多軸のメリットとインデックス専用機用多軸ユニットリプレース

某メーカー様のインデックス専用機用ドリル加工用多軸ユニット（6軸）をリプレースしました。


(型式）HMF-SE320×500　6軸 （多軸使用メリット）
 多軸とは多数の加工が必要な製品を一度に加工する機械です。
例えば、たくさんのドリル加工やタップ加工が必要な製品を1個ずつ加工するのは時間がかかり
生産性が悪くなります。現在の大量生産の部品加工はいかに短時間で生産性を上げるかに
かかっています。
多軸とはそれを一度に加工してしまう機械ですから、短時間で加工を完了します。
（マシニングセンタとの比較）
　よくマシニングセンタと多軸を使用した専用機の比較をされます。
　マシニングセンタのメリットは加工位置の変更等に対応できる為、汎用性があります。
　どちらかというと、少量多品種に向いているのではないでしょうか。
　多軸を使用した専用機のメリットは、多数の加工箇所がある大量生産品であればあるほど、
　生産性が向上しメリットがあります。
　＊弊社の多軸は
　・多軸は１台で異サイズの穴加工が出来る。
　・多軸は1台で異サイズ・異仕様にタップ加工が出来る。
　　（例えばM4、M5、Ｍ６同時加工やミリネジとインチネジの同時加工）

 　マシニングセンタであればツールチェンジが必要です。

＊回転数について、
　ギヤー駆動の多軸の回転数は3000～4000rpmが一番安定します。
　例えば、4000rpmとすると、（1軸の時間換算で）
　1軸では4000rpm、2軸は8000rpm、3軸は12,000rpm、4軸は16,000rpm
　5軸は20,000rpm相当になります。
　＊軸数が多い程、多軸のメリットがあります。
　
　多数の加工が必要な製品の生産性向上に多軸とマシンニングを組み合わせることにより、
　合理的になります。その様な製品がある場合は多軸も検討し弊社にお気軽にお問い合わせ下さい。


（インデックス専用機用多軸ユニットリプレース）
　＊インデックス専用機はインデックステーブル式内でワークを回転させすべての加工を
　完了させる専用機です。

　今回のドリル加工用多軸ユニット（6軸）は客先希望により内3軸はピッチを微調整できる
　様にしました。　　
　





＊専用機に取付（上記写真）

（その他、専用機に取り付いている多軸ヘッド、ユニット類）＊下記写真
　


＊ドリル及び面取り加工用6軸



＊ドリル加工用3軸



＊ドリル加工用3軸