50周年の重み

今月に入ってから「50周年」に関わる2つの案内を受け取った。

ひとつは、某商工会からのご案内。いつもは新年互礼会のご案内をいただく時期なのだが、今回は「商工会法施行&商工会設立50周年の記念式典」のご案内とある。
そうか~我々診断士にも関わりが深い中小企業支援の施策。最近では、事業仕分けなどにもしばしば登場するが、その礎は50年前、すなわち昭和30年代に築かれているんだ、と改めて思う。
昭和30年代と言えば、まさに日本の高度成長が始まった頃。当時とは、国内外とも全く環境の異なり先が見えづらい現在、この次の50年はどんな歴史を刻むのだろうと思いつつ、出欠のお返事を出す。

もうひとつは、出身大学の学部の50周年記念事業のご案内。
案内の文面に、学部設立の理念が示されている。

「科学と技術の融合による科学技術の根本的な開発、それにより人類の真の文化を創造する」とある。

私は、情報工学つまりコンピュータの勉強がしたくて、それがたまたまこの学部に設置されていたという単純な理由で進学したのだが、今改めてこの理念を目にして、何だか誇らしい気持ちになる。

そういえば、理学部+工学部ということで、学部の略称はΣ(シグマ)と呼ばれていた。50年間の学部の卒業生17000余人に上るらしい。大学教授、研究者はもちろん、企業の経営者として活躍中の方も少なくないようだ。

日頃の仕事では、個人的にも企業支援の現場でも、パソコンやIT機器を活用してはいるが・・・「科学技術の開発によって、人類の真の文化を創造す る!」・・・私のの場合なら、それは概ね「ITの本質的な活用法を研究・提案して、企業の成長と社員の満足に貢献する」ということになるのだろうか。

そろそろ年の瀬、来年は初心に返って、17000分の1として恥ずかしくないよう、もっとこの理念を意識して日々行動しよう! 自然とそんな気持ちにさせられた案内だった。