mahora(まほら)

必要とする人に届けたいという想いから生まれた、みんなにとって使いやすいノート。

mahora(まほら)は、一見シンプルなノートですが、そこには、たくさんの人の「あったらいいな」が詰まっています。

mahora(まほら)

大手文具メーカーのOEM生産を手がける大栗紙工が、自社商品の「mahora」を開発したのは、取締役の大栗佑介さんが、発達障がい者から、白いノートは「使いづらい」という声を耳にしたことがきっかけでした。

今まで、ノートの中紙は白、罫線は薄い色で細く、ナンバーや日付の記入欄がある。そんな、当たり前だと思っていた一般的なノートが使いづらいということは驚きでした。

発達障がいの特徴は様々ですが、感覚が過敏だったり、集中力が途切れやすい人たちにとって、白いノートの特徴が妨げとなり、学習意欲がそがれることがあるといいます。

この経験をきっかけに、初めてのオリジナル製品、発達障がい者にも使いやすいノートの開発に挑むことになりました。

mahora(まほら)
開発にあたっては、民間の支援団体『一般社団法人UnBalance(アンバランス)』にご協力をいただき、企画の初期段階から当事者を巻き込む「インクルーシブデザイン」という手法を取り入れ、課題の抽出に当たりました。

既存のノートに対する悩みを約100名の発達障がい者にアンケートしたところ、「紙からの反射がまぶしくて、文字が書きにくい」「いつの間にか書いている行が変わってしまう」「罫線以外の情報が気になり集中できない」という3つの課題が浮かび上がりました。

こうした課題に対応するために、中紙は白い紙に比べ光の反射を抑えられる13色から選んでもらい、最終的にレモン・ラベンダー・ミントの3色を採用しました。

mahora(まほら)

次に、行が識別しやすい罫線を考え、太い線と細い線が交互に印刷されたものと、一行おきに帯状の薄い網掛けが印刷されたものの2種類を開発。
そして日付などの記入欄をなくし、罫線だけのシンプルな設計に。ユーザーの声を受け止め、その課題を解決することで、使いやすいノートにたどり着きました。

表紙やロゴ制作などは、活版印刷会社・山添のデザイナー、大友貴之さんにお願いしました。

製品名の「まほら」とは、「住みごこちのいいところ」を意味する、やまと言葉。誰にとっても「使い心地のいいノート」でありたいという願いが込められています。
一度手にして、使ってみてください。きっとその日から、あなたの"いつもの一冊"になるはずです。


大阪製プロダクト 2021年認定製品 ベストプロダクト


大阪製ブランド「mahora(まほら)」

大栗紙工株式会社・mahora

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