バネのメッキ

 金メッキ済み圧縮バネばねにするめっきは、主として小物ばねに限られており、鋼製ばねの耐食性を目的としためっきは以前より亜鉛めっきが多く採用れていています。鉄素地に施された亜鉛めっきは、亜鉛の犠牲陽極作用(亜鉛がアノードとなり、Zn→Zn+++2eの反応で溶解し、鉄に電子を供給して鉄の溶解を防ぐ)により鉄鋼製品に対する防錆力が大きいため、幅広く利用されています。
めっきは、単に防食だけでなく、装飾用として、たとえばオートバイのフォークでは、バネにクロムめっきを施工したり、導電性を高めるために電池押えばねに銅めっきやニッケルめっきを施したり
はんだ付けを要する薄板ばねに銀めっきや、半田めっき、錫めっきをすることもあります。
 
接点に使われるばねに金めっき加工するなど、ばねの用途に応じてめっきの種類も多いのが実情です。めっきの中で、小物ばねに用いられるものは、亜鉛めっきが一番多く亜鉛めっき方法には、電気亜鉛めっき、溶融亜鉛めっき、衝撃亜鉛めっき等があります、ばねの場合には、特殊な場合を除いては、電気亜鉛めっきが主として用いられています。