「“これも自分と認めざるを得ない”展」

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東京で仕事をして、夜の新幹線まで時間があ
ったので、六本木の東京ミッドタウン隣接の21_21デザインサイトで開催中の佐藤雅彦ディレクション「“これも自分と認めざるを得ない”展を見てきました。

 

たまたまニュース番組で取り上げられていたのを家人が教えてくれて、機会があれば見ようと思っていたものです。

 

佐藤雅彦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入場料千円を払って会場に入ると、最初に身長と体重を測定させられます!! 

 

あまり予備知識なしで見に来たので「えっ?何で?」と思いましたが、これが後々面白いサプライズに繋がります。

 

最初の展示作品は、「指紋の池」

 

数百匹(個?)の指紋が泳ぎ回っている池があって、自分の指を認証装置の上にかざすと、その中の1匹(個)がするすると戻ってきます。まぎれもなく自分の指紋のようです。

「あ~よしよし、良く帰ってきたね~」 指紋という自分の属性に、愛着を感じている自分に気づかされます。

 

人間のさまざまな「属性」をテーマにした体験型主体の展示が約20あまり。

 

 

 

いくつかの作品には数十人の行列ができていて、30分~ほど待たなければならないようでした。 「心音移入」と「新しい過去」の2つの作品は残念ながら体験できませんでしたが、また次回機会があれば・・・と思っています。

 

 

展示作品を見終わったあとには・・・・

 

「自分でも気がつかなかった自分」に気がつく自分・・・?

 

社会が見ている自分とはいったい本当の自分なのか・・・?

 

など、これまで意識していなかった疑問が沸き起こってきました。

 

新しい視点で、自分や社会を見つめなおすきっかけになってほしいというのが、この企画展の趣旨であるようなので、そういう意味では十分成功しているようです。

 

 

属性の定義(2)「それを否定すれば物事の存在そのものも否定されてしまうような性質」(大辞林より)ということが示されています。

 

最近問題になっている「不明高齢者」は「属性(戸籍)だけが残って、実体が存在しない」というケースですね。

 

これも「属性」の性質を雄弁に物語る事例と言えますね。

 

皆様も機会がございましたら、是非「自分の属性をリアルに体験」されては如何でしょうか? 

 

 

≪11月3日まで開催。(火曜日休館)11:00~20:00≫

 

P.S.

展覧会の混み具合の情報ですが、開館時刻の11時近くに行った方が行列とかに巻き込まれなくてすむそうです。特に土日は、開館時刻近くでないとスムーズに見られないようの状況らしいです。(佐藤雅彦氏よりのおススメ情報)

詳しい内容はディレクターの佐藤雅彦氏のホームページにも詳しく書かれていますので、こちらを参照ください。