デザイン思考の道具箱

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積んだままになっていたのを最近読み出した一冊.電車乗る時間が少ないので、読書の時間が減っています.(笑)

奥出さんが慶応SFCでのインタラクションデザインの手法をまとめたもので、結構IDEOに近いものになっているようです.内容に関してはまだあまり読んでいませんが、中々良さそうな本で「デザインマインドカンパニー同様、経営者に対して読ませるプロダクトデザインの本」の代表的な一冊になりそうです.

デザインや商品企画というのは単なる手法ではなく、企業の姿勢だったり経営者の資質が如実に現れるものです.アップルと他の日本の総合家電メーカーのインハウスデザイナーの、スタイリングのスキルにそれほど差があるとは思えませんが出してくる製品の「総合的な」デザインは歴然とした差があります.これは、本当はデザインの差ではなく経営の差なのですが、そのことに対してインハウスデザイナー自身でさえあまり自覚していないフシがあります.
そういう意味では、奥出さんの様に「芸術や美術、デザイン学部」以外のところでデザインを考える方が正しいのかもしれません.