「火焔」と「獣面」 がニアミス!?

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先日出張で訪れた上越新幹線の長岡駅で、縄文土器の展示に目がとまりました。

縄文火焔土器

「これを見たとき、全身が、“ぶるぶる”ふるえあがった・・・」

と、岡本太郎さんが一文を寄せておられるように、近くの馬高遺跡から出土したというその土器は、炎が燃え上がるような特異な形から、『火焔土器』と呼ばれています。

通常の煮炊きではなく、祭祀に用いられたのではないかといわれていますが、狩猟民族であった縄文人のエネルギーを感じますね。

 

そんな縄文パワーを受けながら土器を眺めていたら、

おやっ? これどこかで最近見たなぁ~ はて、どこだろう?

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あっ、思い出した! 「縄文海進」だ!

縄文海進の扇子を戴いたことは以前このブログでもご紹介しましたが、その名前の純米吟醸酒がちょうど12月から限定発売していることを知り、入手していたのです。

縄文海進とネジザウルス

 

何故かつぶれたネジ外しの元祖恐竜「ネジザウルス君」も友情出演しているこの写真。

お酒のラベルを見てください。

ほら、ここにも縄文土器が!

 

 

獣面把手付土器と呼ばれ、取手部分が獣(ムササビ)の顔になっていて、火焔土器に負けず劣らず奇抜な形。

縄文時代のご先祖様も、なかなかカッコいいデザインしはりますなぁ~。

 

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偶然、私の回りに出現した2つの縄文土器。

「火焔」と「獣面」。

1万年以上にわたる縄文時代の中でも、いずれもほぼ同じ時期(約4,500年前)に作られたようです。

出土した場所は現在の長岡市と富士見市。 直線距離でわずか約150km。

ひょっとしたら、2種類の土器のデザイナーが交流してたかも? 

あいつが、「火焔」やったら、おれは「獣面」でいったろやないか。(何故か関西弁の縄文人・・)

なんて考えると楽しいですね。

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さて、いつもながらの蛇足ですが・・・

私どもエンジニアの工具のグリップも、これら縄文土器のような文様をデザインしています。 

お使い戴く技術者や職人の方々にとって、工具は大切な武器であり、そのようなプロに選ばれたいと願っています。

これからも、縄文人デザイナーに負けないように、カッコいい工具を作ってゆきますので、宜しくお願いしま~す!

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