なりたい指先に合わせて選べる「Paネイルカラー」
京都府の支援により京都ビジネス交流フェア2008に出展いたします.
京都で活躍するデザイン事務所、ということで他は大手の事務所さんばかりの中に混じって共同でブースを設営しています.(ブースナンバーU-1:入り口左側)
ぜひお近くの方はご来場頂きますよう、お願い申し上げます.
開催日時
2月21日(木曜)、22日(金曜) 10時~17時(2日目は16時30分終了)
開催場所
パルスプラザ京都府総合見本市会館(大展示場)
〒612-8450
京都市伏見区竹田鳥羽殿町5
地下鉄または近鉄「竹田駅」下車、市バス「パルスプラザ前」下車
※竹田駅~会場間のシャトルタクシー有り
東大工学部の機械工学科、産業機械工学科の「創造設計演習」という授業の課題で3年生の作品.
一週間ほどで作ったものだそうですが「おもしろい」ことがこの課題の条件で、そのへんの問題設定から解決案まで全部自分たちで考えてデザインしているのがスゴイと思います.
サスガ東大.youtubeにアップするあたりも.
所要で東京へ.
前のモーターショーには行けなかったので、銀座のショールームで日産のGT-Rを見てきました.
奥山清行さんもおっしゃっていましたが、自動車が感覚的なファクターのみでデザインが決められているのには否定的な見方をしていました.が、この車は細部までラインの美しさが計算され尽くしていて、どの角度から見てもスキのないデザインに仕上がっています.
工業製品は美術作品ではないので、個人の感覚や好き嫌いでデザインするべきではないとは思いますが、そういった下地の上にこのレベルにまで持ってくると説得力があります.
新聞社との打ち合わせの後、大阪産創館へ.
竹尾のPack ⇔
Unpack展へ.
パッケージデザインの提案は、どうもプロダクトの人間にすると付属物的な扱いですが、マーケティングの中では重要なポジションにいるし、本来なくても良いものでもあるので、その辺の葛藤が見えてきます.
作品を通して格闘しているデザイナーのあがきが何となく伝わるような気がしました.
安原製作所回顧録という本を読みました.
私はカメラは何台か持っていますがほとんどはデジカメで(唯一のフィルムカメラは京セラのSlim
T(もう何年も動かしてない、、、))、撮ること自体は好きなのですが正直それほどカメラに興味は湧きません.
この本は京セラを退社した著者が、たった一人でカメラメーカーを作り挫折するという話です.
話は淡々と進むし終息のころの話はあまり語られていませんが、私も元メーカー勤めをしていたのでものすごく大変なことだったのは容易に推測できます.
ただそれが実際に商品を流通までさせていたという事実は、今後の日本のモノづくりのあり方として非常に興味深い事だと思います.
大企業はマスでモノを作るので、たくさん売らないといけない関係上どうしても万人受けするものにする必要があり、水で薄まったような商品をつくらざるを得ません.しかし、そのような商品をつくる役割はだんだん海外に移っていて、日本企業でも量産品は実際生産しているのはほとんど海外だったりします.
そういった中で、日本でのモノづくりの特徴を残して生き残る方法はこういった小さなメーカーがたくさん出来て、つぶれて、循環していく環境が出来ることだと思います.
伝統工芸もこの範疇に入ると思います.こだわった商品をつくるには最適な生産システムを持っているところが数多くあります.
いろいろとネットでも周辺の話は聞くことが出来ますが、著者がカメラマニアでありながらそれでもカメラに対する妙な迷信的なこだわりを持たず冷静な視線でいることが、まがりなりにもここまでやってこれた理由なのかもしれません.
京都市美術館で教えに行っている大学の卒業制作展が開催されています.
時間がなかったので、タッチアンドゴー見学でしたが行ってきました.
この学年は教えている学生がいないので、かなり気楽に見れます.
特にスパンの長い卒業制作では、
・どれだけリサーチしたか?
・それについてどれだけの量を考えたか?
・そしてそれがどれだけ伝わっているか?
がポイントになります.
面白い作品もありましたし、どこかでつまずいているのもありましたが、総じて良いできだったと思います.
あえて欲を言えば、モノやシステムをつくるだけではなく、できた後の関係性(販売やフィードバックなどを実際にやってみた成果)も入れると、今のデザインの現状を反映したものになると思います.
エコプロダクツデザインコンペ2007の授賞式&記念講演会があったので行ってきました.
このコンペの面白いところは、メーカーがテーマを出してそのものに対してデザイナーが答えを考えるというものです.私も案を出そうと思っていましたが、ちょうど秋の忙しい時期に重なっていて結局出せませんでした.(考えていた同じネタが受賞していてちょっと複雑な気分ですが)
まあ、第一回目ということもあってあまりアイディア自体は面白いものがありませんでした.
問題は企業との結びつきの強いこういうコンペに於てその関係性をどう活かしていくか、というところだと思います.アイディアを可能な限り商品化していくのがコンペの目的になっていると思いますが、そのための取り組みというのが今回は不足していたような気がします.
だいたい、こういうコンペでのアイディアを商品化する際の問題点は
・アイディアが企業の技術、製法では実現不可能である
(ひどい場合は、アイディアが一般的な問題で実現が難しい場合も)
・できたものがマーケティング的に売りにくい
に集約されると思います.
この問題点はコンペの実施やアイディアの選定過程を注意深くすることによって、(当然100%は不可能ですが)回避できると思います.
フォローとして大阪府産業デザインセンターではワークショップを開催したりしていましたが、本来主催者側でするべきことです.
テーマを出したメーカーの方とも話をさせていただきましたが、コンペを通してアイディアを実現するにはそれぞれ三者が対等の関係でリスクを背負って活動する必要がありそうです.
それはそうと、山本さんの話の北極点の氷が今年の夏は消滅する可能性があるという話は衝撃的でした.環境のリスクを現在は発展途上国におしつけていますが、数年のうちに食料や伝染病というリスクで先進国にも入り込んでくるのは確実でしょう.
芸術新潮のムナーリ特集を近所の本屋で購入.
僕はプロダクト系のデザイナーなので、ムナーリといえば灰皿や照明の人という認識だったのですが、本当はグラフィックデザインから絵本、デザイン教育まで多彩な活動をしていた人だったのです.
最近著作の日本語訳が人気ですが、この特集は彼の歩んできた道をコンパクトにまとめてあり面白く読めます.
デザインは物事を解りやすくするためのものでもあるのですが、解りやすくするということは色々削ぎ落としてしまうことでもあり、乱暴で危険なことでもあるわけです.
ムナーリの活動(デザイン)も非常にシンプルでミニマルなもので構成されていますが、その思想の深さは多様性、寛容性に富んだ暖かなものです.
来年は仕込みの年として、個人的に「見ること、感じること」=インプットのデザインに注目しようと思っています.私の中のオピニオンリーダーの一人としてムナーリを研究してみようと思います.
というわけで、東京のデザインのイベントに来ました.
とりあえず、100%デザイン.
手前にテントが増えて、一つはジャパンブランドの展示.これはなにがいいたいのかよく解らず.
もう一つは、海外のデザイナーの展示&売り込み.100%テント内にも同様のコーナーがありますが、そのアップグレードバージョンの様子.テント内もそうだけど、デザイナーが作って売り込んでくるプロダクトは、デザインの完成度に多少問題があっても勢いがあるので、その迫力が商品の良さに繋がっていたりします.
メインのテント内は、逆にビジネスを見据えた展示や数年前から出展していたものが商品化になったものを展示していたりと「大人」になった印象.逆にそういう意味での「ヤンチャ」さによるワクワク感をもったブースが少なくなった印象がします.
とはいえ、知り合いやお世話になった方が出展していたり、地場産地のメーカーの方やお会いしたかったデザイナーの方にもお会い出来たので、色々と収穫はありました.
学生展の展示には関係していないのですが、教えている学生が出展していたので見てきました.
まあ、ブース自体にテーマ性があってその中で展示してたので他よりよく見えたのは手前味噌だからなのでしょうか?
ただ別の所で雨が降ってきたら急いでカバーを掛ける作品があり、そういう状況が解っていたのにそういうモノ作りをしていないということがよく解りません.まあ、指導側の問題ですね.
その下の企業のコンテナはあまり見るべきものもなく、産学協同も面白いのも多かったけど、企業と大学のミスマッチしているようなものもあって、どちらかというとコーディネートの問題が多いような気がします.
企業展示では、富士フイルムが研究所で見つけたテーマからインスタレーションを展示していました.ただ、見せるのではなく、説明員(デザイナー)がつきっきりで説明しているので、そのコミュニケーションの方法や出展の意義も含めてよく考えて出してあって、単なるデザイナーの(日ごろの業務でできない)マスターベーション展示になってないところが面白く見れました.
その後、デザインタイドへ.
100%デザインとは対照的に「ヤンチャ」なデザインやインスタレーションが多く.面白いものが多くありました.
中でも、電磁誘導のLEDディスプレイや、モジモジ君ウォール、木の葉巻き上げ装置はナカナカ.
商売を考える一方、こういう勢い重視の開発も車輪の両輪だと思う会場でした.
その後カラヤン広場へ、知り合いの作品を見に行きました.
オイオイというものから、地味だけど面白いものまで色々ありました.
でも、つきあいとは思うけどこの会場でやる意味はあまり感じられませんでした.
本日、日帰りで素の紙展の施工に行ってきました.
これは、越前和紙の漉き場が独自の商品デザインを提案する展示会で、プロトタイプの展示になりますが商品化をにらんだものになっています.
紙の漉き場は、以前は問屋の注文に応じてさえいれば充分仕事もありクオリティも高まりましたが、問屋の提案力が低下して価格競争だけになってしまった現在、自分たちからの発信が重要になります.
デザイナーが少し後ろから押してあげることにより、そのサイクルを作り出せないかと思い今回の展示は企画しました.
和紙の壁紙は、何も加工していない和紙をそのまま壁紙に貼るもので、実際の施工見本は京都の吉見秀峰堂さんがしていただきました.
漉き場の既存のものや、柄の型を利用したものですが、和紙の風合いを活かしたものになっています.施工の方法をパンフレットにまとめており(会場で配布しています)、通常とは少し手間がかかりますが襖などでは一般的な技法になっています.
また、透かしの技法を用いたカードやギフトボックスも展示しています.
カードはリボン(井上リボンさんのリボンです)を漉込んだものになっていて、まるでリボンで紙を編んでいるようになっています.
照明はひっかけと呼ばれる技法を用いたもので、行灯タイプのものをデザインしました.こちらのベースはWORKSHOP GLOBEの多田羅さんに制作していただきました.これは、ベースを準備しておけば紙を変えることで、色々と表情も変わるし漉き場でのバリエーションの展開も容易です.
またLEDを漉込んだ和紙は、その配線が細くまるで光が紙の中に浮いているようです.用途開発ということで、コンパクトなアクセサリーライトを開発しました.
その他にも、長尺の手漉きの和紙や樹脂を含浸させたものなど、漉き場での試行錯誤を展示したものとなっています.
12日には住宅建築家である丸谷さんのセミナーも開催されます.12日は私も会場に一日おりますので、ぜひお近くの方はご来場ください.