コロナフリー計器用変圧器

  コロナ放電とは、局部的な放電のことだ。太陽コロナと似たようなもので、自由電子の散乱光のように見える?(なかなか見れないが)

コロナ放電を略してコロナと呼び、絶縁劣化から絶縁破壊を引き起こす要因のひとつとして特定されています。
このコロナ放電量を制限する呼び方の一つが、コロナフリーだ。
コロナレスとも呼ばれ、放電量は、都度打ち合わせて定義する。
※高電圧時にしか発生しないので、低圧では、ほとんど問題にならない。
一般的には、100pc 10pc以下 などと詳しく協議されるのだ。

ちなみに、pc(ピコ・クーロン)と呼びSI単位系と併用が認められている。C:クーロンとは電荷量
 

一般的に、プロフェッショナルになるほど敏感になるもので、価値としても高く評価される部分である。
コロナ対策として最も多く用いられるのが油絶縁である。
これに対して、モールド(樹脂)による絶縁は、非常に難しい。

油は、油密にすることで高い放電抑制効果が得られるが、タンク等の制約があり大きくなる傾向は否めない。
かたや、モールドは乾式のため、小さいが放電があった場合の補完が効かない。
その為に、より高価になる。

5000V級の計器用変圧器でノーコロナのご用命を頂いた。
なるべくコンパクトにしたいとう強いご要望により、一度モールドでやってみましょうということになった。
計器用変圧器 コロナフリー 
コロナフリー対応計器用変圧器

入力側100V×2回路直並列切り替え式 計器用変圧器
入力側100Vを2回路から形成しており、直並列を切り替えて使うことが出来る。
つまり、100Vにも200Vにも対応しているとうこと

端子接続はブロック端子で行う変圧器

端子接続はブロック端子台とした。

高圧出力側リードだし 計器用変圧器
高圧発生リード接続

高圧側片側V端子は接地 
高圧側片側端子は接地として、耐圧も任意で2kV/1分間とした。
 

製品仕様

事例番号1067  (File№02-2882)  

単相計器用変圧器 テッシングトランス     

単相 200VA  

50Hz

 1次電圧:単相 2×100V 2A  M4 

 2次電圧:単相 2500-5000V 0.04A    

コイルモールド

定格時間:30分間

高圧側一端接地式

耐熱クラス(絶縁種別)A種 

 

質量約7kg

 


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