coconos®(ココノス)
今回の大震災では義捐金とともに、海外からも米国のロボットやフランスの汚染除去など、独自の技術やサービスを提供することも行われています。
また、食料品や衣料品、医薬品など緊急に必要な物資以外にも、生活日用品の支援も必要になりつつあります。
弊社の製品(工具)が被災地でもお役に立たないかという思いで、支援物資の送付先について自治体や民間ボランティア団体などをいろいろと調べておりました。
そして先日、福島県の会津若松市の知人から、東北経済産業局の紹介ということで、以下のホームページを教えて戴きました。
被災地に支援物資を送りたい法人のための、支援表明ウェブサイトです。
弊社も早速、ネジザウルスの支援表明のエントリーを行いました。
皆様も、一度覗いてみられてはいかがでしょうか?
昨夜、中之島バンクスのデザインミュージアム de sign deで日経デザインの下川一哉編集長とプロダクトデザイナーのムラタ・チアキさんの対談があり、聞きに行ってきました。
「デザイン行政で、日本は浮上する」というテーマが、「MPDPが日本のものづくり中小企業を救う!」という私の持論にも関係があるのではないかと思い、大変興味がありました。
・医療機器はデザインの力で使いやすいものになっている。(下川編集長)
・放射能汚染の報道も、デザインの持つ「表現力」「コミュニケーション力」を活用すれば、もっとわかりやすく視聴者に伝えられるのだが・・・。
・仮設住宅が一時的にできるのは当然であるが、街の復興の為にデザインを活用しようという建設的な声が政府から出ないのは残念。いまこそ、グランドデザインが必要な時である。
・脱インフラ(電力)、スマートハウス、太陽電池による直流(家電機器)ワールドができれば、モンゴルの砂漠でも文化的な生活がデザインできる。
・誰のためのデザインか? デザインの恩恵を受けている人は世界の10%。残りの90%の人もデザインの力で幸せにしたい。エコデザイン、BOPデザイン。アフリカの人を喜ばせるデザイン、しかも日本の国力をつける意義あるデザイン。
・地球温暖化によって人口が激減するという山本良一教授の話を聞いて怖くなった・・・これからは「備えの時代」である。
⇒「人口減少は心配ありません。政府が手を打っています。計画停電はその一環なんです。(笑)」(ムラタ・チアキさん)
※弊社の道具は、「道の具え」なんです!(ネジザウルス・タカサキ)
・英国内に製造業はほとんどないが、デザイン事務所はたくさんある!デザインを輸出産業にするという国家の明確な方針がある。ビートルズは立派な輸出産業であるということを例証に、1980年代にサッチャーさんがソフト産業立国を打ち出した。
・そして1994~1995年、ブレアさんもクリエーティブ産業重視政策を実施。日本ではほとんど知られていないが、ちょうどその頃、韓国の金大中氏とブレア氏の間でデザインに関する共同宣言がなされた。その後15年間で、日本はサムソンやLGに見事に追い抜かれてしまった。ソウルは世界デザイン都市に選ばれている。
・Man
Power投資が必要。日本の金融機関はどんなに才能があってもデザイナーには投資しない。ボクシングの世界チャンピオンに投資しないのと同じ。保証がないから。しかし、クリエーティブの源泉は個人なのだ。(ムラタ・チアキさん)
⇒個人も重要であるが、イギリスでは法人化を進めた。デザイン産業を育成する、支援するという政策を推進した。(下川編集長)
・いくら個人のデザイナーが素晴らしいデザインをしてもすぐに真似される。その為に知財で保護しようとするが費用がバカにならない。この国にも、この国にもといって出願しようとすると、500万円、600万円とすぐにかかってしまう。韓国では中小企業や個人の出願費用は非常に安い。7,000円!?日本ではパナソニックさんでも私個人でも出願費用は20~30万円と同じ!(ムラタ・チアキさん)
※このあたり、私の持論であるMPDPとかなり一致したご見解であり、やはりそうなんだ!と再認識できました。(ネジザウルス・タカサキ)
・中国では工場団地をつくる時は、必ずデザイン事務所を1社入れることを法律で義務付けている。当然、中国のものづくり企業はデザイン性を高めやすくなる。しかもヨーロッパや日本のデザイン事務所を中国に誘致している。
⇒事務所もスタッフもパソコンも全て3年間無料貸与という好条件で、安易に中国に進出しても、ノウハウをマスターした後は、はい、さよなら!になる可能性はないかな?(ムラタ・チアキさん)
⇒本拠地は日本においておくことが必要でしょうね。(下川編集長)
・いずれにしても、日本もデザインを輸出産業にすることを考えなければならない。デザイン事務所の国際化が必要。
・中国には500校ぐらいのデザイン学校、大学があり、精華大学や北京大学にもデザイン学部があり、デザイン教育に力を入れている。一方、日本では東大、京大、阪大にデザイン学部がないという差がある。
・初等教育も重要。イギリスなどでは小学校1年生ぐらいから、自分で問題を見つけて、解決させて、発表させるというプロセスを学ばせる。単に図画工作的なデザインではなく、「WHY?:何の為に?」デザインするのかという出発点から学ばせる。
・ミラノサローネ、アンビエンテ、メゾンオブジェのような「デザインのハブ」が日本にはない。幕張メッセ、パシフィコ横浜、インテックス大阪など「ハコ」はあるが「ハブ」がない。理由は集客ソフトの欠如、集客プロデューサーの欠如だと思う。IFFT、デザイナーズウィーク、デザインタイドがほぼ同時期に東京で開催されたが、もしこれらを統合プロデュ―スできれば、単独開催よりもはるかに大きな集客効果が期待できる。
・「民主導、官サポート」のパターンが最も効率が良い。大阪のDesigneastは素晴らしい民間の取り組みの一つです。大阪府産業デザインセンターもいろいろ企画があると聞いています。
■昨年12月に予定されていた対談が、下川編集長様のご病気の為に今日になったというお話が冒頭にありました。このような震災のあとに、病み上がりのお身体で大阪に来て戴き、ムラタ・チアキさんと素晴らしい対談をしていただき、大変感謝をしております。
大阪!デザイン、頑張ります!中小企業も頑張ります!
■中之島バンクスは、昨年12月に大阪府との共催でラバーダックを展示した場所でもあり大変懐かしく感じました。
当時お世話になったDesigneastを推進しておられる(株)千島土地の芝川社長とde
sign deキュレーターの大野裕子氏とも久しぶりにお会いすることができました。
世界の平和を願うホフマンさんによって産みだされた「ラバーダック」が、被災地の人々の心を癒してくれれば・・・・と期待しています。
日本発明振興協会と日刊工業新聞社が主催する「第36回発明大賞」の発明功労賞に、「ネジザウルス」が選ばれました。大変な名誉なことと、社員一同感謝しております。
発明大賞は1975年の創設以来、独創性に富む優秀な発明考案あるいは研究を通じて我が国技術の振興、産業の発展、国民生活の向上、環境問題の解決などに寄与した資本金10億円以下の中堅・中小企業または研究者・個人発明家を対象にして、その功績をたたえ表彰する制度で、今回で第36回目となります。
3月16日に東京元赤坂の明治記念館で予定されていた表彰式は、この度の東日本大震災の関係で中止となりました。NPO法人の皆様のネットワーク等を通じて、無償義援物資として被災地の避難所に1本づつネジザウルスお届けすることが可能であれば、是非復興のお役に立たせて戴きたいと思います。ネジザウルスがあれば、ペンチとして、ネジ回しとして、或いは電線カッターとして、くぎ抜きとして様々な用途にご活用いただけます。このような時にお役に立ってこそ、「発明大賞」の発明功労賞を受賞した意義があると思います。
続きは是非、3月27日(日)23:00~23:55 BSフジの再放送でご覧くださいね!
「もうお持ちですよね、ネジザウルス」(所さん@世田谷ベース)
先週、特許庁と近畿経済産業局主催、日本弁理士会近畿支部共催のトークセッションで、パネラーとして参加させて戴きました。
3月に移転したばかりの西梅田の日本弁理士会近畿支部で行われ、約60名の参加者のうち半数以上が弁理士の方でした。
タイトルは、「中小企業のための知的財産経営定着支援セミナー」
経済産業省特許庁の主任産業財産権専門官(併)中小企業等支援企画係長の宮本様の開催のご挨拶に続いて、基調講演として、特許庁が取り組んできた支援事業に関して、インクタンク・ジャパンの塚越社長から成果報告がありました。
その後、トークセッションでは、知的財産経営に先進的な取組みをする実践する2社の経営者として、(株)エレムの宮原社長と私がそれぞれ1時間づつパネラーとして参加をさせて戴きました。
エレムの宮原社長と土生弁理士のお話のなかには、弊社にとっても大変参考になるポイントがいくつかありました。
第二部最後の私のプレゼンテーションのテーマは、「ものづくり中小企業を活性化する4つの秘訣 ~ネジザウルスGTの開発から得られたMPDP」。
コーディネーターの華山弁理士と塚越社長とのディスカッションの中で、中小企業と大企業で何故知財の取り組み方が大きく異なるのか? また、中小企業が知財を活用するためには何が必要なのか?について、「MPDP」の持論をお話させて戴きました。
最後に日本弁理士会近畿支部の板谷支部長様から、「勉強有り、笑いありの大変有意義なセミナー、トークセッションでした。中小企業のための・・・というテーマでしたが、弁理士のための・・・と言っていいくらいですね。」という結びのご挨拶がございました。
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大震災と津波によって、国難ともいえる危機的な状況ですが、いまこそ私たち日本人がDNAに埋め込まれている「勤勉さ、情緒の豊かさ、手先の器用さ、職人気質、惻隠の情(武士道)」という原点に立ち返って、国家の再構築をすべき時です。
正確な数字は良くわかりませんが、ドイツの輸出の7割が中小企業によるものであり、日本の輸出の9割は大企業によるものと聞いたことがあります。
日本の文化的、情緒的な伝統、技術を活かして、様々な分野の中小企業の製品が海外で販売されるようになればと願っています。その為に、必要なキー・コンセプトが「MPDP」であるというのが私の持論です。
今回、中小企業を戦略的にサポートされようとする志の高い弁理士の先生方に、お話をさせて戴く機会を得てまことに有り難く思っております。
是非、皆様とご一緒に、素晴らしい日本を造ってゆきましょう!
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