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フーリエ変換赤外分光光度計-ATR法の紹介-
油脂、プラスチック・ゴム、繊維、塗料、有機薄膜などの有機化合物(および一部の無機化合物)は、赤外光を照射するとその構造に由来する物質特有の吸収を示します。フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)はこの赤外吸収を測定する装置で、赤外吸収スペクトルからは試料の分子構造や状態に関する情報が得られます。得られた結果は、異物分析や製品の劣化状態の確認などの品質管理から、化学反応の進行状態の確認や新規開発物質の構造決定といった最先端材料の研究開発まで、ものづくりの様々な段階に利用可能です。
本装置の主な仕様は下記のとおりです。
[装置]
アジレント・テクノロジー社製Agilent Cary 660/620 FastImage IR
[測定範囲]
7500~400 cm-1
(但し、一般的なFT-IRの測定範囲は4000~400cm-1付近)
[最高波数分解能] 0.1 cm-1
[最小測定可能サイズ] 直径数μm
[高速測定] 最速70 測定/秒
本装置は、光源部、分光部、試料設置部、検出部、顕微鏡部から構成されています。
[光源] 高輝度セラミック
[分光部] 60°入射マイケルソン干渉計
[試料設置部] 27cm×15cm×2.5cm
[検出器] DTGS/MCT(切り替え)
[顕微鏡部] 微小面積(<250μm角)測定用
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