マサノヴァアート CN-1
おかずヒント#010「のびる」はじめ
オフィスしのも です。5年越しの「野蒜/のびる」を初めて掘り起こし 食しました。もちろん半径5メートル内です。
栽培は専業農家さんのように 上手くできるわけがありません。しかし夢があるなら あきらめなくてもいいかもしれない。
環境が整っていなくても
失敗を重ねがから
少しずつ自分の半径5メートルから
少量の果実を摘み取るという現実に近づきます。
土の改良や播種のやりくり、水やりの塩梅以外に「待つ」という領域があります。目標を持ち耕すことと並行して 生きているうちに叶うだろうか!くらいのスタンスで精神的に「待つ」こともあると知りました。
随分前 いろいろ栽培されている方のお料理をいただき「のびる」と初めて出会いました。「のびる」は栽培するのでなく畑の傍に勝手に生えています。根をらっきょうのように酢漬けにしておられ 美味しくて感動してうらやましかったのです。
その日以来 行く先々で「のびる」を見つけてしまうわけです。当然 うちから生えてこないかなぁこないよなぁなんて考えてしまい それがささやかな願いにかわっていきます。土手に生えるものを摘んできて植えつけるのでなく 種が飛んでくるとか むかしここで自生していたならみたいなものを待っています。
5年前「のびる」らしきものを半径5メートル内に見つけたとき半信半疑でした。抜いて根を確かめたいところ 僅かな株を台無しにしてしまいそうで見守ることにしました。翌年春同じ場所でまた現れたのも ぐっとこらえたら その次の春は土をいじってしまったせいか 姿を現しません。しかし別の場所に生えていたのを初夏にみつけました。その後3年越しで同じ場所に自生してくれるのを確認しこの春恐るおそる数本引っこ抜きました。
願えば叶うといえば 現実的でないものの 随分前に自生する「のびる」に憧れ 生えてきてほしいと願ったことは事実です。
今春このささやかな収穫が どこか気持ちをなぐさめてくれました。感動とはまた違う静かな喜び。耕した努力とも違う。
ただ みなでミニトマトやサツマイモ、ネギやハーブのために充分でないまでも紆余曲折やってきたことが 長年栽培から程遠い状態だった地面にじわじわと呼びかけていたのかも知れません。
【 ad-lib “ wild rocambole
” 】手摘み食材「野蒜 /ノビル」アドリブ生活
生でお味噌をつけて / 味噌漬けにしたもので焼きおにぎり / 「のびる」のパスタ
・まずはコリッとした根っこを生でいただく。味噌をつけましたが ここではとても苦味がきついものでした!
・味噌につけて2、3日。苦味も取れたかなと感じたらおにぎりに塗りつけて 焼きおにぎりに。
・根と少しだけ収穫できた葉を炒め パスタに。ベーコンでアクセント。