することができます。

3. ピラーページの構成と執筆

ピラーページは、選定したトピックを包括的にカバーする構成で執筆します。

 

【構成のポイント】

  • わかりやすい導入部分で、ページの目的と提供する価値を明示する
  • 論理的な見出し構造を使用する
  • メイントピックの重要ポイントを解説する
  • 各コンテンツのエリアから関連するクラスターコンテンツへのリンクを挿入
  • 目次を提供し、ユーザーのナビゲーションを助ける
  • コンテンツは簡潔かつ情報価値の高いものにする

ピラーページの長さは、トピックの複雑さにもよりますが、一般的に2,000〜5,000語程度が目安となります。ただし、単に長ければ良いというわけではなく、質と網羅性のバランスが重要です。

4. クラスターコンテンツの作成

ピラーページを中心として、関連する詳細なサブコンテンツ(クラスターコンテンツ)を作成します。

 

【クラスターコンテンツ作成のポイント】

  • 各クラスターコンテンツは特定のサブトピックに焦点を当て、詳細に解説する
  • ピラーページよりも具体的で実用的な情報を提供する
  • ピラーページへの自然なリンクを含める
  • 関連する他のクラスターコンテンツへも適切にリンクする
  • 各クラスターコンテンツは独立したコンテンツとしても価値があるものにする

クラスターコンテンツは、ピラーページより短く(1,000〜2,000語程度)、より具体的な情報や実践的なアドバイスを提供することが一般的です。

5. 内部リンク構造の最適化

ピラーページとクラスターコンテンツ間の内部リンクは、このコンテンツ戦略の重要な部分となります。

 

【内部リンク構造のポイント】

  • ピラーページから各クラスターコンテンツへの明確なリンクを設置する
  • クラスターコンテンツからピラーページへのリンクを含める
  • 関連するクラスターコンテンツ同士を相互にリンクする
  • アンカーテキスト(リンクテキスト)は、リンク先の内容を適切に表すものにする
  • コンテンツの文脈に自然に溶け込むようにリンクを配置する

ピラーページ内の「住宅ローン」について触れているセクションで、「住宅ローンの種類と選び方の詳細については、こちらの記事をご覧ください」というような形で関連クラスターコンテンツへリンクします。

ピラーページのSEOチェックポイント

既存のピラーページや、これから作成するピラーページが効果的に機能しているかをチェックするためのポイントを見ていきましょう。

1. トピックの包括性と網羅性

ピラーページは選定したトピックを包括的にカバーしているかどうかを確認します。

 

【チェックポイント】

  • トピックに関する基本的な質問や概念をすべてカバーしているか
  • トピック内の主要なサブカテゴリーやアプローチを網羅しているか
  • 初心者からある程度知識のある人まで、様々なレベルの読者に価値を提供できるか
  • 競合サイトと比較して、情報の抜け漏れはないか
  • 新しい情報や変化があった場合に、定期的に更新されているか

例えば「デジタルマーケティング入門」というピラーページなら、SEO、コンテンツマーケティング、SNSマーケティング、メールマーケティング、リスティング広告などの主要な要素をすべてカバーしているべきです。

2. コンテンツの構造と読みやすさ

ピラーページは大量の情報を提供するため、構造が整理され、読みやすいことが重要です。

 

【チェックポイント】

  • 明確な目次や段落があるか
  • 論理的で階層的な見出し構造(h1〜h6)を使用しているか
  • 見やすいレイアウトになっているか(箇条書き、表、強調テキストなど)
  • ビジュアル要素(画像、図表、インフォグラフィックなど)で内容を補足できているか
  • スマートフォンでも読みやすいか
  • ページの長さに対して適切なナビゲーション補助があるか

特に長文コンテンツでは、ユーザーが必要な情報を素早く見つけられるような工夫が不可欠です。

3. クラスターコンテンツとの関係性

ピラーページとクラスターコンテンツの関係性や連携を評価します。

 

【チェックポイント】

  • ピラーページから適切な箇所からクラスターコンテンツへリンクしているか
  • クラスターコンテンツからピラーページへの適切なリンクがあるか
  • クラスターコンテンツ同士の関連性のあるリンクがあるか
  • リンクのアンカーテキストは自然な文脈で行われているか
  • クラスターコンテンツの内容がピラーページと矛盾していないか
  • トピックに関する新しいクラスターコンテンツが継続的に追加されているか

ピラーページとクラスターコンテンツは互いに補完し合い、ユーザーが求める情報の深さに応じた体験を提供する必要があります。

4. ユーザーインテントとの一致

ピラーページが想定するユーザーの検索意図(インテント)に適切に対応しているかを確認します。

 

【チェックポイント】

  • ターゲットキーワードで検索するユーザーのニーズに応えているか
  • 情報探索型のユーザーに十分な知識を提供できているか
  • 次のステップ(購入、問い合わせなど)へのガイドがあるか
  • ユーザーの疑問や懸念に対して先回りして回答しているか
  • コンテンツの深さと広さがユーザーの期待に合致しているか
  • 専門用語や業界用語が適切に説明されているか

ユーザーインテントに一致したコンテンツは、直帰率の低下や滞在時間の延長など、SEOにプラスの効果が見込めます。

5. SEO技術要素の最適化

内容面だけでなく、技術的なSEO要素も確認します。

 

【チェックポイント】

  • ターゲットキーワードがタイトル、見出し、本文に適切に含まれているか
  • メタディスクリプションはピラーページの内容を的確に要約しているか
  • ページ速度は最適化されているか(特に画像やスクリプトの最適化)
  • モバイルフレンドリーな設計になっているか
  • スキーママークアップ(構造化データ)が実装されているか
  • URL構造はシンプルで意味のあるものになっているか

これらの技術的要素は、ユーザー体験だけでなく、検索エンジンによるコンテンツの理解と評価にも影響します。

当社のWebコンサルティングのコンテンツ戦略支援

当社の10ヶ月のWebコンサルティングサービスでは、効果的なコンテンツ戦略の立案と実行を強力にサポートしています。特に3ヶ月目の「ページコンテンツの充実」と4〜6ヶ月目の「アクセス解析とコンテンツの充実」の段階では、ピラーページとクラスターコンテンツを中心としたコンテンツ戦略に重点的に取り組みます。

3ヶ月目:ページコンテンツの充実

この段階では、基本的なコンテンツ戦略の立案と作成を行います。

  • お客様のビジネスや専門分野に最適なコンテンツトピックを特定
  • 競合分析を行い、コンテンツギャップを発見
  • キーワードリサーチに基づいた戦略的なピラーページのテーマ選定
  • ピラーページの構造と執筆ガイドラインの作成
  • 最初のピラーページとコアとなるクラスターコンテンツの作成支援
  • 既存コンテンツの再構成・最適化

単なる検索エンジン向けのコンテンツではなく、お客様の専門性と強みを活かした、実際にユーザーに価値をもたらすコンテンツの構築です。お客様が持つ独自の知見や事例を効果的にコンテンツ化する方法をアドバイスし、差別化されたピラーページの作成をサポートしています。

4-6ヶ月目:アクセス解析とコンテンツの充実

ピラーページ構築後は、データに基づいた継続的な改善を充実を行っていきます。

  • ピラーページの効果測定と分析
  • ユーザー行動データに基づくコンテンツの最適化
  • 追加のクラスターコンテンツの計画と作成支援
  • 内部リンク構造の最適化
  • コンテンツカレンダーの作成と運用支援
  • コンテンツ制作プロセスの効率化

アクセス解析データに基づいた「証拠に基づく改善」です。

例えば、どのトピックが最もユーザーの関心を集めているか、どのページで離脱が多いか、どのコンテンツがコンバージョンにつながっているかなどを詳細に分析して調整を行っていきます。

 

この3ヶ月間で、単発的なコンテンツ制作から、持続可能なコンテンツマーケティングの仕組みを構築することを目指します。最終的には、お客様ご自身でコンテンツ戦略を継続・発展させていける体制とノウハウを整えることが目標です。

 

私たちのアプローチの特徴は、単にピラーページを作成するだけでなく、お客様のビジネス目標とターゲットオーディエンスを深く理解した上で、真に効果的なコンテンツ戦略を共に構築していくことにあります。20年以上のWeb制作・運用経験と最新のSEO知見を組み合わせた、実践的かつ持続可能なコンテンツ戦略をご提供します。

ピラーページ戦略のまとめ

ピラーページを中心としたコンテンツ戦略は、現代のSEOにおいて非常に効果的な取り組みです。

特にGoogleがトピックの権威性と包括性を重視する今日のアルゴリズムにおいて、その価値はますます高まっています。

 

ピラーページ戦略の主要ポイント

  • 特定のトピックに関する包括的なピラーページを作成する
  • 関連する詳細なクラスターコンテンツを体系的に展開する
  • 効果的な内部リンク構造で、コンテンツ間の関連性を強化する
  • ユーザーニーズとSEO要件の両方を満たす質の高いコンテンツを提供する
  • 継続的な更新と改善で、コンテンツの鮮度と関連性を維持する

ピラーページの作成は一朝一夕にできるものではありませんが、適切に実行すれば、有機検索トラフィックの増加、サイト権威性の向上、ユーザーエンゲージメントの改善など、長期的な価値をもたらします。

 

重要なのは、単にSEOのためではなく、真にユーザーに価値ある情報を提供するという姿勢です。ユーザーファーストのコンテンツは、結果として検索エンジンからも高く評価され、持続的な成果につながります。

 

コンテンツマーケティングの基礎となる「コンテンツの充実」については、「コンテンツの充実|自分でできるSEOチェック」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。また、自社サイトをご自身で確認する際は、Webサイトが集客できない理由 - 10の自己診断法をご覧ください。

包括的なSEO対策やコンテンツ戦略について専門的なサポートをご希望の方は、SEOを基軸として取り組みWebコンサルティングサービスをぜひご検討ください。

 

ピラーページ/クラスターコンテンツ戦略でお悩みの方、効果的なコンテンツマーケティングに取り組みたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



コンテンツの充実|自分でできるSEOチェック


Webコンサルタントの松崎です。

 

これまで「自分でできる!SEOセルフチェック」で紹介したチェックポイントについて、常時SSL対応、ページ表示速度、スマートフォン対応、ページタイトル、画像のalt属性、見出し構造、内部リンク、コンテンツの定期的更新、問い合わせフォームの使いやすさ、アクセス解析ツールの導入、メタディスクリプションの最適化、外部リンク、Googleビジネスプロフィールなど、個別記事で詳しく解説してきました。

今回は、SEOの根幹となる「コンテンツの充実」について詳しく解説します。

コンテンツの充実とは?

 

Webサイトにおける「コンテンツの充実」とは、ユーザーにとって価値のある情報を適切な量と質で提供することです。

  • ユーザーが求める情報が十分に載っている
  • 専門的で正確な情報が提供されている
  • 独自の視点や価値がある
  • 読みやすく文章構造になっている
  • 画像、図表、動画などでわかりやすさに配慮されている

Googleは「Content is King(コンテンツは王様)」という言葉を掲げています。どれだけ技術的なSEO対策を施しても、コンテンツ自体に価値がなければ、SEOはその効果を発揮しません。最近のGoogleアルゴリズムでは、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を重視する傾向がより強まっており、質の高いコンテンツの重要性はますます高まっています。

なぜコンテンツの充実がSEOに重要なのか?

コンテンツの充実がSEOにおいて重要なのかを見ていきます。

Googleをはじめとするすべて検索エンジンは、ユーザーに価値のある情報を提供することを最優先にしています。そのため、充実したコンテンツを提供するサイトほど高く評価されて、検索順位が向上する傾向にあります。最近のアルゴリズム更新では、「薄い」コンテンツよりも「深い」コンテンツが優遇される傾向が強まっています。

1. 検索意図への対応

Googleの最大の目標は、ユーザーの検索意図に最適に応える検索結果を表示することです。充実したコンテンツは、ユーザーが求める情報を網羅し、検索意図に応えることができます。

 

例えば「犬のしつけ方」と検索するユーザーは、具体的な方法や手順、トラブル解決法などを知りたいと思っています。

単に「しつけは大切です」という当たり前の内容では、ユーザーの期待に対して満足のいく答えとならず、すぐに離脱されてしまうでしょう。具体的な手順や実践例、トラブル対応法などを網羅した充実したコンテンツは、ユーザーの満足度を高め、結果的にGoogleからの評価も向上します。

 

検索意図には大きく分けて4種類あるとされています。

  • 情報探索型:知識や情報を得ることが目的で、詳細な解説が求められます
  • ナビゲーション型:-特定のサイトやページに到達することが目的で、明確な導線が重要です
  • トランザクション型:商品購入やサービス利用が目的で、詳細情報と簡単な手続きが求められます
  • 商業調査型:購入前の比較検討が目的で、詳細な比較情報が必要です

検索クエリの種類によって、どのような情報をどう提供するか変わってきます。たとえば情報探索型の検索には詳細な説明やステップバイステップのガイドが効果的ですが、トランザクション型では簡潔な製品情報と明確な購入ボタンが重要となります。ユーザーの検索意図を正確に把握し、それに応えるコンテンツを提供することが重要です。

2. E-E-A-Tの評価向上

GoogleはE-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness:経験、専門性、権威性、信頼性)をサイトの品質評価の重要な指標としています。特に「Your Money or Your Life(YMYL)」と呼ばれる、健康や金融など人々の生活や幸福に大きく影響する分野では、このE-E-A-Tの評価が検索順位に大きく影響します。

 

充実したコンテンツは、以下のような形でE-E-A-Tの評価を高めます。

  • 専門的で正確な情報を提供することで「専門性」をアピール
  • 業界の最新動向や研究結果を反映させることで「権威性」を示す
  • 情報源を明示し、事実に基づいた内容にすることで「信頼性」を高める
  • 実体験に基づくアドバイスや具体例を含めることで「経験」を示す

例えば医療系のサイトでは、医師や専門家の監修を受けたコンテンツであることを明示したり、最新の研究結果や公的機関の発表を引用したりすることで、E-E-A-Tの評価を高めることができます。さらに、「監修者プロフィール」のセクションを設けて資格や経歴を詳細に紹介したり、医学的主張には必ず信頼できる医学ジャーナルや機関からの引用を付けたりすることも効果的です。

3. ユーザーエンゲージメントの向上

充実したコンテンツは、ユーザーの滞在時間やページ閲覧数などのエンゲージメント指標を向上させます。Googleはこれらのユーザー行動データを検索順位の判断材料の一つとして活用していると考えられています。

 

価値のあるコンテンツを提供することで、いくつかの効果が期待できます。

  • 直帰率の低下:有益な情報を提供することで、ユーザーはより長くサイトに留まり、情報を得ようとします
  • 滞在時間の延長:充実したコンテンツは読み込む時間が必要なため、自然と滞在時間が延びます
  • ページビュー数の増加:興味深いコンテンツに出会うと、ユーザーは同じサイト内の他の情報も探索する傾向があります
  • 再訪問率の向上:一度価値ある情報を得られたサイトは信頼され、別の疑問が生じた際にも再訪問されます

これらのユーザー行動シグナルはGoogleのアルゴリズムに「このサイトはユーザーに価値を提供している」と伝わります。Googleは実際のユーザー行動データを収集・分析しており、ユーザーが満足したサイトを高く評価する傾向があるため、結果として検索順位の向上につながる可能性があります。

4. 自然なバックリンクの獲得

質の高い充実したコンテンツは、他のウェブサイトから自然とリンクされやすくなります。バックリンク(外部からのリンク)は依然としてSEOの重要な要素であり、特に関連性の高い質の良いサイトからのリンクは、大きな効果があります。

 

例えば、特定の分野で他にはない貴重なデータや分析を提供するコンテンツや、複雑な概念をわかりやすく説明したコンテンツは、業界ブログや専門サイトから参照されやすくなります。こうした自然な高品質バックリンクの獲得は、長期的なSEOの効果が見込めるようになります。

5. ロングテールキーワードへの対応

充実したコンテンツは、メインのキーワードだけでなく、関連する多様なロングテールキーワード(より具体的で検索ボリュームは少ないが、コンバージョン率が高い傾向のあるキーワード)での検索にも対応できます。

 

例えば「ダイエット」という競争の激しいキーワードだけでなく、「40代 女性 運動なし ダイエット方法」「糖質制限 リバウンドしない 方法」といった具体的な検索クエリにも対応できるコンテンツは、より多くの検索機会を獲得できます。

 

コンテンツが充実していればいるほど、様々な角度からの質問や検索クエリに答えることができ、多様な検索経路からのトラフィックを集めることができるようになります。

コンテンツの充実度をセルフチェックする方法

自分のホームページのコンテンツの充実度を評価するためのチェック方法をご紹介します。

1. ユーザーの視点でのコンテンツ評価

最も基本的なチェック法は、ユーザーの立場に立ってコンテンツを客観的に評価することです。

 

【ユーザーの視点でのチェック】

  • 検索キーワードに対する答えが明確に提供されているか
  • 必要な情報がすべて含まれているか、重要な情報が抜けていないか
  • 専門用語や業界特有の言葉が適切に説明されているか
  • 実践的で具体的なアドバイスや手順が含まれているか
  • 読者の疑問や懸念に先回りして答えているか

客観的な評価のために、同僚や友人、あるいは実際の顧客に読んでもらい、フィードバックを求めることも効果的です。特に、業界に詳しくない人からの意見は、専門知識を持たないユーザーの視点を理解するのに役立ちます。

2. 競合コンテンツとの比較分析

ターゲットキーワードで検索上位に表示されている競合サイトのコンテンツと自社コンテンツを比較することで、足りない要素や改善点を見つけることができます。

 

【競合コンテンツとの比較チェック】

  • 競合コンテンツのトピック
  • 提供されている情報の深さや専門性
  • 使用されている視覚的要素(画像、図表、動画など)
  • コンテンツの構成や読みやすさ
  • 独自の価値提案や差別化ポイント

例えば、上位10サイトを分析し、共通して含まれている要素をリストアップした上で、自社コンテンツに不足している点を特定するチェック方法が効果的です。ただし、単に競合をコピーするのではなく、さらに価値を加えることが重要です。

3. コンテンツギャップ分析

キーワード調査ツールやGoogle検索の関連検索、よくあるご質問を活用して、ターゲットトピックに関連するユーザーの疑問や関心事を特定し、それらがコンテンツでカバーされているかを確認します。

 

【コンテンツギャップのチェック】

  • Google検索の「関連検索」に表示されるキーワードはカバーされているか
  • 「よくある質問」に表示される質問に答えているか
  • YouTube、Yahoo!知恵袋などで人気の関連質問に対応しているか
  • 業界フォーラムや専門サイトで話題になるトピックを扱っているか
  • SNSで頻繁に言及される関連トピックに触れているか

このギャップ分析により、ユーザーが求めているにもかかわらず、自社コンテンツでは対応できていない情報ニーズを特定できます。

たとえば「スマートフォン 選び方」というコンテンツを作る場合、よくあるご質問で「予算別のおすすめは?」「カメラ性能で選ぶには?」といった質問が表示されていれば、それらの視点をコンテンツに盛り込むことで、より多くのユーザーニーズに応えることができます。

4. 読みやすさと構造の評価

コンテンツの充実は単に情報量だけでなく、その情報がどれだけ読みやすく構造化されているかも重要です。

 

【読みやすさのチェック】

  • 適切な見出し構造(h1〜h6)を使用しているか
  • 段落は適切な長さに分割されているか(モバイルでの読みやすさを考慮)
  • リスト、表、引用などを効果的に活用しているか
  • 画像、図表、インフォグラフィックなどで視覚的に説明しているか
  • フォントサイズ、行間、コントラストなどは読みやすいか

特にスマートフォンでの読みやすさは、直帰率や滞在時間に大きく影響します。

スマートフォンの小さな画面では、PCで見栄えの良いレイアウトでもストレスフルな体験になる可能性があるため、実際にスマートフォンで自社コンテンツを確認し、スクロールの多さや読みづらさがないか細かくチェックしましょう。特に表組みはモバイルでの表示が崩れやすいので、レスポンシブ対応しているか確認が必要です。

5. データと根拠の確認

質の高いコンテンツには、信頼性を高めるための事実、データ、引用が含まれています。

 

【チェックポイント】

  • 主張や推奨事項は信頼できるデータや研究結果に基づいているか
  • 統計やデータの出典が明示されているか
  • 引用や参考文献が適切に記載されているか
  • 専門家の見解や業界の権威ある情報源を参照しているか
  • 個人的な意見と事実が明確に区別されているか

特にYMYL(Your Money or Your Life)分野では、権威ある情報源からの裏付けが重要です。政府機関、学術機関、業界団体などの信頼できる情報源を積極的に引用し、コンテンツの信頼性を高めましょう。健康や金融などの重要な分野では、間違った情報が人々の生活に大きな影響を与える可能性があるため、特に慎重に事実確認を行い、専門家の監修を受けることが望ましいです。

効果的なコンテンツ充実の方法

コンテンツの充実度を高めるための実践的な方法をいくつか紹介します。

1. ユーザーペルソナとカスタマージャーニーの理解

効果的なコンテンツを作成するためには、まずターゲットユーザーのニーズと行動パターンを理解することが重要です。

 

【実践のポイント】

  • 具体的なユーザーペルソナ(理想的な顧客像)を作成する
  • ペルソナの情報ニーズや悩みを洗い出す
  • 購買プロセスの各段階(認知、検討、決定)に応じた情報を提供する
  • ユーザーがよく使う言葉や表現を取り入れる
  • 顧客からのよくある質問(FAQ)を洗い出し、それに答えるコンテンツを作成する

例えば、B2Bサービスを提供する場合、「情報収集段階の経営者」「比較検討段階の担当者」「導入決定段階の決裁者」など、異なる立場や段階にいるユーザーそれぞれに向けたコンテンツを用意することで、それぞれの段階でのユーザーをサポートすることができます。

2. トピッククラスターモデルの活用

単発のキーワード対策ではなく、関連トピックをまとめた「トピッククラスター」を作成することで、より包括的なコンテンツカバレッジを実現できます。

 

【実践のポイント】

  • コアとなる「ピラーページ」(トピックの概要を包括的に説明するページ)を作成
  • 関連する詳細トピックに特化した「クラスターコンテンツ」を複数作成
  • ピラーページからクラスターコンテンツへ、またクラスターコンテンツ間で適切に内部リンク
  • トピック全体をカバーする構造を意識 
  • 定期的に新しいクラスターコンテンツを追加して拡充

例えば「ガーデニング入門」というピラーページがあれば、「季節別の花の選び方」「初心者向け園芸道具」「ベランダガーデニングのコツ」など関連する詳細トピックのページを作成し、相互にリンクします。さらに、「害虫対策の基本」や「土壌管理のノウハウ」など、トピックを広げていくことで、ガーデニングに関するあらゆる情報ニーズに応えられるコンテンツ群が作られます。これで、ホームページ全体としてのトピックの権威性が高まり、Google検索で「ガーデニング」に関連するさまざまなキーワードでの表示機会が増えます。

3. スキマーブル(斜め読み可能)なコンテンツ設計

ユーザーは通常、Webページを最初から最後まで読むのではなく、「斜め読み」して必要な情報を探します。この行動パターンに合わせたコンテンツ設計が重要です。

 

【実践のポイント】

  • 重要な情報を冒頭に配置(逆ピラミッド構造) 
  • 明確な見出しと小見出しを使用
  • 箇条書きや番号付きリストを活用
  • 重要なポイントは太字やハイライトで強調
  • 適切な空白やセパレーターで視覚的に区切る
  • サマリーやTL;DR(長いので読まなかった人向けの要約)を提供

スマホユーザーを意識したデザインが重要です。スマートフォンの小さな画面で読む場合、長い段落や複雑な構造は非常に読みづらく、ユーザーが途中で読むのを諦めてしまうでしょう。限られた画面サイズでも情報が把握しやすいよう、簡潔な段落(モバイルでは3~4行程度が理想的)と明確な視覚的階層を心がけ、重要な情報がひと目で分かるようにしましょう。

4. 視覚的要素の効果的活用

文字だけのコンテンツよりも、適切な視覚要素を含むコンテンツの方が情報伝達力が高まり、ユーザーエンゲージメントも向上します。

 

【実践のポイント】

  • 説明を補完する画像や写真 
  • 複雑な情報をまとめたインフォグラフィック
  • データを視覚化したグラフやチャート
  • 手順を説明するステップバイステップの図解
  • 概念を説明する図やダイアグラム
  • 可能であれば、解説動画や音声コンテンツの埋め込み

説明が難しい内容や、文字だけでは伝わりにくい情報は、視覚的要素で補完すると効果的です。たとえば料理レシピでは作り方の手順を文章で説明するだけでなく、各工程の写真を挿入することで誰でも分かりやすくなります。ただし、視覚要素も適切なalt属性を設定するなど、アクセシビリティにも配慮するようにしましょう。視覚障害のあるユーザーにも情報が伝わるよう、画像の内容を適切に説明する代替テキストの設定は非常に重要です。

5. 定期的な更新とリフレッシュ

コンテンツの充実は一度作って終わりではなく、継続的な更新が重要です。特に「エバーグリーンコンテンツ」(長期間にわたって価値のある情報)は、定期的な更新によってさらに価値を高めることができます。

 

【実践のポイント】

  • 古いデータや統計を最新情報に更新
  • 新しい研究結果や業界動向を反映
  • 読者からのフィードバックや質問を元にコンテンツを拡充 
  • 競合分析で見つかった情報ギャップを埋める
  • 視覚要素の刷新や追加
  • 内部リンク構造の最適化 

大幅な更新を行った場合は、「最終更新日:2023年5月15日」のように更新日を明示することで、情報の鮮度が伝わり、ユーザーからの信頼性も高まります。特に「税制改正のポイント」や「最新のSEO対策」など、時期によって情報が変わりやすいトピックでは、更新日の明示は特に重要です。また、どの部分が更新されたのかを「追記」や「更新情報」として明記すると、リピーターにとって特に有益です。

コンテンツの充実に関するよくある問題と解決策

コンテンツの充実に取り組む際によく直面する問題と、その解決策について見ていきましょう。

1. 量と質のバランス

「とにかく文字数を増やせばいい」と考え、冗長で価値の低いコンテンツになってしまうケースがあります。

 

【解決策】

  • 文字数よりも情報の網羅性と有用性を優先する
  • 無駄な繰り返しや冗長な表現を避ける
  • 各セクションが明確な目的と価値を持つようにする
  • 競合上位サイトの文字数を参考にしつつも、盲目的に追従しない
  • 何を伝えるべきかを明確にしてから執筆を始める

適切なコンテンツの長さは、トピックの複雑さや検索意図によって大きく異なります。簡潔に答えられる質問なら短くてもよい一方、包括的なガイドであれば詳細な説明が必要です。重要なのは「必要十分な情報」を提供することです。

2. 専門性の確保

自社の専門分野について深い知識を持っていない場合、表面的なコンテンツになりがちです。

 

【解決策】

  • 社内の専門家や現場スタッフの知識を活用
  • 必要に応じて外部の専門家に監修を依頼
  • 業界の専門書や学術論文を参考にする
  • 実際の顧客との対話から得た知見を活かす
  • 自社の実績やケーススタディを具体例として活用

専門性の高いコンテンツには、「○○専門家監修」「△△年の実績に基づく」などクレジットを明示することで、信頼性と権威性を高めることができます。

3. 差別化とオリジナリティの欠如

既存のコンテンツを参考にするあまり、他社と似たような内容になってしまうケースがあります。

 

【解決策】

  • 自社独自の視点や経験に基づく洞察を加える
  • 自社オリジナルのデータやリサーチ結果を含める
  • 実際の事例や具体例を豊富に取り入れる
  • 既存コンテンツの情報ギャップを特定して埋める
  • ターゲット読者をより具体的に絞り込み、その層に特化した内容を提供

例えば「一般的なダイエット方法」ではなく「50代女性のためのホルモンバランスを考慮したダイエット法」のように、より具体的なターゲットや切り口で差別化することが効果的です。

4. コンテンツ作成の時間とリソース不足

質の高いコンテンツ作成には時間とリソースが必要ですが、多くの企業ではそれらが限られています。

 

【解決策】

  • 量より質を重視し、少数でも充実したコンテンツを作る
  • コンテンツカレンダーを作成し、計画的に制作する
  • インタビュー形式を活用し、社内専門家の知識を効率的に引き出す
  • 既存コンテンツのリライトや統合で価値を高める
  • コンテンツの一部をアウトソースする(基本骨子は社内で作成)

少ないリソースでも効果を最大化するには、「集客に最も影響するページ」や「コンバージョンに直結するページ」から優先的に充実させることが重要です。

5. ユーザーニーズとのミスマッチ

自社の言いたいことばかりに焦点を当て、ユーザーが実際に知りたい情報が不足しているケースがあります。

 

【解決策】

  • アクセス解析ツールで実際のユーザー行動を分析
  • 検索クエリデータから、ユーザーの真の疑問を特定
  • 顧客アンケートやインタビューを実施
  • 営業担当者やカスタマーサポートからよくある質問を収集
  • コメントやSNSでのフィードバックを積極的に活用

「企業が伝えたいこと」と「ユーザーが知りたいこと」のバランスを取ることが重要です。製品やサービスの優れた点を伝えつつも、ユーザーの疑問や懸念に誠実に答えるコンテンツが最も効果的です。

コンテンツタイプ別の充実化ポイント

コンテンツのタイプによって、充実させるべきポイントは異なります。代表的なコンテンツタイプ別に、充実化のポイントを見ていきましょう。

1. 商品・サービス紹介ページ

商品やサービスを紹介するページは、単なる機能リストではなく、ユーザーのメリットや課題解決方法を中心に構成します。

 

【充実化のポイント】

  • 明確な価値提案(何がどう役立つのか)
  • 具体的な使用シーンやケーススタディ
  • 詳細な仕様や機能説明(表やリストを活用)
  • 他製品との比較情報
  • 実際のユーザーの声や成功事例
  • よくある質問と回答
  • 購入や問い合わせへの明確な導線

例えば、デジタルカメラを販売する場合、単に「2000万画素センサー搭載」と書くだけでなく、「2000万画素センサーにより、A2サイズの大判プリントでも鮮明な画質を実現」というようにメリットを伝えることが重要です。

2. ハウツーガイドや解説記事

「やり方」「方法」「解説」などの情報提供型コンテンツは、実用的で具体的な情報を提供します。

 

【充実化のポイント】

  • 明確で実践しやすいステップバイステップの説明
  • 各ステップの説明画像や動画
  • 必要な道具や前提条件の明示
  • よくある失敗パターンと回避方法
  • 初心者向けの基本から上級者向けの応用までのカバー
  • プロのコツや時短テクニック
  • 具体的な例示やサンプル

例えば、料理レシピなら「中火で炒める」だけでなく「中火で約3分間、玉ねぎが透き通るまで炒める」というように、具体的な目安を示すことで実践しやすくなります。

3. 比較・レビュー記事

製品やサービスの比較やレビューは、公平性と具体性が重要です。

 

【充実化のポイント】

  • 明確な評価基準と比較方法
  • 製品の長所と短所の両方を誠実に記載
  • 実際の使用体験に基づく具体的な感想
  • 比較表や評価チャートなどの視覚的要素
  • 対象製品の詳細なスペック情報
  • どのようなユーザーに適しているかの提案
  • 価格帯や費用対効果の分析

「これが最高!」と一方的に推すのではなく、「こんな人にはこれ、こんな用途にはこれ」というように、ユーザーの状況に応じた提案をすることで信頼性が高まります。

4. ニュースや業界動向記事

ニュースや業界動向を扱う記事は、正確性と文脈の提供が重要です。

 

【充実化のポイント】

  • 正確で信頼できる情報源の明示
  • 5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)の明確な説明
  • 業界に与える影響や意義の解説
  • 過去の関連事例や背景情報
  • 専門家の見解や分析
  • 今後の予測や対応策の提案
  • 関連する他のニュースへのリンク

単なるニュースの転載ではなく、自社の専門性を活かした解説や見解を加えることで、付加価値の高いコンテンツになります。

5. ケーススタディや成功事例

実際の導入事例や成功事例は、具体性と結果の明示が重要です。

 

【充実化のポイント】

  • 課題と背景の明確な説明
  • 実際に得られた数値的な結果や成果
  • 使用した具体的な手法や戦略
  • 直面した障壁とその克服方法
  • 顧客からの具体的なフィードバックや証言
  • 得られた教訓や今後の展望

結果を示す際には具体的な数字(「売上が増えた」ではなく「売上が前年比30%増加」など)を使用し、説得力を高めましょう。また、可能であれば実際の写真やビフォーアフターの比較、顧客の声を直接引用することで、リアル感と信頼性を向上させることができます。

 

これらのコンテンツタイプ別のポイントを押さえることで、目的に応じた効果的なコンテンツを作成できます。重要なのは、ただ形式を整えるだけでなく、ユーザーにとって本当に価値ある情報を提供することです。

コンテンツ充実のまとめ

コンテンツの充実は、一時的なSEOテクニックではなく、ユーザーに価値を提供し続けるための長期的な取り組みです。質の高いコンテンツは、検索エンジンからの評価向上だけでなく、ユーザーの信頼獲得、コンバージョン率の向上、ブランド価値の強化など、多くのビジネスメリットをもたらします。

 

コンテンツ充実の重要ポイント

  • ユーザーの検索意図と情報ニーズを徹底的に理解する
  • E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を意識した内容作り
  • スキマーブル(斜め読み可能)でありながらも深い情報を提供する
  • 視覚的要素と文章のバランスを最適化する
  • 期的な更新と改善で常に鮮度を保つ

現在のSEOは、AIによる生成コンテンツの増加に伴い、「人間ならではの経験と専門性」や「独自の価値提供」がより重視されるようになっています。単なる情報の羅列ではなく、実体験に基づく洞察や、オリジナルのデータ、独自の視点を盛り込むことが、コンテンツの差別化において重要です。

 

質の高いコンテンツは一朝一夕で作れるものではありませんが、ユーザーファーストの姿勢でコツコツと改善を重ねることで、長期的に強固なWebサイトの基盤を築くことができます。

 

より詳しいWebサイトの診断方法については、「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」をご覧ください。また、コンテンツ戦略を含めた包括的なSEO対策のサポートが必要な場合は、当社のコンテンツSEOを主軸としたWebコンサルティングサービスもぜひご検討ください。

 

SEOで成果を出すためのコンテンツ作成についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



Googleビジネスプロフィール|自分でできるSEOチェック


Webコンサルタントの松崎です。

 

これまで「自分でできる!SEOセルフチェック」の記事でセルフSEOの全体について、常時SSL対応、ページ表示速度、スマートフォン対応、ページタイトル、画像のalt属性、見出し構造、内部リンク、コンテンツの定期的更新、問い合わせフォームの使いやすさ、アクセス解析ツールの導入、メタディスクリプションの最適化、外部リンクについてはさらに深掘りした個別記事でお伝えしてきました。

 

今回はSEOセルフチェックの記事には書かれていませんが、お店や地域密着型のビジネスにとって特に大切な「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」について詳しくご紹介します。

Googleビジネスプロフィールとは?

 

Googleビジネスプロフィールは、実店舗や特定の地域でサービスを提供しているすべてのお店や事業者向けの無料ツールです。2021年11月までは「Googleマイビジネス」と呼ばれていましたが、現在は「Googleビジネスプロフィール」という名前に変わりました。

 

このツールを使うと、Google検索やGoogleマップ上にあなたのお店の情報(住所、営業時間、電話番号、写真、口コミなど)を表示させることができます。ユーザーが「近くの美容院」「〇〇駅 レストラン」などと検索すると、検索結果ページや地図上にお店の情報が表示されます。

 

特に地域に根ざしたビジネス(お店、レストラン、美容院、歯科医院、工務店など)にとって、Googleビジネスプロフィールは単なるSEOツールではなく、ネット上での看板のような大切な役割を持っています。

なぜGoogleビジネスプロフィールがSEOに重要なのか?

GoogleビジネスプロフィールがMEO(Map Engine Optimization)において重要な理由をいくつかご紹介します。

1. 地図検索での表示機会の増加

スマホの普及に伴って、「近くの〇〇」「〇〇駅周辺の△△」といった地域に関する検索(ローカル検索)がとても増えています。Googleによると、スマホでの検索の約30%が地域に関連したものだそうです。

 

Googleビジネスプロフィールをきちんと設定すると、こうした地図検索で上の方に表示される可能性が高まります。特に「ローカル3パック」と呼ばれる、検索結果の上部に表示される3つのお店枠に入ると、多くの人の目に留まりやすくなります。

 

例えば、「渋谷 イタリアン」と検索すると、検索結果の上部に地図と3つのレストラン情報が表示されますが、これがローカル3パックです。この表示枠に入ることで、通常の検索結果よりも目立ちやすく、クリックされやすくなります。

2. お店の信頼性向上

最適化されたGoogleビジネスプロフィールは信頼性を高めます。

営業時間、場所、連絡先といった基本情報に加え、実際のお店や商品の写真、ユーザーの口コミなどが表示されることで、初めての方もお店の雰囲気や評判を事前に確認することができます。

 

このことは間接的にSEOにも良い影響を与えます。

Googleは「E-E-A-T」(経験、専門性、権威性、信頼性)を品質評価の大切な要素としていて、信頼できるお店であることを示す要素はプラスに働くと考えられています。

 

また、ユーザーがビジネスプロフィールから直接電話をかけたり、ホームページを訪問したりする行動データも、Googleの評価に影響を与える可能性があります。

3. ホームページへの訪問者増加

きちんと最適化されたGoogleビジネスプロフィールは、お店のホームページへの訪問者を増やす効果もあります。特にスマホユーザーは、検索からビジネスプロフィールを確認し、そこからホームページにアクセスするという行動が多いです。

 

ビジネスプロフィールからホームページを訪れる方は、すでにあなたのお店に興味を持ち、基本情報を確認した上で訪れるため、通常のSEOで集めた訪問者よりも質が高い傾向があります。これは直帰率の低下や成約率の向上にもつながります。

4. ユーザーとの交流の機会

Googleビジネスプロフィールは単なる情報表示だけでなく、ユーザーとコミュニケーションを取るためのツールでもあります。ユーザーからの質問への回答、口コミへのお返事、最新情報の投稿など、積極的に交流することができます。

 

こうした活発なやり取りは、お店の活動性とお客さま対応の質を示すシグナルとなり、Googleのアルゴリズムにプラスの影響を与える可能性があります。また、口コミなどのユーザーが生み出すコンテンツが増えることで、より多くのキーワードでの検索露出も期待できます。

5. スマホ検索との相性の良さ

スマホ検索では、通常の検索結果よりもGoogleマップや地域の検索結果が優先的に表示されることが多いです。特に「近くの」「〇〇駅周辺の」といった位置情報を含む検索では、Googleビジネスプロフィールの情報がとても大切な役割を果たします。

 

スマホユーザー向けにホームページを最適化し、さらにGoogleビジネスプロフィールも充実させることで、SEOとMEOの相乗効果が生まれ、より多くの見込み客に見つけてもらえるようになります。

Googleビジネスプロフィールのセルフチェック方法

自分のGoogleビジネスプロフィールが適切に設定・最適化されているかどうかを確認する方法をいくつか紹介します。

1. 基本情報の完全性チェック

Googleビジネスプロフィールの基本情報が正確かつ完全に入力されているかを確認します。

 

【チェックポイント】

  • 正式な事業名が正確に入力されている(キーワード詰め込みなし)
  • 正しい事業カテゴリーが設定されている(主要カテゴリーと副次的カテゴリー)
  • 住所が正確に入力されている(住所の表記ゆれがない)
  • 営業時間が最新かつ正確(祝日や特別営業日も含む)
  • 電話番号が正しく、かつクリックして発信できる状態
  • ホームページURLが正確(できればhttps://で始まるURL)
  • サービスエリアや訪問エリア(該当する場合)の設定

特に住所と営業時間の正確さは、顧客満足度に直結する重要なポイントです。実際の営業時間と異なる情報が表示されていると、顧客が訪問した際に営業していなかったというネガティブな体験を生み出してしまいます。

2. 視覚的要素の質と量のチェック

写真や動画などの視覚的要素は、プロフィールの魅力を大きく左右します。

 

【チェックポイント】

  • プロフィール写真とカバー写真が魅力的かつプロフェッショナル
  • 店舗の外観・内装の写真が複数枚あり、実際の雰囲気が伝わる
  • 商品やサービスの写真が充実している
  • スタッフや活動風景など、ビジネスの人間的な側面が見える
  • 写真の解像度が適切で、暗すぎたりぼやけたりしていない
  • 可能であれば360度画像や短い動画も追加

Google検索やマップで表示されるビジネスプロフィールで、写真が充実しているものは圧倒的にクリック率が高いという調査結果もあります。最低でも10枚以上、できれば20〜30枚の様々な写真を掲載することをおすすめします。

3. 口コミの管理状況チェック

ユーザーからの口コミは、潜在顧客の意思決定に大きな影響を与えます。

 

【チェックポイント】

  • 口コミの総数は競合と比較して十分か
  • 星評価の平均値は業界平均と比較して良好か
  • すべての口コミ(特に否定的なもの)に対して返信しているか
  • 返信の内容は丁寧で、解決策を提示しているか
  • 最近の口コミはあるか、長期間口コミがない期間はないか
  • 偽の口コミや不適切な口コミがないか(ある場合は報告)

特に注目すべきは、口コミへの返信です。肯定的な口コミには感謝を、否定的な口コミには謝罪と解決策を示すことで、ビジネスとして、人としての誠実さをアピールできます。これは潜在顧客の信頼獲得につながるだけでなく、Googleによる評価にもプラスの影響を与える可能性があります。

4. 投稿とQ&Aの活用状況チェック

Googleビジネスプロフィールには、新しい情報を発信する「投稿」機能と、ユーザーからの質問に回答できる「Q&A」機能があります。

 

【チェックポイント】

  • 定期的に新しい投稿を行っているか(イベント、新商品、お知らせなど)
  • 投稿にはビジュアル要素と明確なメッセージが含まれているか
  • 投稿に適切なCTA(Call To Action)ボタンが設定されているか
  • Q&Aセクションに未回答の質問はないか
  • よくある質問とその回答が用意されているか
  • Q&Aの内容が分かりやすく、役立つ情報となっているか

投稿やQ&Aを活発に利用することで、プロフィールの鮮度を保ち、ユーザーとのエンゲージメントを高めることができます。特に「投稿」は定期的に更新されることで、アクティブなビジネスであることをGoogleに示す効果もあります。

5. 属性情報の設定チェック

Googleビジネスプロフィールでは、業種に応じた様々な「属性」を設定できます。これらの属性は、検索ユーザーがビジネスを選ぶ際の判断材料となります。

 

【チェックポイント】

  • 業種に関連する属性がすべて設定されているか
  • 「支払い方法」「駐車場の有無」「Wi-Fi」などの基本属性
  • 「テイクアウト可」「宅配可」「予約可」などのサービス属性
  • 「バリアフリー対応」「キッズスペースあり」などの設備属性
  • 「女性オーナー」「家族経営」などのビジネス属性(該当する場合)

設定できる属性は業種によって異なりますが、該当するものはできるだけ多く設定しておくことをおすすめします。これにより、特定の条件で検索するユーザーに表示される可能性が高まります。

Googleビジネスプロフィールの最適化ポイント

セルフチェックで不足や改善点が見つかった場合、以下のポイントに注意して最適化を行いましょう。

1. 事業名とカテゴリの最適化

事業名とカテゴリは、ローカル検索での表示順位に大きく影響します。

 

【最適化のポイント】

  • 事業名には実際の店舗名・会社名を使用し、キーワードの詰め込みは避ける。例「渋谷美容室ヘアースタイル」ではなく「ヘアースタイル渋谷店」
  • 主要カテゴリーは最も事業を表すものを選択
  • 副次的カテゴリーも可能な限り追加(最大10個まで)
  • カテゴリは定期的に見直し、Googleが新しいカテゴリを追加した場合は検討

カテゴリの選択は特に重要です。

「美容院」「ヘアサロン」「理髪店」など、似ているが微妙に異なるカテゴリがある場合は、自社のサービスに最も合致するものを主要カテゴリとし、その他を副次的カテゴリーとして追加するとよいでしょう。

2. ローカルキーワードを活用した説明文

「説明文」セクションは、ビジネスの概要を説明する重要な場所です。自然な形でローカルキーワードを含めることで、検索表示の機会を増やせる可能性があります。

 

【最適化のポイント】

  • 最初の数文で最も重要な情報を伝える
  • 地域名と主要サービスを自然な形で含める
  • 特徴や強み、他店との差別化ポイントを明記
  • 対象となる顧客層を明確にする
  • 自然な日本語で読みやすく簡潔に書く(750文字以内)

例えば「渋谷駅から徒歩3分の美容室です。20代〜30代の女性を中心に、トレンドを取り入れたスタイリングが得意です。特に外国人風カラーと骨格に合わせたカットには定評があり、渋谷エリアでリピート率No.1を誇ります。完全個室の店内で、周りを気にせずリラックスしていただけます。」などが効果的です。

3. 写真とビジュアル要素の最適化

写真は見込み客の第一印象を左右する重要な要素です。質の高い写真を最適化して投稿しましょう。

 

【最適化のポイント】

  • プロフィール写真とカバー写真は特に高品質なものを使用
  • すべての写真に適切なカテゴリーを設定(内装、外観、商品など)
  • 定期的に新しい写真を追加し、季節感も反映
  • 写真のファイル名にキーワードを含める(例「tokyo-italian-restaurant-pasta.jpg」)
  • 明るく鮮明で、実際の店舗や商品が分かりやすいものを選ぶ
  • 可能であれば、プロのカメラマンによる撮影を検討

また、Google Street Viewの内部写真(360°パノラマ)を導入すると、ユーザーが店内を仮想的に見学できるようになり、来店の決断を後押しする効果が期待できます。

4. 口コミ獲得と管理の最適化

口コミの数と質、そして返信の適切さは、ビジネスプロフィールの評価に大きく影響します。

 

【最適化のポイント】

  • 満足した顧客に口コミをお願いする仕組みを作る
  • 口コミ依頼のQRコードを作成し、店舗内に設置
  • 口コミへの返信は24〜48時間以内を目指す
  • 返信では顧客の名前を呼び、具体的な内容に言及
  • 否定的な口コミには特に丁寧に対応し、解決策を提示
  • サービス改善の証拠として口コミを活用する

口コミの獲得は強制ではなく、自然な形でお願いすることが重要です。「当店の改善のために」「次回のサービス向上のために」など、顧客の協力を促す言葉かけを工夫しましょう。

5. 地域密着型のコンテンツ投稿

「投稿」機能を活用して、地域に関連したコンテンツを定期的に発信しましょう。

 

【最適化のポイント】

  • 地域のイベントや季節の話題に関連した投稿
  • 地元のお客様向けの特別オファーや限定サービス
  • 地域社会への貢献活動やスポンサーシップの紹介
  • 写真や短い動画を必ず含める
  • 明確なCTAボタン(「詳細を見る」「予約する」など)を設定
  • 週1回程度の頻度で定期的に投稿

飲食店なら「今週の地元産食材を使用した限定メニュー」、美容室なら「〇〇エリアで人気の髪型トレンド」など、地域性を感じるコンテンツが効果的です。

ローカルSEOのための追加施策

Googleビジネスプロフィールの最適化に加えて、ローカルSEO施策も併せて実施すると、さらに効果的です。

1. ホームページでのNAP情報の一貫性確保

NAP(Name, Address, Phone number)情報は、ビジネスの名称、住所、電話番号のことです。これらの情報がホームページとGoogleビジネスプロフィールで完全に一致していることが重要です。

 

【NAP情報のポイント】

  • ホームページのフッターやお問い合わせページに正確なNAP情報を記載
  • 表記の仕方(株式会社の位置、ハイフンの有無など)も統一
  • 可能であればスキーママークアップ(構造化データ)を実装
  • 住所や電話番号を画像ではなくテキストで表示

NAP情報の一貫性は、Googleがあなたのビジネスの信頼性を判断する重要な要素です。些細な違い(「1-1-1」と「1丁目1番1号」の違いなど)も避けるべきです。

2. ローカルキーワードを活用したコンテンツ作成

ホームページ上にローカルキーワードを含んだ有益なコンテンツを作成することで、地域検索での上位表示確率を高めることができます。

 

【コンテンツ作成のポイント】

  • 地域名+サービス名のキーワードを含むページを作成。例「渋谷区の遺言相談」「横浜市青葉区の外壁塗装」など
  • 地域特有の課題や疑問に答えるコンテンツ
  • サービス提供エリアごとの専用ページ
  • 地域のイベントや話題に関連したブログ記事
  • 地元顧客の成功事例やインタビュー

特に効果的なのは、「〇〇駅周辺の△△」「〇〇区 △△ おすすめ」などの地域住民がよく検索するキーワードに特化したコンテンツです。

3. ローカルリンク獲得の強化

地域社会内での関係構築を通じて、地元のホームページからのリンクを獲得することも重要です。

 

【リンク獲得のポイント】

  • 地元の商工会議所やビジネス団体のディレクトリに登録
  • 地域のイベントやお祭りへの協賛・参加
  • 地元のニュースサイトや地域ブログへの掲載
  • 地域の学校や非営利団体へのサポート提供
  • 地元企業とのコラボレーションやクロスプロモーション

地元からの質の高いリンクは、一般的なリンクよりもローカル検索においては価値が高いと考えられています。地域社会への貢献を通じたリンク獲得は、ビジネスの評判向上という副次的効果もあります。

4. モバイルユーザビリティの強化

ローカル検索の多くはスマートフォンから行われるため、モバイルでの使いやすさは特に重要です。

 

【ユーザビリティのポイント】

  • レスポンシブデザインの採用
  • タップしやすいサイズのボタンとリンク
  • 読みやすいフォントサイズ(最低16px以上)
  • すぐに見つけられる営業時間と住所
  • スマートフォンからワンタップで電話発信できる設定
  • Googleマップの埋め込み

モバイルフレンドリーなサイトは、ユーザー体験の向上だけでなく、Googleのモバイルファーストインデックスでも評価されるため、SEO全般にプラスの効果をもたらします。

5. 地域特化型のソーシャルメディア活動

地域密着型のソーシャルメディア活動も、間接的にローカルSEOを強化します。

 

【SNS活動のポイント】

  • 地域のハッシュタグを活用した投稿
  • 地元イベントや話題への積極的な参加
  • 地域コミュニティグループでの情報共有
  • 地元のインフルエンサーや有名人との協力
  • 店舗やサービスの裏側を見せる地域密着型コンテンツ

ソーシャルメディアでの活動がSEOに直接影響するわけではありませんが、ブランド認知度の向上やホームページへのトラフィック増加を通じて、間接的にSEO効果をもたらします。

Googleビジネスプロフィール活用の注意点

Googleビジネスプロフィールを活用する際に、特に注意すべきポイントをご紹介します。

1. Googleのガイドラインの遵守

Googleのビジネスプロフィールには明確なガイドラインがあり、違反するとペナルティの対象となる可能性があります。

 

【主な禁止事項】

  • 事業名へのキーワードの詰め込み
  • 実際の住所と異なる住所の登録
  • 営業時間の虚偽記載
  • 複数の同一ビジネスの登録
  • サービスエリア外での拠点登録
  • 偽の口コミの作成や依頼

特に注意すべきは事業名です。「東京 税理士 山田会計事務所」のようにキーワードを詰め込むと、ガイドライン違反となります。正式な事業名のみを使用しましょう。一部のMEO業者では、バレるまでキーワードを詰め込むように指示されたり、勝手に追記されたりましますが、そういった場合でも、ガイドライン違反は御社になり、ペナルティを受けることやマップから削除される可能性がありますので、ご注意ください。

2. 情報の一貫性と最新性の維持

ビジネス情報は、常に一貫性を保ち、最新の状態に保つことが重要です。

 

【注意すべきポイント】

  • 住所や電話番号の変更があれば即時更新
  • 営業時間の変更(季節変動や祝日対応)も迅速に反映
  • 臨時休業や営業時間の変更も事前に設定
  • サービス内容の変更も適宜更新

古い情報や矛盾する情報は、顧客からも、Googleからの信頼性評価も下げる可能性があります。

3. サービスエリアとロケーションの適切な設定

実店舗のビジネスと訪問サービスのビジネスでは、設定方法が異なります。

 

【注意すべきポイント】

  • 実店舗があるビジネス 正確な住所と位置情報を設定
  • 訪問サービスのみのビジネス 住所を非表示にし、サービスエリアを設定
  • 複数店舗がある場合 各店舗の個別プロフィールを作成(一括管理可能)
  • バーチャルオフィスや私書箱の使用は基本的に禁止

特に実店舗がないビジネスが住所を登録すると、ガイドライン違反となる可能性があるので注意が必要です。

4. 口コミ対応の注意点

口コミへの対応は、ビジネスの評判とSEOの両方に影響します。

 

【注意すべきポイント】

  • 感情的な返信を避け、常に冷静かつプロフェッショナルに対応
  • 個人情報やプライバシーに関わる内容を公開しない
  • 具体的な解決策を提示し、オフラインでの解決も提案
  • 偽の口コミは適切な手順で報告
  • 口コミ獲得のためにインセンティブを提供しない

特に否定的な口コミへの対応は、他の潜在顧客も注目しています。問題を真摯に受け止め、改善策を示す姿勢が重要です。

5. サポート詐欺への警戒

「Googleビジネスサポート」を名乗る詐欺業者に注意が必要です。

 

【注意すべきポイント】

  • Googleが直接電話でビジネスプロフィールの最適化や上位表示を持ちかけることはない
  • 「Googleのパートナー」と称して高額な費用を請求する業者に注意
  • 認証コードや個人情報を電話で求められても教えない
  • 不審な連絡があった場合は、公式サイトから正規のサポートに確認

Googleの正規サポートは、Googleビジネスプロフィールの管理画面内の「サポート」から直接アクセスするのが安全です。

Googleビジネスプロフィール活用のまとめ

Googleビジネスプロフィールは、地域ビジネスにとって単なるオプションではなく、必須のマーケティングツールとなっています。適切に最適化・管理することで、様々なメリットが期待できます。

 

1. ローカル検索での露出増加  

「ローカル3パック」と呼ばれる検索結果上部の目立つ位置に表示される可能性が高まり、通常の検索結果よりも多くのクリックを獲得できます。特にスマートフォンでの検索では、このローカルパックが最も目に入りやすい場所に表示されるため、その効果は大きいでしょう。

 

2. ビジネスの信頼性と権威性の向上  

充実したプロフィール情報、質の高い写真、適切に管理された口コミは、見込み客にあなたのビジネスの信頼性を高く印象づけます。これは訪問や問い合わせの増加だけでなく、検索エンジンからの評価向上にも寄与します。

 

3. 顧客との直接的なコミュニケーション  

Q&A機能、投稿機能、口コミ返信などを通じて、顧客と直接コミュニケーションを取ることができます。これにより、顧客満足度の向上や潜在顧客の疑問解消が可能になります。

 

4. 実店舗への来店促進  

見込み客があなたのビジネスの場所、営業時間、サービス内容、実際の写真などを簡単に確認できることで、実店舗への来店を促進できます。特に「ルート検索」機能により、来店のハードルを下げることができるでしょう。

 

5. マーケティングインサイトの取得  

Googleビジネスプロフィールの「インサイト」機能を使えば、顧客がどのような検索キーワードを使ってあなたのビジネスを見つけたか、ビジネス情報を見た後にどのようなアクションを取ったかなどの貴重なデータを得ることができます。

 

効果的なGoogleビジネスプロフィールの活用は、単なるSEO対策の一部ではなく、包括的なWebマーケティング戦略の重要ポイントです。地域に根ざしたビジネスとして成功するためには、このプラットフォームを最大限に活用し、定期的に最新情報に更新することが欠かせません。

 

Googleビジネスプロフィールの最適化は、初期設定で終わりではありません。

定期的な情報更新、新しい写真の追加、投稿の発信、口コミ管理など、継続的な取り組みが必要です。四半期に一度程度、この記事で紹介したチェックポイントを見直し、常に最適な状態を維持することをおすすめします。

 

地域ビジネスのオンライン戦略において、Googleビジネスプロフィールの重要性は今後もさらに高まることが予想されます。ぜひこの無料ツールを最大限に活用して、地域での存在感と集客力を高めていきましょう。

 

より詳しいWebサイトの診断方法については、「Webサイトが集客できない理由 - 10の自己診断法」をご覧ください。また、Googleビジネスプロフィールを含めた包括的なSEO対策は、当社のSEO戦略を主軸としたWebコンサルティングサービスで対応可能です。ぜひご検討ください。

 

Web集客やSEOの取り組みについてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



外部リンク戦略|自分でできるSEOチェック


Webコンサルタントの松崎です。

 

これまで「自分でできる!SEOセルフチェック」でセルフチェックできるSEOについて、それとは別に、常時SSL対応、ページ表示速度、スマートフォン対応、ページタイトル、画像のalt属性、見出し構造、内部リンク、コンテンツの定期的更新、問い合わせフォームの使いやすさ、アクセス解析ツールの導入、メタディスクリプションの最適化などについて個別記事で説明してきました。

今回はSEOセルフチェック記事には書いていませんが、SEOの重要な要素の一つである「外部リンク」について詳しく解説します。

外部リンクとは?

 

外部リンクとは、他のWebサイトからあなたのサイトに向けて張られたリンクのことです。

専門用語では「バックリンク」や「被リンク」とも呼ばれます。例えば、ある企業のブログであなたのサイトが紹介され、そこからリンクが張られた場合、それはあなたのサイトにとっての外部リンクになります。

 

外部リンクは大きく分けて2種類あります。

  • 自然獲得リンク → 他のサイト運営者があなたのコンテンツを価値あるものと判断し、自発的に張ってくれるリンク
  • 人為的リンク → リンク交換、ゲスト投稿、プレスリリース、ディレクトリ登録などを通じて意図的に獲得したリンク

どちらのタイプも、適切に獲得・管理することでSEOに良い影響を与える可能性がありますが、Googleは自然獲得リンクをより高く評価する傾向があります。

なぜ外部リンクがSEOに重要なのか?

外部リンクがSEOにおいて重要である理由をいくつか詳しく見ていきましょう。

1. 権威性と信頼性の証明

「リンクは投票である」とよく例えられます。

多くの質の高いサイトからリンクを受けているサイトは、そのトピックについて信頼性や権威性があると見なされやすくなります。

 

これは実社会での評判と似ていますよね。

多くの専門家や著名人があなたを推薦してくれれば、あなたの評判や信頼性は高まるでしょう。同様に、業界の著名サイトやニュースサイト、教育機関などの信頼性の高いドメインからのリンクは、あなたのサイトの評価を大きく向上させる可能性があります。

 

特にGoogleがWebサイトの品質を評価するための基準として採用しているE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)が重視される分野(健康、金融、法律など)では、権威あるサイトからの外部リンクが検索順位に大きな影響を与えることがあります。

2. 検索エンジンの発見とインデックス

外部リンクは、検索エンジンのクローラー(Webページを巡回するプログラム)があなたのサイトを発見するための重要な手段です。

新しいサイトや、あまり知られていないサイトの場合、品質の良い外部リンクがあると、より早くGoogleに発見され、インデックス(検索データベースへの登録)される可能性が高まります。

 

例えば、あなたが新しいブログを立ち上げた場合、人気のニュースサイトや業界ブログからリンクされれば、Googleはそのリンクをたどってあなたのサイトを素早く発見し、インデックスする可能性が高まります。これにより、検索結果に表示されるまでの時間が短縮されます。

3. トピック関連性の強化

外部リンクは、あなたのサイトが特定のトピックやキーワードと関連性が高いことを示す重要な指標となります。特に、リンク元のページがあなたのサイトと同じトピックを扱っている場合、その関連性はさらに強化されます。

 

例えば、あなたが犬のしつけに関するサイトを運営していて、獣医師のブログや動物愛護団体のサイトなど、関連性の高いサイトから多くのリンクを受けていれば、「犬のしつけ」というトピックにおける専門性と関連性が認められやすくなります。これにより、そのトピックに関連するキーワードでの検索順位が向上する可能性があります。

4. ページランクとリンクジュースの受け取り

「ページランク」とは、Googleが開発した、ページの重要性を評価するアルゴリズムの一つです。簡単に言えば、より多くの質の高いページからリンクされているページほど、高いページランクを獲得します。このページランクは「リンクジュース」と呼ばれる形で、リンクを通じて他のページに流れていくと考えられています。

 

つまり、権威性の高いサイトからのリンクは、より多くの「リンクジュース」をあなたのサイトに流し込み、検索順位向上に貢献する可能性があります。ただし、Googleのアルゴリズムでは、単純なリンク数よりも、リンクの質や関連性がより重視されるようになっています。

5. 検索結果での多様性の確保

Googleは検索結果の多様性を重視しています。外部リンクは、あなたのサイトが業界内で認められ、参照されていることの証拠となり、検索結果に表示される可能性を高めます。

 

例えば、ある特定のトピックで検索した場合、Googleは単一の大企業のサイトだけでなく、その分野で評価の高い中小サイトや専門サイトも表示しようとします。質の高い外部リンクを持つサイトは、そのような「多様性枠」での表示機会が増える可能性があります。

外部リンクの状況をセルフチェックする方法

自分のサイトの外部リンクの状況を確認する方法を紹介します。

Google Search Consoleでの確認

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のウェブマスターツールで、外部リンクの基本情報を確認できます。

 

【手順】

  1. Google Search Consoleにログインする
  2. 左側のメニューから「リンク」を選択する
  3. 「外部リンク」のセクションで、どのサイトからリンクされているかを確認できる

Google Search Consoleでは、様々な情報を見ることができます。

  • あなたのサイトにリンクしている上位のサイト
  • 最もリンクされているページ
  • リンクで使用されているアンカーテキスト(リンクテキスト)

定期的にこういったデータをチェックすることで、外部リンクの増減や傾向を把握できます。新しく獲得したリンクや、逆に失われたリンクを特定することも可能です。

外部リンクの質を評価する基準

すべての外部リンクが等しく価値があるわけではありません。一般的に、以下のような特性を持つリンクが高品質と考えられています。

1. リンク元サイトの権威性と関連性

リンク元サイトの権威性は、外部リンクの価値を決める最も重要な要素の一つです。

 

【質の高いリンク元の特徴】

  • 業界で認知されている信頼性の高いサイト
  • 政府機関、教育機関(.gov、.edu、.ac.jpなど)
  • 大手メディアや業界専門メディア
  • あなたのサイトと同じトピック・業界に関連したサイト

例えば、健康関連のサイトなら医療機関や健康専門メディアからのリンク、ビジネス関連なら経済紙や業界団体からのリンクが価値が高いでしょう。逆に、あなたのサイトとまったく関係のない業種や内容のサイトからのリンクは、あまり価値がない場合があります。

2. リンク元ページの品質とコンテンツ

リンク元サイト全体だけでなく、実際にリンクを設置しているページ自体の品質も重要です。

 

【質の高いリンク元ページの特徴】

  • オリジナルで充実した内容
  • 定期的に更新されている
  • ユーザーエンゲージメントが高い(コメント、シェアなど)
  • 他の質の高いサイトからも多くリンクされている
  • 広告過多ではない

質の高いページからのリンクは、そのページの信頼性や権威性の一部をあなたのサイトに「譲渡」する効果があると考えられています。逆に、薄いコンテンツや自動生成コンテンツからのリンクは、ほとんど価値がないか、むしろマイナスになる可能性もあります。

3. リンクのコンテキストと位置

リンクがどのような文脈で、ページのどの位置に設置されているかも重要な要素です。

 

【理想的なリンクの特徴】

  • 記事の本文中に自然に組み込まれている
  • 関連性のある文脈の中で言及されている
  • 編集者が意図的に設置したと思われる
  • フッターやサイドバーの「関連リンク」一覧ではない

例えば、記事の本文中であなたのサイトを「この分野の優れた情報源」として紹介し、リンクしてくれているケースは、ただのリンク集の一部として機械的にリンクされているケースよりも価値があります。

4. アンカーテキスト(リンクテキスト)

アンカーテキストとは、リンクが設定されているテキスト部分のことです。例えば「詳しくはこちらをご覧ください」というテキストにリンクが設定されている場合、「詳しくはこちらをご覧ください」がアンカーテキストになります。

 

【効果的なアンカーテキストの特徴】

  • あなたのサイトのコンテンツを適切に説明している
  • 自然な日本語になっている
  • 適切なキーワードを含んでいる(過剰な最適化は避ける)
  • 多様性がある(同じアンカーテキストばかりでない)

あなたのサイトが「東京の不動産投資」に関するものであれば、「東京の不動産投資ガイド」というアンカーテキストでリンクされている方が、単に「こちら」というアンカーテキストよりも効果的です。ただし、あまりにも多くのサイトが同じアンカーテキスト(例えば「東京 不動産投資」)で機械的にリンクしていると、不自然とみなされる可能性があるので注意が必要です。

5. リンクの新鮮さと成長パターン

リンクプロファイル(外部リンクの全体像)がどのように成長しているかも重要です。

 

【健全なリンクプロファイルの特徴】

  • 時間とともに自然に増加している
  • さまざまなドメインから多様なリンクを獲得している
  • 突然の大量リンク獲得がない
  • 最近のリンクも継続的に獲得している

例えば、長期間にわたって徐々に増えていくリンクは、突然大量のリンクが増えるパターンよりも自然で健全と見なされます。古いリンクと新しいリンクのバランスがとれていることも重要です。

効果的な外部リンク獲得戦略

外部リンクを獲得するための戦略はいくつかありますが、現在のSEOでは「自然な獲得」に近い方法が最も持続可能で効果的です。いくつかの戦略を紹介します。

1. リンクに値する高品質コンテンツ

最も基本的かつ持続可能な戦略は、他のサイトが自発的にリンクしたくなるような優れたコンテンツを作ることです。

 

【リンクを集めやすいコンテンツの特徴】

  • 業界の包括的なガイドやハウツー
  • オリジナルの調査や統計データ
  • わかりやすいインフォグラフィックや図解
  • 無料のツールやリソース
  • 専門的な見解や独自の視点を含む記事

例えば、「〇〇業界の最新トレンド10選」よりも「〇〇業界の今後5年の予測:100社への調査に基づく独自レポート」の方が、リンクを獲得しやすいでしょう。他のサイトが引用したくなるようなデータや洞察を提供することがポイントです。

2. ブランドメンションをリンクに変える

すでにあなたのブランドやサイトが他のウェブサイトで言及されているけれども、リンクは設定されていないケースがあります。これらの「リンクなしメンション」をリンク付きに変えることで、比較的容易に外部リンクを獲得できる可能性があります。

 

【手順】

  1. Googleアラートやブランドモニタリングツールを使って、自社ブランドの言及を見つける
  2. リンクがない場合、サイト管理者に丁寧にリンク追加をお願いする
  3. その際、リンクによる相互メリットや追加情報の価値を説明する

例えば「貴サイトの記事で弊社製品をご紹介いただきありがとうございます。読者の方々に最新の製品情報を提供するため、よろしければ弊社サイトへのリンクを追加していただけないでしょうか」といった依頼が考えられます。

3. 業界ディレクトリやリソースページへの登録

あなたの業界に特化したディレクトリサイトやリソースリストに登録することも、質の高い関連性のある外部リンクを獲得する方法です。

 

【効果的なディレクトリの例】

  • 業界団体や協会のメンバーディレクトリ
  • 地域ビジネスのリソースページ
  • 専門家リストや認定事業者一覧
  • 特定のトピックに関するリソース集

ただし、すべてのディレクトリが価値あるわけではありません。明らかにSEOだけを目的とした低品質なディレクトリは避けるべきです。あなたのビジネスや専門分野に直接関連した、信頼性の高いディレクトリを選びましょう。

4. ゲスト投稿と専門家としての寄稿

自分の専門知識を活かして、他のサイトにゲスト記事を寄稿することも、質の高い外部リンクを獲得する有効な方法です。

 

【効果的なゲスト投稿の特徴】

  • あなたの専門分野に関連した信頼性の高いサイトへの寄稿
  • 販促でなく、価値ある情報を提供する内容
  • 自然な形で自社サイトへのリンクを含める
  • 長期的な関係構築を目指した協力

例えば、不動産業界の専門家なら不動産メディアに市場分析記事を寄稿したり、料理研究家なら食品メーカーのブログにレシピを提供したりする形が考えられます。ただし、大量の低品質なゲスト投稿や、内容の薄い記事は避けるべきです。

5. デジタルPRとメディアアウトリーチ

プレスリリースの配信や、ジャーナリストへの情報提供など、PR活動を通じてメディアサイトからのリンクを獲得する戦略も効果的です。

 

【デジタルPRのアプローチ】

  • ニュース性のある情報や調査結果をプレスリリースとして配信
  • 業界メディアの記者との関係構築
  • HARO(Help A Reporter Out)などのサービスを活用した専門家コメントの提供
  • 独自のストーリーやケーススタディの紹介

例えば、自社で行った調査結果や市場トレンドに関する独自の見解を、関連メディアに情報提供することで、記事化されリンクを獲得できる可能性があります。ただし、単なる宣伝ではなく、メディアやその読者にとって価値のある情報を提供することが重要です。

外部リンクに関する注意点と避けるべき行為

外部リンクの獲得には、避けるべきポイントや注意点があります。Googleのガイドラインに反するリンク構築は、ペナルティの対象となる可能性があることを理解しておきましょう。

1. 低品質なリンクの危険性

すべてのリンクが良いリンクというわけではありません。

低品質なリンクは、むしろマイナスになる可能性があります。

 

【危険なリンク元の例】

  • スパムサイトやリンクファーム
  • 内容の薄いサイトや自動生成サイト
  • ハッキングされたサイト
  • 規約違反のコンテンツを含むサイト
  • 明らかに人工的なリンクネットワーク

これらのサイトからの大量リンクは、Googleのアルゴリズムやマニュアル評価によってペナルティを受ける可能性があります。「量より質」の原則を常に意識しましょう。

2. リンク購入や過剰な相互リンクの回避

Googleのウェブマスターガイドラインでは、PageRankや検索ランキングに影響を与えることを目的としたリンクの売買は明確に禁止されています。

 

【避けるべき行為】

  • 外部リンクの直接購入
  • サービスや製品と引き換えにリンクを要求する
  • 過剰な相互リンク(「リンクをくれたらリンクしてあげる」という交換)
  • 大量の関連性のないサイトとのリンク交換

こうした行為が発覚した場合、サイト全体のランキングが大幅に下落する可能性があります。リンクによって得られる短期的な利益よりも、長期的な信頼性構築を優先しましょう。

3. 不自然なアンカーテキストの過剰最適化

同じキーワードやフレーズが大量のリンクのアンカーテキストとして使用されていると、不自然なリンクプロファイルと見なされる可能性があります。

 

【不自然なアンカーテキストの例】

  • 「東京 不動産投資 最安値」のような、完全一致キーワードばかりのリンク
  • どのリンクも同じフレーズで、バリエーションがない
  • ブランド名やURLを含まないリンクばかり

自然なリンクプロファイルでは、ブランド名、URLそのもの、「こちら」「詳細」などの一般的な言葉、そして関連キーワードが混在しています。特定のキーワードに過剰に最適化されたアンカーテキストは、人為的な操作の証拠と見なされる可能性があります。

4. 急激なリンク増加のリスク

短期間で大量のリンクを獲得すると、不自然なリンク構築活動と見なされる可能性があります。自然なリンク成長パターンは徐々に増加するものです。

 

【不自然なリンク増加パターンの例】

  • 1ヶ月で突然数百のリンクが増加
  • 特定の日に集中してリンクが急増
  • しばらく増加がなく、突然大量のリンクが発生

リンク構築は短期的なキャンペーンではなく、長期的な取り組みとして計画しましょう。継続的で安定したリンク獲得を目指すことが重要です。

外部リンク戦略の長期的視点

外部リンク獲得は短期的な対策ではなく、長期的なブランディングと信頼性構築の一環として捉えるべきです。以下の点を意識して、持続可能な外部リンク戦略を構築しましょう。

1. コンテンツマーケティングとの統合

外部リンク獲得は、コンテンツマーケティング戦略と密接に連携させることで最大の効果を発揮します。

 

【取り組みの例】

  • 業界の課題や悩みを解決する包括的なコンテンツを作成
  • そのコンテンツを基に、業界メディアに寄稿記事を提供
  • ソーシャルメディアで積極的に共有し、より多くの人の目に触れるようにする
  • 定期的に内容を更新し、継続的な価値を提供する

こうした総合的なアプローチにより、単発のリンク獲得ではなく、持続的にリンクを集めるコンテンツ資産を構築できます。

2. 競合分析の活用

競合サイトの外部リンクを分析することで、効果的なリンク獲得機会を見つけることができます。

 

【競合分析のポイント】

  • どのようなサイトが競合にリンクしているか
  • どのようなコンテンツが最もリンクを集めているか
  • 競合のリンク獲得パターンや戦略の特定
  • 未開拓のリンク獲得機会の発見

例えば、業界の主要な10サイトを選び、それぞれがどこからリンクを得ているかを分析することで、あなたのサイトにもリンクしてくれる可能性のあるサイトのリストを作成できます。

3. 関係構築の重視

外部リンク獲得は、単なる技術的なSEO施策ではなく、人間関係を基盤とした活動でもあります。

 

【関係構築のアプローチ】

  • 業界のインフルエンサーやブロガーとの関係づくり
  • ソーシャルメディアでの積極的な交流
  • オフラインイベントやウェビナーへの参加や登壇
  • 他者のコンテンツへの建設的なコメントや共有

長期的な関係構築は時間がかかりますが、一度構築された関係からは継続的かつ自然なリンクが生まれやすくなります。また、一時的なリンク獲得だけでなく、業界での認知度や信頼性向上にもつながります。

4. リンクの質の定期的な確認

外部リンクの状況は定期的に確認し、必要に応じて戦略を調整することが重要です。

 

【評価のポイント】

  • 新規獲得リンクの質と関連性
  • 特定のコンテンツが集めているリンクの傾向
  • リンクプロファイル全体のバランス
  • 競合との比較による相対的な状況

四半期ごとにリンクプロファイルを評価し、「どのコンテンツが最も価値あるリンクを集めているか」「どのアプローチが最も効果的か」を分析することで、より効率的なリンク戦略を構築できます。

5. 業界・市場の変化への適応

SEOやコンテンツマーケティングの世界は常に変化しています。

効果的な外部リンク戦略も、そうした変化に適応していく必要があります。

 

【適応のポイント】

  • Googleのアルゴリズム更新や方針変更への注意
  • 新しいコンテンツフォーマットやプラットフォームの登場
  • 業界トレンドや関心事の変化
  • ユーザー行動パターンの進化

以前は効果的だった「トップ10リスト」型のコンテンツが飽和状態になり、代わりに詳細な「ハウツーガイド」や「ケーススタディ」が注目を集めるようになった場合、コンテンツ戦略とリンク獲得アプローチもそれに合わせて調整する必要があります。

外部リンクのまとめ

外部リンク(バックリンク)は、検索エンジン最適化において依然として重要な要素の一つです。しかし、その価値は単なる数ではなく、質や関連性、自然さによって決まります。効果的な外部リンク戦略の核となるのは、リンクに値する本当に価値のあるコンテンツを作り、適切な方法で露出させることです。

 

外部リンク獲得は短期的な技術的対策ではなく、ブランディングやコンテンツマーケティング、業界内での関係構築と統合された長期的な取り組みとして捉えるべきです。「自然なリンクを得るためには、リンクに値するサイトになること」が基本原則と言えるでしょう。

外部リンク戦略のメリット

  • 検索エンジンでの順位向上
  • 新しいページのより速いインデックス
  • 特定トピックにおける権威性と信頼性の確立
  • 業界内での認知度と評判の向上
  • 質の高いリファラルトラフィックの獲得

ただし、近道を求めて低品質なリンクの大量獲得や、Googleのガイドラインに反するリンク構築手法に頼ることは、短期的にはうまくいくように見えても、長期的には大きなリスクをもたらす可能性があります。持続して取り組めるアプローチを心がけて「検索エンジンのためのリンク」ではなく、「ユーザーのためのリンク」を獲得することが重要です。

 

外部リンクの重要性とセルフチェック方法、効果的な戦略などについて解説しました。

SEOは様々な要素の組み合わせであり、外部リンクだけで成功するわけではありませんが、適切な外部リンクを構築することで、他のSEOの効果も高まることが期待できます。

 

より詳しいSEOがうまくいかない時、自分でできるチェック方法ついては、「Webサイトが集客できない理由 - 10の自己診断法」をご覧ください。また、外部リンク戦略を含めたSEO対策の専門的なサポートが必要な場合は、当社の10ヶ月間で外部リンクの獲得にも取り組むWebコンサルティングサービスもぜひご検討ください。

 

SEOで外部リンクに取り組みたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)