治部電機株式会社

　応用範囲が広い空芯リアクトルは、その名の如く、コイルの中に電磁誘導を促進する鉄心（磁性材）を使っていません。このことから、電源品質のバラつきを防ぐことが可能になります。具体的には、電源に含まれる直流成分重畳や高周波数帯域及び高調波などにたいして、幅広い適応が可能となる。

メリットとして、様々な電気品質の条件に対応できる。

反面、デメリットは、大きい、製作が困難、設計が難しいなど・・・　技術的難度が高い。（価値を認めていただけると、費用対効果は高い）
今後、益々求められる電気品質の向上に必要不可欠になってくる基礎技術です。

　電力は配電網を通っています。具体的には、発電所から各種変電所を通って需要家に送られます。新エネルギーとして太陽光発電や風力発電などの再生エネルギーの活用が活発化してきました。安定した電力供給を維持するためには、電気品質がとっても重要になってきます。系統連携して各種発電施設からの電力を配電網に載せるためにも電気品質の検証実験は欠かせません。そんな検証を行うために、インダクタンスを入れて模擬電力網を構築するお手伝いをしました。

 
高電圧絶縁特性を必要とするリアクトル製作

 　高電圧の耐圧特性が求められているため絶縁油の中に入れて使われます。

また、寸法制限があり、コイルを分割して巻き線を構成しています。

隣り合わせて並べると机上計算通りのリアクタンスがでないので、測定確認－調整をしながらの巻線作業が求められます。

　電気エネルギーすなわち電源の多様性が求められている。

風力や太陽光発電に代表される再生エネルギーを広く活用普及させるためにも、つくって貯める技術向上も必要になっています。
具体的には、発電して蓄電池（バッテリー）に電気をためる、交流電力を直流電力に変換するなどの技術革新が求められています。
そんなコンバーターやインバーターの技術向上に、私たちの商品がお役に立っています。

リアクトルは、直流電圧を昇圧させたり、電流平滑化や制限したり、高調波電流を阻止して回路の焼損を防ぐ役割があります。

今回選ばれたのは、空芯リアクトルです。
 

 　非破壊検査とは、非破壊検査（ひはかいけんさ、NDI: Non Destructive Inspection, NDT: Non Destructive Testing）とは、機械部品や構造物の有害なきず（デント、ニック、スクラッチ、クラック、ボイドなど）を、対象を破壊することなく検出する技術である[1]。対象内へ放射線や超音波などを入射して、内部きずを検出したり、表面近くへ電流や磁束を流して表面きずを検出する方法に大別される。配管内部の腐食などの検査も非破壊検査に含まれる。以上ウィキペディアより

代表的な装置として、渦流探傷試験と超音波探傷試験の2点があります。
電磁誘導を利用した検査が過流探傷試験だ。片や超音波の反射を利用した検査が後者となる。
 

　空芯リアクトル（インダクタンスを得るコイル）の製作