すだれブックカバー
部下に企画を考えさせて、それを見て難癖を付ける上司。
ゼロから生み出すのは大変な苦労が要るのですが、あと
から批評するのはいともたやすい。
評論家上司は不要な存在です 。
計画書が出来上がったら、実行に間を空けてはならない。
実行責任者を決めて、直ぐに行動を起こさせることです。
行動すれば机上では見えなかった情報が入ってくる。
その情報に基づいて行動計画を練り直す。
これを繰り返すことによって、マネジメントの制度が向上していくのです。
顧問先の会社では、必ずマネジメントレビューに同席させていただく
ことにしています。
PDCAはマネジメントの基本であるにもかかわらず、言葉では理解
していても、行動面で生かし切れていないトップマネジメントの方が
実に多い。
何も行動しなくても、成果の出る場合もあります。
計画通りに行動した結果の成果なのか、偶然生まれた成果なのか、
その区別を明確に判断しないと、実行責任者の能力評価を見誤る
ことになってしまいます。
[キーワード]
大手は会社が社員を選ぶ。
中小は、社員が会社を選ぶ。
トップマネジメントが、セミナーで改善技術を覚えてそれを社内で使おうとしてもまずうまくいくことはない。
組織をどのように持って行きたいのか、それをはっきり示してやらないと、下は動きようがない。
一向に動こうとしない部下を「ヤル気がない」と決めつけるのは早計な話である。