コンフォートシューズ「2ball(ツヴォル)」
積んだままになっていたのを最近読み出した一冊.電車乗る時間が少ないので、読書の時間が減っています.(笑)
奥出さんが慶応SFCでのインタラクションデザインの手法をまとめたもので、結構IDEOに近いものになっているようです.内容に関してはまだあまり読んでいませんが、中々良さそうな本で「デザインマインドカンパニー同様、経営者に対して読ませるプロダクトデザインの本」の代表的な一冊になりそうです.
デザインや商品企画というのは単なる手法ではなく、企業の姿勢だったり経営者の資質が如実に現れるものです.アップルと他の日本の総合家電メーカーのインハウスデザイナーの、スタイリングのスキルにそれほど差があるとは思えませんが出してくる製品の「総合的な」デザインは歴然とした差があります.これは、本当はデザインの差ではなく経営の差なのですが、そのことに対してインハウスデザイナー自身でさえあまり自覚していないフシがあります.
そういう意味では、奥出さんの様に「芸術や美術、デザイン学部」以外のところでデザインを考える方が正しいのかもしれません.
3/31~4/1の日吉窯元まつりへ行ってきました.これは、京都女子大の裏手にある日吉地区の窯元が集まって開催する陶器市です.古くからの窯元が集まっている所なので、レベルの高い作品が多いのが特徴です.お世話になった方に挨拶をしながら、色々と回りました.
ここの陶器市はそれぞれの窯に直接入る事が出来、普段の仕事場に作品を並べて、作った本人が色々と作品の解説をしてくれます.
小さな家族でされている工房では、ウイリアム=モリスの意匠からヒントを得たり金文文字を使ったりしながらも、清水焼の雰囲気を守っている作品を製作していて、その作り方やデザインなど色々と作家の方から伺う事が出来ました.
以前に窯元の方にお話を伺った際にも、手作りである事、伝統工芸である事の意味合いが上手くユーザーに伝わっていない点が問題だと感じました.要は中国などで作られている安い食器(でも機能的には充分)のものとの価格の差がユーザーの立場で説明できない所です.
作品のデザインや機能性などを窯元の方は色々と工夫されていて、本当に面白い作品も多いのですが、そういうコミュニケーションのデザインが殆どなされていないので、それが伝わらないのかもしれません.
こういう陶器市で直にユーザーと接する機会があると、すごく良いコミュニケーションがとられているので、可能性は大いにあると思います.
一口にブランディングというコトバでくくる事も出来ますが、リソースも限られている中でより細かいデザインをする必要を感じました.
結局あれこれ悩みながら、いくつか器を安く買いました.使ってみると、良い器とそうでないものとの差は歴然です.
AkanbeがジャパンデザインネットのオンラインショップであるcainaのMono
Reportに取り上げて頂きました.
発売が決まってから雑貨屋を廻って気付いたのですが、店舗が狭い所が多い印象があります.体積あたりの単価が低いAkanbeはお店側にとっては扱いにくい商品なのかもしれないと、ミョーに不安になっていたので宣伝モードです.
モノは当然最終ユーザーのお客さんに向き合って作らないといけないのですが、流通に関わる人も「お客さん」の一部だったりします.家電業界は流通の方ばかり向いて商品を作っていて色々と弊害が言われていますが、全く考えないのも当然ダメでそのさじ加減が難しい所です.まあ、どんだけ扱いにくくても魅力のある商品にすれば良いのでしょうけど、、、.
目指せ!型投資回収!
夕方から買い物ついでに祇園の円山公園へ.
花灯路のイベントの一環として、学生の照明のインスタレーションの展示をしています.点灯前に全体を見に行ってきました.
オレンジを輪切りにしたものを乾燥させてランプシェードにした作品です.
これは学生の自主的に計画するもので、工房内に網を広げてオレンジを乾燥させていました.食べ物を素材に使うのはいかがなものかと思っていましたが、インパクトは強く、とりあえずツカミはOKという所です.周りで見ている人の中でも、とりあえず注目度は高かったようです.
ここから、より深く掘り下げていってくれれば、良い方向に向かうのですけど.