「ホームページはあるのに成果が出ない…」
「アクセス数は増えているのに問い合わせが増えない…」
「何をすれば効果的なのかわからない…」
こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、Web上での集客成功のヒントは、私たちの身近な「実店舗」の中にあります。
当社公式サイトのブログ記事Webマーケティングの成功は「ユーザー理解」が重要でも触れていますが、今回は実店舗からユーザー理解について見ていきましょう。
実店舗とホームページで共通する「お客様の心理」
街中のお店とインターネット上のホームページ。
一見すると全く違うものに見えますが、お客様の心理という点では共通点がとても多くあります。
実店舗でもホームページでも、お客様は「自分の求めるものを手に入れたい」と思って訪れます。そして、初めて訪れるお店やホームページでは、様々な判断をしています。
「この店は信頼できるか?」
「欲しいものが見つかりそうか?」
「価格は適正か?」
「接客は心地よいか?」
このような判断基準は、ホームページを見る時も同じです。
お店を選ぶ時の心理とホームページを見る時の心理は、驚くほど似ているのです。
なので、実店舗での例からホームページ運営のヒントをみつけることができます。
お客様の心と行動を理解している実店舗でのノウハウを、ホームページ作りに活かしていきましょう。
人気店に共通する「ユーザー理解」の姿勢
繁盛している実店舗には、ある共通点があります。
それは「お客様の気持ちをよく理解している」ということです。
行列のできる人気店や長年愛され続けているお店は、ただ商品が良いだけじゃありません。
お客様が何を求めているのか、何があると嬉しいのかをよく知っています。
お客様の立場になって「こうしたら喜んでもらえるかな」と考えながら店を作ると、自然とお客様が集まるようになります。
お客様が探しやすい商品配置
人気のあるスーパーマーケットでは、お客様の買い物の流れを考えた商品配置をしています。
例えば、一緒に使うことが多い商品を近くに置いたり、季節の商品を目立つ場所に置いたりしています。
お惣菜の近くにお弁当用のパックを置いたり、お米の近くに炊き込みご飯の素を置いたりと、お客様の「次に何が必要かな?」という流れに沿った商品の配置をしています。
また、初めて来たお客様でも目的の商品が見つけやすいよう、わかりやすい看板やポップの表示を工夫しています。
ホームページでいうと、関連情報へのリンクをわかりやすい場所に配置したり、ユーザーがよく探す情報を見つけやすい場所に置いたりすることになります。
また、商品の詳細ページには「よく一緒に購入されている商品」を表示したり、「この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます」といった関連情報へのリンクを設置したりします。
ユーザーが自然な流れで情報を見つけられるようにすることが大切です。
わかりやすい案内表示
優れた実店舗では、「トイレはどこ?」「レジはどこ?」と迷わないように、見やすい案内表示が設置されています。
初めて来た人でも迷わないよう配慮されているのです。
大きな文字で書かれた看板や、床に貼られた誘導ライン、入口付近の店内マップなど、お客様が安心して店内を回れるように配慮されています。
また、売り場の区分けも明確で、「野菜コーナー」「お菓子コーナー」など、どこに何があるのかが何となく直感でわかるようになっています。
ホームページでも同様に、メニューやサイトマップ、パンくずリストなどを使って、ユーザーが今どこにいるのか、目的のページにどう行けばいいのかがわかるようにすることが重要です。
わかりやすいナビゲーションや検索機能を設置すれば、初めて訪れた人でも欲しい情報にたどり着けるようになります。
また、「初めての方はこちら」といった入口を用意しておくと、新規のお客様も迷わずに情報を見つけられるようになるでしょう。
丁寧な商品説明
お客様に配慮できている店舗は、商品の説明書きが充実しています。
「どんな人におすすめか」「どう使うのが効果的か」「他の商品との違いは何か」といった情報が、わかりやすく提供されています。
例えば、食品売り場では産地や栄養成分だけでなく、「こんな料理におすすめ」「こんな風に調理すると美味しい」といった具体的なアドバイスが書かれています。
また、家電売り場では、単に性能を並べるだけでなく「一人暮らしの方に最適」「大家族におすすめ」など、お客様の生活スタイルに合わせた説明があります。
こうした情報は、お客様が自分に合った商品を選ぶときに役立ちます。
ホームページでも、商品やサービスの特徴、使い方、メリットなどを丁寧に説明することで、ユーザーの疑問や不安を解消することができます。
単に「良い商品です」と言うのではなく、「こんな悩みを解決できます」という具体的な説明がお客様の役に立ちます。
例えば「このサービスを使うと、毎月の経理作業が半分の時間で終わります」といった、具体的なメリットを示すことで、お客様は自分の生活や仕事にどう役立つかをイメージしやすくなります。
専門用語を避け、簡単な言葉で説明することも大切です。
親切な接客対応
人気店には、お客様の質問に丁寧に答え、適切なアドバイスをしてくれる店員さんがいます。
お客様一人ひとりのニーズや状況に合わせた対応ができます。
「初めてなのですが、おすすめは何ですか?」と聞けば、簡単なものから提案してくれたり、「予算はどれくらいですか?」と聞いて予算内の最適な商品を紹介してくれたりします。
また、購入後の使い方や注意点まで丁寧に説明してくれるので、お客様は安心して買い物ができます。
このような親身な対応があると、またこのお店で買いたいと思うようになりますね。
ホームページでは、よくある質問コーナーやチャットサポート、問い合わせフォームなどを通じて、ユーザーの疑問に答える仕組みを準備しておくことが大切です。
例えば、商品ページにはよくある質問と回答を載せておくと、お客様は疑問を解消できるようになります。
また、初心者向けには基本的な情報を、詳しく知りたい人には専門的な情報を、といったように、ユーザーの知識や状況に合わせたコンテンツを用意することも効果的です。
さらに、問い合わせへの返信はなるべく早く、そして丁寧に行うことで、「この会社は私のことを大切にしてくれている」という印象を与えることができます。
実店舗から学ぶホームページの改善ポイント
お客様が離れていく実店舗の特徴からも、多くのことを学ぶことができます。
商品が見つけにくい店舗
商品の配置が分かりにくく、探し回らなければならない店舗は不便です。
同じように、情報が整理されておらず、目的のページが見つけにくいホームページもユーザーにストレスを与えます。
サイトの構造を見直し、ユーザーが直感的に操作できるナビゲーションを設計することが大切です。また、検索機能を充実させることも効果的です。
店内が暗く、雰囲気が悪い店舗
照明が暗く、清潔感のない店舗は不安感を感じます。
ホームページでも、デザインが古かったり、読みにくいフォントや色使いだったりすると、ユーザーは不安な印象を持ちます。
見やすいデザイン、読みやすいフォント、適切な色使いなど、見た目の印象も重要なポイントです。特にスマートフォンでの見やすさは欠かせません。
質問しても適切な回答が得られない店舗
「わかりません」「詳しくないので」と答える店員がいる店舗はお客様の信頼を失ってしまいます。
同様に、ユーザーの疑問に答えられないホームページも信頼を得ることができません。
よくある質問コーナーの充実、専門用語の解説、具体的な使用例の紹介など、ユーザーの疑問に答えるコンテンツを用意することが大切です。
実店舗とホームページに共通する「ユーザー心理」
実店舗とホームページ、両方に共通するお客様心理があります。これらを押さえておくことで、効果的なホームページ運営ができるようになります。
第一印象の重要性
人は最初の数秒で、その店舗や人に対する印象を決めてしまいます。
ホームページも同様で、トップページや最初に訪れたページの印象で、サイト全体の信頼性を判断されてしまいます。
清潔感のあるデザイン、読みやすい文字、適切な画像の使用など、見た目の印象を大切にしましょう。特にスマートフォンでの表示は確認が必要です。
「自分ごと」と感じられるかどうか
お客様は「自分にとって」役立つかどうかで、情報や商品の価値を判断します。
「この情報は自分の役に立つ」「この商品は自分の悩みを解決してくれる」と感じられると、これまで以上に興味・関心が高まります。
抽象的な説明ではなく、具体的なシーンや事例を示すことで、ユーザーが「自分ごと」として捉えやすくなります。「こんな状況でお困りではありませんか?」「このようなケースで活用できます」といった表現が効果的です。
安心感と信頼感の必要性
お客様は不安や疑問を感じると、購入や問い合わせをためらいます。
その不安を取り除き、信頼感を与えることが大切です。
実店舗では、清潔な店内や丁寧な接客で安心感を与えます。
ホームページでも、会社情報の充実、お客様の声の紹介、保証やアフターサービスの説明など、お客様に安心感を与えるコンテンツをわかりやすくしっかりと配置しましょう。
実店舗の「ユーザー理解」をホームページに活かす方法
実店舗での「ユーザー理解」のノウハウを、ホームページ運営に活かすためのポイントをご紹介します。
お客様の行動観察をデジタルでも行う
実店舗では、お客様がどのように店内を歩き回り、どの商品を手に取るかを観察することで、多くの気づきが得られます。
ホームページでも、アクセス解析ツールを使って、ユーザーの行動を観察しましょう。
どのページをよく見ているか、どこで離脱しているか、どのボタンをクリックしているかなどのデータから、ユーザーの興味や困りごとを読み取ることができます。
お客様の声を直接聞く姿勢を持つ
評価の高い実店舗では、お客様の声を積極的に聞いています。
「いかがでしたか?」「何かお困りのことはありませんか?」と声をかけることで、貴重な意見やニーズを知ることができます。
ホームページでも、アンケートフォームや問い合わせフォーム、SNSでのコメント募集など、ユーザーの声を聞く仕組みを作りましょう。また、寄せられた声には丁寧に返答し、もらった貴重な意見をしっかりと改善に活かしていくことが大切です。
スタッフ全員がお客様視点を持つ
優れた実店舗では、店長だけでなく、すべてのスタッフがお客様の立場に立って考えることができています。
「この商品はどんなお客様に喜ばれるだろう」「この質問にはどう答えるのが親切だろう」と常に考えて行動し、常にお客様への配慮を行なっています。
ホームページ運営も同様に、担当者だけでなく、会社全体でユーザー視点を持つことが大切です。
特にお客様と直接接する営業担当者や電話対応する方、コールセンターに寄せられる声は貴重な情報です。定期的に「お客様からこんな質問があった」「こんな情報を求められた」という情報を共有する場を設けると良いでしょう。
ホームページの改善にも、営業行為にも活かしていけますよ。
実店舗の成功例に学ぶホームページ改善の具体策
実際に成功している実店舗の例から、ホームページ改善のためのポイントを見てみます。
季節や時期に合わせた品揃え
人気のスーパーマーケットは、季節の食材や行事に合わせた商品を目立つ場所に置いています。今必要なものがすぐに見つかると、お客様はスムーズに買い物をすることができます。
ホームページでも、季節や時期に合わせて内容を更新することが大切です。
夏には暑さ対策の商品やサービス、年末には大掃除関連の情報など、今のユーザーが必要としている情報を前面に出すことで、ユーザーがスムーズに求めている情報にたどりついて、購入や問い合わせに繋がりやすくなります。
商品の使い方やレシピの提案
料理の材料を売るだけでなく、「この食材を使ったレシピ」を提案するスーパーがありますよね。
単に商品を並べるだけでなく、その活用法まで提案することで、お客様がイメージしやすくなるので、購入するチャンスが高まります。
ホームページでも、商品やサービスの紹介だけでなく、「こんな使い方もできます」「こんな場面で役立ちます」という提案を含めると効果的です。
具体的な活用シーンを示すことで、ユーザーは自分の生活に取り入れるイメージがしやすくなります。
お客様からの質問を活かした商品説明
家電量販店では、商品おまわりに多くのポップが配置されていますよね。
これはよく受ける質問をもとに商品説明を充実させているからです。
「電気代はどれくらいかかりますか?」「設置は簡単ですか?」など、実際に気にされる点について、あらかじめ説明を用意しておくことで、お客様の不安を解消しています。
ホームページでも、よくある質問コーナーを充実させ、実際に問い合わせのあった質問と回答を掲載しましょう。
リアルな疑問に答えることで、多くのユーザーの不安を解消することができます。また、それらの質問をもとに、商品説明ページも充実させていくとさらに良いです。
ユーザー理解がもたらす流れ
お客様の気持ちを理解して、それに応えるホームページに改善していくと、いくつかの良い流れが生まれてきます。
- お客様の求める情報が充実したホームページになる
- お客様の満足度が高まり、滞在時間が長くなる
- 問い合わせや購入などの行動につながりやすくなる
- リピーターや口コミでの新規お客様が増える
- より多くのお客様の声が集まり、さらなる改善のヒントが得られる
お客様理解を起点とした改善の流れができ始めると、少ない広告費でも効果的な集客ができるようになります。
反対に、お客様の気持ちを考えず、自分たちの言いたいことだけを並べているホームページは、いくら広告費をかけて人を集めても、同じような効果は期待できません。
実店舗に学ぶWebマーケティングの本質
ホームページもお店も、根本的には「お客様に価値を提供する場」という点で共通しています。
実店舗でのお客様への配慮は、ホームページ運営でもとても役立ちます。
「お客様が何を求めているか」「どうすれば満足してもらえるか」「どうすれば不安を解消できるか」といった視点で考えることが、Webマーケティングの成功につながります。
実店舗の店長やスタッフのみなさんがが自然に行っている「お客様目線での考え方」を、ホームページ運営にも取り入れてみましょう。
それがWebマーケティングにおける「ユーザー理解」の第一歩となります。
詳しいユーザー理解に基づいたWebマーケティングの方法については、Webマーケティングの成功は「ユーザー理解」が重要という当社サイトのブログ記事をぜひご覧ください。
また、ユーザー理解に基づいたホームページ改善と集客をサポートするWebコンサルティングサービスもありますので、お悩みの方はぜひご相談ください。
Webマーケティングでお困りの方は、まずはあなたのホームページの現状とお悩みをお聞かせください。
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いつでもお気軽にお問い合わせください。
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