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ユーザーへの親切と優しさはホームページに必要な取組み
インターネットが生活の中で当たり前にあるようになり、企業や個人を問わず多くの方がホームページを持つようになりました。でも、そのホームページは本当にユーザーにとって使いやすいものになっていますか?
最近のホームページを見ていると、見た目はキレイでカッコイイのに、使いづらさを感じることが少なくありません。表示で待たされる、スマホで使いにくい、目的の情報がどこにあるかわからない...そう感じたことはありませんか?
こういった問題はホームページを作る時、そして情報を追加していく時に「ユーザーへの親切と優しさ」が欠けているからなのです。
この「ホームページで親切と優しさ」を実現するための取り組みが、SEO(検索エンジン最適化)です。
見た目だけがキレイなホームページの落とし穴
「うちのホームページ、デザインはプロに頼んだからキレイでちゃんとしてます!」
そう思い込んでいる経営者の方は多いですが、見た目の美しさだけでは不十分なのです。なぜなら、ユーザーはホームページに「美しさ」だけを求めているわけではないからです。
例えば、美しい外観のレストランを想像してみてください。でも、中に入ったら席が狭すぎて窮屈、メニューは小さな文字で読みづらい、注文までに時間がかかる...こんなお店にもう一度行きたいと思いますか?おそらく、そうは思わないですよね。
ホームページも同じです。
見た目は美しくても、様々な不親切があると、ユーザーにその都度でストレスを感じさせ、我慢させることになります。
- ページの表示が遅くて待たされる
- スマホでスムーズに動かず操作しにくい
- デザインなのかボタンなのかわかりにくい
- 目的の情報がどこにあるのか探し回る必要がある
- 問い合わせフォームの入力項目が多すぎる
こうした不親切をユーザーに我慢させていると、多くの方はすぐに「戻る」ボタンを押して検索結果ページに戻り、競合他者のホームページに行ってしまいます。せっかく来てくれた見込み客に不親切な扱いをしてしまったことで逃してしまう。これはとてももったいないことですよね。
ホームページで実現できる親切と優しさ
では、どうすればホームページで「親切と優しさ」を実現できるのか。
それは、ユーザーの立場に立って考えることです。
ユーザーは何を求めて来たのか、どういった行動をとりたいのか、どんな情報を探しているのか...そういった視点からホームページを見直してみましょう。
例えば、パン屋さんのホームページなら、
営業時間や場所、人気のパンの情報などが見つけやすい場所に配置されているか?
スマホで見ても文字が読みやすいか?
写真は適切なサイズでスムーズに表示されるか?
どんな雰囲気のお店なのか、デザインと文字で表現されているか?
最新情報がわかりやすい場所で配置されているか?
こういったポイントは単なる技術的な話ではなく、お客様がスムーズに情報に辿り着くことができ、理解しやすいかといったような配慮や思いやりの話なのです。お店で言えば「いらっしゃいませ」と笑顔で迎え、商品の場所を丁寧に案内するのと同じことです。
自分がお客さんの立場で、実店舗で当たり前だと思うレベルの接客が、自分のホームページでは対応できていないケースがすごく多いんです。目の前にお客さんが居ないホームページだからこそ、より丁寧にわかりやすくしておきたいところです。
SEOとは親切と優しさを形にするための技術
「SEOは検索エンジンの上位表示を狙うテクニック」というイメージを持つ方がほとんどだと思います。確かにそれは間違いではありません。でも、SEOの本質はもっと現実的な人に対する配慮だと考えています。
「ユーザーへの親切と優しさを形にすること」です。
例えば、ページの表示速度を改善するSEO対策は「お客様を待たせない」という配慮です。実店舗でお客様を長時間待たせないのと同じことです。
スマホ対応のSEO対策は「どんな環境のお客様でも快適に利用できるようにする」という配慮です。実店舗でお客様の年齢や身長に関わらず、誰でも読みやすい大きさの案内表示や、手に取りやすい位置に商品を配置するようなものです。
SEOというと難しそうに聞こえますが、実はとてもシンプルで現実での接客と同じ考え方なのです。
多くの制作会社が見落としがちなこと
残念ながら、多くのホームページ制作会社は「見た目のキレイさ」にばかり注力していて、ユーザーへの配慮がされてないケースがほとんどです。テンプレートに情報を流し込んで、見た目は現代的なデザインにする。それだけで「良いホームページができました」「SEO対策済みのホームページです」と言われることもあります。
しかし、表示速度、スマホ対応、内部リンクの最適化、アクセシビリティなど、目に見えない部分の配慮が不足していると、実はユーザーに大きな負担をかけてしまいます。
なので、丸投げは危険です。
制作会社はプロだからと任せっきりにするのではなく、「このホームページは本当にユーザーに親切か?」という視点で自分自身でチェックすることが大切です。
自分たちでもできるホームページの親切・優しさ
「専門知識がないから無理...」と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。基本的な親切と優しさは、特別な技術がなくてもできることがたくさんあります。
例えば、以下のようなことは比較的簡単に取り組めます。
- 画像のサイズを適切に圧縮して表示速度を改善する
- わかりやすいメニュー構造を考える
- 関連情報へのリンクを適切に設置する
- 理解してもらいやすいように段落分けする
- 次の行動をわかりやすくするためにリンクを張る
- 問い合わせフォームの項目を必要最小限にする
こういった小さな改善の積み重ねが、ユーザーにとっての大きな親切につながります。スーパーで商品を探しやすいように配慮するのと同じ発想ですね。
テクニカルSEOで実現するユーザーへの親切と優しさ
では、テクニカルSEOの主な要素とそれがどのようにユーザーへの親切につながるのかを見ていきましょう。
1. ページの表示速度の最適化
ページの表示速度は、ユーザーの使いやすさに大きく影響します。調査によると、3秒以上の読み込みで40%以上のユーザーが離脱するとされています。
私も電車の中でスマホを使っているときに、なかなか表示されないページがあると、「もういいや」と元の検索結果ページに戻るか、ブラウザを閉じてしまいます。きっとあなたも同じ経験があるのではないかと思います。
【表示速度を改善するポイント】
- 画像の最適化(適切なサイズと圧縮)
- 不要なJavaScriptの削除
- ブラウザキャッシュの活用
- CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の利用
- サーバー応答時間の改善
こういった対策は「SEOのため」と言われがちですが、本質的には「ユーザーを待たせない」という親切な配慮なんです。
2. モバイルフレンドリーなデザイン
現在、インターネットアクセスの半分以上はスマートフォンからです。スマホで見づらいホームページは、もはや誰も利用しないと言っていいかもしれません。
【モバイルフレンドリーのポイント】
- レスポンシブデザインの採用
- タップしやすいボタンサイズ(最低44×44ピクセル)
- 読みやすいフォントサイズ(16px以上推奨)
- 横スクロールが必要ないレイアウト
- モバイルでの視認性と操作性の確保
これは全て、スマホユーザーに対する思いやりです。小さな画面でもストレスなく情報を得られるよう、細やかな配慮をすることが大切です。
3. 適切な内部リンク構造
内部リンクとは、ホームページ内のページ同士をつなぐリンクのことです。これは、ユーザーが関連情報をスムーズに見つける、お問い合わせや購入といった次の行動を迷うことなくできることに役立ちます。
例えば、ダイエットについての記事を読んでいるユーザーが「運動方法についてもっと知りたい」と思ったとき、関連記事へのリンクがあれば便利ですよね。これは、本の通販サイトで「この本を買った人はこんな本も買っています」というおすすめ商品リンクがあるようなものです。
【内部リンク最適化のポイント】
- ユーザーの関心に合わせた関連コンテンツへのリンク
- 迷わずに次の行動を取れるようにする案内として
- わかりやすいアンカーテキスト(リンクの文字部分)
- 階層構造を明確にしたサイト設計
- パンくずリストの設置
- 新しいコンテンツと古いコンテンツをつなぐ
内部リンクの最適化は、実店舗での接客時に行う丁寧な案内や関連商品の提案に似ています。ユーザーの「次に何を知りたいか」を想像した親切な接客での提案・案内です。
4. ウェブアクセシビリティへの配慮
ウェブアクセシビリティとは、障害のある方や高齢者を含む、すべての人がホームページを利用できるようにする取り組みです。
実は私自身、老眼がひどくなってきて、文字の小さいホームページはとても読みづらいです。こういった経験は、年齢を重ねるにつれて誰もが経験することです(よね?)。
【アクセシビリティ向上のポイント】
- 画像に適切な代替テキスト(alt属性)を設定する
- 色だけでなく形や文字でも情報を伝える
- キーボードだけでも操作できるようにする
- 見出し構造を論理的に設定する
- フォントサイズや行間を読みやすく設定する
アクセシビリティへの配慮は「誰一人取り残さない」という社会的配慮であると同時に、多様なユーザーにアプローチできるビジネス上のメリットでもあります。
また、2024年4月からはすべての事業者は合理的な配慮を行うことを法的に義務化されていますので、できるところから少しづつ配慮していきましょう。
5. 検索結果での表示の最適化
ホームページの入り口とも言える検索結果での表示も、ユーザーへの配慮が必要です。ページタイトルやメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)は、検索結果ページでユーザーがクリックするかどうかを判断する重要な情報です。
これはお店の看板や店頭POP、ショーウィンドウのようなもので、「中にはこんな情報があります」と事前に伝える役割を果たします。
【検索結果での表示最適化のポイント】
- 内容を適切に表すページタイトル
- ユーザーの興味を引くメタディスクリプション
- 構造化データによるリッチリザルト(画像や評価などの追加情報)の表示
- 一目でわかるURL構造
検索結果でわかりやすい情報を提供することは、ユーザーが検索結果ページで迷わないようにするための親切な配慮です。お店の前に商品サンプルを置いておくようなものですね。
6. 安全・安心な環境の提供
ホームページの安全性も、ユーザーへの重要な配慮です。安全が確保されていないと感じるホームページからは、ユーザーはすぐに離れてしまいます。
【安全・安心のためのポイント】
- HTTPS化による通信の暗号化
- プライバシーポリシーの明示
- 会社情報・運営者情報の明記
- 特定商取引法に基づく表記(EC事業者の場合)
- 定期的なセキュリティチェックとアップデート
これは「ユーザーを守る」というホームページで最も基本的な配慮です。実店舗で言えば、清潔な店内環境や防犯カメラの設置などに相当します。
アメブロで詳しく解説しています
「SEOはユーザーへの親切と優しさ」をテーマに、様々な角度から詳細な記事をアメブロで公開してきました。それぞれの記事では、テクニカルSEOの各要素とそれがなぜユーザーへの配慮になるのかを具体的に解説しています。
個別の取り組み方を知りたい方、自分でSEOをやってみようと思う方は、是非あわせてご覧ください。
- SEOはユーザーへの親切な配慮から → SEOの本質がユーザーへの配慮であることを解説
- 親切なホームページにするための考え方 → ユーザー視点のホームページ設計について
- ユーザーがスムーズに操作できるホームページ → 操作性の重要性とその実現方法
- 検索結果ページでわかりやすい配慮を → タイトルやディスクリプションの最適化
- ウェブアクセシビリティで誰もに優しいホームページ → 多様なユーザーへの配慮
- 内部リンクの最適化は親切な接客と同じ → ユーザーを適切に案内する内部リンク
- 安全で安心なホームページのための取り組み → ユーザーを守るセキュリティ対策
- リッチリザルトでもっと訴求する → 検索結果での視覚的アピール
- 「SEOはユーザーへの親切と優しさ」まとめ → SEOの取り組み全体のまとめと振り返り
これらの記事を通じて、SEOが単なるテクニックではなく、ユーザーへの心遣いであることをご理解いただければ幸いです。
テクニカルSEOはユーザーを思う心から生まれる
多くの方は「SEO対策」と聞くと、キーワードを詰め込んだり、裏技的なマル秘テクニックを使ったりすることをイメージするかもしれません。でも、本当のSEOはそういうものではありません。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンが目指しているのは「ユーザーに最適な検索体験を提供すること」です。だからこそ、ユーザーにとって使いやすく、わかりやすい価値のあるホームページが高く評価されます。
テクニカルSEOの様々な取り組みは、実は「ユーザーへの親切な配慮」のカタチなのです。
- 表示速度の改善は「お待たせしません」という配慮
- 内部リンクの最適化は「道案内します」という配慮
- 構造化データの活用は「一目でわかるようにします」という配慮
- アクセシビリティの向上は「誰でも使えるようにします」という配慮
- 安全性の確保は「あなたを守ります」という配慮
どれも、実店舗でいえば当たり前に行われている「おもてなし」です。オンライン上でも、そうした「人としての優しさ」を形にすることが重要です。なぜなら、インターネットとホームページを間に挟んでいますが、結局は人と人が接していることに変わらないからです。
人に対する親切や丁寧な配慮が結果的に検索エンジンからの評価につながっていきます。こうしたSEOの詳細については「Webサイトの集客力を左右するテクニカルSEO」でもより詳しく解説していますので、是非あわせてご覧ください。
ユーザーファーストのホームページがビジネスを成功に導く
ホームページの「親切と優しさ」は理想論ではありません。
それは実際のビジネス成果に直結するために必要な具体的な準備とその取り組みです。
親切で使いやすいホームページは、訪問者の滞在時間を延ばし、ページ閲覧数を増やし、最終的には問い合わせや購入といったコンバージョンにつながりやすくなります。これは、お店での丁寧な接客が売上につながるのと同じことです。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、ホームページでのユーザーの行動データを評価の指標としています。つまり、ユーザーに親切なホームページは自然と検索順位も上がりやすくなり、さらに多くのアクセスを集めるという好循環が生まれます。
「SEO」と「ユーザーの使いやすさ」は別物ではなく、とても近接した関係にあり、ユーザーに親切なホームページが一番効果的なSEOです。
あなたのホームページは、訪れるユーザーに「親切」で「優しい」ものになっていますか?
キレイで動きがあるけど、ユーザーを待たせたり、我慢させたりしていませんか?
ホームページの改善点を見つけるのに悩んでいるなら、SEOノウハウを活かしたホームページの診断・検証から始めて、ユーザーに使いやすく価値あるホームページへと改善していく当社のWebコンサルティングサービスを是非ご検討ください。見た目だけでなく、ユーザーに伝わり、検索されやすいホームページに一緒に変えていきましょう。
初回相談は無料です。
いつでもお気軽にご相談ください。