平創機の藤原です。
先日、関西ロジスティクス研究会に行ってきました。
皆様、熱心でいろいろためになりました。
物流コンサルタントの仕事って大変だな~と実感。
なんでも、経営方針なんかもTOPと話し詰めていかないといけないんですよね。
まぁ~確かに「在庫」一つにとってもいろいろな考え方があるものです。
では、皆様にひとつ。質問。
・「在庫」 は、
1.持ったほうが良い。
2.持たないほうが良い。
これ難しいですよね。在庫を持たないと、「納期要求」に耐えることができないわけですし、在庫を持つと、それが不良在庫になる危険性も孕んでいるわけです。
とある伸びている企業の戦略では、「在庫命」なわけです。なぜなら、それは市場にもう出回っていない品物を扱っているから。
つまり、他の企業が手を出さないほんとにニッチな商品なのです。「どこにも売っていない」だから「在庫」をするのです。
そして、それがそのままその企業のサービスになっているわけです。この企業が在庫をなくせばどうなるでしょうか?この企業の柱であるサービスがひとつなくなってしまうわけです。
それは、その企業にとって戦略上よくないわけです。
さて、では「在庫」は、すべきなのでしょうか?
というわけではありません。「在庫」は、無いに越したことはありません。でも、ある必要がある。
つまりこう考えるわけです。
「在庫そのものは、良くも悪くもない。」
在庫の中にも「不良在庫」が存在し、不良在庫が問題なわけです。
では、「不良在庫」とは、どんな在庫か?
長年売れない在庫でしょうか?それとも、お金にならない在庫でしょうか?
いいえ。「不良在庫」とは、
「戦略とは違う路線の在庫」
と位置付けましょう。
例えば、企業戦略を「ロングテール」と位置付けると、それはニッチで低回転商品を幅広く取りそろえるということになり、高回転商品が「不良在庫」となります。逆に、「薄利多売」と戦略を位置付けると、ニッチで低回転商品が「不良在庫」となるわけです。「高級感」と位置付けるといくら売れるといっても「廉価品」を在庫するとそれは不良在庫となるわけです。
つまり、在庫の良し悪しは「企業戦略」が決めるのです。
ですので、イー・ロジットさんがされたように物流改善にはTOPとの会談が必要になってくるわけです。