ばねの語源

 「ばね」とは、跳ねると弾く等の言葉よりなまったものと言われていますが、
「はね」・「からくり(動力源が外から見えないものは)」と呼ばれていました。

ぜんまいばねは形状が植物のゼンマイに似ているからとされていますが、
ゼンマイバネが駆動し全開する様子から「全舞」と称していたとも言われています。
ゼンマイバネを収めるケースを「香箱」と呼んでいますが、
これは携帯用のお香を収めるところから来ているようです。
 
「ばね」と言う言葉の登場は明治の後半と言われ、
工業用製品として「ばね」という言葉よりも「スプリング」の方が
早く明治の初期には屋号を何々スプリング製作所と言う会社があり、
明治時代が西洋文化に強く影響されていたと推察できます。
江戸~明治にかけて「ばね」の漢字として発条・発機・弾條等と表されていたようです。
 
ばねに該当する言葉が現れたの鉄砲伝来以降で
銃の発火装置に松葉ピン形状(ハシキ金)・渦巻き形状(するめ)等に
用いられています。
詳しくは↓に掲載されています。
http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/kikaku/hinawa/nihon%20no%20hinawajiuyu.htm#kouzou