子どもと一緒に遊べる木製パズル「絵本のパズル おおきなかぶ」
オイルテンパー線(機械的性質)
オイルテンパー線ー伸び線図
オイルテンパー線は多くがコイルばねとして用いられており、そのばねの用途に応じた複数種類のオイルテンパー線がっくられている。JISでは弁ばね用と一般ばね用に大別しており、その中に鋼種別のオイルテンパー線が定められている。この分類以外にも、懸架ばね用オイルテンパー線、プレス型ばね用オイルテンパー線といった特殊な用途に応じたオイルテンパー線の種類があります。これらの中でも弁ばね用オイルテンパー線は極めて厳しい品質保証が要求されるオイルテンパー線で、製鋼工程にて非金属介在物の組成制御を、製錬工程にてもきず・脱炭層を除去するための皮むき工程、さらにきず部の除去あるいはキズ部を明示するための渦流探傷工程が採用されています。一般ばね用オイルテンパー線には原則としてこのような工程は採用されず、懸架ばね用オイルテンパー線は太径の自動車サスペンション用のオイルテンパー線で、耐へたり性および腐食疲労特性を重視した非JIS鋼種の使用が多いのが特徴です。プレス型ばね用オイルテンパー線はJIS B5012に規格化されているプレス型用コイルばねに用いられるもので、丸線コイルばねには一般ばね用と同じ丸断面のオイルテンパー線が、偏平線コイルばねには台形もしくは長方形断面のオイルテンパー線が用いられる。プレス型用ばねは大きな荷重が必要なため、少ないスペースでできるだけ大きいばね荷重を得るために断面を非円形にしている。次に主なオイルテンパー線の機械的性質をピアノ線と比較した図を示します。
各種弁バネ用オイルテンパー線及びピアノ線の機械的性質