フランス語 quart「1/4」

オフィスしのも フランス語 キャトル・キャール

「パウンドケーキ」の「pound」。

それは重さの単位でもあるし 英国通貨の単位でもある。

民俗学的な視点から捉えるとイギリスにはケルト系ブリトン民族がいて 海峡を隔てたフランスにはケルト諸語圏のブルトン語も話すブルターニュ地方がある。だから『パウンドケーキ』はイギリスだけではなくてフランスのこの地域でもよく作られる家庭の伝統菓子なんです。

 

この英仏ふたつの地域は国境を隔て『パウンドケーキ』における料理哲学にも「微妙な違い」が見られることをご存知でしょうか。
イギリスでは『pound cake』 フランスでは『qratre quart *(キャトル・キャール)』。※ quatre=4  quart=1/4


呼び方は違えど同じ理屈を表現した言葉。

パウンドケーキのレシピに起因する違いは 基本の材料(小麦粉・バター・砂糖・卵)が同量であることを
​イギリスでは『1:1:1:1』に対して
フランスでは『 4 × 1/4 』と表現していること。
フランス語名では cake にあたる gâteau もつけずに「ヨンカケルヨンブンノイチ」と言い捨てるケーキは 渋いとさえ思いました。

ひとつのケーキに4つの素材がそれぞれ同量入っているということ
そんな同じことを表現するにも お国柄が出るということでしょうか。

この「微妙な違い」にフランス語でとなると とっても「 ennui(アンニュイ)」なところです。

 

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仕事のプロセスにおいても 同じ答えにたどり着くまでの異なるアプローチの斬新さに驚かされることがあります。