Sodateru Fukin
経営者の重要な仕事(その③、ビジョンを示し実践する)
経営者の重要な仕事の三つ目は、「ビジョンを示し実践する」ことである。中期計画(3~5年計画)を作り、社員に会社の進む方向、中期展望を知らしめること、次に、今年の計画を作成する。
さらに、個人別の半期計画を策定して実行する。
管理者各人が真剣に考え智恵を出すことと、部下のヤル気を引き出す努力が必要である。
「やらされている」→「やっている!」へ。長年一緒にやっている上司は、この状況下でそろそろ何を言い出すか?は、読めるはずである。また読まなくてはいけない。
上司から言われる前に、先回りして、「○○をやります!」と、自ら声を上げること、先手を打てばストレスも少なくなる。中間管理職の上手な生き方だと考えてきた。
立場が変わって、部下を見ていると、もう少し上司が何を言い出すか?ということを読め!と言いたいね!友電舎の管理職はそんな管理職に育ってほしいと念願している。
永久に剥げないめっきは本物である。
経営者の重要な仕事の二つ目は、増益経営である。今期利益を出せばよいという単純なことではない。毎期利益を増やす仕組み、すなわち経営マネジメントシステムを作り出し活用定着させることである。
事業経営をするときに、利益にかかわる思想哲学を自分なりに確立しておくと、日々降りかかってくる難題と戦う武器になる。
利益なき経営は「経営」にあらず。経営者の良否を判定するのは、結局事業の業績である
企業は革新によってのみ利益を得る事ができる。高収益を上げている会社(企業)は、高品質でもある。赤字の事業部や関係会社を黒字に変える唯一の方法は、その社長や事業部長を交代させることである。会社幹部が勉強しないと企業の利益は増えない。などなど。
「経営の基本公式」というのがある。利益の伸び率>売上の伸び率>経費の伸び率
此の順番に並んで不等式が左を向く…。公式が成立したと言ってきた。最悪のケースは、此の順番に並んで不等式が右を向いたときである。経営者は経営の基本公式を如何にして成立させるかを必死になって取り組むのである。会社が赤字になるのは幹部が悪いからである。常に此の事を忘れてはならない。
しっかりとした利益に対する思想哲学を自分自身に付けていく。
思想哲学はめっきと同じ。急速に付けるとすぐ剥げる。身に付かない。じっくりと正しい教え考えのもと、身に付けていくことであろう。
暗黙知と形式知がある。15年、20年と同じ仕事をしてくると、どんな仕事でも熟練の勘が働く。
昔、マッチ工場を見学した時に、工場の空き地にゴザを敷いた中央にマッチ棒が山に盛られたその周りに、おばあさん3人がちょこんと座ってマッチ棒を箱に詰める作業をしていた。左手にマッチ箱を持ち右手でマッチ棒の山から箱に詰めるマッチ棒を取り箱に詰める。実にリズミカルで自然な姿があった。力みもなく、無駄話をするでなく、かといって緊張している雰囲気でもない。いたってのんびりとした自然な形であった。
握られたマッチ棒は、頭(発火する燐の塊が付いている方)は指と掌の中で自然に方向が揃っていく。マッチ棒の山から一握り掴んで箱に入れるまでの時間は、4~5秒であったと思う。本数を数えている様子もない。
案内人に聞くと、一箱に83本入っているという。どの箱も83本だというのである。実際に出来上がった箱の一つを取って、数えてくれた。確かに83本入りであった。
先日、すし職人が握りの米粒の数が一定数に握る技をTVで放映していたが、何個か握ったにぎり鮨の米粒の数は同じであった。これも素晴らしい技であった。
世の中は、勘で仕事をしてはいけない!ということを言われるが、私は熟練した者や、名人、カリスマと言われる人は、暗黙知で、勘で仕事をすればよいと考えてきた。勘の働かない人や経験の浅い人がやるべきではないが、熟練した人は素晴らしい勘を持っているので使わなきゃMOTTAINAIのである。
友電舎のめっきは形式知と暗黙知の双方が優れなければ、革新的なものは生まれてこないのである。決してお客様にご迷惑をかけない勘、これが素晴らしい暗黙知といえる。経営者がなすべき重要な仕事を3つ挙げろ!と言われれば、私は次の3つ挙げる。
①人材の育成、②増益経営、③ビジョンを示し実践する・・の3つである。
初めて社長職に就任したときに、「社長がなすべき重要な仕事は何か?」と考えた。多くの先輩社長アドバイスをもらった。新商品開発、営業ルート開発、技術開発、設備投資、資金繰り、納税、地域社会との付き合いなど、なさねばならぬことは多くあるが、最後一つに絞れと言われれば、①の人材育成に集約される。全て人材育成に帰する。
部下は、OJTだけでは育たないと考えてきた。毎月一度、1時間程度でよい。経営者が教える時間を設定して実行する。半年ぐらいは誰でもできる。1年、2年、3年と続けることが以外と難しい。教える側が勉強せねば教えるネタが枯渇してくる。
部下の育て方は、叱って育てる、誉めて育てる、方法がある。北風と太陽。目的は同じでも手段は違う。いずれが有効な方法かは定かではないが、私の体験から誉めて育てることの方が優れていると考えてきた。誉めゴロシぐらいな感覚でも良い。部下にもごまをすると言った上司もいた。
誉めもせず、叱りもせず、というのが、部下を育てる場合最悪のやり方である。
育てるコツは、自分の子供ならどうするか?である。
「かいしゃとふうど」と入力すると「会社と風土」と変換される。
今回は、あえて「会社と風度」と題したブログにした。一般に使われる「風土」についての解説は、必要も無い。
人間には「風度」というものがある。
風度とは、他人に「この人なら・・」と思わせるこの「なら」のことをいう。
魅力、人望、カリスマ性、あるいは愛嬌のようなものが含まれる一種のオーラ(気)のことである。
さて、この「風度」という言葉は、人には使えるが会社・企業に使う事が適切か否かは定かではないが、
会社も企業も一人格見たいなものが私は持っていると考えてきたので、この「風度」を会社に当てはめ、
お客様や関係先から「この会社なら・・」「友電舎なら・・」と言ってもらいたい。
会社に魅了があり、社望があり、愛嬌のある会社でありたいと思っている。
まだまだなすべき事があり、努力研鑽を積まないと「風度」の冠をいただけない。
近い将来、胸張って「風度」を認めていただけるように、社員全員でがんばりたい。
今年の6月にN君が社長に就任することになった。彼はかつて直属の部下であった。
私はMに入社し、子会社への出向もあった。退職まで部下に恵まれた会社生活を過ごした。今また縁あって友電舎で仕事をしている。
私は技術屋、したがって部下も技術者が多かった。技術者は優れた技術を開発、あるいは優れた商品を創造すれば満足する種族である。
私自身、新入社員時代から社長になりたいという願望を抱いていたし、部下にも社長(トップ)を目指せ!と言ってきた。言うだけでなく、そのような育て方もした。
結果、国内外の会社社長なったのが14名。15人目は、先述した6月にN君がめでたく大企業の社長に就任する。
社長や総経理になった部下のうち、自分が手塩にかけて育てたなあ~という人が8名、一時期に直属の部下であったという人が7名。幸いにして優秀な部下に恵まれたわけだが、単に仕事上のOJTによる指導だけでは、15名の人が社長にはなれなかったと自負している。社長を育てるの夢が叶っている。
人は、“育ててやろう”という気持ちと育てる時間を設定して、意図的に育てなければ育たないと考えてきた。私にとって彼らは私の宝物、自分の息子のように考えて育ててきた。こんなうれしいことはない。
友電舎の企業理念は「不可能への挑戦」である。
難しいことでも、逃げずに挑戦してきた。嫌な事でも、逃げずに取り組んできた。苦しさは成長の肥えともいわれる。
人間誰でも嫌な事から逃げたくなるものだ。だが、特に会社の仕事においては嫌な事から逃げても、逃げても、逃げ切れないという経験をしてきた。一時期逃げて難を逃れたように思うが、必ずつかまって、余計に叱られた事もある。
ならば、嫌なことから逃げずに、嫌なことに正対して、積極的に難関、苦しさを乗り越えていく!
「私は、嫌な事から逃げないぞ」という強い覚悟を常に持っておく、心がけておくことが大事である。
苦しさの経験や体験は必ず役立つ時がくると信じている。
難しいめっき、皆が嫌がるめっきは、めっきでお困りの方は、一度友電舎に声をかけてください。
挑戦させていただきます。
湿式めっきの工場現場と言えば、ゴム長靴にゴムエプロンの作業スタイルである。工場の床はすのこ板で水やらめっき液でビチャビチャ。だいたいこんな工場風景である。もちろん高度に自動化され大量生産しているところは、機械化されているので、水やらめっき液が床にたれていると言う風景は無い。
当社は、湿式めっきで、少量他品種の製品をセル生産めっき工法をしている。品質の向上、生産性アップ、さらにセルを進化させる、と同時に、作業環境面も良くする為に、湿式めっき工場の印象を一掃して、長靴やエプロンをせず、床に水やめっき液を落とさない作業場を作っている。長靴のないめっき工場。
当社のお客様から見た目にもご安心いただき、当社社員の働く環境の改善も目指している。
めっき屋らしくないめっき屋を目指している。「不可能への挑戦」が当社の経営理念である。
一昔前から見たら、夢工場のような環境の工場にしていきたい。
皆さん、はじめまして。
hosyatyouとして初めてブログに挑戦です。古希を過ぎて、ブログって我ながらにすごいかなあ~と、思っています。”昔からメッキはすぐはげる”とか言いますが、手抜きしたメッキはすぐにはげてきますね。
しっかりとした管理と設備と熟練した社員によるメッキは、簡単には剥げたりしません。
当社の企業理念は、”不可能への挑戦”である。創業以来の企業理念を変えることなく現在まできている。
マズローの人間が持つ欲求会総論を引用すると、第五階層:生理的欲求。第四階層:安全欲求。第三階層:所属・愛情欲求。第四階層:尊厳欲求。第五階層:自己実現欲求。と言うのが有名である。
人間が持つ最後の欲求は、自己実現の欲求と言うわけであるから、自己実現の数が多ければ多いほどその人は幸せな生き方をしている・・と私は思っている。
さて、当社の企業理念である”不可能への挑戦”は、まさに社員が一丸となって自己実現に取組んでいるようなものであると考えている。
お客様からの無理難題も、当社社員が”不可能への挑戦”を合言葉に、果敢に取組んでいる姿を見るにつけ、お客様に喜んでいただきこともさることながら、方や自分の喜びとしているといえる。人間としての最後の欲求である自己実現と当社の企業理念の結びつきを改めてすばらしい事だと感じなおしている。
今後も、お客様のご無理をお聞きしながら、達成実現したあかつきには共に喜び合える姿を今後も追いかけて行きたいと思っている。