開放機器の紹介(サーモグラフィ 2/3)

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産技研には、多種多様な工業用設備・機器があり、
依頼試験、開放機器があります。

依頼試験、開放機器一覧はこちら
http://www.tri.pref.osaka.jp/SikenKikiDB/

今回は、第2回について説明します。
1回目 サーモグラフィとは
2回目 サーモグラフィの利用について
3回目 利用の際の留意点

サーモグラフィの利用について

機器の仕様、利用料金な下記の通りです。
名称:熱分布解析システム

使用機器:日本電気三栄株式会社製
(現NECAvio赤外線テクノロジー株式会社)
           
サーモトレーサ TH3101MR

温度測定範囲:レンジ1:-50~200℃
              レンジ2:0~800℃

       レンジ3:200~2000℃

最小検知温度:レンジ1:0.08℃(at30℃)
       レンジ2:0.2℃(at30℃)
       レンジ3:1.0℃(at300℃)

焦点距離:20cm~∞


測定サイズ:産技研内の計測室での利用の場合。 

 ・最大測定サイズ:幅200cm 高さ190cm
  最小検知寸法:3mm角

 (カメラと測定対象の距離 260cmの時)
 ・最小測定サイズ:幅15cm 高さ14cm
  最小検知寸法:0.5mm角

     (カメラと測定対象の距離 20cmの時)
    * 最小検知寸法とは、温度差を識別できる最小のサイズのこと。

使用環境条件:0度~40度。結露なきこと
。 

ただし、40度以下であっても結露が予想される場合は、使用をお断りする場合
もあります。


利用料金:1時間当たり3400円

利用時間:9時~17時

利用手順:

1.機器開放の利用登録を行なってください。
2.予約制となっております。電話(0725-51-2525)
    にてご連絡下さい。

3.計測室にて、計測準備(モニター画面を見ながら、
    計測位置の設定および並行して操作方法の説明)

4.計測終了後、担当職員が計測したデータをCD-Rに
    移し、手渡しします。

5.受付にて終了手続きを行います。    

計測では計測したデータの後処理(温度表示範囲の変更、温度分布のヒストグラム化、汎用の画像処理ソフトで見るために画像のフォーマット変換)が必要となります。
通常1つ計測データに対する後処理時間が1,2分程度見積もる必要があります。
例えば、5分おきに、60分間分の計測を行なうとした場合、12個の計測データの後処理に24分(12×2分)の時間となります。
あくまで、目安で操作の慣れや処理内容によりさらに時間がかかる事もあります。

通常、計測は特定の場所で行ないます。
所外への貸し出しは行なっておりません。
計測する場所は、主に下記の2室です。温度、湿度などの環境条件をコントロールする場合、別途、使用料が必要となります。

①変温室(副室)
     試験室有効容積(4.5m×2.6m×H3.2m)
  温度(-40~+60℃ ±0.75℃)  
  湿度(20~95%RH ±5%RH)
  搬入口(幅1.2m×高さ1.8m)

②変温室(主室)
    試験室有効容積(4.0m×3.0m×H3.2m)
  温度(-30~+80℃±0.75℃)
  湿度(20~95%RH ±5%RH)
  搬入口(幅2.1m×高さ2.0m)両開き扉

(注)制御温度が20℃~60℃以内でないと湿度は制御できません。

利用料金:① 1時間当たり8300円
          ② 1時間当たり8600円

(注)設定温度、湿度までの制御時間も使用時間として換算されます。

これらの部屋以外に、人工的に雨、風、雪の制御、加減圧制御のできる部屋があります。詳細は、直接、ご連絡下さい。