Webコンサルタントの松崎です。
前回はゴルフ場を予約するユーザーの行動について書きました。
気になる映画が公開された、デートで映画を見たい、久しぶりに舞台を観に行きたい。
映画館や劇場を探すきっかけは様々です。でも、いざ調べようとすると、上映時間がわかりにくかったり、座席予約が複雑だったり、迷うことも多いのではないでしょうか。
今回は「映画館・劇場を探す」ときの検索行動から、Web集客のポイントを見ていきます。
映画館・劇場探しの3つのパターン
映画館や劇場を探す人は、目的や状況によって検索の仕方が変わります。
新作・話題作の鑑賞
公開されたばかりの映画、SNSで話題の作品を見たい人たちです。
「○○(映画タイトル) 上映 ○○市」
「映画館 近く」
「IMAX 上映 ○○」
「字幕版 ○○駅」
見たい作品が決まっているから、近くて便利な映画館を探しています。上映時間、座席の空き状況、予約のしやすさを重視します。
デート・特別な日
デート、記念日、家族のお出かけなど、映画鑑賞が特別なイベントになる場合です。
「映画館 デート おすすめ ○○」
「カップルシート 映画館 ○○」
「子連れ 映画館 ○○市」
「映画 レストラン 近く」
映画を見るだけでなく、その前後の時間も含めて楽しみたい。施設の雰囲気、周辺の飲食店、特別な座席など、プラスアルファの価値を求めています。
舞台・演劇・ライブビューイング
ミュージカル、演劇、コンサートのライブビューイングなど、映画以外のコンテンツです。
「劇場 ○○市」
「ライブビューイング 映画館 ○○」
「舞台 上映 ○○」
「イベント上映 ○○駅」
特定の作品や公演を見たくて検索しています。上映館が限られることも多いので、アクセスや設備の情報が重要です。
シネコンvs単館系・ミニシアター
映画館選びで最初に考えるのが、大型シネコンにするか、単館系にするかです。
シネコンの便利さと混雑
最新設備、選択肢の多さ、駐車場完備。シネコンには多くのメリットがあります。
でも「混んでいて疲れる」「チケットが取りにくい」「画一的で面白みがない」といった声も。混雑状況がリアルタイムでわかる、事前予約がスムーズ、快適な座席指定ができる、といった情報があると安心です。
単館系・ミニシアターの魅力と不安
こだわりの作品、ゆったりした空間、映画好きが集まる。単館系ならではの良さがあります。
ただし「上映スケジュールがわかりにくい」「予約システムがない」「アクセスが不便」といった心配も。Webサイトでの情報充実、オンライン予約対応、丁寧なアクセスガイドなどで、不安を解消できます。
映画館・劇場サイトのカスタマーバリア
多くの映画館や劇場のサイトには、来場を検討している人が本当に知りたい情報が不足しています。これがカスタマーバリア(ユーザーが離脱する障壁)になっています。
上映スケジュールの見にくさ
日付、時間、スクリーン、座席の空き状況。
これらが一目でわからないサイトが多いんです。
何度もクリックして、ようやく自分の見たい時間を見つける。途中で面倒になって、他の映画館に行ってしまう。そんなことが起きています。
カレンダー形式で一覧表示、空席状況の色分け、絞り込み機能など、直感的にわかるデザインが大切です。
座席予約システムの複雑さ
座席を選ぶだけなのに、手順が多すぎる。会員登録しないと予約できない。エラーが出て最初からやり直し。
こういった使いにくさが、予約の途中離脱につながります。
ゲスト予約の対応、シンプルな操作画面、スマホでの予約しやすさ。これらの改善で、予約完了率が大きく変わります。
料金と割引情報
映画館の料金体系は、意外と複雑です。
わかりやすい料金表示
一般、大学生、高校生、シニア、障がい者割引、レイトショー、モーニングショー、レディースデー、会員割引。
たくさんの料金設定があって、自分はいくら払えばいいのかわかりません。
「あなたの料金は○○円です」と、すぐにわかる料金シミュレーターがあると親切です。割引の併用可否、利用条件なども、明確に示す必要があります。
クーポンや特典の情報
映画館独自の割引、クレジットカード優待、アプリ特典、ポイント制度。いろんなお得情報があるのに、知らない人が多いんです。
わかりやすい場所に、目立つように掲載することで、来場のきっかけになります。期間限定キャンペーンなども、積極的に発信したいですね。
アクセスと駐車場情報
映画館への行き方は、来場を決める重要な要素です。
詳しいアクセスガイド
「○○駅から徒歩5分」だけでは、初めて行く人は不安になります。
駅からの道順を写真付きで案内したり、地図アプリへのリンクを貼ったり。わかりやすいナビゲーションがあると助かります。バスを使う場合は、乗り場、系統番号、運賃なども教えてほしいところです。
駐車場の詳細情報
車で行く人も多いので、駐車場情報は必須です。
料金、収容台数、映画鑑賞での割引サービス、提携駐車場の有無。こういった情報を、わかりやすく載せておくことが大切です。週末の混雑状況、満車時の代替駐車場なども、あると親切ですね。
施設・設備の見える化
映画館選びは、上映作品だけでなく、施設の快適さも大事です。
座席の種類と特徴
リクライニングシート、カップルシート、プレミアムシート、車椅子対応席。
どんな座席があるのか、追加料金はいくらか、写真付きで紹介してほしいんです。座り心地、足元の広さ、ドリンクホルダーの位置など、細かい情報があると、座席選びの参考になります。
音響・映像設備
IMAX、4DX、Dolby Atmos、レーザー上映。
専門用語で書かれても、何がどう違うのかわかりません。「迫力の音響」「臨場感あふれる映像」といった説明だけでなく、具体的にどんな体験ができるのか、わかりやすく伝えることが大切です。
飲食・グッズ販売
映画館での飲食やグッズ購入も、楽しみの一つです。
フードメニューの充実
ポップコーン、ドリンク、ホットドッグ。定番メニューはもちろん、限定メニューや季節メニューもあると嬉しいですね。
メニュー写真、価格、サイズ、カロリー表示など、詳しい情報があると選びやすくなります。持ち込みのルールも、明記しておくとトラブル防止になります。
オリジナルグッズ
話題作の公開時には、限定グッズを求める人も多いです。
どんなグッズがあるのか、価格はいくらか、在庫状況は。Webサイトで確認できると、わざわざ問い合わせる手間が省けます。オンライン販売との連携も、検討の価値がありますね。
子連れ・バリアフリー対応
幅広い層に来てもらうには、配慮が必要です。
お子様連れへの対応
授乳室、おむつ替えスペース、ベビーカー置き場、子供向け座席クッション。
小さな子供がいる家族にとって、こういった設備があるかどうかは重要です。「赤ちゃんと一緒に観られる上映会」などの情報も、積極的に発信したいですね。
バリアフリー情報
車椅子での入場、段差の有無、エレベーターの位置、多目的トイレ、音声ガイド、字幕対応。
誰もが安心して映画を楽しめるよう、バリアフリー情報を充実させることが大切です。事前に確認できれば、来場のハードルが下がります。
サイトスタイリング™で映画館・劇場サイトを最適化
当社のユーザーファーストで最適化するWeb集客メソッド「サイトスタイリング™」は、来場しやすさを追求した集客設計で映画館・劇場特有の課題を解決します。
上映情報の見やすさ、予約システムの使いやすさ、料金のわかりやすさ、アクセス案内の充実、施設情報の見える化。
これらを総合的に改善することで、選ばれる映画館・劇場のWebサイトを実現します。
まとめ
映画館・劇場探しは、見たい作品、日時、場所、料金、設備など、様々な条件を考えながらの選択です。
新作鑑賞から特別な日のデート、舞台鑑賞まで。それぞれのニーズに応えられる情報提供が求められています。
その期待に応えるために、Webサイトでできることがたくさんあります。
- 上映スケジュールをわかりやすく表示する。
- 予約をスムーズにする。
- 料金を明確にする。
- アクセスを丁寧に案内する。
- 施設の魅力を伝える。
- すべての人に優しい配慮を示す。
これらの改善により、安心して選ばれる映画館・劇場になります。
あなたの映画館・劇場のサイトは、来場を検討している人の疑問に応えていますか?
一度、初めて訪れる人の立場で、サイトを見直してみてください。
コンテンツSEOを含めた総合的なWeb集客について、映画館・劇場に特化した改善提案も行っています。
初回相談は無料です。
いつでもお気軽にお問い合わせください。
(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)