バネの用途の始まり

有史前において スプリング機構を利用したものには、
衣服を留めたりする「留めピン」があります。

これらは宝石職人の手によって銅や真鍮で作られ、針金状に伸ばされて
スプリング形状に加工されていました。

紀元前5世紀ごろのギリシアでは今のバネ形状を持つ
螺旋形状をした真鍮製の防具用腕輪が作られていて
マサチューセッツのHiggins Armory Museumに展示されています。

防具用腕輪
腕輪用防具

また、武器においては弓のようにエネルギーを貯めて
矢を強く遠くに飛ばすというバネの利用が現れて、
後にカタパルトや投石器へとより多くのエネルギーを利用するように、
開発されていきました。

アルキメデスは精度もエネルギー容量を高いカタパルトを設計し、
ローマ軍を打ち破ったと言う説もあります。