2月15日の数字:人材採用コストは30万円

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まだ、まだら模様とはいえ
そろそろ景気の回復基調も固まってきた様子。
次に備えた人材採用、
御社ではどのようにお考えですか。

採用はネット広告がお得というお話。正社員を1人採用するとして、ネットを使えば求人広告費が平均30万円なのに対して、人材紹介会社を使うと一挙に4倍から5倍に跳ね上がるのだという(日経産業新聞2010年2月15日付18面)。

なぜ、こんなにも違うのか。「人材紹介会社経由の場合は年収の30〜35%を仲介料として支払う必要がある(前掲紙)」からだ。もちろん、それだけ高い報酬を受け取るからには、それなりのサービスもしてくれるのかもしれない。

たとえば、求める人材像をフィルターとして一次的なスクリーニングをかけてくれたり、あるいは試用期間中のフォローなどもあったりするのではないか(これは推測だけれど)。

とはいえ人材採用コストが、4分の1から5分の1にまで下がるメリットは極めて大きい。単純にコスト削減につながるだけでなく、コストパフォーマンスを高めることもできる。

たとえば試用期間を設定して、試用人数を増やせばどうなるか。何人かを競わせて、もっとも可能性のある人材を雇うこともできるわけだ。あるいはネットで応募してくる相手が対象となるなら、業種業態によっては必須となるネットの習熟度を試すこともできるかもしれない。

しかもネット求人広告では、成果報酬型のサービスもある。「条件を満たす応募者1人を選ぶごとに1万円(キャンペーン料金)の追加料金を徴収するサービス(前掲紙)」もあるという。このサービスを使えば、実際に面接する前にネット上で候補者とやり取りすることができる。

オンライン上で何らかのテストをすることも選択肢となるだろう。そうなれば、面接前にほぼ完全に応募者を絞り込み、面接は最終確認レベルまで精度を持たせることもできるのではないか。

もちろんこのようにネットを活用して、実際に応募者と会う時間を絞り込むことで、採用担当者の手間も大幅に削減できる。その意味では、採用担当者が他の業務を兼ねがちな中小企業こそが、こうしたサービスのメリットを受けることになるのではないだろうか。