Poco a poco にじいろシリーズ
3月の畑ノート = 半径5メートル内 = わけぎ球根じたく
オフィスしのもです。半径5メートル内とも言ってもよい いやお向かいの畑のおじいちゃんから 昨年10月にワケギの球根を分けていただきました。このきっかけがなければ「わけぎ」を植えることがなかったかも知れません。
「わけぎ」はご存知ネギと玉葱の交雑種。ネギが花から取れる種があるのに対し ワケギは球根で増やします。
10月中旬に球根をいただいたらすぐに植え 11月には 葉を増やしのばし 期待が膨らみました。
真冬にその成長は止まったかなと思っていたら 3月の暖かい日が増えるにつれ
葉がふっくらしてきたような気がします。球根ができるくらいだから根本の白い部分が膨らんでいて美味しそう。しかし
地上3−4cmくらいのところでカットする収穫法もあると知り 根本を残したままカットしました。これからの暖かい季節
また15-20cmのびたら2度目の収穫ができるのが楽しみです。
そして4-5月頃 ふっくらとした球根を掘り起こしこれを秋に植えるまで 風通しの良いところで乾燥させておく予定です。
3月の桃の節句になると
おばあちゃんのわけぎの酢味噌和えを思い出します。それはヌタではなく「酢和え」。祖母との思い出が前面に出る季節の味わい。今回は自作の「わけぎ」であることもあり
思い切った使い方をしてみたいと思いました。
我らが「お好み焼き」
それも「豚玉」
何も足さず引かずと言いたいところを ネギならぬワケギをてんこ盛り。
【 Ad-lib わけぎモリモリお好み焼き 】
仕事上がり もう計量なんて レシピなんてないんだ。
昭和ならどの街にでもあったお好み焼き屋さんスタイルを想像する。
注文すると一人分がカップにスプーンをさし登場して 混ぜ混ぜし自ら鉄板で焼き始める。
あの混ぜ混ぜを思い出せば 粉も玉子も出汁も山芋も そのようになるように配合できる。
カップから溢れそうと最初だけ思うけど 混ぜ続けて粘っこくまとまる。
家族で行くときも 部活の打ち上げの時も そうしてきた。
豚肉を選ぶ時も あのお好み焼き屋さんの陳列棚にあるサンプルの図が脳裏に浮かぶ。
生地を寝かすなんてしない時短仕込みで よくまとまってくれるものだと感心する。
ひっくり返して美しく形成されていくのを見ると「あぁ 大阪の人」と感じられる。
わけぎの小口切りを生地に混ぜ込んでもいいし 焼きながら良きタイミングで盛っても良い。
キャベツとわけぎの甘みが合間って マヨネーズのトッピングは要らない派。
ソースも記念撮影にと たっぷり塗ったが
実は ほぼ色がつくかつかないかくらいの塗り方でよかろう!という次第。
この特別なメニュー「お好み焼き」を自ら作るというのも気分が上がるし
そこに 半径5メートル内で採れた野菜が入るなんて生きる喜びと言っても過言ではないのである。
関連memo _____________________
・1月の畑ノート = 半径5メートル内 = ラディッシュの種じたく
・2月の畑ノート = 半径5メートル内 = ローズマリーの種じたく