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SEOはユーザーへの親切な配慮から


Webコンサルタントの松崎です。

 

皆さんは「SEO」と聞くと、何を思い浮かべますか?

「検索順位を上げるためのテクニック」「キーワードを詰め込む作業」などを想像される方も多いかもしれません。

このブログでも、ここまで様々なSEOやWeb集客に関する記事を紹介してきました。やり方やチェック方法、取り組み方など。

そういった面からすると、作業やテクニックがSEOと思われてしまうかもしれません。

でも実は、SEOは人にやさしい配慮をするのことなんです。

 

 

実は、最近始めたnoteに「SEOは親切な配慮のこと」という記事を書きまして、我ながら良いこと書けたなと思い、こちらにも記事として投稿しました。

 

今日は、SEOは「ユーザーへの親切な配慮」だということについて見ていきます。

コンテンツはユーザーへの一番の親切

「Content is King(コンテンツは王様)」という言葉をご存じですか。

SEOの世界では広く知られている考え方です。どれだけ技術的な対策をしても、コンテンツがしっかりしていなければ意味がないということです。Googleもコレを提唱し、コンテンツを最も重要な要素として評価しています。

 

ユーザーは検索するとき、必ず知りたいことや解決したい問題を持っています。その問題を解決できる情報を提供すること、ニーズに応えることが最も重要な「親切」ですよね。

 

例えば、お子さんの熱が急に上がったときの対処法を探しているお母さんに、具体的なアドバイスもなく「当院にご相談ください」と言うだけでは役に立ちません。同じように、ホームページでも訪問者が求める情報をきちんとわかいやすく提供することが大切です。

良いコンテンツの条件

  • ユーザーが本当に知りたい情報がしっかり書かれている
  • 専門的で正確な情報がわかりやすく説明されている
  • 他では見られない独自の視点や価値が含まれている
  • 読みやすい文章構造になっている
  • 必要に応じて画像や図表、動画などを使って理解を助けている

こういった充実したコンテンツは、ユーザーが困ったを解決できて満足することができます。そして、検索エンジンも同じ視点で内容を確認するので評価の向上が期待できます。

 

質が高いと言われるコンテンツは別のメリットも生み出します。

他のサイトから自然とリンクされるようになり(バックリンク)、さまざまな関連キーワードでの検索にも表示されるようになります。一石二鳥、いや三鳥くらいの効果が見込めます。

ユーザーの「使いやすさ」がSEOを支える

ホームページの使いやすさは、訪問者の使いやすさ・操作性を良くするだけでなく、SEOにも良い影響を与えます。使いやすさは、来店するお客様に対して「おもてなしの心」のようなものです。

スマートフォン対応は今や当たり前

現在、多くの人がスマートフォンでホームページを見ています。

なので、スマホで見やすいサイトにすることは、もはや選択肢ではなく必須条件であり、ホームページの基本仕様だと言えます。

 

読みやすい文字サイズ、指で押しやすいボタン、横にスクロールする必要のないレイアウト。これらはスマホユーザーに対して予め準備していくべき基本的な配慮といえます。Googleも「モバイルフレンドリー」なサイトを評価すると公言しているので、SEOの観点から見ても重要です。

 

スマホで見づらいサイトは、まるで小さな文字の説明書のようなもの。

誰も読みたくないですよね。

 

関連ページ:スマートフォンでの表示は最適化できてるか|自分でできるSEOチェック

ページの表示速度はユーザーのストレス軽減

ウェブページの表示速度は、ユーザーの直帰率・離脱率に大きく影響します。

 

日々溢れかえる情報の中で、スマホという機器を使って、情報と独特の接し方をしています。およそ1〜2秒の間に次々と新たな情報が提供され、瞬時に判断して情報を選んでいます。こういった情報との接し方に慣れている多くの人とって、なかなか表示されないページはとてもストレスを感じる嫌なもので、少しだけでも待つなんてことはありえません。すぐに元のページに戻ってしまいます。

 

ページがスムーズに表示されることは、ユーザーにストレスを与えない配慮です。特にSNSやネットでの情報の接し方に慣れている人にとっては、必要不可欠と言えるでしょう。

 

検索エンジンも表示速度をランキング要因に取り入れていると公言しています。画像の最適化や過度な動きをやめてコードの整理など、できることから始めましょう。

 

関連ページ:ページの表示速度は十分に速い?|自分でできるSEOチェック

適切な見出し構造で情報を探しやすく

ウェブページ内の見出し(h1〜h6タグ)を適切に使うことは、コンテンツの構造をわかりやすくしますし、ユーザーが情報を見つけやすくするための配慮です。

 

長い文章を前にしたとき、私たちはスマホを、パッ、パッと、下から上にスクールしながら、まず見出しに目を通して、自分が読むべき部分、気になる箇所を探します。これはスマホ独特の動きのように思いますが、新聞や雑誌でも同じです。

 

正しく付けられた見出しは、ユーザーを迷わせないようにサポートするだけでなく、検索エンジンにもページの構造を理解させる手がかりになります。見出しは本の目次のようなもので、読者を迷子にさせないために大切な配慮です。

 

関連ページ:見出し構造(h1〜h6)は適切か|自分でできるSEOチェック

わかりやすい内部リンクでスムーズに誘導

内部リンクは、ユーザーがサイト内の関連情報をスムーズに見つけられるようにする配慮です。

 

ダイエットについての記事で「有酸素運動」につい書いたのなら、サイト内の別記事「効果的な有酸素運動の方法」という記事へのリンクを張っておく。こうすることで、さらに詳しい情報を求めるユーザーを自然に誘導できます。

 

適切なアンカーテキスト(リンクをクリックする文字部分)を使った内部リンクは、ユーザーのサイト滞在時間を延ばし、SEOの評価向上にも影響を与えると言われています。内部リンクは、興味を持ったユーザーを丁寧に案内する係のようなものですね。

 

関連ページ:内部リンクは適切に設定されているか|自分でできるSEOチェック

入力しやすい問い合わせフォーム

問い合わせフォームは、ユーザーが初めて連絡を取ろうと行動してくれる大切な窓口です。

ここで面倒な思いやストレスがかかる作業をさせてしまうと、せっかく興味を持ってくれたユーザーは離れていってしまいます。

 

入力項目を必要最小限に抑え、スマホでも入力しやすいデザインにすることで、ユーザーの負担を大きく減すことができます。これは親切な心遣いであり、同時に問い合わせ率の向上にもつながります。

 

「住所は本当に3行にわける必要がある?」「電話番号は任意でいいのでは?」「名前を苗字と名前で分ける必要性は?」「最初の問い合わせでフリガナはいるの?」と、自分自身がユーザーの立場になって考えることが大切です。

 

関連ページ:お問い合わせフォームの最適化|自分でできるSEOチェック

テクニカルSEOもユーザーへの配慮

目に見えにくい技術的なSEO対策も、実はユーザーへの配慮と深く関わっています。

常時SSL対応(HTTPS化)でセキュリティ強化

ホームページ全体をSSL化し、「https://」で始まるURLにすることは、ユーザーとホームページ間の通信を暗号化し、情報を安全に守るための配慮です。

 

現在はどんなホームページでも安全性と信頼性を高めるために、もはや必須の設定になっています。鍵のかかった家の方が安心できるのと同じですね。

 

検索エンジンもHTTPSサイトを評価すると公言しているので、SEOの観点からも必要な設定と言えます。

 

関連記事:常時SSLの対応|自分でできるSEOチェック

適切なページタイトルは第一印象を決める

ページタイトルは、検索結果に表示される最も目立つ要素です。

ユーザーがクリックするかどうかを判断する時にとても大きな影響を与えます。検索結果ページでわかりやすさを高める配慮と言えるでしょう。

 

「〇〇|△△|□□株式会社」のような意味のないキーワードの羅列ではなく、ページの内容を正確かつ魅力的に伝えるタイトルをつけるようにしてください。どんな商品を取り扱っているかがわかりにくい店には入らないのと同じで、タイトルがわかりにくいページもクリックされません。

 

関連ページ:ページタイトルの最適化|自分でできるSEOチェック

メタディスクリプションはクリックを促す小さな案内板

メタディスクリプションもタイトルと同じく検索結果ページで表示される重要な部分です。ページタイトルの下に表示される2行程度説明文がそれです。ユーザーがページの内容を理解し、クリックするかどうかを判断する手助けができるので、タイトル同様にわかりやすさあげる配慮と言えます。

 

実店舗で言うと、お店の前にあるメニュー看板のようなものですね。

中に何があるのか、どんな特徴があるのかを簡潔に伝えることで、お客さんの取り扱い商品やメニューを入店前に伝えることができます。

 

ユーザーが検索する意図にぴったりあったわかりやすいメタディスクリプションを作ることは、ユーザーへの情報提供という親切な配慮となり、さらにクリック率アップにもつながります。

 

ただ、検索エンジンは常にメタディスクリプションを表示するわけではなく、ページ内容に応じて自動生成することもあります。それでも、適切なメタディスクリプションを用意しておくことは絶対必要です。

アクセシビリティへの配慮

画像のalt属性(代替テキスト)の最適化は、視覚障害のある方や通常の方法でページが見られない時、スクリーンリーダーを通して画像の内容を理解できるようにしてえおくために必要な配慮です。

 

「すべての人に情報を届ける」という考え方はインターネットでとても大切です。車いす用のスロープを設けるのと同じように、音で信号の変わり目を知らせるように、インターネットの世界でも様々なバリアを取り除く努力が必要です。

 

また、検索エンジンもalt属性を画像の内容理解の手がかりとするため、画像検索での集客にSEOにも貢献できます。

 

関連ページ:画像にalt属性(代替テキスト)の最適化|自分でできるSEOチェック

ユーザーに寄り添う配慮が最良のSEO戦略

SEOの様々な施策は、すべてユーザーの便利さや安心、満足につながっています。

SEOは決して検索エンジンを騙すための小手先のテクニックではなく、ユーザーをお迎えするために事前に行っておくべき配慮なのです。

 

「上位表示のためには〇〇が必要」「〇〇をすれば上位表示する」という情報に振り回されることがあるかもしれません。でも、その時少し考えてみてください。その施策は本当にユーザーのためになっているかどうかを。

 

検索エンジンは「ユーザーが求める最適な情報を提供すること」です。だからこそ、ユーザーにとって価値あるサイトを作ることが、結果的に検索エンジンからの評価も高めて上位表示されて、ユーザーとの接点も増えていきます。

SEOは思いやり

SEOとは、ユーザーの検索意図を深く理解し、質の高いコンテンツを提供し、使いやすく、安全で、信頼できるホームページを作ることです。それは、お店でいえばお客様目線での品揃えやレイアウト、接客に通じるものがあります。

 

ユーザーへの思いやりを忘れずにホームページ運営することが、検索エンジンからの評価を高め、最終的にはビジネスの成果につながっていきます。

 

SEOは、技術でも、トリックでもなく、「ユーザーへの親切な配慮」です。

業者が自らの事業のために、セミナー集客のために使うまことしやかな甘いキャッチフレーズに騙されないでください。

noteにも「SEOは親切な配慮のこと」という簡単な記事を公開しています。また、本格的なテクニカルSEO については当社ブログ「Webサイトの集客力を左右するテクニカルSEO」良かったらあわせてご覧ください。

 

ユーザーにやさしいホームページにしたい方、SEOにも取り組みたい方は、ぜひご相談ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



テクニカルSEO まとめ


Webコンサルタントの松崎です。

 

これまで5回にわたって、テクニカルSEOの基本から実践方法、効果、注意点、チェックリストまで詳しくみてきました。

今回は、これまでの内容を総括するとともに、「本当に押さえておくべきテクニカルSEO」をまとめたいと思います。

 

 

テクニカルSEOの全体を把握し、自社のホームページ改善に役立ててください。

テクニカルSEOの過去記事

まずはこれまでの記事を簡振り返ります。

 

1. テクニカルSEO|ホームページの性能をあげる配慮

テクニカルSEOとは何か、なぜ重要なのか、主な要素について解説しました。

 

2. テクニカルSEOの改善方法|実践的な取り組み方

具体的な改善方法やツールの使い方、優先順位について説明しました。

 

3. テクニカルSEOのメリット|7つの集客効果

テクニカルSEOがもたらす具体的な効果や、投資対効果について解説しました。

 

4. テクニカルSEOの落とし穴|注意すべき8つのポイント

失敗しがちなポイントや、見落としやすい注意点について詳しく説明しました。

 

5. テクニカルSEOをチェックできる25項目

実践的なチェックリストとその活用方法について解説しました。

 

これまで投稿していきたテクニカルSEOの記事で絵全体が理解していただけるのではないかと思います。今回は、これらの記事から重要なポイントをピックアップして、より実践的な形でまとめていきます。

テクニカルSEOの本質:3つのポイント

テクニカルSEOは一見すると技術的で難しく感じるかもしれませんが、その本質は「ユーザーにとって価値あるホームページを作ること」です。その中で特に重要な3つのポイントがあります。

1. ユーザーの使いやすさの向上

テクニカルSEOの目標は、ユーザーがストレスなくホームページを利用できるようにすることです。

  • 表示速度の最適化:ユーザーを待たせない
  • モバイルフレンドリー:どのデバイスでも快適に閲覧できる
  • わかりやすい構造:目的のコンテンツに簡単にたどり着ける
  • 視覚的安定性:読み込み中にレイアウトが崩れない

実店舗でお客さんと接客するときと同じように、快適に過ごしていただくための環境づくりがテクニカルSEOの基本なのです。

2. 検索エンジンの理解向上

検索エンジンは人間のように「見た目」でコンテンツを理解することができません。なので、検索エンジンが内容を正しく理解できるように配慮した作るにしておくことが大事です。

  • 適切なHTML構造:正しい見出しタグの使用、意味のあるマークアップ
  • 構造化データ:コンテンツの種類や関係性を明示的に伝える
  • 内部リンク構造:重要なページの関係性を明確にする
  • サイトマップ:サイト全体の構造を示す

これは、お店の商品に適切な値札や説明書きをつけるようなものです。見た目だけでなく、情報が整理されていることで、ユーザーがその内容を理解しやすくなります。

3. 信頼性と安全性の確保

ユーザーが安心して利用できる環境を整えることも、テクニカルSEOの重要なポイントです。

  • セキュリティの確保:HTTPS化、脆弱性対策
  • プライバシー保護:適切なデータ処理
  • コンテンツの信頼性:正確な情報提供、適切な更新
  • アクセシビリティ:様々なユーザーが利用できる環境

これはお店の安全対策や衛生管理になります。お客様が安心して訪れ、過ごせる環境を整えることが、長期的な信頼関係の構築につながります。

テクニカルSEOの優先順位

「テクニカルSEOに取り組みたいけど、どこから手をつければいいのかわからない」という方も多いと思います。限られた時間や予算の中で、最大の効果を得るためには、優先順位を考えて効率的に取り組んでいくことが大切です。

優先して取り組むべき3つの項目

1. セキュリティ対策(HTTPS化)  

未だにHTTP(非暗号化)のサイトは、ブラウザで警告が表示され、ユーザーの信頼を失います。まずはHTTPS化を必ず完了させましょう。ほとんどのレンタルサーバーでは、無料のSSL証明書が提供されています。

 

2. モバイルフレンドリー対応  

現在、ほとんどのユーザーはスマートフォンでホームページを閲覧しています。スマホで見やすく、操作しやすいレイアウトは最低限の要件です。

 

3. ページ表示速度の改善  

特に画像の最適化は、比較的簡単に取り組める割に効果が大きいです。画像圧縮ツールを使って、まずは画像ファイルサイズを削減してみましょう。

 

これら3つの対策だけでも、ユーザーの使いやすさと検索順位に大きな影響を与えられます。

次に取り組むべき項目

上記の3つが改善できたら、次の項目に取り組みましょう:

 

4. HTML構造の最適化(見出しタグ、alt属性など)

5. ナビゲーション・内部リンクの改善

6. 404エラーやリダイレクトの整理

7. 構造化データの実装

 

これらの項目は、より専門的な知識が必要になる場合もありますが、WordPressを使用している場合は、SEOプラグインを活用することで比較的簡単に対応できるものもあります。

長期的に取り組むべき項目

テクニカルSEOは長期的に取り組みを続けることが大切です。

  • 定期的なサイト監査と問題点の改善
  • PageSpeed Insightsなどでの定期的なチェック
  • Google Search Consoleでのエラー監視
  • 新しい技術標準やベストプラクティスへの対応

これらは「ホームページのメンテナンス」と考えて、定期的に取り組む習慣をつけましょう。

自分でできる!テクニカルSEO改善の5つのステップ

テクニカルSEOは専門家に依頼するだけでなく、ある程度は自分でも改善することができます。

ステップ1:現状を把握する

まずは自分のホームページの現状を正確に把握しましょう。

  • Google Search Consoleに登録し、インデックス状況や問題点を確認
  • PageSpeed Insightsでページ速度や使いやすさをチェック
  • 実際にスマートフォンで閲覧して、使いやすさを確認
  • 前回紹介したチェックリストを使って総合的に確認

ホームページのパフォーマンスを数値で把握することで、改善の方向性と効果測定がしやすくなります。

ステップ2:画像を最適化する

画像は多くのホームページで表示速度を遅くする原因のひとつになっています。

  • 画像圧縮ツール(TinyPNG、ImageOptimなど)で既存画像を圧縮
  • 表示サイズに合わせた適切な画像サイズを使用
  • 可能であればWebPなどの次世代フォーマットを採用
  • 画像の遅延読み込み(Lazy Loading)を実装

画像の取り組みは専門的な知識がそれほど必要なく取り組めるポイントです。

ステップ3:不要な要素を削除・最適化する

ホームページに不必要なところがないか見直しましょう。

  • 使っていないプラグインの削除(WordPressの場合)
  • 必要のないJavaScriptやCSSファイルの削除
  • 重い広告やウィジェットの見直し
  • 自動再生する動画の削除または最適化

「あったら便利かも」と思って追加した機能が、実はホームページ全体のパフォーマンスを下げている可能性があります。本当に必要な機能だけを取り入れるようにしましょう。

ステップ4:基本的なHTMLの見直し

ホームページの基本構造を確認し、必要に応じて修正していきます。

  • 各ページに適切なタイトルタグとメタディスクリプションを設定
  • H1タグが各ページに1つだけあることを確認
  • 見出しタグ(H1〜H6)が階層的に使用されているか確認
  • 画像にalt属性を追加
  • 内部リンクを整理・強化

WordPressを使用している場合は、Yoast SEOやRank Mathなどのプラグインを使うと比較的簡単に行えます。

ステップ5:定期的なメンテナンスを習慣にする

テクニカルSEOは継続して取り組んでいくことが大切です。

  • 月に1回はGoogle Search Consoleをチェックしてエラーがないか確認
  • 四半期に1回は主要ページのPageSpeed Insightsスコアをチェック
  • 新しいコンテンツを追加する際は、基本的なSEO設定を忘れずに行う
  • WordPressなどのCMSは定期的に更新する

定期的なメンテナンスを習慣にすることで、小さな問題が大きくなる前に対処できるようになります。

テクニカルSEOに関するよくある質問

テクニカルSEOについてのよくある質問についてみていきましょう。

Q1: テクニカルSEOの効果はどのくらいで現れますか?

A: 効果が現れる時期は対策内容によって異なります。

  • 短期間(数日〜2週間) で効果が見られるもの:ページ速度の改善、CLS(視覚的安定性)の改善など
  • 中期的(1〜3ヶ月) に効果が現れるもの:検索順位の向上、クロールの改善など
  • 長期的(3ヶ月以上) に効果が現れるもの:ドメインの評価向上、ブランド信頼性の向上など

テクニカルSEOは即効性のある対策と、じわじわと効果が出る対策の両方があると考えておいてください。

Q2: WordPressでテクニカルSEOを改善するには?

A: WordPressは適切に設定すれば、比較的簡単にテクニカルSEOを改善できます。

  • おすすめのプラグイン:Yoast SEO、Rank Math(基本的なSEO設定)、WP Rocket(キャッシュと高速化)、Smush(画像最適化)
  • テーマ選び:軽量で高速なテーマを選ぶ(GeneratePress、Astra、Cocoonなど)
  • プラグイン管理:必要最小限のプラグインだけを使用し、定期的に更新する
  • 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、プラグインを常に最新版に保つ

ただ、プラグインに頼りすぎると逆に表示速度が遅くなることもあるので、必要最小限にすることが大切です。

Q3: テクニカルSEOと内容の充実、どちらを優先すべき?

A: 両方が重要ですが、段階的に考えるなら以下のアプローチがおすすめです。

  1. 最低限のテクニカルSEO対策:HTTPS化、モバイル対応、基本的な表示速度の改善
  2. 質の高いコンテンツの作成:ユーザーの疑問や課題に答える内容
  3. さらなるテクニカルSEO対策:詳細な最適化、構造化データなど
  4. 継続的なコンテンツの充実と技術的な改善

車に例えるなら、テクニカルSEOはエンジンやタイヤといった基本性能、コンテンツは目的地に向かう燃料のようなものです。どちらも重要ですが、まずは車の基本性能を整えてから、良質な燃料を継続的に供給していくイメージです。

Q4: 専門家に依頼すべきか、自分でやるべきか?

A: これは以下の要素によって変わります。

  • ホームページの規模と複雑さ:小規模なサイトなら自分でもある程度対応可能
  • 自社の技術リソース:知識や時間がある場合は自社対応も可能
  • 予算:専門家に依頼するコストと効果のバランス
  • 課題の深刻さ:技術的な問題が深刻な場合は専門家の力が必要

基本的には、画像最適化などの簡単部分は自分で対応し、それ以外のHTMLの編集やサーバー設定、より複雑な技術的課題は専門家に相談するという方法が効率的で良いと思います。

テクニカルSEOのまとめ

これまで5回にわたってテクニカルSEOについて詳しくみてきました。

最後にテクニカルSEOの本質をまとめます。

 

テクニカルSEOは、目に見えない「性能」の最適化です。

しかし、その効果はホームページの集客力や成約率に大きく影響します。まるで店舗であれば、照明の明るさや空調の快適さ、レジの処理速度、接客といった「お店では当たり前の対応」を整えることにあたります。

 

ユーザーは、それが適切に機能している時には気づきませんが、問題があるとすぐにストレスを感じて、すぐにホームページを離れてしまいます。テクニカルSEOは、ユーザーがストレスなくホームページを閲覧できる環境を整えることが取り組みなのです。

 

私は「テクニカルSEOはホームページのおもてなし」と取引先の担当者さんにお伝えしています。

訪れた人が快適に過ごせるよう、細やかな配慮や親切を積み重ねることが、結果として検索エンジンからの評価も高め、より多くの人にあなたの情報を届けられることにつながっていきます。

 

テクニカルSEOについて、さらに詳しい内容は当社ブログの記事「Webサイトの集客力を左右するテクニカルSEO」にも掲載していますので、是非あわせてご覧ください。専門的な内容も含めて解説しています。

 

自社のホームページがユーザーに正しく配慮できているか、テクニカルSEOが最適化できているか気になる方は、当社でSEOを主軸としたWeb集客をサポートするWebコンサルティングもやっていますので、いつでもお気軽にご相談ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



テクニカルSEOをチェックできる25項目


Webコンサルタントの松崎です。

 

前回は「テクニカルSEOの落とし穴|注意すべき8つのポイント」として、テクニカルSEO実施時によくある失敗や注意点をご紹介しました。

 

今回は、より実践的な内容として「テクニカルSEOチェックシート」をご紹介します。

 

 

このチェックシートを使えば、ホームページが技術的にどれだけ最適化されているかを確認できます!

また、各チェック項目についても説明していますので、なぜ重要なのか、どう改善すればよいのかもわかります。

テクニカルSEOチェックシート

テクニカルSEOの対応状況を簡単にチェックできるリストです。

定期的に確認して、問題がないか点検してみてください。

セキュリティ関連

  • [ ] すべてのページがHTTPS化されている
  • [ ] HTTP版から適切にリダイレクトされている
  • [ ] 混在コンテンツの警告がない
  • [ ] WordPressなどのCMSは最新版に更新されている
  • [ ] バックアップが定期的に取得されている

【チェックポイント】

 

HTTPS化の確認

ブラウザのアドレスバーに「https://」と表示され、鍵マークが付いているかを確認します。すべてのページで確認するのが理想的ですが、まずはトップページと重要なページ(問い合わせフォームなど)から確認しましょう。

 

リダイレクト設定

「http://」で始まるURLにアクセスして、自動的に「https://」に転送されるか確認します。転送されない場合は、サーバーの設定で301リダイレクトを設定する必要があります。

 

混在コンテンツのチェック

Chrome等のブラウザでページを開き、F12キーを押して開発者ツールを表示し、「Console」タブでエラーメッセージを確認します。「Mixed Content」というエラーがあれば、HTTPSページ内にHTTPのコンテンツが含まれている証拠です。

 

CMS更新状況

WordPressなどのCMSを使用している場合、管理画面でバージョン情報を確認し、最新版になっているかチェックします。プラグインやテーマも同様に更新状況を確認しましょう。

 

バックアップ確認

万が一の不具合やハッキングに備え、定期的なバックアップが取得されているか確認します。できればデータベースとファイルの両方をバックアップし、別の場所に保存しておくことをおすすめします。

モバイル対応

  • [ ] すべてのページがモバイルフレンドリーとなっている
  • [ ] スマホで文字が読みやすいサイズになっている(16px以上推奨)
  • [ ] タップ要素が十分な大きさと間隔を持っている(44px×44px以上推奨)
  • [ ] 横スクロールが発生しない
  • [ ] メニューがスマホで使いやすく最適化されている

【チェックポイント】

 

モバイルフレンドリー

Google Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポートでモバイル対応の問題をチェックできます。また、実際にスマートフォンで表示して確認するか、Chromeの開発者ツールでモバイル表示して確認しましょう。

 

文字サイズの確認

実際にスマートフォンでホームページを開き、文字が小さすぎないか、読みにくくないかをチェックします。特に高齢者や視力の弱い方も考慮し、16px以上のサイズを推奨します。

 

タップ要素の確認

リンクやボタンの大きさと間隔をチェックします。小さすぎたり、隣接し過ぎていると、誤タップの原因になります。Google推奨のサイズは44px×44px以上です。

 

横スクロールのチェック

スマートフォンで表示した際に、横スクロールが発生していないか確認します。特に表やグラフ、画像が画面からはみ出していないかチェックしましょう。

 

メニューの使いやすさ

スマホでメニューが使いやすいか確認します。タップしやすいボタンサイズ、わかりやすい開閉方法、階層構造が明確かなどをチェックしましょう。

ページ表示速度

  • [ ] LCPが2.5秒以内
  • [ ] INPが200ミリ秒以内
  • [ ] CLSが0.1以下
  • [ ] 画像が適切に最適化されている
  • [ ] JavaScriptの読み込みが最適化されている

【チェックポイント】

 

コアウェブバイタルの測定

PageSpeed Insightshttps://pagespeed.web.dev/でURLを入力し、LCP(Largest Contentful Paint)、INP(Interaction to Next Paint)、CLS(Cumulative Layout Shift)の値を確認します。それぞれの目標値は、LCPが2.5秒以内、INPが200ミリ秒以内、CLSが0.1以下です。

 

画像の最適化確認

PageSpeed Insightsの結果で「画像のサイズを適切に設定する」「次世代フォーマットで画像を提供する」などの項目がないかチェックします。また、大きな画像ファイルがないか、表示サイズに対して過剰に大きな画像を使用していないかもチェックしましょう。

 

JavaScript最適化の確認

「使用していないJavaScriptを削除する」「JavaScript実行時間の短縮」などの警告がないかチェックします。また、JavaScriptファイルが多すぎないか、必要なものだけを使用しているかも確認しましょう。

サイト構造

  • [ ] すべての重要ページが3クリック以内でアクセスできる
  • [ ] 適切なパンくずリストがある
  • [ ] サイトマップが最新
  • [ ] 404エラーがない
  • [ ] URLが簡潔で理解しやすい

【チェックポイント】

 

クリック階層のチェック

トップページから主要なページ(商品・サービス紹介、お問い合わせなど)へのクリック数を数えます。3クリック以内にアクセスできることが理想です。

 

パンくずリストの確認

下層ページにパンくずリスト(現在のページの階層を示すナビゲーション)が表示されているか、そのリストは正確か確認します。

 

サイトマップのチェック

XMLサイトマップがあるか、最新の内容になっているかを確認します。Google Search Consoleで「サイトマップ」セクションを見れば、送信状況や問題点がわかります。

 

404エラーの確認

Google Search Consoleの「カバレッジ」レポートでエラーがないか確認します。

 

URL構造の確認

URLが簡潔で、内容を表すものになっているか確認します。複雑な文字列や不要なパラメータがあると、ユーザーにもGoogleにも理解しづらくなります。

HTML構造

  • [ ] 各ページにユニークなタイトルタグとメタディスクリプションがある
  • [ ] H1タグは各ページに1つだけ使用されている
  • [ ] 見出し(H1〜H6)が階層的に使用されている
  • [ ] すべての画像に適切なalt属性がある
  • [ ] 内部リンクが適切に設定されている

【チェックポイント】

 

タイトルとメタディスクリプションのチェック

各ページのソースコードを表示して、<title>タグと<meta name="description">タグの内容を確認します。これらは検索結果に表示される重要な要素で、ページごとに固有の内容にする必要があります。

 

H1タグのチェック

ページのソースコードで`<h1>`タグを検索し、1ページに1つだけ使用されているか確認します。複数あると検索エンジンが重要なコンテンツを特定しづらくなります。

 

見出し構造のチェック

見出しタグ(H1〜H6)が階層的に使用されているか確認します。H1の後にH3がいきなり来たり、H2が飛ばされているような構造は避けるべきです。

 

alt属性のチェック

画像に適切な代替テキスト(alt属性)が設定されているか確認します。これは視覚障害のあるユーザーや、画像が表示されない環境での情報提供に重要です。

 

内部リンクのチェック

関連するコンテンツ同士が適切にリンクされているか確認します。特に重要なページへの内部リンクが十分あるか、リンクテキストは内容を適切に表しているかをチェックしましょう。

チェックリストの活用方法

このチェックリスト活用方法をご紹介します。

定期的なチェックの習慣化

テクニカルSEOは一度対応して終わりではありません。

定期的なチェックが重要です。以下のようなスケジュールを参考にしてみてください。

  • 毎月1回:ページ速度のチェック、404エラーの確認
  • 四半期に1回:サイト全体のチェックリストを使った確認
  • 半年に1回:より詳細な分析ツールを使った総合的なチェック
  • サイト更新時:更新したページの再チェック

 優先順位をつけた改善

チェックの結果、問題が見つかった場合は、すべてを一度に改善しようとせず、優先順位をつけて取り組むことが大切です。前回の記事「テクニカルSEOの落とし穴|注意すべき8つのポイント」でも触れましたが、一般的な優先順位は以下の通りです。

  1. セキュリティ関連(HTTPS化など)
  2. クロール・インデックス関連(404エラー修正など)
  3. モバイル対応の深刻な問題
  4. ページ速度の改善
  5. その他の最適化

特にユーザーの使いやすさに直接影響する項目から取り組むと効果的です。

改善結果の測定

改善を行った後は、必ずその効果を測定しましょう。

  • 検索順位の変化:主要キーワードの順位が上昇したか
  • クリック率の変化:Google Search Consoleでの表示回数あたりのクリック率
  • 訪問者の行動変化:直帰率、滞在時間、ページ閲覧数の変化
  • コンバージョン率の変化:問い合わせや購入などの成果につながる割合

これらの指標を改善前後で比較することで、テクニカルSEO対策の効果を可視化できます。

テクニカルSEOチェックリスト まとめ

今回は、テクニカルSEOの対応状況を簡単にチェックできるリストをご紹介しました。

このチェックリストを活用して、定期的にあなたのホームページの健康状態を確認してみてください。

 

テクニカルSEOは、目に見えない部分の最適化ですが、ホームページの集客力を左右する重要な要素です。これまで投稿していきたテクニカルSEOについての記事を参考にして、このチェックリストを活用すれば、技術的な問題点を発見し、効果的に改善していくことができます。

 

大切なことは、継続してチェックする習慣を身につけることです。Webの技術や検索エンジンのアルゴリズムは常に進化しています。定期的な点検と改善を繰り返すことで、常に最適な状態を保つことができます。

 

より詳しい内容は当社のブログにアップしているWebサイトの集客力を左右するテクニカルSEOの記事にも書かれています。

是非あわあせてご覧ください。

 

テクニカルSEOに取り組みたい、ホームページの集客で悩んでいる方はぜひお気軽にご相談ください。

当社では、10ヶ月でテクニカルSEOからコンテンツマーケティング、Web広告まで取り組むWebコンサルティングも提供しています。本格的な取り組みをお考えでしたら、まずは課題・問題点をお聞かせください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



【プレスリリース】新しいBASEデザインテーマ「コンテンツパック」販売開始


当社で少し前から取り組んでいるBASEのデザインテーマ販売

新たに「コンテンツパック」というテーマを販売開始しましたので、プレスリリースを掲載させていただきます。

 

ーーーーー

 

有限会社流楽(本社:大阪市西区/代表 松崎 匡浩)は、BASE DESIGN MARKETにて、4つ目となる新しいBASEデザインテーマ「コンテンツパック (Contents Pack)」の販売を開始いたしました。

 

 

BASE DESIGN MARKET

コンテンツパック ( Contents Pack )

https://design.thebase.com/detail/128

 

【サービス開始の背景】

当社は20年以上にわたり、Webコンサルティングとホームページ制作を通じて、多くの中小企業やスタートアップの成長を支援してまいりました。

 

経済産業省の最新データによると、2023年の国内EC市場規模は24.8兆円で前年比9.2%成長、物販系分野のEC化率は9.38%に達しています。世界平均(19.4%)と比較するとまだ低く、日本におけるEC市場の成長ポテンシャルは非常に大きいといえます。

 

現在もネット販売へのニーズが高まる一方ですが、中小企業や起業したばかりの事業者にとって、高騰する初期費用の負担はとても大きな参入障壁となっています。2024年度のIT導入補助金からECサイト制作は対象外となり、小規模事業者持続化補助金も大幅に縮小されたことで、限られた予算の中でネット販売に挑戦する事業者にとって非常に厳しい状況になっており、デザインクオリティと機能性を両立した手軽なソリューションが求められています。

 

このような背景を踏まえ、当社はこれまでのWebマーケティングとECサイト制作で培ったノウハウを活かし、低コストでありながらデザイン性が高く、すぐにネット販売を始められるBASEデザインテーマを開発・販売しています。なお、BASEはネットショップ開設実績7年連続No.1のプラットフォームであり、150万店舗以上の事業者に利用されています。

 

これまで、3タイプのBASEデザインテーマを販売してきています。

ただ単にキレイ・カワイイだけでじはなく、3タイプそれぞれにECサイト運営者の要望を聞いて、その状況にあわせたテーマを選べるように、目的・用途別でテーマを作成してリリースしてきました。提供した3テーマは累計150店舗以上に導入され、多くのユーザーから「デザイン性と機能性の両立」「手軽な導入しやすさ」について高い評価をいただいています。

そして、この度、コンテンツでの訴求を重視した新しいテーマ「コンテンツパック (Contents Pack)」をリリースいたしました。

 

このデザインテーマを通じて、通常のECサイト構築費用と比較して大幅なコスト削減を実現しながら、自社の強みやこだわりをしっかりと伝えたい中小企業やスタートアップのネット販売への挑戦を強力に後押しいたします。特にコンテンツマーケティングを重視する業種においては、商品説明やブランドストーリーを効果的に伝えられる見せ方が必要で、このテーマはそういったニーズにお応えできるでしょう。

【コンテンツパック ( Contents Pack )について】

このBASEテーマは、オススメ商品や商品紹介記・やお役立ち記事といったコンテンツの訴求を重視したいショップにおすすめのテーマです。 アパレル、小物、フードなど、さまざまなジャンルでご利用いただけます。 これまでの当社のBASEテーマの基本機能である背景色の変更やヘッダーフッター・ボタンカラーの組み合わせも導入されていますので、管理画面での設定で、ショップのイメージを自由に表現することができます。

[ トップページの主な機能 ]

 

- POINT1 -

タイトルを自由に変更可能なコンテンツ掲載エリア:「特集」「新商品」「ピックアップ」項目は、タイトルを自分で設定できます。 例えば、「特集」のタイトルを「Column」にしてコラム一覧を表示するなど、ショップのコンテンツに合わせて柔軟に活用できます。

 

- POINT2 -

必要なものだけ表示できるON/OFF機能:各項目は表示/非表示を切り替え可能です。ショップに必要な情報だけを表示することで、シンプルでわかりやすいページ構成を実現できます。

 

⚪︎ショップのイメージに合わせたカスタマイズ

「背景色」「ヘッダーフッターの色」「ボタンの色」「画像に重なる文字の色・背景色」などを管理画面から簡単に変更できます。

 

⚪︎ 豊富な表示コンテンツ

    ・メインイメージ:スライド表示(2~4枚)、スマートフォン用/パソコン用画像の必須設定、飾り文字、見出し、文章、リンク設定が可能。 表示OFFも可能です。

    ・ショップについて:見出し画像、キャッチ文章、長文、リンク設定が可能。 表示OFFも可能です。

    ・特集(~6個):タイトル変更可能、「Features」から変更可能、画像、見出し上文字、見出し、文章、リンク設定が可能。 表示OFFも可能です。 最初の1・2個目が大きく表示されます。

    ・新商品(~15商品):タイトル変更可能、「New Arrivals」から変更可能、表示させたいカテゴリーIDの設定。 表示OFFも可能です。 登録可能なカテゴリーは1個です。

    ・ピックアップ:スマートフォン用/パソコン用画像の必須設定、タイトル必須、文章、リンク設定が可能。 表示OFFも可能です。 登録可能な個数は1個です。

    ・INFORMATION(1~3個):日付必須、文章必須、リンク設定が可能。 表示OFFも可能です。

    ・ブログ新着記事表示:表示OFF可能。固定記事、新着記事の順番で6記事を表示します。

    ・バナー(~2個):HOMEバナーと商品ページバナーの表示ON/OFF設定、画像必須、リンク設定が可能。

 

⚪︎ ABOUTページ

画像表示ON/OFF、画像設定、フリーエリア1~5、Googleマップ共有地図の埋め込み。

 

⚪︎ 表示順の変更

トップページの各項目の表示順を1~8の間で設定可能。

 

⚪︎ 見出しなどのフォント変更

見出しなどをセリフ体/明朝体に設定可能(説明文章や小さい文字はゴシック体のまま)。

 

⚪︎ 濃い背景色への対応

黒などの濃い背景色の時に、見え難くなる文字を白くするなど、配色を全体的に変更する設定。

 

⚪︎ 文字リンク色変更

商品一覧の商品名、ブログ一覧の記事タイトルなど、一部のリンクの文字カラーを変更可能。

 

⚪︎ ボタンの色の変更

ボタン背景色とボタン内の文字・マークの色を変更可能。

 

⚪︎ ヘッダーフッターの色の変更

ヘッダーフッター背景色の変更、ヘッダーフッターの文字・アイコンを白にする設定。 ヘッダーフッターを濃い色にしてBASEロゴ・カートアイコン・Xアイコンが見え難くなった場合に利用できます。

 

⚪︎ 画像に重なる文字の色の変更

背景色と文字色をそれぞれ変更可能。

[ 対応BASE Apps ]

「コンテンツパック (Contents Pack)」は、下記のBASE Appsに対応しています。

・送料詳細設定

・カテゴリ管理

・デジタルコンテンツ販売

・英語・外貨対応

・メールマガジン

・年齢制限

・Blog

・ラベル

・BASEロゴ非表示

・商品検索

・定期便

・レビュー

・セール

・メッセージ

・販売期間設定

・予約販売

・抽選販売

・商品説明カスタム

・商品オプション

・コミュニティ

・テイクアウト

・再入荷自動通知

・お知らせバナー

・メンバーシップ

 

その他、テーマに影響されないApps(送料無料設定、HTML編集など)も利用可能です。

 

[ 非対応Apps ]

・ページ追加

・海外販売代行

※「オフィシャルテーマのみ利用可能」といった注意書きが記載されているAppsは利用できません。

 

[ おすすめのショップ ]

アパレル、小物、フードなど、さまざまなジャンルで利用いただけます。 BASEの基本機能である背景色の変更と、「コンテンツパック (Contents Pack)」のヘッダーフッター・ボタンカラーの組み合わせで、多様なイメージのショップを作成可能です。

 

[ 価格 ]

19,800円(税込)

【ご購入の流れ】

  1. BASE DESIGN MARKET コンテンツパック ( Contents Pack ) 詳細ページへアクセス
  2. 「購入する」ボタンをクリック
  3. 決済情報を入力して「購入する」ボタンをクリック
  4. 購入完了

【テーマ設定】

1.  BASE管理画面にログイン

2.  「デザイン」メニューをクリック

3.  選択中のテーマの「変更する」をクリック

4.  購入済みのタブをクリック

5.  「プレビューを見る」をクリック

6.  プレビュー画面右上の「このテーマに変更する」をクリック

    テーマ設定完了

 

当社のBASEデザインテーマ「コンテンツパック (Contents Pack)」を活用いただくことで、導入コストを大幅に抑え、専門知識がなくても、コンテンツを効果的に活用した魅力的なネットショップを簡単に開設・運営いただけます。中小企業やスタートアップのネット販売への挑戦を、デザインと機能で強力にサポートいたします。

【コンテンツパック (Contents Pack)の情報】

BASE DESIGN MARKET コンテンツパック ( Contents Pack )

https://design.thebase.com/detail/128

 

デモショップ

https://contentspack.base.shop/

 

説明ページ

https://www.ryu-raku.co.jp/basetheme/contents/

 

【会社情報】

会社名:有限会社流楽

所在地:大阪市西区江之子島1-7-3-607

事業内容:Webコンサルティング・ホームページ制作

URL:https://www.ryu-raku.co.jp/

【プレスリリースに関するお問い合わせ】

担当:松崎 匡浩(まつざき まさひろ)

お問い合わせはこちらから

 

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当社サイト掲載の公式プレスリリース以外に、すでに、いくつかの情報サイトに掲載いただいています。

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テクニカルSEOの落とし穴|注意すべき8つのポイント


Webコンサルタントの松崎です。

 

ここまで「テクニカルSEOとは何か」「改善方法」「得られる効果・メリット」についてみてきました。

今回は実際に取り組みを始める前に知っておきたい「テクニカルSEOで気をつけたい8つのポイント」についてみてみます。

 

 

テクニカルSEOは、適切に行えばホームページの集客力を大きく高める効果がありますが、間違った方法を行うと、かえって逆効果になることもすごくあります。また、重要なのに見落とされがちなポイントもあります。

 

私が多くのホームページを診断・改善してきた経験から、特に注意すべきポイントをまとめてみました。

テクニカルSEOに取り組む前に、ぜひチェックしてみてください!

テクニカルSEOで陥りがちな8つの落とし穴

テクニカルSEOを進める上で、特に注意すべき8つのポイントです。

  1. リニューアル時のURL変更と301リダイレクト
  2. モバイルとデスクトップの表示の違い
  3. 過剰な画像・動画の使用
  4. JavaScriptの不適切な実装
  5. 複雑すぎるサイト構造
  6. 過度なプラグインの利用
  7. コアウェブバイタルの無視
  8. セキュリティ対策の不足

それぞれ詳しく見ていきます。

1. リニューアル時のURL変更と301リダイレクト

ホームページをリニューアルする際に最も多い失敗が、URLの変更と適切なリダイレクト設定の間違いです。

 

例えば、これまで「https://example.com/service.html」というURLだったページが、リニューアル後に「https://example.com/services/」に変わったとします。この時、古いURLから新しいURLへの転送(リダイレクト)設定をしないと、いくつかの問題が出てきます。

  • 検索エンジンでの評価(順位)が一からやり直しになる
  • 外部サイトからのリンクが切れる(リンク切れになる)
  • ブックマークしていたユーザーがアクセスできなくなる

特に検索順位には大きな影響があります。

長い時間をかけて上位表示していたページが、安易なリニューアルで検索結果から消えてしまい、アクセスを大きく落としてしまうことがとても多く起こっています。

 

【対策】

  • リニューアル前に全ページのURLリストを作成する
  • 新旧URLの対応表を作成する
  • 古いURLから新しいURLへ「301リダイレクト」を設定する
  • リダイレクト後も検索順位や流入を慎重に監視する

ホームページリニューアルで、リダイレクト設定は絶対必須です。

しかし、多くの制作会社ではホームページに関するプロであるにも関わらず、リダイレクトが必須設定であることを知らず、見た目だけ変更する「着せ替えリニューアル」を行っています。そのため、リニューアルでアクセス数を大きく落とす事例が後を立ちません。事実、公的支援機関で私に相談に来られる方のリニューアルに関する相談も半分以上がこれです。

 

ホームページのリニューアル時には、発注前に候補先の制作会社にリダイレクト設定のことをきちんと伝えて、そのことをきちんと理解していること、正しく設定できるかどうかをチェックした上で、発注するようにしてください。

2. モバイルとデスクトップの表示の違い

ほとんどのホームページはレスポンシブデザイン(端末の画面サイズに応じて自動的にレイアウトを調整する設計)を採用しています。しかし、実際にはモバイルとデスクトップで表示が大きく違って、使いにくさが出ていることがあります。

 

【よくある問題】

  • スマホで文字が小さすぎて読みにくい
  • タップするべきボタンやリンクが小さくて押しづらい
  • デスクトップでは問題なく表示される要素がスマホでは崩れる
  • メニューがスマホで使いづらい
  • モバイル版では重要なコンテンツが見つけづらい

Googleはモバイルファーストインデックス(スマホで表示されるコンテンツ / 使いやすさ / スピード...を優先評価するルール)を採用しているため、スマホでの表示状態を優先的に評価します。つまり、PCでは問題なくてもスマホで使いづらいホームページは、検索順位の低下につながる可能性があります。

 

【対策】

  • 自分のスマホで自社ホームページを定期的にチェックする
  • 文字サイズは少なくとも16px以上を基準とする
  • タップ要素(ボタン・リンク)は44px×44px以上の十分な大きさにする
  • スマホでの表示を優先的にデザインし、そこからデスクトップ版を調整する
  • Google Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポートを定期的に確認する

「デスクトップで見栄えが良い」だけでは不十分です。むしろ、スマホでの使い勝手を優先して考えるべきでしょう。いくつかのスマートフォン機種で実際にテストしてみることをおすすめします。

 

制作会社の中には、既成のテンプレートに文字や画像を流し込むだけの制作を行っているところがあり、その場合は配置したコンテンツの量や順番、レイアウト調整によって、スマホでの表示が非常に見にくく、使いにくくなるケースがよく起こっています。

 

こちらの場合も、発注する前に候補となる制作会社へ、テンプレートを使った制作なのか、オリジナルのデザインできちんと調整してくれる制作なのかを確認した上で、発注するようにしましょう。ホームページ制作会社だからちゃんと知っていると思うのは、大きな間違いです。

3. 過剰な画像・動画の使用

キレイな画像や動画は、ホームページの訴求力を高める重要なポイントです。

でも、正しく最適化せずに大量の高解像度画像や重い動画を使用すると、ページの表示速度が大幅に低下してしまいます。

 

【使い方の注意ポイント】

  • 無圧縮の高解像度画像(3MB以上など)を多用する
  • 画面に表示されるエリアよりもはるかに大きな画像を使用する
  • 自動再生する重い動画をトップページに設置する
  • スライダーに多数の大きな画像を使用する

こうした問題は、特にモバイル回線でアクセスするユーザーに大きな影響を与えます。3Gや遅い4G回線では、ページの読み込みに30秒以上かかることもあり、多くのユーザーはその前に離脱してしまうでしょう。

 

【対策】

  • 画像は適切なサイズに縮小し、圧縮ツールで最適化する
  • WebPやAVIFなどの次世代画像形式を利用する
  • 画像の遅延読み込み(Lazy Loading)を実装する
  • 自動再生動画は控えめにするか、軽量な代替手段(アニメーションGIFなど)を検討する
  • 必要最小限の画像だけを使用し、装飾的な画像はCSSで代替できないか検討する

適切に画像を最適化するだけで、ページの表示速度がとても速くなります。

また、次世代の画像形式のwebPやAVIFを適切に設定すれば、さらに表示スピードを上げることができます。ただし、アクセスしてくるユーザのブラウザが次世代画像に対応してないケースも考えられますので、正しい知識がある制作会社さんと共に検討するようにしましょう。

 

動画コンテンツは非常に重要なコンテンツです。ただ、ホームページでの正しい動画の読み込み方や使い方がわかっていない制作会社も増えていますので、ユーザが使いやすく、動画が表示される方法をきちんと対応してくれる制作会社さんにホームページのリニューアルを発注するようにしましょう。

4. JavaScriptの不適切な実装

JavaScriptは、ホームページに動きや使いやすさをあげるのに役立つプログラミング言語ですが、間違った導入をするとページの表示速度に大きな悪影響を与えます。

 

【要注意な導入方法】

  • 大量のJavaScriptライブラリやフレームワークを読み込む
  • 外部の多数のJavaScriptファイルを同期的に読み込む
  • ページの表示に直接関係ないJavaScriptをページ上部で読み込む
  • 古いブラウザ向けの互換性コードを含む過剰なJavaScript

こうした間違った使い方により、ページの表示が著しく遅れたり、場合によってはブラウザがフリーズしたりすることもあります。表示速度の低下だけでなく、JavaScriptエラーによって機能が正しく動作しないこともあります。

 

【対策】

  • 本当に必要なJavaScriptだけを使用する
  • JavaScriptを圧縮する
  • 重要ではないJavaScriptは非同期(async)または遅延(defer)で読み込む
  • ページの主要コンテンツの表示を妨げないよう、JavaScriptの配置を最適化する
  • WordPressの場合、不要なプラグインを削除してJavaScriptを減らす

制作会社の中にはどのJavaScriptをどう使えば何が動くのかを把握せずに制作をしているところもあります。この場合は、非常に危険で、前述の動きがどうとか、速さがどうとかではなく、導入しているJavaScriptのサポート切れでハッキングのリスクが高まってしまうことも考えられます。

このことも、ホームページを依頼する際には、確認しておきたいポイントです。

5. 複雑すぎるサイト構造

ホームページの構造が複雑すぎると、ユーザーは目的のページを見つけづらくなりますし、検索エンジンもコンテンツを適切に評価できなくなります。

 

【よくある構造の問題】

  • 深すぎる階層構造(4階層以上深いページがある)
  • わかりづらいナビゲーション(メニュー項目が多すぎる、カテゴリ分けが不適切)
  • 関連コンテンツ同士のリンクが不足している
  • 同じ内容が複数のURLで表示される(重複コンテンツ)
  • パンくずリストがない、または間違っている

複雑な構造は、ユーザーの混乱を招くだけでなく、Googleがページの重要度を判断しにくくなります。重要なページが適切に評価されず、検索順位が下がる原因になることも考えられます。

 

【対策】

  • シンプルで浅い階層構造を心がける(主要ページはホームから2〜3クリック以内)
  • 明確なナビゲーションメニューを設置する
  • 適切なパンくずリストを実装する
  • 関連コンテンツ同士を内部リンクで結ぶ
  • XMLサイトマップを作成し、定期的に更新する

ホームページをリニューアルする際に、制作会社の方からコンテンツをきちんとディレクトリに分けて表示する設計図であるサイトマップを提案してもらうようにしましょう。その上で打ち合わせを行い、ユーザ目線で目的のコンテンツにたどりやすくするためにどうすれば良いかを検討し、ページ構成を作り上げていきましょう。

 

指示待ちしているだけの制作会社との制作は非常に大変なので、ここポイントも発注前にチェックして、「サイトをマップを作ってページ構成を提案してください。」と伝えるようにしましょう。

6. 過度なプラグインの利用

WordPressなどのCMSでホームページを運用している場合、便利な機能を簡単に追加できるプラグインは魅力的です。しかし、過剰なプラグインの利用は様々な問題を起こします。

  • ページの表示速度の低下
  • セキュリティリスクの増加
  • プラグイン同士の競合によるエラー
  • バージョンアップに伴う互換性の問題

「便利だから」「あったら良いかも」という理由だけでプラグインを追加していくと、気づかぬうちにページの表示速度が大幅に低下し、管理も複雑になってしまいます。

 

【対策】

  • 本当に必要なプラグインだけを使用する
  • 同様の機能を持つプラグインは統合できないか検討する
  • 利用していないプラグインは完全に削除する(無効化だけでは不十分)
  • プラグインは評判が良く、定期的に更新されているものを選ぶ
  • プラグインの数は15個以下を目安にする

WordPressサイトでは、使用していない・重複している機能のプラグインを整理することで、ページの読み込み時間を圧縮して、表示スピードを向上させることも可能です。不要なプラグイン、なんとなくで入れたプラグインは削除して身軽になりましょう。

 

プラグインに頼りきった制作だけを行う会社が多くあります。多い場合は20〜30個のプラグインを導入されてしまいます。そもそも制作するべきコンテンツでさえもプラグインを使うという。これらは、前述の通り、様々なリスクを起こすことが考えられますので、このポイントについてもプラグインはなるべく使わずにリニューアルしてもらうように、きちんと事前に伝えるようにしましょう。

7. コアウェブバイタルの無視

Googleが2020年に発表し、2021年から検索ランキング要素となった「コアウェブバイタル」。これはユーザー体験を測定する重要な指標ですが、多くのホームページではまだ十分に対応できていません。

 

【3つの指標】

  • LCP(Largest Contentful Paint)メインコンテンツの読み込み速度
  • INP(Interaction to Next Paint)ユーザーの操作に対する応答速度
  • CLS(Cumulative Layout Shift)視覚的な安定性

これらの指標が悪いと、ユーザーの使いにくさが高く、ストレスを感じるだけでなく、Googleからの評価も下がります。

 

【対策】

  • Google Search Consoleで自社サイトのコアウェブバイタルをチェックする
  • PageSpeed Insightsで詳細な問題点を確認する
  • LCPの改善:画像の最適化、サーバーレスポンスの改善、重要なコンテンツの優先読み込み
  • INPの改善:不要なJavaScriptの削除、メインスレッドの負荷軽減
  • CLSの改善:画像・広告・埋め込み要素のサイズ指定、適切なフォント読み込み

ユーザの使いやすさと検索順位に直結する重要なポイントであるにもかかわらず、多くの制作会社では、このコアウェブバイタルを全く理解していないところが多いです。4年も前に導入され、検索順位への影響があることを公に発表されているのに、取り組まない、知らない、できない制作会社が多い。ひどい話です。

 

いくら見た目がキレイでも、使いにくくていちいち表示を待たされるホームページでは、ほとんどのユーザーはイライラして、すぐに離脱してしまいます。わざわざそんなところ問い合わせや買い物をしませんよね。

8. セキュリティ対策の不足

ホームページのセキュリティ対策はテクニカルSEOの重要なポイントですが、見落とされがちな部分でもあります。不十分なセキュリティ対策は、いくつかの問題が起こります。

  • ブラウザでの警告表示(「保護されていない通信」など)
  • ユーザーの信頼低下
  • 検索エンジンからの評価低下
  • マルウェア感染リスク
  • 個人情報漏洩のリスク

特にHTTPS(SSL)の導入は今や必須ですが、適切に設定されていないケースもまだ多く見られます。また、WordPressなどのCMSでは、セキュリティアップデートの遅れが脆弱性を生み出す原因になります。

 

【対策】

  • SSL証明書を導入し、すべてのページをHTTPS化する
  • HTTP→HTTPSへの恒久的なリダイレクトを設定する
  • 混在コンテンツ(HTTPS内のHTTPコンテンツ)を修正する
  • CMSやプラグインを最新バージョンに保つ
  • 強力なパスワードを使用し、定期的に変更する
  • セキュリティプラグイン(WordPressの場合)を導入する
  • 定期的なバックアップを取る

セキュリティ対策の効果は数値化しづらいですが、Googleも公式に検索順位を決定する要因であることを発表しています。これはユーザーが安心して個人情報や決済情報を入力できるようになったためと考えられます。

 

今では、ほとんど見られなくなりましたが、HTTPSの設定が間違っているホームページもまだまだ少なくありません。これがまだ起こっているのは、制作会社の設定ミス、もしくは知識不足・技術不足があります。

リニューアルを発注する際は、このポイントにも注意しましょう。

テクニカルSEOの検証

テクニカルSEOの問題を発見し、修正効果を確認するためには、正しいツールを使うことが大切です。

Google Search Console

Google Search Consoleは、Googleがあなたのホームページをどのように認識しているかを確認できる無料ツールです。

 

【確認できる主な項目】

  • インデックス状況(GoogleにWebページが登録されているか)
  • モバイルユーザビリティの問題
  • コアウェブバイタルの状況
  • 手動対策の有無(ペナルティ)
  • セキュリティの問題

特にチェックしておきたい「カバレッジ」レポートは、Googleがクロール(巡回)できていないページや問題があるページを見つけるのに役立ちます。また「モバイルユーザビリティ」では、スマホ対応の問題点を具体的に確認できます。

PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsは、Webページのパフォーマンスとユーザーの使いやすさをチェックするGoogleの無料ツールです。

 

【確認できる主な項目】

  • ページ速度のスコア(モバイル・デスクトップ別)
  • コアウェブバイタルの各指標の値
  • 実験室データと実際のユーザーデータ
  • 具体的な改善提案

使い方はシンプルで、分析したいページのURLを入力するだけです。結果には具体的な改善ポイントも表示されるので、優先して対応すべき項目が明確になります。

 

テクニカルSEOを改善する順番

問題が見つかった場合、どの順番で改善していくのが良いか。

参考となる順番をご紹介します。

  1. セキュリティ対策(HTTPS化、混在コンテンツの修正)
  2. クローラビリティの問題(インデックスできないページの修正)
  3. モバイルフレンドリーの深刻な問題
  4. ページ速度の改善(特にLCPの最適化)
  5. URL構造と301リダイレクトの最適化
  6. CLS(視覚的安定性)の改善
  7. HTML構造の最適化(見出し、内部リンクなど)
  8. 構造化データの実装
  9. その他の細かな改善点

この順番を参考にして、状況や状態を考慮してその順番を入れ替えながら、進めていきましょう。

ユーザーに直接影響する重要な問題は何かを考えて順に解決していくようにしましょう。

テクニカルSEOは継続的な取り組みが大切

テクニカルSEOは継続して取り組んでいくことが大事です。

検索エンジンのアルゴリズムは常に進化し、新しい技術標準やその対処方法も日々変わっていっています。

 

定期的なチェックと最新情報を取り入れて、ユーザーがつかやすいホームページに維持していくことが大切です。また、大きなホームページの変更(リニューアルなど)を行う際には、テクニカルSEOの観点から検証を行い、きちんち準備してから取り組みましょう。制作会社に丸投げはとても危険です。

 

SEOはキーワードの最適化が主流でしたが、現在はユーザーの使いやすさを重視したテクニカルSEOが重要になってきています。ネットが現在の生活で当たり前に存在するインフラとなっているので、使いやすい、わかりやすいことは当たり前ですよね。実店舗と同じように、ユーザーに対して親切な配慮と正しい接客ができることが必要になっています。

 

検索エンジンからの評価向上とか、順位がどうとかでなく、まずはユーザーを親切に迎えるための配慮として、見た目だけ取り繕った接客ではなく、正しい配慮と接客をテクニカルSEOで対応するようにしましょう。

テクニカルSEOの注意点 まとめ

テクニカルSEOで気をつけたい8つのポイントを見てきました。

 

リニューアル時のURL変更と301リダイレクト、モバイルとデスクトップの表示の違い、過剰な画像・動画の使用、JavaScriptの不適切な実装、複雑すぎるサイト構造、過度なプラグインの利用、コアウェブバイタルの無視、セキュリティ対策の不足。こういった箇所は、多くのホームページがハマってしまう注意したいポイントです。

これらのポイントを避け、適切にテクニカルSEOを実施することで、ホームページの集客力と成約率を着実に高めていくことができます。

 

より詳しい内容は、Webサイトの集客力を左右するテクニカルSEOの記事もぜひご覧ください。専門的な内容も含めて解説しています。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



テクニカルSEOのメリット|7つの集客効果


Webコンサルタントの松崎です。

 

前回までは「テクニカルSEOとは何か」「テクニカルSEOの改善方法」について見てみました。今回は「テクニカルSEOで得られる具体的な効果・メリット」について詳しく見ていきましょう。

 

「テクニカルSEOって本当に効果があるの?」

「実際にどんなメリットがあるの?」

という疑問をお持ちの方は多いと思います。

取り組む時間と費用にあった効果があるのか気になりますよね。

 

テクニカルSEOは取り組みに時間がかかり、外部に依頼する場合も相当の費用がかかりますが、ホームページの集客力を高める上でとても重要な役割を果たします。それはどんな役割なのか、どんな効果があるのかを具体的に見ていきましょう。

テクニカルSEOの7つの効果

 

テクニカルSEOの改善によって見込むことのできる効果・メリットは7つ考えられます。

 

  1. 検索順位の向上
  2. ユーザー体験の改善
  3. サイト内での滞在時間の延長
  4. 直帰率の低下
  5. コンバージョン率(成約率)の向上
  6. ページの表示速度の改善
  7. ブランド信頼性の向上

それぞれの効果について、具体的に見ていきます。

1. 検索順位の向上

テクニカルSEOを正しく行うと、検索エンジンはあなたのホームページを高く評価してくれるようになり、検索結果での表示順位が上がるようになります。

 

検索エンジンは、技術的に最適化されたホームページをアルゴリズムという計算方式でチェックして高く評価します。

これは「お店のディスプレイと接客」に似ています。いくら良い商品があっても、店内が暗くて商品が見つけにくかったり、レイアウトがわかりにくかったりすると、お客様(検索エンジン)は商品を見つけにくく、その価値も正しく把握できません。

テクニカルSEOは、明るく清潔な店内で、商品を見やすく陳列し、スムーズに買い物できる環境を整える。こういった実店舗での取り組みに似ています。

2. ユーザーの使いやすさの改善

テクニカルSEOは、ユーザー(訪問者)がホームページをストレスなく閲覧できるようにする取り組みです。この取り組みが正しく行われると、ユーザーの満足度が高まります。

表示速度が速いホームページは、ユーザーをイライラさせることなく、目的のコンテンツまでスムーズに誘導することができます。

 

ユーザーの使いやすさを数値化する指標として、Googleが提唱する「コアウェブバイタル」があります。これはページの読み込み速度や視覚的安定性、操作への応答性をチェックするもので、ユーザーがどれだけ快適にページを利用できるかを示す指標です。

 

私は「ホームページは実店舗」だと考えています。

テクニカルSEOは、店内の照明を明るくしたり、レジの待ち時間を短くしたり、商品の陳列を見やすく整理するような改善です。これらは直接的に商品の質とは関係ありませんが、お客様の満足度を左右しますよね。

3. ホームページ内での滞在時間の延長

ユーザーは使いやすさが向上すると、ホームページ内でより長く滞在するようになります。

 

テクニカルSEOによって、ページの表示が速くなり、ナビゲーションが使いやすくなると、ユーザーはストレスなく複数のページを閲覧するようになります。その結果、滞在時間が延びます。

 

滞在時間が長くなるということは、それだけ多くの情報をユーザーに届けられるということです。商品やサービスの特徴、会社の強み、お客様の声など、様々な情報を見てもらえる機会が増えます。

4. 直帰率の低下

「直帰率」とは、1ページだけ見てすぐにホームページを離れてしまうユーザーの割合を表す指標です。

テクニカルSEOの改善によって、この直帰率を下げることができるようになります。

 

ページの表示速度が遅いと、多くのユーザーは読み込みが完了する前に離脱してしまいます。実際に、Googleのデータによると、ページの表示に3秒以上かかると、約40%のユーザーが離脱すると言われています。テクニカルSEOによってページの表示速度を改善すれば、ユーザーとの機会損失を防ぐことができるようになります。

 

また、スマホ表示に最適化していることも直帰率に大きく影響します。スマホで見づらいページは、ユーザーがすぐに「スワイプ」して検索結果ページ戻ってしまいます。そうならないようにスマホでの表示が見やすく最適化できていれば、より多くの情報をユーザーに見てもらうことができます。

5. コンバージョン率(成約率)の向上

「コンバージョン率」とは、ホームページに訪れた人のうち、実際に問い合わせや購入などの望ましい行動(コンバージョン)を起こした人の割合を指します。

テクニカルSEOはこのコンバージョン率も高める効果があります。

 

ユーザーがストレスなく快適にホームページを閲覧できると、その分だけ情報収集や検討がスムーズに進み、最終的な決断(問い合わせや購入)に至りやすくなります。

ここで特に重要なポイントは、フォームの使いやすさです。

問い合わせフォームの読み込みが遅かったり、スマホで入力しづらかったり、入力項目が多すぎたりすると、途中で入力を諦めるユーザーがたたくさん出てしまいます。テクニカルSEOでこれらを改善することで、フォーム完了率を高めることができます。

6. ページの表示速度の改善

テクニカルSEOの中で最も重要なポイントが、ページ表示速度の改善です。

こじの取り組みだけでも効果がありますが、他の多くの取り組みでも効果を発揮します。

 

ページの表示速度が1秒改善されるだけで、コンバージョン率は7%向上するというデータもあります。これは非常に大きな数字ですよね。月間100万円の売上のあるECサイトであれば、年間84万円の売上増加に相当します。

 

また、Googleは2021年以降、ページの使いやすさをランキング要素として正式に採用していて、表検索順位への直接的な影響もあります。

 

実際に改善を対応させていただいたホームページでは、画像の最適化、JavaScriptの遅延読み込み、キャッシュの設定などの最適化を行った結果、ページの表示速度が20点から72点まで大幅に改善しました。(※点数はPageSpeed Insightsで計測した数値)この改善はユーザー数の増加だけでなく、お問い合わせ数の増加にもつながりました。

7. ブランド信頼性の向上

テクニカルSEOで最適化されたホームページは、ユーザー信頼も高めることができます。

 

セキュリティ対策(HTTPS / SSL)がされていないホームページは、ブラウザで「保護されていない通信」という警告が表示されます。これを見たユーザーは不安を感じ、個人情報をフォームなどに入力するのを躊躇してしまうかもしれません。

また、ページの表示が遅かったり、スマホで見づらかったりするホームページは、「時代遅れ」「不親切」という印象を与えかねません。

 

逆に、スムーズに表示され、どのデバイスでも快適に見ることができるホームページは「この会社は細部まで気を配っている」「最新の技術に対応している」という良い印象につながるでしょう。

テクニカルSEOと他の対策との相乗効果

テクニカルSEOを最適化するには、コンテンツSEOや内部・外部リンク対策など、他のSEO施策と組み合わせることが重要です。

 

質の高いコンテンツがあっても、ページの表示が遅ければ、ユーザーに読んでもらえません。逆に、表示は速くても、コンテンツの質が低ければ、訪問者の満足度は上がりません。

 

最も効果的な取り組み方は、まずテクニカルSEOでホームページの性能を高めて、その後で継続的にコンテンツの充実を図るのが良いでしょう。この順で取り組むことで、検索エンジンとユーザーの両方に評価してえもらえるホームページに改善できます。

テクニカルSEOの費用対効果

テクニカルSEOにかかるコストは回収できるの?

その費用対効果は非常に高いと言えます。なぜなら、一度改善すれば、その効果は長期間持続するからです。例えば、ページ速度の最適化や構造の改善は、一度行えば、大きなホームページの変更がない限り効果が続きます。

 

もちろん、業種や現状のホームページの状態によって効果は異なりますが、ほとんどのケースでテクニカルSEOの取り組みに対する費用対効果は十分高いと言えるでしょう。

 

さらに、テクニカルSEOのいくつかは自社で対応できる部分も多く、外部に依頼するコストを抑えることも可能です。画像の最適化やコンテンツの構造化などは、基本的な知識があれば自分で十分対応することができるでしょう。

テクニカルSEOはホームページの基礎体力をアップ

テクニカルSEOは、ホームページの「基礎体力」を高めるようなものです。基礎体力が高まれば、どんな活動(集客施策)も効果的に行えるようになります。

 

同じ広告費をかけるなら、テクニカルSEOがしっかりしているホームページの方が、より多くの成果を得られます。なぜなら、広告で訪れたユーザーが快適に閲覧でき、離脱せずに情報を得られるからです。

 

SNSでの発信やメルマガ配信などの効果も、テクニカルSEOによって高まります。どんなに魅力的な情報を発信しても、リンク先のホームページが使いにくければ、その価値は半減してしまいますから。

テクニカルSEOは「見えない品質」の最適化

テクニカルSEOは、ユーザーには直接見えない部分への取り組みですが、その効果は検索順位の向上、ユーザーの使いやすさの改善、滞在時間の延長、直帰率の低下、コンバージョン率の向上、ページ表示速度の改善、ブランド信頼性の向上など、たくさんの箇所に好影響があります。

 

さらに、こういった効果が互いに連動し、相乗効果を生み出すことができます。テクニカルSEOの改善は、小さな変化の積み重ねかもしれませんが、最終的には大きな成果につながります。

また、一度改善すれば、その効果は長期間持続するため、費用対効果も非常に高いと言えます。

 

ホームページを通じた集客やブランディングを重視するなら、テクニカルSEOの取り組むは欠かせません。

「見えない品質」を高め、ホームページの本当の価値を引き出しましょう。

 

より詳しい内容は当社ブログのWebサイトの集客力を左右するテクニカルSEOの記事に掲載しています。是非あわせてご覧ください。

 

Web集客に取り組もうと思っている方、取り組んでいるが効果が見込めなくてこなっている方はそのお悩みや問題箇所をお聞かせください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

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テクニカルSEOの改善方法|実践的な取り組み方


Webコンサルタントの松崎です。

 

前は「テクニカルSEOとは何か」といった基本的なことを見てみました。

テクニカルSEOが「ホームページの性能の技術的な部分を整えて、検索エンジンからの評価を高める取り組み」であり、ホームページの集客力に大きく影響することがすこしわかってもらえたかなと思ってます。

 

今回は、そんなテクニカルSEOを「どのように改善していけばよいのか」という実践的な改善方法について見ていきます。専門的な知識がなくても取り組める方法もたくさんありますので、ぜひ参考にしてください。

改善の基本的な流れ

 

テクニカルSEOを改善する、基本的な流れをまず紹介します。。

  1. 現状の診断(問題点の把握)
  2. 改善計画の立案
  3. 改善策の実施
  4. 効果の測定と分析
  5. 継続的な改善

まずは自分のホームページの現状を知ることから始めます。

何が問題なのかがわからなければ、適切な改善を行うことができませんからね。

現状チェックに使えるツール

テクニカルSEOの現状を診断するのに使える無料ツールがあります。

専門知識がなくても自分のホームページの問題点を把握することができます。

Google Search Console

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のツールで、自分のホームページがGoogleでどのように認識されているかを確認できます。

 

【主な確認項目】

  • インデックス状況(Googleに正しく登録されているか)
  • クロール(巡回)エラー
  • モバイル対応状況
  • コアウェブバイタルの評価
  • セキュリティの問題

Search Consoleは、Googleアカウントがあれば誰でも利用できます。

まずはホームページの所有権を確認するための設定が必要ですが、一度設定すれば継続的にデータを確認することができます。

 

私がお客さんのホームページを診断する時は必ずこのツールを活用しています。「カバレッジ」レポートは、インデックスされていないページや問題のあるページを見つけるのに役立ちます。

PageSpeed Insights

PageSpeed InsightsもGoogleが提供する無料ツールで、Webページの表示速度やユーザー体験を測定できます。

 

【主な確認項目】

  • 表示速度のスコア(モバイル/デスクトップ別)
  • コアウェブバイタルの各指標(LCP、INP、CLS)
  • 改善すべき項目とその対策方法

使い方はとても簡単です。

ツールにURLを入力するだけで、詳細な分析結果が表示されます。

 

「ホームページの表示が遅い」と思っていても、何をどうすれば良いかわかりませんよね。

このツールは、現在の状況を点数で教えてくれるだけじゃなく、具体的な改善ポイントも教えてくれる優れものです。例えば「画像の最適化が必要」「JavaScriptの読み込みを遅延させるべき」といった具体的なアドバイスが得られます。

自分でも取り組めるテクニカルSEOの改善

現状の分析ができたら、次は具体的な改善を行います。

専門的な知識がなくても取り組める方法をいくつかご紹介します。

1. 画像の最適化

ホームページの表示速度を遅くする最大の要因の一つが、「最適化されていない画像」です。

シンプルな対策ですが、効果はわりと大きいです。

 

【具体的な対策】

  • 画像サイズの適正化
  • 画像のファイルサイズ圧縮
  • 次世代フォーマットの使用

「画像サイズの適正化」では、実際に表示される大きさに合わせて画像をリサイズします。例えば600pxの幅でしか表示されない箇所に2000pxもある大きな画像を使うのは無駄なので、適切なサイズに調整しましょう。「画像のファイルサイズ圧縮」では、専用ツールやサービスを使って見た目の品質とサイズを保ったままファイルサイズだけを削減sるつことができます。「次世代フォーマットの使用」では、従来のJPEG/PNGよりも効率的なWebPなどの新しい画像形式を採用することで、さらにファイルサイズを小さくできます。

これらの対策を組み合わせることで、ページの表示速度を改善することができます。

 

WordPressを使っている場合は、「Smush」や「EWWW Image Optimizer」などのプラグインを使うと、自動的に画像を最適化してくれるので便利です。

 

画像を正しく最適化すると、見た目は変わらないのに、ファイルサイズは1/4になり、表示速度を向上させることができます。ユーザーにもGoogleにも優しい、まさに一石二鳥の対策です。

2. キャッシュの活用

キャッシュとは、一度読み込んだデータを一時的に保存しておくことで、次回以降の読み込みを速くする仕組みです。

 

【具体的な対策】

  • -ブラウザキャッシュの設定
  • -キャッシュプラグインの導入

キャッシュとは、一度読み込んだページのデータをブラウザが一時的に保存しておく仕組みのことです。

これを効果的に設定すると、サイトを再訪問した時にすべてのデータを再ダウンロードする必要がないので、2回目以降のページ表示が劇的に速くなります。

 

サーバーの設定を変更したり、WordPressなら専用のキャッシュプラグインを導入することで簡単に設定することができます。

ブログやオンラインショップなど、同じユーザーが繰り返し訪れるホームページでは、この対策だけで体感速度が向上し、ユーザーの使いやすさがアップします。検索エンジンからも高評価となるので、SEOの観点でも効果的な施策と言えます。

3. 不要なプラグイン・スクリプトの削除

WordPressなどのCMSでホームページを運用している場合、使っていないプラグインが残っていることがよくあります。これが表示速度低下の原因になることもあります。

 

【具体的な対策】

  • 使っていないプラグインは完全に削除する
  • 複数の機能を持つ軽量なプラグインに統合できないか検討する
  • 本当に必要な機能かどうか見直す

あるホームページで20以上のプラグインが追加されているのを見て、使用していないものを整理して8個に減らしました。そうすると、表示速度が20点近く(PageSpeed Insightsの点数)も改善しました。

 

「便利かも」とか「面白いから」で入れたプラグインが、実はユーザーに大きな負荷をかけていることも少なくありません。この機会に一度見直しをおすすめします。

4. モバイルフレンドリー対応

多くのホームページはレスポンシブデザイン(画面サイズに応じて自動的にレイアウトが調整される設計)を採用していますが、それだけでスマホ対応できているとは言えません。

 

【具体的な対策】

  • フォントサイズの適正化
  • タップ要素の適正化
  • コンテンツの優先順位付け
  • 横スクロールを避ける

モバイルフレンドリー対応は、現代のウェブサイトでは欠かせない要素です。

「フォントサイズの適正化」は、スマホの小さな画面でも読みやすいよう16px以上の文字サイズを基本とします。「タップ要素の適正化」では、指でタップしやすいようリンクやボタンを最低44×44pxのサイズにし、操作性を向上させます。「コンテンツの優先順位付け」では、限られたスマホ画面で最も重要な情報を上部に配置し、ユーザーが即座に必要な情報にアクセスできるように配慮します。「横スクロールを避ける」ための対策では、コンテンツがスマホ画面の幅に収まるよう調整し、ユーザーがストレスなく閲覧できる環境を整えます。

 

こういったポイントの状況はGoogle Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポートで確認できます。きちんと改善することで検索順位の向上だけではなく、スマホユーザーの使いやすさも大きく改善することができますよ。

5. URLとリダイレクトの最適化

URLの構造やリダイレクト(転送)設定も、テクニカルSEOの重要なポイントです。

 

【具体的な対策】

  • シンプルなURL構造
  • 適切なリダイレクト設定
  • リダイレクトチェーン(連鎖)の削除

URLとリダイレクトの最適化は、テクニカルSEOの中でも見落とされがちなポイントです。

「シンプルなURL構造」では、短く読みやすい、内容を表すURLを作成することで、ユーザーと検索エンジンの両方が理解しやすくなります。「適切なリダイレクト設定」は、ホームページのリニューアル時に重要で、古いURLにアクセスがあった際に新しいURLに転送する「301リダイレクト」を設定します。「リダイレクトチェーンの削除」では、A→B→Cという複数段階の転送を避け、直接目的のページへ誘導するように設定します。

 

この対策が不十分だと、せっかく築いた検索順位がリニューアル後に失われてしまい、アクセス数が大幅に減少する恐れがあります。これはほんとによく聞かれるパターンです。

検索エンジンからの評価を維持するために非常に重要な取り組みです。

6. HTTPS(SSL)の導入

セキュリティ対策としてHTTPS(SSL)の導入は、もはやホームページの必須設定です。HTTPSとは、通信を暗号化して安全に情報をやり取りする仕組みです。

 

【具体的な対策】

  • レンタルサーバーのコントロールパネルからSSL証明書を導入する
  • HTTPからHTTPSへの301リダイレクトを設定する
  • ホームページ内の内部リンクをHTTPSに更新する
  • 混在コンテンツ(HTTPS内のHTTPコンテンツ)を修正する

多くのレンタルサーバーでは、無料のSSL証明書を簡単に導入できるようになっています。まだHTTPS化していないホームページがあれば、優先的に対応すべき課題です。

7. 構造化データの導入

構造化データ(Schema.org)とは、Webページの内容をより具体的に検索エンジンに伝えるための専用コードです。

これを挿入することで、検索結果ページでリッチスニペット(評価、価格、在庫状況などの追加情報)が表示される可能性が高くなります。(表示されないケースの方が多いですが...)

 

【具体的な対策】

  • WordPressなら「Schema Pro」や「Rank Math」などのプラグインを使用
  • 各ページに適した構造化データを実装する(記事、商品、FAQ、レビューなど)
  • Google検索結果のプレビューツールで表示確認をする

構造化データの導入は少し専門的な知識が必要に感じるかもしれませんが、WordPressのホームページであれば、プラグインで比較的簡単に実装できます。もし、構造化データが検索結果で表示されたとすると、すごく目立ちますので、クリック率の向上が期待できるようになります。

8. HTML構造の最適化

HTMLの構造を適切に整理することで、ユーザーと検索エンジンがページの内容の重要度や関連性を理解しやすくなります。

 

【具体的な対策】

  • 見出しタグの適切な使用
  • 画像のalt属性設定
  • メタタグの最適化

HTML構造の最適化は、Webサイトの「骨組み」を整える作業です。

「見出しタグの適切な使用」では、H1を1ページに1つだけ配置し、H2、H3などの見出しを文書の階層構造に合わせて正しく使用します。「画像のalt属性設定」は、画像が表示されない場合の代替テキストを記述することで、視覚障害のある方や検索エンジンが画像の内容を理解できるようにします。「メタタグの最適化」は、titleタグやmeta descriptionを適切に設定して検索結果での表示を改善します。

 

ホームページの情報構造を正しく記述することで、検索エンジンの理解をサポートし、結果として検索順位の向上につながる基本の施策です。

## 改善取り組みの優先順位

「テクニカルSEOはどれから始めればいいの?」と思う方に、優先順位をご提案します。

絶対にこの通りでなくて大丈夫です。あくまでも参考としてください。

 

  1. HTTPS(SSL)の導入:セキュリティ対策は最優先
  2. モバイルフレンドリー対応:現在はモバイルアクセスが主流
  3. ページ速度の改善:特に画像の最適化から始める
  4. HTML構造の最適化:見出しタグの適切な使用など
  5. URLとリダイレクトの最適化:特にホームページリニューアル時に重要
  6. キャッシュの活用:プラグインで比較的簡単に導入可能
  7. 構造化データの導入:検索結果でのリッチスニペット表示に効果的
  8. ホームページマップの最適化:検索エンジンのクロール効率を向上

ホームページによって抱える課題は違っているので、まずは診断ツールで現状をチェックして、自分のホームページの問題のある部分から優先的に対応しましょう。

テクニカルSEOの改善チェック

テクニカルSEO対策の効果をチェックするには、ツールを使って継続的に確認すると良いです。

 

【Google Search Console】

  •   インデックス状況の改善
  •   クロールエラーの減少
  •   -アウェブバイタルの評価
  •   クリック率の変化

【Google Analytics】

  • 直帰率
  • 平均セッション時間
  • ページビュー数
  • コンバージョン(成約)率

【PageSpeed Insights】

  • パフォーマンススコアの向上
  • 各種指標(LCP、CLS、INPなど)の改善

テクニカルSEOの効果は、すぐには現れません。

なので、最低でも1〜2ヶ月は継続的に測定するようにしてください。

 

改善後1ヶ月で特に変化がなかったものの、それを過ぎたあたりから徐々に検索順位が上昇し、3ヶ月後にはいくつかのキーワード検索で5〜10位ほど順位が上がった例もありますので。

外部の専門家に依頼すべきケース

これまで説明してきた対応方法も難易度が高かったり、専用のツールが必要だったりと、自分で対応できない対策があります。そういう場合は、専門家への依頼するのが良いでしょう。

専門家に依頼したほうがよいケース

  • サーバー設定など技術的に複雑な対応が必要な場合
  • 大規模なホームページリニューアルを行う場合
  • 競合が多く、より高度なSEO対策が必要な場合
  • 自社内にSEOの知識を持つ担当者がいない場合
  • 改善しても効果が見られない場合

専門家に依頼する際は、打ち合わせで「何をどう改善したいのか」をできるだけ具体的に伝えることが重要です。

また、複数の業者から見積もりを取って、実績や対応内容を比較することをおすすめします。

テクニカルSEOでホームページ基本性能アップ

テクニカルSEOは基本的な取り組みがしっかりできていないと、良質なコンテンツをページに掲載していても、検索エンジンを介してユーザーに届けることが難しくなってしまいます。

 

Webコンサルタントとして、様々なホームページを見てきて感じているのは、テクニカルSEOの必要性です。

Googleのアルゴリズム(検索順位を決定する基準とルールのようなもの)は、ユーザーの使いやすさ、ユーザーの利便性を重視するようになってきていて、ページの表示速度やモバイル対応などの技術的な取り組みがきちんと評価されるようになっています。

正しい知識できちんと改善すること

テクニカルSEOは専門的で難しそうに思えるかもしれませんが、基本的なことから少しずつ改善していくことで、確実に効果を上げることができます。画像の最適化やSSL化など、比較的取り組みやすい対策から始めることをおすすめします。

 

そして、この対策は一度きりで終わらせるのはなく、継続的に取り組み続けることが大事です。ホームページは「完成して終わり」ではなく、常に進化していくものだからです。さらに詳しく知りたい方は、ホームページの集客力を左右するテクニカルSEOの記事も参考にしてみてください。

 

ホームページの性能をアップさせたい方、集客できるホームページにしたい方、まずは現在の問題や課題をお聞かせください。

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

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テクニカルSEO|ホームページの性能をあげる配慮


Webコンサルタントの松崎です。

 

これまでSEOやWeb集客についてまとめた記事や少し詳しく説明した記事をアップしてきました。

今回は「テクニカルSEOホームページの性能をアップさせる取り組みについて見ていきたいと思います。

テクニカルSEOとは何か?

 

テクニカルSEOとは、簡単に言うと「ホームページの技術的な部分を整えて、その性能をアップさせて、検索エンジンからの評価を高める取り組み」を言います。

 

SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)というと、「キーワードを入れる」「良質な記事を書く」といったコンテンツ面を思い浮かべる方が多いのですが、実はホームページの性能に関わる技術的な部分も同じくらい重要なんです。

 

「家の基礎工事」に例えてみます。

どんなに素敵な内装や家具を揃えても、基礎がしっかりしていなければ、家は長く安全に暮らすことができません。テクニカルSEOは、ホームページの機能や性能を左右する「基礎工事」にあたる部分なのです。

なぜテクニカルSEOが重要なのか?

「でも、見た目が良くて内容が充実していれば、それでいいんじゃないの?」

確かに、見た目の良さと内容の充実はとても大切です。でも、それだけでは不十分なんです。

理由は、大きく分けて2つあります。

1. 検索エンジンの評価に直結する

Googleをはじめとする検索エンジンは、ホームページを評価する時、コンテンツの質だけでなく、技術的な部分もチェックしています。

 

ページの表示速度が遅いサイトや、スマホで見にくいサイトは、内容が素晴らしくても検索順位が下がってしまうことがあります。Googleは「ユーザーにとって使いやすいサイト」を上位表示するアルゴリズムというルールや計算方法を採用しているからです。

2. ユーザーの使いやすさを大きく左右する

テクニカルSEOは、実は「ユーザーへの思いやり」でもあります。

 

あなたがお店に行ったとき、いくら良い商品があっても、店内が暗くて商品が見づらかったり、埃をかぶっていたり、接客が態度が悪かったり、レジで長時間待たされたりすると、良い印象を持ちませんよね。

 

ホームページも同じです。

ページの表示に時間がかかったり、スマホで見づらかったり、使いにくかったりすると、せっかく訪れたユーザーが「もう見るのをやめよう」と離れてしまいます。実際のデータでは、表示に3秒以上かかるサイトからは、40%のユーザーが離脱するとも言われています。

 

すごくもったいないですよね。

テクニカルSEOとコンテンツSEOの違い

SEOは大きく分けて「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」の2つに分けることができます。

 

テクニカルSEO

サイトの技術的な部分の最適化(表示速度、モバイル対応、セキュリティなど)

 

コンテンツSEO

サイトのコンテンツ面の最適化(キーワード選定、記事の質、内部リンクなど)

 

レストランに例えると、コンテンツSEOは「料理の味や見た目」、テクニカルSEOは「お店全体の雰囲気や接客サービス」といったところでしょうか。どちらも顧客満足には欠かせない要素です。

 

長年、ホームページ制作やSEOに関わって仕事をしてきましたが、テクニカルSEOの重要性がどんどん増しているように感じます。Googleのアルゴリズム(検索順位を決めるプログラム)は年々進化し、より「ユーザーにとって価値のあるサイト」を評価するようになっているからだと思います。

テクニカルSEOの主な要素

テクニカルSEOには、いくつかの要素がありますが、重要なものを5つご紹介します。

1. ページの表示速度

ページが素早く表示されることは、ユーザーの使いやすさを向上させて、満足度も高めます。スマホでの閲覧が増えているため、WiFi環境でなくてもでも素早くスムーズに表示されることが重要になってきています。

 

Googleも2018年から「ページ速度」を検索順位を決定するアルゴリズムの一つとして正式に取り入れています。

 

【必要な取り組み】

  • 画像の最適化(ファイルサイズの圧縮、新しい画像形式の採用)
  • JavaScriptやCSSの最適化
  • サーバーの応答速度の改善
  • 不要なプラグインの削減

ページ速度を測定するには、GoogleのPageSpeed Insightsというツールが簡単に操作できて便利です。無料で使えるので、ぜひチェックしてみてください。

 

少し前の記事「ページの表示速度は十分に速い?|自分でできるSEOチェック」でも、ページの表示速度のチェック方法や改善方法について公開しているので、あわせて読むとよりわかりやすいと思います。

2. モバイルフレンドリー

先ほども書きましたが、現在はスマホからホームページを見る人が多くなっています。そんな中でPCでは問題なく表示されても、スマホで見づらいホームページだと、検索エンジンからもユーザーからも評価を下げてしまいます。

 

Googleは「モバイルファーストインデックス」という考え方を採用しており、スマホでの表示状態を優先して評価します。

 

【具体的なポイント】

  • レスポンシブデザイン(画面サイズに合わせて自動調整される設計)
  • タップしやすいボタンやリンク(小さすぎない)
  • 読みやすいフォントサイズ
  • 横スクロールが発生しないレイアウト

実際に自分のスマホを使って、自分のホームページを見てください。どこが使いやすいか、どこが使いにくいのかを確認することできます。最もシンプルで的確にモバイルフレンドリーへの最適化のレベルをチェックすることができますよ。

スマートフォンの表示チェックについては、少し前に「スマートフォンでの表示は最適化できてるか|自分でできるSEOチェック」という記事を公開しています。こちらもあわせて読んでいただくと、よりわかりやすいと思います。是非ご覧ください。

3. サイト構造とHTML

ホームページを作っている構造が正しく整理されていると、検索エンジンはホームページの内容を正確に把握できます。特に「見出しタグ(H1,H2,H3...)」の使い方が重要です。

 

本の目次のように、Webページの構造も明確に整理されていることで、ユーザーも検索エンジンも内容を理解しやすくなります。

 

【具体的なポイント】

  • 適切な見出し構造(H1タグは1ページに1つ、H2,H3は階層的に)
  • 画像にalt属性(代替テキスト)を設定
  • メタデータ(タイトルタグ、メタディスクリプション)の最適化
  • スキーママークアップ(構造化データ)の導入

少し専門的な部分で難解に聞こえるかもしれませんが、WordPressなどのCMSを使っていれば、プラグインで簡単に改善できるものもあります。

もう少し踏み込んだ詳しい内容の記事「見出し構造(h1〜h6)は適切か|自分でできるSEOチェック」もこのブログにありますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

4. セキュリティ対策

ホームページのセキュリティも、テクニカルSEOの重要な要素です。

安全なサイトは、ユーザーにも検索エンジンにも信頼されます。

 

「HTTPS」(URLが「https://」で始まる状態)は現在ではホームページの標準仕様と言って良いほど当たり前になっていて、対応していないサイトは「保護されていない通信」という警告が表示されてしまいます。

 

また、この設定はごく稀に制作会社の知識/技術不足で、常時SSLにしなければならない設定を時々SSLになってしまっている場合があります。ユーザーがhttps://〜(sあり)でアクセスしても、http://〜(sなし)でアクセスしても、安全な環境のhttps://〜(sあり)に転送されて、常にSSL(暗号化された)安全に環境でホームページを閲覧できるようにしておかなければなりません。

 

その他にもセキュリティで配慮しておきたいポイントがあります。

 

【具体的なポイント】

  • 定期的なバックアップ
  • 定期的なセキュリティアップデート
  • セキュリティプラグインの導入(WordPressの場合)
  • マルウェア対策

「セキュリティは営業活動の一部」です。

お客さんに安心してもらうことは、何よりも最初に取り組んで整えておかなければなりません。集客とか、広告とか、販促という取り組みを始める時はまず最初に着手しましょう。

自分のホームページが常時SSLを正しく設定できているかは「常時SSLの対応|自分でできるSEOチェック」でご紹介しています。気になる方は是非チェックしてみてください。

5. コアウェブバイタル

「コアウェブバイタル」は、Googleが2020年に発表した、ユーザー体験を評価する新しい指標です。

主に3つの要素で構成されています。

LCP(Largest Contentful Paint)

メインコンテンツの読み込み速度

簡単に言うと「ページの主要部分がどれだけ早く表示されるか」という指標です。2.5秒以内が「良好」とされています。

INP(Interaction to Next Paint)

ユーザーの操作に対する応答速度

ボタンをクリックしたときなど、サイトがどれだけ速く反応するかを表す指標です。200ミリ秒以内が「良好」です。

CLS(Cumulative Layout Shift)

視覚的な安定性

ページ読み込み中にレイアウトがどれだけ変動するかを表す指標です。例えば、読んでいる途中で広告が表示されて文章の位置がずれる、といったことが少ないほど良いとされています。

 

これらの指標が良好なサイトは、「ページエクスペリエンス」という観点でGoogleから高く評価されます。

テクニカルSEOの現状

ここまで説明してきたテクニカルSEOですが、実は多くのホームページでは十分に対応できていません。

特に中小企業や個人のサイトでは、見た目ばかりに注力して、ホームページの性能に関わる技術的な部分がほとんど何の対策も施されていません。

 

よくあるパターンは、「ホームページをリニューアルしたのに、アクセスが減ってしまった」というケースです。

これは、見た目は良くなったものの、テクニカルSEOに対して何の最適化対応も行なっていないことが原因で起こっています。

 

先日も、公的な中小企業支援機関で専門家として、とある相談者さんとの面談で、この問題に直面しました。

「ホームページをリニューアルしたのに、お問合せが減ってしまった。なぜですか?」というご相談。制作会社に聞いても首を傾げるだけで何もしてくれず、困って支援機関を訪れて、私と面談することになりました。

対象のホームページをチェックした結果、キレイなデザインのホームページにはなっていましたが、正しくHTMLが記述されていなかったり、時々SSLだったり、画像が重くなりすぎて表示速度がすごく遅かったり、アクセスの多かったブログ記事をきちんと転送設定していなかったりと、ほんとただ作っただけで性能部分に何の配慮もしてない制作が原因でした。結果的にアクセス数が30%も減少してお問合せがほとんどなくなってしまったのでした。改善策をお伝えして、制作した会社と打ち合わせて対応されるように案内しました。

テクニカルSEOの重要性が増している理由

ユーザーの使いやすさを向上させるテクニカルSEOは、どんどんとその重要性が増してきています。

それには以下のような要因が考えられます。

モバイルユーザーの増加

スマートフォンでのネット利用がほとんどになり、多くの人がパソコンよりもスマホを利用するようになっています。なので、表示速度や使いやすさがより重要になります。

ユーザーの使いやすさへの配慮

Googleは「ユーザーにとって価値のあるサイト」を上位表示しようとしています。テクニカルSEOの多くのポイントは、直接ユーザーの使いやすさに影響します。ユーザーの利用しやすさと検索エンジンの評価ともに影響のある最も配慮すべき取り組みです。

競争の激化

ネット上の情報量は年々増加し、検索上位を争う競争はどんどん激しくなっています。コンテンツの質が同等なら、技術面で優れたホームページであることも上位表示には不可欠な要素になっています。

テクニカルSEOを無視するリスク

テクニカルSEOを無視して、ホームページの性能を向上していないと、どのようなリスクがあるのでしょうか?

検索順位の低下

技術的な問題があるホームページは検索エンジンからの評価を落としてしまう部分があります。ページ表示速度やモバイル対応は、直接的に検索順位に影響しています。さらに2021年以降は「コアウェブバイタル」という指標が導入され、技術面の評価がさらに厳格になりました。検索順位が下がると、当然ながらサイトへの訪問者数も減少し、事業にも影響が出ることになります。

ユーザーの離脱

表示が遅い、使いにくいなどの理由で、訪問者がすぐに離れてしまう(直帰率が高くなる)と、それもマイナス評価につながります。統計によると、ページの表示に3秒以上かかると、40%のユーザーが離脱すると言われています。せっかく訪問してもらっても、ユーザーが快適に閲覧できる環境でなければ、その後の購入や問い合わせといったアクションにはつながりません。

機会損失

せっかく良いコンテンツがあっても、技術的な問題でユーザーや検索エンジンにその内容が届いてなければ、大きな機会損失となります。検索しても上位に表示されない上に、アクセスしてくるユーザーがいたとしてもページがスムーズに表示しなければ直帰や離脱となり、何もユーザーに訴求することができません。大きな機会損失が常に起こっている状況になってしまいます。

競合他社との差

同じ業界で競合している場合、テクニカルSEOの差が検索順位の差につながることがあります。内容が似ているなら、より使いやすいサイトが選ばれるのは当然です。特にユーザーが複数のサイトを比較検討する場合、使いやすさや表示速度の差は、最終的な選択に大きく影響します。テクニカルSEOは、競合との差別化ポイントとなる「目に見えない品質」なのです。

テクニカルSEOを改善するために

テクニカルSEOを改善するためには、まず現状を把握することが大切です。

以下のような無料ツールを活用すると取り組み際に役にたちますよ。

Google Search Console

Googleがサイトをどう認識しているか確認できる無料ツール。

PageSpeed Insights

ページの表示速度やコアウェブバイタルを測定できる無料ツール。

 

これらのツールを使って、自分のホームページの状態を把握して、改善点を見つけて改善していくことがテクニカルSEOの第一歩です。

テクニカルSEOは「ホームページ上のおもてなし」

テクニカルSEOは難しそうに聞こえますが、本質は「ホームページ上のおもてなし」だと私は考えています。

 

お店のおもてなしと同じで、お客様(ユーザー)に快適に過ごしていただくための「気配り」なのです。ページをサッと表示して待たせない、どんな端末でも見やすく表示する、安全に閲覧できる環境を整える…。

 

これらの「気配り」の積み重ねが、結果的に検索エンジンからの評価を高め、より多くの人にあなたの情報を届けることにつながります。

テクニカルSEOは「見えない品質を高める」

テクニカルSEOは、ホームページの「見えない品質」を高める取り組みです。

見た目や内容ももちろん大切ですが、ホームページの性能となる技術的な部分にも目を向けることで、検索エンジンからの評価を高め、ユーザー満足度を向上させることができます。

 

テクニカルSEOについてさらに詳しく知りたい方はホームページの集客力を左右するテクニカルSEOの記事もぜひご覧ください。より専門的な内容も含めて解説しています。

 

ホームページの集客に力を入れたい方、SEOに取り組みたいがどうすればいいかわからない方は、まず現在のお悩みをお聞かせください。そこから一歩づつ進めていきましょう。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

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ホームページからの集客を増やすSEOのチカラ


Webコンサルタントの松崎です。

 

中小企業や小規模事業においても、インターネットからの問い合わせや集客は欠かせないものになってきています。

でも「うちのホームページ、なかなかアクセスが増えないな…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

 

これまでSEOについての記事をいくつか紹介してきましたが、今回は公式ブログに「Web集客におけるSEOの重要性」を公開しましたので、このブログでも集客していく上でSEOがどのような効果を発揮するのかを説明していきたいと思います。

検索エンジンからの訪問者を増やすSEO

 

あなたは、インターネットで何かを調べるとき、どうしていますか?

ほとんどの方は「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンを使いますよね。

 

日本人の約8割が毎日検索エンジンを使っているというデータもあります。SNSの時代になったといっても、何かを詳しく知りたいとき、信頼できる情報を得たいときには、多くの人が検索という行動を取っています。

 

「この商品の特徴は?」

「この会社は信頼できるの?」

「費用はいくら?」

「他の人はどんな評価?」

と思ったとき、人は検索で確認します。

この行動習慣を利用して集客に活かすのが「SEO」です。

SEOの本当の意味

SEO(Search Engine Optimization)は、単なる技術的な対策ではありません。お客様との大切な接点を作るための総合的な取り組みです。

 

検索結果の最初のページ、特に上位3つのサイトには全体の70%以上のクリックが集中します。そして、3ページ目以降になると、ほとんどの人が見ることがないでしょう。検索ユーザーの多くは、欲しい情報が見つからなければ、次のページをめくるのではなく、検索キーワードを変えて再検索する傾向があります。なので、特定のキーワードで上位表示されることは、サービスや商品の認知度、ユーザーとの接点で大きな影響を与えます。

 

これを現実の世界で例えるなら、表通りの一等地にお店を出すか、人通りの少ない裏路地に出すかの違いと同じです。どちらが多くのお客様の目に留まるかは明らかですよね。一等地のお店は自然と多くの人の目に触れますが、裏路地のお店は積極的に探さない限り見つけてもらえません。

 

インターネットの世界でも同じことが言えます。検索結果の上位に表示されれば、特別な宣伝をしなくても見込み客の目に触れる機会が増えます。SEOはそんなウェブ上の「一等地」を確保するための取り組みなのです。

SEOは「技術」と「内容」の両方が必須

SEOというと、難しい技術的な話と思われがちですが、実は「技術的な部分」と「コンテンツの質」の両方が重要です。この2つは車の両輪のようなもので、どちらが欠けても効果的なSEOは実現できません。

 

技術的な部分が優れていても、ユーザーにとって価値あるコンテンツがなければ、訪問者はすぐに離れてしまいます。逆に素晴らしい情報を提供していても、サイトの読み込みが遅かったり、スマホで見づらかったりすれば、その内容にたどり着く前に多くの人が諦めてしまうでしょう。

 

どちらか一方に偏った対策では、本当の意味でのSEO効果は得られません。

ホームページの見えない品質を高める

ホームページには、訪問者の目に見える部分と見えない部分があります。見えない部分の品質が、実は検索順位に大きく影響します。

  • サイトの安全性(SSL対応)
  • 表示スピード(特にスマホで見たとき)
  • スマートフォンでの使いやすさ
  • サイト内の構造(見出しの使い方など)
  • ページの説明文(検索結果に表示される部分)

これらの技術的な部分は、検索エンジンがサイトを評価する際の基本点数のようなものです。この基本点数が低いと、どんなに内容が素晴らしくても高評価は得られません。

 

最近は、表示速度やモバイル対応などの「ユーザーの使い易さ」を重視する傾向が強まっています。いくら魅力的な情報があっても、ユーザーがストレスなくその情報にアクセスできなければ意味がないという考え方です。技術的な基盤をしっかり整えることは、SEO対策の第一歩と言えます。

訪問者が本当に求める情報を提供する

SEOにおいて、最も大事なものは「コンテンツ」です。Googleも「Contents is King(コンテンツが王様)」と公式に発表していて、最も大事な要素であることを世界中に伝えています。

いくら技術的に完璧なサイトでも、訪問者が求める情報がなければ意味がないので。

 

【良質なコンテンツの特徴】

  • 訪問者の疑問や悩みに直接答える内容
  • 具体的で実用的な情報提供
  • 読みやすく整理された文章構成
  • 他では得られないオリジナルの視点や情報
  • 最新の情報を反映した内容

前述の通り、当社ブログで詳しいSEOの取り組みについて「Web集客におけるSEOの重要性」という記事を公開しています。SEOの技術的な側面からコンテンツ戦略まで、具体的な取り組み方について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

SEOは一度やったら終わりではない

SEO対策で大切なのは継続性です。

これはお庭の手入れと同じで、一度きれいにしても手入れをしなければすぐに荒れてしまいます。

 

検索エンジンのルールは年間数百回も更新されていますし、競合他社も日々対策を進めています。そのため、定期的な見直しと改善を行うことが不可欠です。

継続的な改善のポイント

  • アクセスデータの分析と活用
  • 検索キーワードの変化に対応したコンテンツ調整
  • 定期的な情報の更新と追加
  • 業界の最新トレンドの反映

毎月少しずつでも改善を続けることで、長期的に安定した集客が見込めるようになります。

大きな改修よりも、小さな改善を積み重ねる方が効果的です。それはちょうど、毎日少しずつ筋トレをするようなものです。一日だけの頑張りよりも、継続的な取り組みがしっかりとした成果につながります。

広告との連携で効果をさらにアップ

SEOは広告と対立するものではなく、むしろ補完し合うものです。リスティング広告やSNS広告などと組み合わせることで、これまでよりももっと効果的な集客が可能になります。

 

例えば、広告で訪問者を集めても、ホームページの表示が遅かったり、欲しい情報がなかったりすれば、すぐに離脱されてしまいます。SEOでサイトの質を高めておくことで、広告の費用対効果も大きく向上します

今日からできるSEO対策

SEOは専門家だけのものではありません。

まずは自社サイトをチェックしてみましょう。

  • スマホで表示して使いやすいか確認する
  • サイトの読み込み速度をチェックする
  • お客様が知りたい情報が簡単に見つかるか
  • コンテンツは定期的に更新されているか
  • 問い合わせや申し込みがしやすいか

これらの基本的なポイントを押さえるだけでも、サイトの質は大きく向上します。これまでにSEOのセルフチェックについての記事をこのアメブロに公開してきていますので、ご自身でSEOに取り組まれる時は参考にしてみてください。

より専門的な対策については、「Web集客におけるSEOの重要性」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

まとめ:SEOは地道だけど確実な集客法

SEOは目を見張るような成果がすぐに出るものではありませんが、長期的には非常に安定した集客方法となります。効果の見えにくい地道な取り組みかもしれませんが、その効果は時間とともに必ず大きくなっていきます。

 

当社では10ヶ月間の取り組みで、お客様自身がWeb集客を内製化できるWebコンサルティングを行っています。専門家のサポートのもとでしっかりと集客に取り組む際はぜひご相談いただければと思います。

 

SEOやWeb集客でお悩みの方はまずその悩みをお聞かせください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

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Webサイト集客力アップの17ポイント【SEOセルフチェックまとめ】


Webコンサルタントの松崎です。

 

多くの中小企業が自社サイトの「アクセスが増えない」「問い合わせが来ない」といった課題を抱えているのをよく耳にします。

なので、ごく一部ですが「自分でできる!SEOセルフチェック」という記事を最初に、常時SSL対応、ページ表示速度の最適化、スマートフォン対応など、合計17の個別記事でSEOチェックポイントを詳しく解説してきました。

これらの記事は、当社サイトのブログに投稿した「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」で紹介した内容を深掘りしたものです。

今回は、中小企業の社内担当者が自分自身でSEOをチェックできるように投稿していきた17のポイントを総まとめした記事です。専門的な知識がなくても実践できる内容ですので、ぜひチェックリストとしてお役立てください。

 

 

Webサイト集客力アップの17ポイント

1. 常時SSL対応

ホームページのセキュリティは、利用者の安全を守るだけでなく、検索順位にも大きく影響します。URLが「https://」で始まるサイトは、データ送受信が暗号化されて安全に保護されています。

 

【チェック方法】

  • アドレスバーが「https://」になっているか確認
  • 鍵マークが表示されているか確認
  • 「http://」でアクセスして自動的に「https://」に切り替わるか確認

【設定方法】

レンタルサーバーの管理画面から設定するのが一般的です。

多くのレンタルサーバーでは、無料SSL「Let's Encrypt」が利用できます。設定後は、http通信を自動的にhttpsにリダイレクトする設定も必要です。WordPressの場合は、プラグインを使うと簡単に設定できます。

 

【期待できる効果】

  • セキュリティの向上によるユーザーからの信頼獲得
  • Googleからの評価向上による検索順位アップ
  • Chrome等のブラウザで「保護されていない通信」という警告表示の回避
  • 将来的なWeb標準への対応

常時SSL対応は現代のWebサイトでは必須条件となっています。

セキュリティだけでなく、検索評価にも直結する基本対策です。多くのレンタルサーバーで無料SSL設定が可能なので、未対応の場合は優先的に取り組みましょう。

 

詳細記事:常時SSLの対応|自分でできるSEOチェック

 

2. ページ表示速度の最適化

サイトの表示速度は、ユーザー満足度と検索順位の両方に影響する重要な要素です。

特にスマートフォンでは、3秒以上表示に時間がかかると、多くのユーザーが離脱してしまいます。

 

【チェック方法】

  • Google「PageSpeed Insights」で測定
  • モバイルとデスクトップ両方のスコアを確認
  • コアウェブバイタル(LCP、INP、CLS)の状況を確認

【設定方法】

画像の圧縮・最適化(WebP形式への変換など)、JavaScriptの遅延読み込み設定、CSSの最適化、キャッシュの設定などを実施します。WordPressサイトであれば「WP Rocket」「Autoptimize」などのキャッシュプラグインを活用すると効果的です。大きな画像ファイルを適切なサイズに圧縮することも重要です。

 

【期待できる効果】

  • ユーザーの離脱率低下(特にモバイルユーザー)
  • 検索エンジンからの評価向上(特にコアウェブバイタルスコア)
  • ページの使いやすさ向上によるユーザー満足度アップ
  • 広告などのメディア運用効率の改善

ページ表示速度の最適化は、ユーザー満足度と検索順位に大きく影響する重要な要素です。画像最適化やキャッシュ設定など、比較的取り組みやすい改善方法から始めましょう。特にコアウェブバイタルの指標改善は、現在のGoogleアルゴリズムでは重要な評価ポイントとなっています。

 

詳細記事:ページの表示速度は十分に速い?|自分でできるSEOチェック

 

3. スマートフォン対応の最適化

現在のWebアクセスの70%以上はスマートフォンからと言われています。スマホで見やすく操作しやすいサイトになっているかは非常に重要です。

 

【チェック方法】

  • 実際にスマートフォンでサイトを開いて確認
  • 文字サイズは読みやすいか
  • ボタンやリンクは指で押しやすいか
  • 横スクロールなしで全体が見えるか

【設定方法】

レスポンシブデザインを採用し、スマートフォン画面でも適切に表示されるようにします。CSSのメディアクエリを使用して画面サイズに応じたレイアウト変更を設定します。タップターゲット(ボタンやリンク)は最低44×44ピクセル以上のサイズを確保し、フォントサイズは最低16ピクセル以上に設定するのが基本です。

 

【期待できる効果】

  • モバイルユーザーの使いやすさ向上と滞在時間増加
  • モバイルフレンドリーなサイトとしてGoogleから高評価
  • スマートフォンからの問い合わせ・成約率の向上
  • 様々なデバイスからのアクセスに対応した汎用性の確保

スマートフォン対応はもはや「オプション」ではなく必須要件です。Googleの「モバイルファーストインデックス」により、スマホでの表示が検索順位を左右します。レスポンシブデザインの採用とタップしやすいボタンサイズなど、基本的な対応を確実に行いましょう。

 

詳細記事:スマートフォンでの表示は最適化できてるか|自分でできるSEOチェック

 

4. ページタイトルの最適化

ページタイトルは、ブラウザのタブに表示される文字のことで、検索結果で表示される青いリンク部分になります。

SEOの基本中の基本です。

 

【チェック方法】

  • ブラウザのタブに表示されるタイトルを確認
  • 各ページごとに異なるタイトルになっているか
  • 内容を適切に表すタイトルか
  • 30文字程度に収まっているか

【設定方法】

HTMLの<head>タグ内にある<title>タグを編集します。WordPressの場合は、SEO系プラグイン(Yoast SEOなど)を導入すると簡単に設定できます。タイトルには主要キーワードを含め、「主要キーワード | 補足説明 | サイト名」のような形式が効果的です。

 

【期待できる効果】

  • 主要キーワードでの検索順位向上
  • 検索結果でのクリック率(CTR)の向上
  • ユーザーに対する内容の明確な伝達
  • ブランド認知の向上

ページタイトルはSEOの基本かつ最も効果的な要素の一つです。各ページの内容を的確に表し、ターゲットキーワードを含む魅力的なタイトルを設定しましょう。同じタイトルの重複は避け、検索するユーザーの目に留まるよう工夫することが重要です。

 

詳細記事:ページタイトルの最適化|自分でできるSEOチェック

 

5. 画像のalt属性(代替テキスト)設定

画像に付ける代替テキスト(alt属性)は、視覚障害のある方がスクリーンリーダーを使ってサイトを閲覧する際に読み上げられる情報です。また、Googleが画像内容を理解するためにも使われます。

 

【チェック方法】

  • 画像上で右クリックし「画像を検査」を選択
  • HTMLコードに「alt="〇〇〇"」という記述があるか確認
  • 内容が画像を適切に説明しているか確認

 

【設定方法】

HTMLでは<img src="image.jpg" alt="画像の説明文">のように記述します。WordPressのメディアライブラリでは、画像アップロード時または後から編集画面で「代替テキスト」フィールドに入力します。説明文は画像の内容を具体的に説明して、できれば関連キーワードを自然に含めるようにします。

 

【期待できる効果】

  • 視覚障害のあるユーザーへのアクセシビリティ向上
  • 画像検索での表示機会の増加
  • Googleが画像内容を理解しやすくなることでのSEO効果
  • 画像が表示されない環境でも内容が伝わる

 

画像のalt属性は、アクセシビリティとSEOの両面で重要な要素です。

すべての画像に適切な説明文を設定し、特に重要な画像には関連キーワードも自然に含めましょう。装飾目的の画像は空のalt属性(alt="")を設定し、スクリーンリーダーが不要な情報を読み上げないよう配慮することも重要です。

 

詳細記事:画像にalt属性(代替テキスト)の最適化|自分でできるSEOチェック

 

6. 見出し構造(h1〜h6)の適切な使用

見出しタグ(h1〜h6)は、ページの構造を示す重要な要素です。

検索エンジンとユーザーの両方がコンテンツの構造を理解するのに役立ちます。

 

【チェック方法】

  • Chrome拡張機能「HeadingsMap」などで確認
  • h1タグはページに1つだけ使われているか
  • h2、h3...と階層的に使用されているか
  • 階層レベルをスキップしていないか

【設定方法】

HTMLでは<h1>見出し1</h1>のように記述します。

WordPressの投稿エディターでは「見出し」ブロックを使用するか、テキストブロックの「段落」を「見出し2」などに変更します。h1は記事タイトル用に1つだけ使用し、h2で大きな区切り、h3でさらに詳細なトピックというように階層的に使います。

 

【期待できる効果】

  • 検索エンジンによるコンテンツ構造の理解促進
  • ユーザーの読みやすさとスキャンしやすさの向上
  • スクリーンリーダーユーザーのナビゲーション支援
  • 検索結果での表示順位向上の可能性

見出し構造は、コンテンツを整理し読みやすくするだけでなく、検索エンジンにページの構造を理解させる重要な要素です。h1からh6までを階層的に使用し、内容を適切に表現する見出しを設定しましょう。特にh1タグはページに1つだけ使用し、メインキーワードを含めることが基本です。

 

詳細記事:見出し構造(h1〜h6)は適切か|自分でできるSEOチェック

 

7. 内部リンクの適切な設定

内部リンクとは、同じサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。

適切な内部リンクは、ユーザーの回遊性向上とSEO評価の両方に貢献します。

 

【チェック方法】

  • 関連コンテンツへのリンクが自然に配置されているか
  • リンクテキストはリンク先の内容を適切に表しているか
  • 重要なページへの導線が確保されているか
  • サイト構造を反映した階層的なリンクがあるか

【設定方法】

コンテンツ内で関連性の高いキーワードやフレーズにリンクを設定します。

WordPressでは、テキストを選択して「リンク」ボタンをクリックし、内部の関連ページのURLを指定します。「詳しくはこちら」ではなく、リンク先の内容が分かるアンカーテキスト(リンク文字列)を使用しましょう。

 

【期待できる効果】

  • ユーザーのサイト内回遊率の向上と滞在時間の延長
  • 検索エンジンのクローラーによるサイト全体の効率的なインデックス
  • 主要ページの検索エンジン評価(リンクジュース)の強化
  • 関連コンテンツの発見しやすさ向上によるユーザー満足度アップ

内部リンクは、サイトの構造を強化し、ユーザー体験とSEOの両方を向上させる重要な要素です。関連性の高いページ同士を自然な形でリンクし、特に重要なページには多くの内部リンクを向けることで効果的な導線を作りましょう。リンクテキストにはリンク先の内容が分かるキーワードを使用するのが基本です。

 

詳細記事:内部リンクは適切に設定されているか|自分でできるSEOチェック

 

8. コンテンツの定期的更新

定期的に更新されるホームページは、ユーザーにとって常に新しい価値のある情報を提供していることを示します。

Googleも更新頻度を評価の一要素としています。

 

【チェック方法】

  • サイト内のニュースやブログの最終更新日を確認
  • 3ヶ月以上更新がないと要注意
  • 古い情報(過去の年号や終了したキャンペーンなど)が残っていないか

【設定方法】

更新計画を立て、定期的なブログ投稿やニュース更新を行います。既存コンテンツも定期的に見直し、古くなった情報を更新します。WordPressの場合、投稿日とは別に「最終更新日」を表示するプラグインを導入すると、更新状況がユーザーに伝わりやすくなります。

 

【期待できる効果】

  • サイトの鮮度と信頼性の向上
  • 検索エンジンのクロール(巡回)頻度の増加
  • ユーザーのリピート訪問の促進
  • 新しいキーワードでの検索露出機会の増加

コンテンツの定期的更新は、サイトの「生きている」証拠としてGoogleとユーザーの両方に重要なシグナルです。完全な新規コンテンツだけでなく、既存コンテンツの改善や拡充も効果的な更新となります。少しでも定期的に更新する習慣をつけることで、サイトの評価が徐々に向上していきます。

 

詳細記事:コンテンツの定期的更新|自分でできるSEOチェック

 

9. 問い合わせフォームの使いやすさ

問い合わせフォームは、ユーザーとの重要な接点であり、成果(コンバージョン)に直結する要素です。

 

【チェック方法】

  • 実際に自分でフォームを試してみる
  • 入力項目の数や必須項目の多さをチェック
  • エラー表示はわかりやすいか
  • スマートフォンでの入力のしやすさもチェック

【設定方法】

必須項目を最小限(名前、メールアドレス、問い合わせ内容など)に絞り、入力例や説明文を適切に配置します。WordPressでは「Contact Form 7」などのプラグインを使って、適切なフィールドタイプ(電話番号入力欄にはtel型など)を設定します。エラーメッセージは具体的で分かりやすい内容にします。

 

【期待できる効果】

  • 問い合わせ完了率(コンバージョン率)の向上
  • ユーザーの入力ストレス軽減
  • 問い合わせの質の向上
  • スマートフォンユーザーからの問い合わせ増加

問い合わせフォームは、せっかくの訪問者を成約に結びつける重要な接点です。入力項目は必要最小限に絞り、特にスマートフォンでの入力のしやすさに配慮しましょう。わかりやすいエラーメッセージと送信後の案内も、ユーザー満足度を左右する重要なポイントです。

 

詳細記事:お問い合わせフォームの最適化|自分でできるSEOチェック

 

10. アクセス解析ツールの導入

アクセス解析ツールは、サイトのパフォーマンスを測定・分析するためのツールです。

訪問者の行動や流入経路などのデータを収集し、改善点を発見するのに役立ちます。

 

【チェック方法】

  • Googleアナリティクスのアカウントがあるか確認
  • Google Search Consoleは設定されているか
  • HTMLソースコードにトラッキングコードが含まれているか

【設定方法】

Googleアナリティクス4(GA4)とGoogle Search Consoleのアカウントを作成し、サイトを登録します。発行されたトラッキングコードをサイトの`<head>`内に設置します。WordPressでは「Site Kit by Google」プラグインを使うと、各種Google分析ツールを一元管理できます。

 

【期待できる効果】

  • ユーザー行動の詳細な把握による改善ポイントの特定
  • 集客効果の高いコンテンツや流入経路の発見
  • 検索エンジンでのサイト評価状況の把握
  • データに基づいた継続的な改善の実現

アクセス解析ツールは、サイト改善の羅針盤となる重要なツールです。特にGoogle AnalyticsとSearch Consoleの併用で、ユーザー行動と検索パフォーマンスの両面を把握できます。無料で利用できるにもかかわらず導入していないサイトも多いため、未導入の場合は早急に設置することを強くおすすめします。

 

詳細記事:アクセス解析ツールの導入|自分でできるSEOチェック

 

11. メタディスクリプションの最適化

メタディスクリプションは、Webページの内容を要約して説明するHTMLの要素です。

検索結果ページでタイトルの下に表示されるスニペット(抜粋)として使用されます。

 

【チェック方法】

  • HTMLソースコードで「description」を検索
  • 内容がページを適切に要約しているか確認
  • 100〜110文字程度に収まっているか確認
  • 検索クエリに関連するキーワードを含んでいるか

【設定方法】

HTMLの<head>タグ内に<meta name="description" content="ページの説明文">を記述します。WordPressではYoast SEOなどのSEOプラグインで、各ページごとに設定できます。説明文には主要キーワードを自然な形で含め、ユーザーが求める情報や価値を簡潔に伝えます。

 

【期待できる効果】

  • 検索結果でのクリック率(CTR)の向上
  • ユーザーの期待と実際のコンテンツのマッチング
  • ブランドイメージの強化
  • 関連キーワードでの検索表示機会の増加

メタディスクリプションは検索順位に直接影響しませんが、検索結果でのクリック率を大きく左右します。各ページの内容を魅力的に要約し、行動喚起を促す文言を含めることで効果が高まります。ページごとに固有の説明文を設定し、検索ユーザーが「クリックしたい」と思える内容にしましょう。

 

詳細記事:メタディスクリプションの最適化|自分でできるSEOチェック

 

12. 外部リンク戦略

外部リンク(バックリンク)とは、他のWebサイトからあなたのサイトに向けて張られたリンクのことです。

質の高い外部リンクは、サイトの権威性と信頼性を高める重要な要素です。

 

【チェック方法】

  • Google Search Consoleの「リンク」セクションで確認
  • リンク元サイトの権威性と関連性をチェック
  • リンクのアンカーテキスト(リンクテキスト)の多様性を確認
  • リンクプロファイルの自然な成長パターンを確認

【設定方法】

リンクに値する高品質コンテンツの作成が基本です。業界メディアやニュースサイトに掲載されるような価値ある情報を発信します。また、業界団体や商工会議所のディレクトリへの登録、プレスリリース配信、ゲスト投稿なども効果的です。ただし、リンク購入や過剰な相互リンクなどの人為的操作は避けるべきです。

 

【期待できる効果】

  • サイトの権威性と信頼性の向上
  • 検索順位の改善と有機トラフィックの増加
  • 関連サイトからの直接的な参照トラフィックの獲得
  • 業界内での認知度と影響力の拡大

外部リンクは、サイトの評価を高める「他サイトからの投票」として機能します。

質の高いコンテンツを作り、業界内での関係構築を通じて自然なリンクを獲得することが理想的です。数よりも質を重視し、関連性の高いサイトからの自然なリンクを目指しましょう。

 

詳細記事:外部リンク戦略|自分でできるSEOチェック

 

13. Googleビジネスプロフィールの活用

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、実店舗や地域でサービスを提供するビジネス向けの無料ツールです。

Google検索やマップに店舗情報を表示させることができます。

 

【チェック方法】

  • ビジネスプロフィールの登録・認証が完了しているか
  • 基本情報(住所、営業時間、電話番号など)が正確か
  • 写真が充実しているか
  • 口コミへの返信は適切か
  • 投稿機能を活用しているか

【設定方法】

Googleビジネスプロフィールに登録し、ハガキなどで住所認証を完了します。基本情報を正確に入力し、店舗の外観・内装・商品などの写真を10枚以上アップロードします。カテゴリは業種に合ったものを選び、営業時間や特別営業日も設定します。定期的に「投稿」機能でお知らせや特別オファーを発信しましょう。

 

【期待できる効果】

  • 地図検索での上位表示(ローカル3パック表示)
  • 店舗情報の正確な伝達によるユーザー満足度向上
  • 実店舗への来店促進
  • 口コミ管理による評判向上と信頼性の強化

Googleビジネスプロフィールは地域ビジネスにとって「デジタル時代の看板」とも言える重要ツールです。基本情報の正確さ、写真の充実、口コミへの適切な対応、定期的な投稿更新が効果を高める鍵となります。無料で利用できる強力なマーケティングツールとして積極的に活用しましょう。

 

詳細記事:Googleビジネスプロフィール|自分でできるSEOチェック

 

14. コンテンツの充実

Webサイトにおける「コンテンツの充実」とは、ユーザーにとって価値のある情報を適切な量と質で提供することです。

 

【チェック方法】

  • ユーザーの視点でコンテンツを評価(検索意図に応えているか)
  • 競合コンテンツとの比較分析
  • コンテンツギャップ分析(ユーザーの疑問に答えきれているか)
  • 読みやすさと構造の評価
  • データと根拠の確認

【設定方法】

ターゲットユーザーの情報ニーズを洗い出し、それに応える詳細なコンテンツを作成します。表面的な情報だけでなく、専門的な知見や実践的なアドバイスを含めます。見出しや箇条書きを効果的に使い、データや事例で主張を裏付けます。画像やグラフなどの視覚要素も効果的に活用しましょう。

 

【期待できる効果】

  • ユーザーの情報ニーズを満たすことによる満足度向上
  • 滞在時間や回遊率の向上によるサイト評価の改善
  • 専門性と権威性の確立
  • 長期的な有機トラフィックの増加

コンテンツの充実は現代のSEOの核心部分です。Googleの「Content is King(コンテンツは王様)」という言葉通り、質の高いコンテンツがあればユーザーにも検索エンジンにも評価されます。ユーザーの疑問や悩みに答える、実用的で信頼性の高い情報を提供することが最も重要です。

 

詳細記事:コンテンツの充実|自分でできるSEOチェック

 

15. ピラーページの作成

ピラーページとは、特定のトピックに関する包括的な情報を提供するコンテンツページのことです。サイト内のコンテンツ構造の中核となる「柱」の役割を持ちます。

 

【チェック方法】

  • トピックの包括性と網羅性をチェック
  • コンテンツの構造と読みやすさを評価
  • クラスターコンテンツとの関係性を確認
  • ユーザーインテントとの一致度を確認
  • SEO技術要素の最適化状況をチェック

【設定方法】

ビジネスの中核となるトピックを選定し、そのトピックに関する包括的な情報をまとめたページを作成します。2,000〜5,000語程度の長めのコンテンツが一般的で、論理的な見出し構造と目次を設け、関連するクラスターコンテンツへのリンクを含めます。重要なキーワードを自然な形で組み込み、視覚的要素も効果的に活用します。

 

【期待できる効果】

  • トピックに関する権威性と専門性の確立
  • 主要キーワードでの検索上位表示
  • サイト全体のSEO評価の向上
  • ユーザーの情報ニーズに総合的に対応

ピラーページは、トピックの「ハブ」となる重要なコンテンツです。特定分野の包括的な情報提供により権威性を確立し、関連するクラスターコンテンツへの導線も確保します。適切なピラーページは、一度の作成で長期的な検索流入をもたらす「エバーグリーンコンテンツ」となる可能性があります。

 

詳細記事:ピラーページを作る|自分でできるSEOチェック

 

## 16. クラスターコンテンツの作成

クラスターコンテンツとは、ピラーページで網羅的に解説した大きなトピックの中から、特定のサブトピックに焦点を当てて詳細に掘り下げるコンテンツのことです。

 

【チェック方法】

  • 専門性と深堀り度を評価
  • 検索キーワードと意図の合致度を確認
  • ピラーページとの連携状況をチェック
  • コンテンツの独自性と差別化ポイントを確認
  • 更新頻度と鮮度をチェック

【設定方法】

ピラーページのサブトピックを選定し、それぞれに特化した詳細記事を作成します。

各クラスターコンテンツはピラーページへのリンクを含み、また関連する他のクラスターコンテンツにも適切にリンクします。検索ボリュームのあるロングテールキーワードをターゲットに、専門的でありながら実用的な情報を提供します。

 

【期待できる効果】

  • ロングテールキーワードでの検索流入増加
  • サイトの専門性と権威性の強化
  • 内部リンク構造の強化による検索評価の向上
  • 様々なレベルの情報ニーズに対応できる柔軟性

クラスターコンテンツは、ピラーページを補完し、より具体的なニーズに応える重要な要素です。

ロングテールキーワードを狙った専門的な記事は、競合の少ない検索クエリでの上位表示を実現しやすく、ニッチな情報を求めるユーザーの獲得に効果的です。ピラーページとの適切な相互リンクにより、サイト全体の価値が高まります。

 

詳細記事:クラスターコンテンツを作る|自分でできるSEOチェック

 

17. People Also Ask(PAA)の活用

Google検索結果に表示される「よくある質問」や「他の人はこちらも質問しています」という「People Also Ask(PAA)」は、コンテンツ作成の貴重な情報源となります。

 

【チェック方法】

  • 重要キーワードで検索してPAAの質問を収集
  • サイトコンテンツとのギャップを分析
  • 見出し構造への活用状況を確認
  • FAQ構造化データの実装状況をチェック

【設定方法】

主要キーワードでGoogle検索を行い、表示されるPAA質問をリストアップします。それらの質問に対する回答をコンテンツに組み込み、できれば見出しとして活用します。また、収集した質問と回答をFAQセクションとしてまとめ、FAQ用の構造化データ(JSON-LD形式)を実装すると効果的です。

 

【期待できる効果】

  • ユーザーの実際の疑問に直接対応できる
  • ロングテールキーワードでの検索表示機会の増加
  • 検索結果でのFAQリッチスニペット表示の可能性
  • コンテンツの網羅性と有用性の向上

People Also Askは、ユーザーが実際に求めている情報を探るための「宝の山」です。これらの質問に答えるコンテンツを作ることで、ユーザーニーズに直接応えられます。見出しやFAQセクションとして活用し、可能であれば構造化データを実装することで、検索結果での目立つ表示も期待できます。

 

詳細記事:People Also Ask(PAA)活用法|自分でできるSEOチェック

 

Web集客を成功させるSEOの重要性

上記17の項目すべてに共通するのは、単なる検索エンジン対策ではなく「ユーザーにとっての価値」を提供する取り組みです。

現在のSEOは、トリックや小手先のテクニックではなく、本質的な価値提供と技術的な最適化の両立が求められています。特にGoogleのアルゴリズムは年々進化し、ユーザーにとって本当に役立つコンテンツを見極める精度が向上しています。

 

また、SEOの取り組みは一度の対策で終わるものではなく、継続的な改善と最適化のプロセスです。

特定の施策だけを突出して行うよりも、上記の各項目をバランスよく取り組むことが効果的です。技術的なSEO対策(SSL対応、表示速度改善など)、コンテンツの質の向上、ユーザーエクスペリエンスの最適化、そして外部評価の獲得をバランスよく進めることが、持続的な検索流入を実現するカギとなります。

 

この取り組みは時間がかかりますが、一度確立すれば長期的に安定した集客を実現できる強力なマーケティング手法となります。

広告のように予算がなくなれば集客も止まるということがなく、継続的な効果を発揮します。ユーザーをきちんと見据え、誠意を持って配慮を行い、そして最新のトレンドにも敏感に対応しながら、SEOを通じたWeb集客の成功を目指しましょう。

 

まとめ:継続的な改善が成功の鍵

Webサイトのアクセスアップやコンバージョン向上は、一度の大きな対策ではなく、継続的な小さな改善の積み重ねで実現することがほとんどです。上記17のチェックポイントを定期的に確認し、少しずつ改善していくことで、サイトの健全性と集客力は着実に高まっていきます。

 

すべての項目を一度に改善するのは難しいため、優先順位をつけて取り組むことが大切です。例えば、基本的な技術要素(SSL対応、表示速度、スマートフォン対応など)から始め、次にコンテンツ関連の改善(タイトル最適化、コンテンツ充実など)に取り組むという段階的なアプローチが効果的です。また、アクセス解析ツールを活用して、実際のデータに基づいた改善を行うことも重要です。

 

SEOは専門的な部分も多いため、すべてを自社だけで行うのは難しい場合もあります。

特に技術的な対応が必要な部分は、専門家の支援を受けることも必要です。しかし、コンテンツの充実など、自社の専門知識を活かせる部分は積極的に自社で取り組むことをおすすめします。

 

より詳細なWebサイト診断については、「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」をご覧いただき、御社の集客にお役立ていただければと思います。

 

Web集客の取り組みで困っている方、技術的な取り組みができずに困っている方がいましたら、まずはそのお悩みをお聞かせください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

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