Webコンサルタントの松崎です。
前回はリフォーム業者を探すユーザーの行動について書きました。
家電製品を買うとき、みなさんはどうやって選びますか?
昔は家電量販店に行って、店員さんに相談しながら決めていました。でも今は、まずネットで調べてから店舗に行く、もしくはそのままネットで購入する人がほとんどです。
今回は「家電製品を購入する」ときの検索行動から、Web集客のポイントを探ります。
家電購入の検索パターン
家電を買うきっかけは人それぞれです。壊れて急に必要になることもあれば、新生活で揃えることもある。ボーナスが出たから新しいテレビを、という計画的な購入もあります。
それぞれのシチュエーションで、検索の仕方が変わってきます。
「洗濯機 故障 すぐ買える」
「冷蔵庫 一人暮らし おすすめ」
「4Kテレビ 比較 2024」
「エアコン 工事費込み 安い」
緊急度や目的によって、求める情報が違うんです。
比較サイトと公式サイトの使い分け
家電を検索すると、まず出てくるのが価格.comやAmazonなどの比較サイト。便利ですが、情報が多すぎて迷うこともあります。
そこで次に見るのがメーカーの公式サイトです。
でも、ここにも大きなカスタマーバリア(ユーザーが離脱する障壁)があります。
カタログスペックの羅列
メーカーサイトでよく見るのが、難しい専門用語の羅列です。
「インバーター制御」「プラズマクラスター」「ナノイー」
確かに高機能なんでしょうが、それが自分の生活にどう役立つのかがわからない。
たとえば「インバーター制御で電気代が年間○○円節約」「花粉を○○%除去して春も快適」みたいな、生活に即した説明が欲しいんです。
価格が載っていない問題
メーカーサイトには、なぜか価格が載っていないことが多いです。「オープン価格」という表記を見て、がっかりした経験はありませんか?
確かに販売店によって価格は違いますが、目安くらいは知りたい。「市場想定価格○○円」でもいいから、予算と照らし合わせたいんです。
レビューと口コミの重要性
家電選びで最も参考にされるのが、実際に使った人の声です。メーカーの説明より、リアルな使用感を知りたいというのが本音です。
求められるレビュー内容
「音がうるさい」「思ったより大きかった」「設定が難しい」
こういったネガティブな情報も含めて、正直なレビューが求められています。
特に「買って1年後の感想」のような、長期使用レポートは貴重です。最初は良くても、使い続けてわかることがありますから。
動画レビューの影響力
最近はYouTubeでの開封動画や使用レビューを参考にする人が増えています。実際の大きさ、動作音、操作方法が動画でわかるのは大きいです。
メーカーや販売店も、商品紹介動画を充実させる必要があります。
設置と工事の不安
家電購入で意外と大きなハードルになるのが、設置や工事の問題です。
エアコンや洗濯機の設置
エアコンの取り付け工事、洗濯機の設置、冷蔵庫の搬入経路。これらの情報が不明確だと、購入をためらってしまいます。
「標準工事費込み」と書いてあっても、何が標準なのかわからない。追加料金が発生するケースを明記してほしいです。
古い家電の処分
新しい家電を買ったら、古いものをどうするか。リサイクル料金、引き取りサービス、下取り価格など、処分に関する情報も重要です。
この部分がクリアでないと、「まだ使えるからいいや」と購入を先送りしてしまいます。
実店舗とネット通販の連携
最近は「ネットで調べて店舗で購入」や「店舗で見てネットで購入」という行動が一般的です。この流れに対応できているかが重要になってきています。
ショールーミング対策
店舗で実物を確認してからネットで安く買う「ショールーミング」。これに対抗するには、店舗ならではの価値提供が必要です。
実機を触れる、専門スタッフに相談できる、その場で持ち帰れる、設置サービス付き。こういった店舗の強みを、サイトでも明確に伝えることが大切です。
在庫確認システム
「この商品、○○店にありますか?」という問い合わせは多いはず。オンラインで在庫確認ができれば、無駄足を防げます。
さらに取り置きサービスがあれば、安心して店舗に向かえます。
保証とアフターサービス
高額な家電だからこそ、購入後の保証やサービスが気になります。
延長保証の説明
メーカー保証1年に加えて、延長保証をつけるべきか。多くの人が悩むポイントです。
どんな故障がカバーされるのか、修理代の目安はいくらか、保証料に見合う価値があるのか。こういった情報を整理して提供することで、納得して選択できます。
修理対応の明確化
故障したときの連絡先、修理の流れ、代替機の有無、修理期間の目安。これらの情報があると、安心して購入できます。
「24時間受付」「最短翌日修理」といった具体的なサービス内容を示すことも重要です。
##サイトスタイリング™で家電サイトを最適化
当社が提案するユーザーの流れを線で最適化していく「サイトスタイリング™」なら、家電購入を検討している人のニーズに応えるサイトを構築できます。
スペックの分かりやすい説明、価格情報の明示、レビューの充実、設置・工事情報の詳細化、在庫確認システムの導入、保証・アフターサービスの明確化。
これらを体系的に改善することで、「このサイトなら安心して買える」という信頼を獲得します。結果として、競合との差別化と売上向上を実現できます。
まとめ
家電製品の購入は、機能、価格、設置、保証など、検討すべき要素が多岐にわたります。
ユーザーは比較サイトで価格を調べ、メーカーサイトで詳細を確認し、レビューで実際の使用感を知ろうとします。この一連の流れの中で、いかにスムーズに必要な情報を提供できるかが勝負です。
専門用語を生活に即した表現に変える。
価格の目安を示す。
正直なレビューを掲載する。
設置や工事の不安を解消する。
保証内容を明確にする。
これらを一つずつ改善することで、選ばれる家電サイトになります。
家電を探している人の疑問に答えているか。
購入の不安を解消できているか。
家電を買う人の立場や目線で、サイトを見直し改善することが大切です。
コンテンツSEOを含めた総合的なWeb集客について、家電販売に特化した改善提案も行っています。
初回相談は無料です。
いつでもお気軽にお問い合わせください。
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