オイルテンパー線(低温焼鈍について)

SWSOC-V:トーションバー オイルテンパー線を用いるばねは冷間成形で製作するので、ピアノ線、硬鋼線と同じく、成形後のばねには残留応力が発生する。よってばね成形後は強度が著しく低下しない範囲のなるべく高い温度で低温焼なましを行うのが普通です、炭素鋼系は300~400℃で20~30分の条件が、低合金鋼系では300~450℃で20~30分の条件が必要とされています。下図に各種合金鋼および炭素鋼によって作られたオイルテンパー線とピアノ線の加熱締付試験の結果を示していますが、オイルテンパー線の中でも低合金鋼によるオイルテンパー線は優れた耐熱性、耐へたり性を備えていることが良く理解できます。

オイルテンパー線とピアノ線の加熱締付試験結果の比較
オイルテンパー線とピアノ線の加熱試験結果の比較