リゲッタ ドライビングローファー
AkanbeがジャパンデザインネットのオンラインショップであるcainaのMono
Reportに取り上げて頂きました.
発売が決まってから雑貨屋を廻って気付いたのですが、店舗が狭い所が多い印象があります.体積あたりの単価が低いAkanbeはお店側にとっては扱いにくい商品なのかもしれないと、ミョーに不安になっていたので宣伝モードです.
モノは当然最終ユーザーのお客さんに向き合って作らないといけないのですが、流通に関わる人も「お客さん」の一部だったりします.家電業界は流通の方ばかり向いて商品を作っていて色々と弊害が言われていますが、全く考えないのも当然ダメでそのさじ加減が難しい所です.まあ、どんだけ扱いにくくても魅力のある商品にすれば良いのでしょうけど、、、.
目指せ!型投資回収!
夕方から買い物ついでに祇園の円山公園へ.
花灯路のイベントの一環として、学生の照明のインスタレーションの展示をしています.点灯前に全体を見に行ってきました.
オレンジを輪切りにしたものを乾燥させてランプシェードにした作品です.
これは学生の自主的に計画するもので、工房内に網を広げてオレンジを乾燥させていました.食べ物を素材に使うのはいかがなものかと思っていましたが、インパクトは強く、とりあえずツカミはOKという所です.周りで見ている人の中でも、とりあえず注目度は高かったようです.
ここから、より深く掘り下げていってくれれば、良い方向に向かうのですけど.
昨日は清水焼の古い窯元へ.
色々とお話をお伺いしましたが、洋皿への対応、柄の現代的なアレンジ、サイトの構築など考えられる所はかなり考えて動かれている様子です.それでも予想ほどは効果がなく、また模索中とのことでした.
行っている施策は悪くなく、それでも地盤沈下が避けられないのは構造的な問題が大きいからなのでしょう.より引いた目で構造を変えていく事が必要ですが、具体的にアクションを起こそうとすると今の事業やリスク、資本などさまざまな制約条件があります.
そういう具体的な動きとしてのデザインマネジメントが必要になるのでしょう.
乗っている路線や場所は違うけど、国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国でした.
聞くと昨日からの雪だそうで、今シーズンでは最もまともな雪だそうです.
打ち合わせの後、取材で製紙所にてお話を伺いしました.
秋のイベントに関するもので、越前よりでた天皇の即位1500年を記念したものです.
その方によると元々この地方は、大陸より当時の最先端の技術が色々と入ってきており、この地は陶器、鋳物、織物、製紙など産業の一大集積地だったのではないか、とのこと.
なのでこのイベントを単なる打ち上げ花火にするのではなく、地方のものづくりの起爆剤になる様にしたいとして、「ものづかい」をキーワードにして色々企画されていました.
和紙は4世紀頃に日本に伝えられたといわれ、元々楮の繊維で出来た布が起源と言われています.そこから時代時代に改良が加えられていき、鳥の子や檀紙などが生まれてきました.
現在、越前で作られている和紙も9割程が大正や昭和の時代に開発されたものだそうで、同じ和紙といってもどんどん使いながら変わってきているそうです.
そのように、単に古い技術を守るだけではなくその物をいかに「よく使う」かによって、物づくりがさらに良くなってくる、というのがその方の意見でした.
流れの早い川の水は澄んでいますが、淀んだ水は濁ってくるということでしょうか.
単に作りっぱなしではない、攻めの伝統産業の姿勢が出てくれば面白いと思います.
お話をおうかがいした後ろの本棚には、日本書紀や徒然草など古今問わず有名な書物のレプリカがありました.全てこちらの製紙所でレプリカ用の紙を漉いたそうで、研究者もまず見れないそれぞれの原本を間近で観察して研究したそうです.ううむ.