Webコンサルタントの松崎です。
多くの中小企業が自社サイトの「アクセスが増えない」「問い合わせが来ない」といった課題を抱えているのをよく耳にします。
なので、ごく一部ですが「自分でできる!SEOセルフチェック」という記事を最初に、常時SSL対応、ページ表示速度の最適化、スマートフォン対応など、合計17の個別記事でSEOチェックポイントを詳しく解説してきました。
これらの記事は、当社サイトのブログに投稿した「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」で紹介した内容を深掘りしたものです。
今回は、中小企業の社内担当者が自分自身でSEOをチェックできるように投稿していきた17のポイントを総まとめした記事です。専門的な知識がなくても実践できる内容ですので、ぜひチェックリストとしてお役立てください。
Webサイト集客力アップの17ポイント
1. 常時SSL対応
ホームページのセキュリティは、利用者の安全を守るだけでなく、検索順位にも大きく影響します。URLが「https://」で始まるサイトは、データ送受信が暗号化されて安全に保護されています。
【チェック方法】
- アドレスバーが「https://」になっているか確認
- 鍵マークが表示されているか確認
- 「http://」でアクセスして自動的に「https://」に切り替わるか確認
【設定方法】
レンタルサーバーの管理画面から設定するのが一般的です。
多くのレンタルサーバーでは、無料SSL「Let's Encrypt」が利用できます。設定後は、http通信を自動的にhttpsにリダイレクトする設定も必要です。WordPressの場合は、プラグインを使うと簡単に設定できます。
【期待できる効果】
- セキュリティの向上によるユーザーからの信頼獲得
- Googleからの評価向上による検索順位アップ
- Chrome等のブラウザで「保護されていない通信」という警告表示の回避
- 将来的なWeb標準への対応
常時SSL対応は現代のWebサイトでは必須条件となっています。
セキュリティだけでなく、検索評価にも直結する基本対策です。多くのレンタルサーバーで無料SSL設定が可能なので、未対応の場合は優先的に取り組みましょう。
詳細記事:常時SSLの対応|自分でできるSEOチェック
2. ページ表示速度の最適化
サイトの表示速度は、ユーザー満足度と検索順位の両方に影響する重要な要素です。
特にスマートフォンでは、3秒以上表示に時間がかかると、多くのユーザーが離脱してしまいます。
【チェック方法】
- Google「PageSpeed Insights」で測定
- モバイルとデスクトップ両方のスコアを確認
- コアウェブバイタル(LCP、INP、CLS)の状況を確認
【設定方法】
画像の圧縮・最適化(WebP形式への変換など)、JavaScriptの遅延読み込み設定、CSSの最適化、キャッシュの設定などを実施します。WordPressサイトであれば「WP Rocket」「Autoptimize」などのキャッシュプラグインを活用すると効果的です。大きな画像ファイルを適切なサイズに圧縮することも重要です。
【期待できる効果】
- ユーザーの離脱率低下(特にモバイルユーザー)
- 検索エンジンからの評価向上(特にコアウェブバイタルスコア)
- ページの使いやすさ向上によるユーザー満足度アップ
- 広告などのメディア運用効率の改善
ページ表示速度の最適化は、ユーザー満足度と検索順位に大きく影響する重要な要素です。画像最適化やキャッシュ設定など、比較的取り組みやすい改善方法から始めましょう。特にコアウェブバイタルの指標改善は、現在のGoogleアルゴリズムでは重要な評価ポイントとなっています。
詳細記事:ページの表示速度は十分に速い?|自分でできるSEOチェック
3. スマートフォン対応の最適化
現在のWebアクセスの70%以上はスマートフォンからと言われています。スマホで見やすく操作しやすいサイトになっているかは非常に重要です。
【チェック方法】
- 実際にスマートフォンでサイトを開いて確認
- 文字サイズは読みやすいか
- ボタンやリンクは指で押しやすいか
- 横スクロールなしで全体が見えるか
【設定方法】
レスポンシブデザインを採用し、スマートフォン画面でも適切に表示されるようにします。CSSのメディアクエリを使用して画面サイズに応じたレイアウト変更を設定します。タップターゲット(ボタンやリンク)は最低44×44ピクセル以上のサイズを確保し、フォントサイズは最低16ピクセル以上に設定するのが基本です。
【期待できる効果】
- モバイルユーザーの使いやすさ向上と滞在時間増加
- モバイルフレンドリーなサイトとしてGoogleから高評価
- スマートフォンからの問い合わせ・成約率の向上
- 様々なデバイスからのアクセスに対応した汎用性の確保
スマートフォン対応はもはや「オプション」ではなく必須要件です。Googleの「モバイルファーストインデックス」により、スマホでの表示が検索順位を左右します。レスポンシブデザインの採用とタップしやすいボタンサイズなど、基本的な対応を確実に行いましょう。
詳細記事:スマートフォンでの表示は最適化できてるか|自分でできるSEOチェック
4. ページタイトルの最適化
ページタイトルは、ブラウザのタブに表示される文字のことで、検索結果で表示される青いリンク部分になります。
SEOの基本中の基本です。
【チェック方法】
- ブラウザのタブに表示されるタイトルを確認
- 各ページごとに異なるタイトルになっているか
- 内容を適切に表すタイトルか
- 30文字程度に収まっているか
【設定方法】
HTMLの<head>タグ内にある<title>タグを編集します。WordPressの場合は、SEO系プラグイン(Yoast SEOなど)を導入すると簡単に設定できます。タイトルには主要キーワードを含め、「主要キーワード | 補足説明 | サイト名」のような形式が効果的です。
【期待できる効果】
- 主要キーワードでの検索順位向上
- 検索結果でのクリック率(CTR)の向上
- ユーザーに対する内容の明確な伝達
- ブランド認知の向上
ページタイトルはSEOの基本かつ最も効果的な要素の一つです。各ページの内容を的確に表し、ターゲットキーワードを含む魅力的なタイトルを設定しましょう。同じタイトルの重複は避け、検索するユーザーの目に留まるよう工夫することが重要です。
詳細記事:ページタイトルの最適化|自分でできるSEOチェック
5. 画像のalt属性(代替テキスト)設定
画像に付ける代替テキスト(alt属性)は、視覚障害のある方がスクリーンリーダーを使ってサイトを閲覧する際に読み上げられる情報です。また、Googleが画像内容を理解するためにも使われます。
【チェック方法】
- 画像上で右クリックし「画像を検査」を選択
- HTMLコードに「alt="〇〇〇"」という記述があるか確認
- 内容が画像を適切に説明しているか確認
【設定方法】
HTMLでは<img src="image.jpg" alt="画像の説明文">のように記述します。WordPressのメディアライブラリでは、画像アップロード時または後から編集画面で「代替テキスト」フィールドに入力します。説明文は画像の内容を具体的に説明して、できれば関連キーワードを自然に含めるようにします。
【期待できる効果】
- 視覚障害のあるユーザーへのアクセシビリティ向上
- 画像検索での表示機会の増加
- Googleが画像内容を理解しやすくなることでのSEO効果
- 画像が表示されない環境でも内容が伝わる
画像のalt属性は、アクセシビリティとSEOの両面で重要な要素です。
すべての画像に適切な説明文を設定し、特に重要な画像には関連キーワードも自然に含めましょう。装飾目的の画像は空のalt属性(alt="")を設定し、スクリーンリーダーが不要な情報を読み上げないよう配慮することも重要です。
詳細記事:画像にalt属性(代替テキスト)の最適化|自分でできるSEOチェック
6. 見出し構造(h1〜h6)の適切な使用
見出しタグ(h1〜h6)は、ページの構造を示す重要な要素です。
検索エンジンとユーザーの両方がコンテンツの構造を理解するのに役立ちます。
【チェック方法】
- Chrome拡張機能「HeadingsMap」などで確認
- h1タグはページに1つだけ使われているか
- h2、h3...と階層的に使用されているか
- 階層レベルをスキップしていないか
【設定方法】
HTMLでは<h1>見出し1</h1>のように記述します。
WordPressの投稿エディターでは「見出し」ブロックを使用するか、テキストブロックの「段落」を「見出し2」などに変更します。h1は記事タイトル用に1つだけ使用し、h2で大きな区切り、h3でさらに詳細なトピックというように階層的に使います。
【期待できる効果】
- 検索エンジンによるコンテンツ構造の理解促進
- ユーザーの読みやすさとスキャンしやすさの向上
- スクリーンリーダーユーザーのナビゲーション支援
- 検索結果での表示順位向上の可能性
見出し構造は、コンテンツを整理し読みやすくするだけでなく、検索エンジンにページの構造を理解させる重要な要素です。h1からh6までを階層的に使用し、内容を適切に表現する見出しを設定しましょう。特にh1タグはページに1つだけ使用し、メインキーワードを含めることが基本です。
詳細記事:見出し構造(h1〜h6)は適切か|自分でできるSEOチェック
7. 内部リンクの適切な設定
内部リンクとは、同じサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
適切な内部リンクは、ユーザーの回遊性向上とSEO評価の両方に貢献します。
【チェック方法】
- 関連コンテンツへのリンクが自然に配置されているか
- リンクテキストはリンク先の内容を適切に表しているか
- 重要なページへの導線が確保されているか
- サイト構造を反映した階層的なリンクがあるか
【設定方法】
コンテンツ内で関連性の高いキーワードやフレーズにリンクを設定します。
WordPressでは、テキストを選択して「リンク」ボタンをクリックし、内部の関連ページのURLを指定します。「詳しくはこちら」ではなく、リンク先の内容が分かるアンカーテキスト(リンク文字列)を使用しましょう。
【期待できる効果】
- ユーザーのサイト内回遊率の向上と滞在時間の延長
- 検索エンジンのクローラーによるサイト全体の効率的なインデックス
- 主要ページの検索エンジン評価(リンクジュース)の強化
- 関連コンテンツの発見しやすさ向上によるユーザー満足度アップ
内部リンクは、サイトの構造を強化し、ユーザー体験とSEOの両方を向上させる重要な要素です。関連性の高いページ同士を自然な形でリンクし、特に重要なページには多くの内部リンクを向けることで効果的な導線を作りましょう。リンクテキストにはリンク先の内容が分かるキーワードを使用するのが基本です。
詳細記事:内部リンクは適切に設定されているか|自分でできるSEOチェック
8. コンテンツの定期的更新
定期的に更新されるホームページは、ユーザーにとって常に新しい価値のある情報を提供していることを示します。
Googleも更新頻度を評価の一要素としています。
【チェック方法】
- サイト内のニュースやブログの最終更新日を確認
- 3ヶ月以上更新がないと要注意
- 古い情報(過去の年号や終了したキャンペーンなど)が残っていないか
【設定方法】
更新計画を立て、定期的なブログ投稿やニュース更新を行います。既存コンテンツも定期的に見直し、古くなった情報を更新します。WordPressの場合、投稿日とは別に「最終更新日」を表示するプラグインを導入すると、更新状況がユーザーに伝わりやすくなります。
【期待できる効果】
- サイトの鮮度と信頼性の向上
- 検索エンジンのクロール(巡回)頻度の増加
- ユーザーのリピート訪問の促進
- 新しいキーワードでの検索露出機会の増加
コンテンツの定期的更新は、サイトの「生きている」証拠としてGoogleとユーザーの両方に重要なシグナルです。完全な新規コンテンツだけでなく、既存コンテンツの改善や拡充も効果的な更新となります。少しでも定期的に更新する習慣をつけることで、サイトの評価が徐々に向上していきます。
詳細記事:コンテンツの定期的更新|自分でできるSEOチェック
9. 問い合わせフォームの使いやすさ
問い合わせフォームは、ユーザーとの重要な接点であり、成果(コンバージョン)に直結する要素です。
【チェック方法】
- 実際に自分でフォームを試してみる
- 入力項目の数や必須項目の多さをチェック
- エラー表示はわかりやすいか
- スマートフォンでの入力のしやすさもチェック
【設定方法】
必須項目を最小限(名前、メールアドレス、問い合わせ内容など)に絞り、入力例や説明文を適切に配置します。WordPressでは「Contact Form 7」などのプラグインを使って、適切なフィールドタイプ(電話番号入力欄にはtel型など)を設定します。エラーメッセージは具体的で分かりやすい内容にします。
【期待できる効果】
- 問い合わせ完了率(コンバージョン率)の向上
- ユーザーの入力ストレス軽減
- 問い合わせの質の向上
- スマートフォンユーザーからの問い合わせ増加
問い合わせフォームは、せっかくの訪問者を成約に結びつける重要な接点です。入力項目は必要最小限に絞り、特にスマートフォンでの入力のしやすさに配慮しましょう。わかりやすいエラーメッセージと送信後の案内も、ユーザー満足度を左右する重要なポイントです。
詳細記事:お問い合わせフォームの最適化|自分でできるSEOチェック
10. アクセス解析ツールの導入
アクセス解析ツールは、サイトのパフォーマンスを測定・分析するためのツールです。
訪問者の行動や流入経路などのデータを収集し、改善点を発見するのに役立ちます。
【チェック方法】
- Googleアナリティクスのアカウントがあるか確認
- Google Search Consoleは設定されているか
- HTMLソースコードにトラッキングコードが含まれているか
【設定方法】
Googleアナリティクス4(GA4)とGoogle Search Consoleのアカウントを作成し、サイトを登録します。発行されたトラッキングコードをサイトの`<head>`内に設置します。WordPressでは「Site Kit by Google」プラグインを使うと、各種Google分析ツールを一元管理できます。
【期待できる効果】
- ユーザー行動の詳細な把握による改善ポイントの特定
- 集客効果の高いコンテンツや流入経路の発見
- 検索エンジンでのサイト評価状況の把握
- データに基づいた継続的な改善の実現
アクセス解析ツールは、サイト改善の羅針盤となる重要なツールです。特にGoogle AnalyticsとSearch Consoleの併用で、ユーザー行動と検索パフォーマンスの両面を把握できます。無料で利用できるにもかかわらず導入していないサイトも多いため、未導入の場合は早急に設置することを強くおすすめします。
詳細記事:アクセス解析ツールの導入|自分でできるSEOチェック
11. メタディスクリプションの最適化
メタディスクリプションは、Webページの内容を要約して説明するHTMLの要素です。
検索結果ページでタイトルの下に表示されるスニペット(抜粋)として使用されます。
【チェック方法】
- HTMLソースコードで「description」を検索
- 内容がページを適切に要約しているか確認
- 100〜110文字程度に収まっているか確認
- 検索クエリに関連するキーワードを含んでいるか
【設定方法】
HTMLの<head>タグ内に<meta name="description" content="ページの説明文">を記述します。WordPressではYoast SEOなどのSEOプラグインで、各ページごとに設定できます。説明文には主要キーワードを自然な形で含め、ユーザーが求める情報や価値を簡潔に伝えます。
【期待できる効果】
- 検索結果でのクリック率(CTR)の向上
- ユーザーの期待と実際のコンテンツのマッチング
- ブランドイメージの強化
- 関連キーワードでの検索表示機会の増加
メタディスクリプションは検索順位に直接影響しませんが、検索結果でのクリック率を大きく左右します。各ページの内容を魅力的に要約し、行動喚起を促す文言を含めることで効果が高まります。ページごとに固有の説明文を設定し、検索ユーザーが「クリックしたい」と思える内容にしましょう。
詳細記事:メタディスクリプションの最適化|自分でできるSEOチェック
12. 外部リンク戦略
外部リンク(バックリンク)とは、他のWebサイトからあなたのサイトに向けて張られたリンクのことです。
質の高い外部リンクは、サイトの権威性と信頼性を高める重要な要素です。
【チェック方法】
- Google Search Consoleの「リンク」セクションで確認
- リンク元サイトの権威性と関連性をチェック
- リンクのアンカーテキスト(リンクテキスト)の多様性を確認
- リンクプロファイルの自然な成長パターンを確認
【設定方法】
リンクに値する高品質コンテンツの作成が基本です。業界メディアやニュースサイトに掲載されるような価値ある情報を発信します。また、業界団体や商工会議所のディレクトリへの登録、プレスリリース配信、ゲスト投稿なども効果的です。ただし、リンク購入や過剰な相互リンクなどの人為的操作は避けるべきです。
【期待できる効果】
- サイトの権威性と信頼性の向上
- 検索順位の改善と有機トラフィックの増加
- 関連サイトからの直接的な参照トラフィックの獲得
- 業界内での認知度と影響力の拡大
外部リンクは、サイトの評価を高める「他サイトからの投票」として機能します。
質の高いコンテンツを作り、業界内での関係構築を通じて自然なリンクを獲得することが理想的です。数よりも質を重視し、関連性の高いサイトからの自然なリンクを目指しましょう。
詳細記事:外部リンク戦略|自分でできるSEOチェック
13. Googleビジネスプロフィールの活用
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、実店舗や地域でサービスを提供するビジネス向けの無料ツールです。
Google検索やマップに店舗情報を表示させることができます。
【チェック方法】
- ビジネスプロフィールの登録・認証が完了しているか
- 基本情報(住所、営業時間、電話番号など)が正確か
- 写真が充実しているか
- 口コミへの返信は適切か
- 投稿機能を活用しているか
【設定方法】
Googleビジネスプロフィールに登録し、ハガキなどで住所認証を完了します。基本情報を正確に入力し、店舗の外観・内装・商品などの写真を10枚以上アップロードします。カテゴリは業種に合ったものを選び、営業時間や特別営業日も設定します。定期的に「投稿」機能でお知らせや特別オファーを発信しましょう。
【期待できる効果】
- 地図検索での上位表示(ローカル3パック表示)
- 店舗情報の正確な伝達によるユーザー満足度向上
- 実店舗への来店促進
- 口コミ管理による評判向上と信頼性の強化
Googleビジネスプロフィールは地域ビジネスにとって「デジタル時代の看板」とも言える重要ツールです。基本情報の正確さ、写真の充実、口コミへの適切な対応、定期的な投稿更新が効果を高める鍵となります。無料で利用できる強力なマーケティングツールとして積極的に活用しましょう。
詳細記事:Googleビジネスプロフィール|自分でできるSEOチェック
14. コンテンツの充実
Webサイトにおける「コンテンツの充実」とは、ユーザーにとって価値のある情報を適切な量と質で提供することです。
【チェック方法】
- ユーザーの視点でコンテンツを評価(検索意図に応えているか)
- 競合コンテンツとの比較分析
- コンテンツギャップ分析(ユーザーの疑問に答えきれているか)
- 読みやすさと構造の評価
- データと根拠の確認
【設定方法】
ターゲットユーザーの情報ニーズを洗い出し、それに応える詳細なコンテンツを作成します。表面的な情報だけでなく、専門的な知見や実践的なアドバイスを含めます。見出しや箇条書きを効果的に使い、データや事例で主張を裏付けます。画像やグラフなどの視覚要素も効果的に活用しましょう。
【期待できる効果】
- ユーザーの情報ニーズを満たすことによる満足度向上
- 滞在時間や回遊率の向上によるサイト評価の改善
- 専門性と権威性の確立
- 長期的な有機トラフィックの増加
コンテンツの充実は現代のSEOの核心部分です。Googleの「Content is King(コンテンツは王様)」という言葉通り、質の高いコンテンツがあればユーザーにも検索エンジンにも評価されます。ユーザーの疑問や悩みに答える、実用的で信頼性の高い情報を提供することが最も重要です。
詳細記事:コンテンツの充実|自分でできるSEOチェック
15. ピラーページの作成
ピラーページとは、特定のトピックに関する包括的な情報を提供するコンテンツページのことです。サイト内のコンテンツ構造の中核となる「柱」の役割を持ちます。
【チェック方法】
- トピックの包括性と網羅性をチェック
- コンテンツの構造と読みやすさを評価
- クラスターコンテンツとの関係性を確認
- ユーザーインテントとの一致度を確認
- SEO技術要素の最適化状況をチェック
【設定方法】
ビジネスの中核となるトピックを選定し、そのトピックに関する包括的な情報をまとめたページを作成します。2,000〜5,000語程度の長めのコンテンツが一般的で、論理的な見出し構造と目次を設け、関連するクラスターコンテンツへのリンクを含めます。重要なキーワードを自然な形で組み込み、視覚的要素も効果的に活用します。
【期待できる効果】
- トピックに関する権威性と専門性の確立
- 主要キーワードでの検索上位表示
- サイト全体のSEO評価の向上
- ユーザーの情報ニーズに総合的に対応
ピラーページは、トピックの「ハブ」となる重要なコンテンツです。特定分野の包括的な情報提供により権威性を確立し、関連するクラスターコンテンツへの導線も確保します。適切なピラーページは、一度の作成で長期的な検索流入をもたらす「エバーグリーンコンテンツ」となる可能性があります。
詳細記事:ピラーページを作る|自分でできるSEOチェック
## 16. クラスターコンテンツの作成
クラスターコンテンツとは、ピラーページで網羅的に解説した大きなトピックの中から、特定のサブトピックに焦点を当てて詳細に掘り下げるコンテンツのことです。
【チェック方法】
- 専門性と深堀り度を評価
- 検索キーワードと意図の合致度を確認
- ピラーページとの連携状況をチェック
- コンテンツの独自性と差別化ポイントを確認
- 更新頻度と鮮度をチェック
【設定方法】
ピラーページのサブトピックを選定し、それぞれに特化した詳細記事を作成します。
各クラスターコンテンツはピラーページへのリンクを含み、また関連する他のクラスターコンテンツにも適切にリンクします。検索ボリュームのあるロングテールキーワードをターゲットに、専門的でありながら実用的な情報を提供します。
【期待できる効果】
- ロングテールキーワードでの検索流入増加
- サイトの専門性と権威性の強化
- 内部リンク構造の強化による検索評価の向上
- 様々なレベルの情報ニーズに対応できる柔軟性
クラスターコンテンツは、ピラーページを補完し、より具体的なニーズに応える重要な要素です。
ロングテールキーワードを狙った専門的な記事は、競合の少ない検索クエリでの上位表示を実現しやすく、ニッチな情報を求めるユーザーの獲得に効果的です。ピラーページとの適切な相互リンクにより、サイト全体の価値が高まります。
詳細記事:クラスターコンテンツを作る|自分でできるSEOチェック
17. People Also Ask(PAA)の活用
Google検索結果に表示される「よくある質問」や「他の人はこちらも質問しています」という「People Also Ask(PAA)」は、コンテンツ作成の貴重な情報源となります。
【チェック方法】
- 重要キーワードで検索してPAAの質問を収集
- サイトコンテンツとのギャップを分析
- 見出し構造への活用状況を確認
- FAQ構造化データの実装状況をチェック
【設定方法】
主要キーワードでGoogle検索を行い、表示されるPAA質問をリストアップします。それらの質問に対する回答をコンテンツに組み込み、できれば見出しとして活用します。また、収集した質問と回答をFAQセクションとしてまとめ、FAQ用の構造化データ(JSON-LD形式)を実装すると効果的です。
【期待できる効果】
- ユーザーの実際の疑問に直接対応できる
- ロングテールキーワードでの検索表示機会の増加
- 検索結果でのFAQリッチスニペット表示の可能性
- コンテンツの網羅性と有用性の向上
People Also Askは、ユーザーが実際に求めている情報を探るための「宝の山」です。これらの質問に答えるコンテンツを作ることで、ユーザーニーズに直接応えられます。見出しやFAQセクションとして活用し、可能であれば構造化データを実装することで、検索結果での目立つ表示も期待できます。
詳細記事:People Also Ask(PAA)活用法|自分でできるSEOチェック
Web集客を成功させるSEOの重要性
上記17の項目すべてに共通するのは、単なる検索エンジン対策ではなく「ユーザーにとっての価値」を提供する取り組みです。
現在のSEOは、トリックや小手先のテクニックではなく、本質的な価値提供と技術的な最適化の両立が求められています。特にGoogleのアルゴリズムは年々進化し、ユーザーにとって本当に役立つコンテンツを見極める精度が向上しています。
また、SEOの取り組みは一度の対策で終わるものではなく、継続的な改善と最適化のプロセスです。
特定の施策だけを突出して行うよりも、上記の各項目をバランスよく取り組むことが効果的です。技術的なSEO対策(SSL対応、表示速度改善など)、コンテンツの質の向上、ユーザーエクスペリエンスの最適化、そして外部評価の獲得をバランスよく進めることが、持続的な検索流入を実現するカギとなります。
この取り組みは時間がかかりますが、一度確立すれば長期的に安定した集客を実現できる強力なマーケティング手法となります。
広告のように予算がなくなれば集客も止まるということがなく、継続的な効果を発揮します。ユーザーをきちんと見据え、誠意を持って配慮を行い、そして最新のトレンドにも敏感に対応しながら、SEOを通じたWeb集客の成功を目指しましょう。
まとめ:継続的な改善が成功の鍵
Webサイトのアクセスアップやコンバージョン向上は、一度の大きな対策ではなく、継続的な小さな改善の積み重ねで実現することがほとんどです。上記17のチェックポイントを定期的に確認し、少しずつ改善していくことで、サイトの健全性と集客力は着実に高まっていきます。
すべての項目を一度に改善するのは難しいため、優先順位をつけて取り組むことが大切です。例えば、基本的な技術要素(SSL対応、表示速度、スマートフォン対応など)から始め、次にコンテンツ関連の改善(タイトル最適化、コンテンツ充実など)に取り組むという段階的なアプローチが効果的です。また、アクセス解析ツールを活用して、実際のデータに基づいた改善を行うことも重要です。
SEOは専門的な部分も多いため、すべてを自社だけで行うのは難しい場合もあります。
特に技術的な対応が必要な部分は、専門家の支援を受けることも必要です。しかし、コンテンツの充実など、自社の専門知識を活かせる部分は積極的に自社で取り組むことをおすすめします。
より詳細なWebサイト診断については、「Webサイトが集客できない理由 -10の自己診断法」をご覧いただき、御社の集客にお役立ていただければと思います。
Web集客の取り組みで困っている方、技術的な取り組みができずに困っている方がいましたら、まずはそのお悩みをお聞かせください。
初回相談は無料です。
いつでもお気軽にお問い合わせください。
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