バネの疲労に及ぼす要因について

 弾性限以下で設計されるばねでも、繰り
返し応力下で使用されることにより微小な
クラックが発生し、このクラックが拡大し
て破壊にいたる。この現象を疲労と呼びます。
疲労に及ぼす要因は相互に関連しあい、完
全に区別することはできないですが、力学的、
材料的及び環境的要因に分類する以下のようになります。
 

力学因子
 

1、平均応力と振幅応力の組み合わせ
2、複合応力
3、残留応力
4、振動数
5、入力履歴
6、応力集中
7、表面粗さ
8、磨耗
9、サイズ効果
材料因子 1、材質
2、材料強度
3、熱処理
4、表面処理
5、清浄度
6、脱炭
環境因子 1、温度
2、湿度
3、腐食
4、時間

以上のように多くのものがあり、くり返し荷重を受けることが多いバネの設計では
特に考慮が必要です。