nene・チビnene
先日の東京出張で、仕事のあと青山のRinに行ってきました.
これは地域ブランドなどの政府系の独立行政法人のアンテナショップで、各地の伝統産業×デザインの商品が集められています.
印象としては「呉越同舟」で、気持ちは分かるけどそれは売る方の都合でしょう、、、というのを強く感じました.逆に民間のセレクトショップの方がバイヤーの主義が見えて、全体でのモノの見え方が良かったりします.
地方の良いものを展示会的に見に行くには、ものすごく便利なのですが、、、
ここしばらく、京都の友禅関係の方と月に一回勉強会をしています.
基本的には職人とデザイナーのコラボを進めるためのものですが、知らない事だらけで、殆どうなずきトリオ状態.
染める際の糊糸目とゴム糸目の染め方や柄の出方の違いから、分業のあり方、悉皆屋の崩壊とそれを逆に取り込むことで堅実な商売をしている呉服屋など、技法から流通まで本当に興味深い話が多くあります.
お話をお伺いした方もかなり問題意識を持って、変革をすべきところはドンドン前に出て変えてきていますが、それでも言葉の節々に先行きの暗さを感じます.
そんなところに一石を投じるのは到底出来ませんが、なにか人のしたことのない試みでも出来れば良いと考えています.
金沢ペーパーショウ初日でした.越前和紙の組合の「素の紙展」ブースに一日説明員で立っていました.
地元の紙問屋さんが主催で、竹尾のペーパーショウに加えて和紙組合や地元のグラフィックデザイン協会、貼箱組合、印刷屋さんなどが出展.となりには印刷機器の展示会も同時開催でした.
印刷機器の方は見に行ったけどチンプンカンプンでスゴスゴと退散.
客層は家族連れと紙好きの人、学生が同じくらいでたまに業者の人、といった様子.大阪の竹尾ペーパーショウに比べると客層は広いけど、人数は(広さの割に)少なく感じました.
でも、印刷屋さんや写真家の人など説明を熱心に聴く人も多く、説明のしがいもありました.
近いので漉き場の人も多く会場にやってきていて、色々と情報交換もしました.
どこまでの成果があったか、定量的な判断は難しいですけど、いい感触の展示会でした.
iPhone 3Gが7/11発売とのこと.WWDCで発表されるだろうという噂の通りでした.
日本は家電や車など多くの消費財が日本企業のもので囲まれていますが、他の国のものを使うとその設計思想の違いを感じることが多くあります.iPhoneもやはり開発思想が日本と全く違うので、日本的な「幕の内弁当」的な心地よさは無いけど、割り切ったシンプルさが新鮮に感じるのだと思います.
タコツボの中で戦争をしている業界全体が、どのように変わっていくのかが面白いところです.
単にCMをタランティーノがしていた、という理由だけでデジタルホン(当時)に契約してから一回も浮気しなかった甲斐があったのか、次の携帯はiPhoneになりそうです.
しばらく前から、友人のデザイナーや建築家とポッドキャストをしています.
だいたい10日おきに更新をしていて先日の25日に10回目を迎え、特別ゲストを交えた番組になっています.
まあ、録音エンジニアもおらず喋っている素人が録音して、またメンバーも当然喋るのが仕事ではない(とはいえ、大学の講師業は全員がしてます)ので聞き苦しい所も多いのですが、ようやくクオリティが少しマシになってきたとおもいます.
まあ、ブログでもこういうことはできるのですが、ブログは基本的にダイアローグなので何人かでの対談をすることでより議論が深まるのではないか、そしてその表現にはポッドキャストが一番適しているのではないかと思ってこの形式にしています.
ヨノナカ的にはポッドキャストブームは下火ですが、逆に落ち着いた環境になっているのではないかとおもいます.
というわけで、細く長くユルく続けて行こうと思いますので、よければ聴いてください.
数年前から話題になっていた、岩井俊雄さんとヤマハのTENORI-ONが日本発売になったそうです.欲しいなぁ、、.
結構開発には苦労していたようですし、売れるかどうか解らないものですが、こういうプロセスを見せるモノづくりというのはアリなのでしょうね.
京都だとPrinzで展示なので、大学の帰りに行ってみようと思います.
大学で導入したNCマシンのテストをヒマを見つけてはしています.
色々と制約は多いものの、自分がモデリングしたものが目の前で簡単に削り出されるのは驚きです.
この技術はそれほど新しくなく、以前の会社の頃も外注先のモデル屋さんが使っていましたが、自分の手元で使えるのとそうでないのとでは受ける印象がずいぶん変わってきます.
工業生産の主役が海外に移っていますが、そのうち工場自体がマイクロ化していくのかもしれません.
現に光造形で制作したものを製品として売るところもありますし、frontの様な例もあります.また、試作レベルでは国際的な企業ではモデルを郵送するのではなく、データーを送ってそれぞれで制作したものをベースに電話で会議する場合も多いと聞きます.
そういう環境が一般的になった時、モノづくりのあり方も大きく変わっているのでしょうね.
サイボウズというグループウエアで有名なITベンチャー企業がありますが、今その社長をしている青野さんという人は元々私が元にいた会社の人でした.
殆ど社内では接点がなく、一度か二度顔を合わせた程度だったと思います.独立する前に社内ベンチャーを立ち上げて、私のいた部署にも営業に来たことがありました.
(机の中をひっくり返したら当時の名刺が出てきました.肩書きは「チーフインターネットアーキテクト」でした.なんだろ?)
印象としては理系の大人しい若者で、こういう人がベンチャーでやっていけるのか心配したのを覚えています.風の便りに独立して四国の田舎に戻った話を聞いてびっくりしましたが、サイボウズの大ヒットでさらにびっくりしました.
「ちょいデキ!」は、その青野さんが書いたビジネス書入門書ですけど、そういう彼の性格が現れた本で「伝説になったスゲービジネスマンのマネは絶対出来ない」けどこれならできる、という彼のビジネススタイルを紹介したものになっています.
自己流に見えますが結構ベースのしっかりしたもので、学生や若手のビジネスマンには気楽に読めて良い本です.
ウチの事務所は一人しかいないのに情報管理が無茶苦茶で、サイボウズを入れる以前の問題です、、、、.トホホ.