PICNIC RUG(ピクニックラグ)
いろいろな人の「想いが詰まったアイスピック」の貼箱
- 2010/02/20 18:00
- 投稿者: murakamiM
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最初は、親しいバーテンダーさんとのちょっとした会話から、生まれた物語りでした。
鉄工所の方々が行きつけのBARで、バーテンダーさんから聞いたお話。
バーテンダーにとって「アイスピック」とは、シェフにとっての「包丁」に等しく、もっとも大切な道具です。
ところが、そのバーテンダー曰く、「機能にしてもデザインにしても、自分が納得のいくアイスピックがない!」とのことで、鉄工所の方々が、「じゃー、一緒に創るか!」となったそうです。
普段は、店舗・住居の建築金物や舞台美術などを製作されている方々ですが、プロのバーテンダーさんとさまざまな意見交換を重ね、約一年がかりで開発されました。
「氷を美しく割ること」を追求し、針先には錆もなく、金属の中でも最も硬質の部類で知られるステンレス(SUS440C)を採用。
針硬度(高周波焼入れ)や、氷の割れ方がもっとも美しく、少しの力でも割れるような針先角度を、何度も何度も氷を割ることを繰り返しながら算出されたそうです。
また、東大阪の旋盤工の方にも協力してしていただき、職人の持つ素材の知識や「削る」ことへのこだわりの職人技を駆使して、このアイスピックを作っていったそうです。
約半年をかけ機能的には「モノ」として仕上がってきたのですが、重要な要素であるデザインがなかなか決まりませんでした。
ところがこの鉄工所には、「アイスピック」のデザインの鍵を握る、ある一人の人物がおられました。
こちらの息子さんであり、鉄の美術(iron art)作家でもある友井隆之氏です。
作家活動をしながら、家業の友井工芸にて美術製作も手がける友井隆之氏のデザインが、ここで活かされます。
もちろん、バーテンダーさんと議論しながら創られたそのデザイン。
転がり防止やフックにもなる機能美も兼ね備えた”握り手
”、「鳥が好き!」から来た「白鳥の頭」をイメージさせるその曲線美は、ステンレスの質感との融合により、正に「氷を美しく割ることを追求」したデザインと言えるでしょう。
そして、弊社で作らせていただいた「プロ仕様最高級アイスピック」パッケージとしての”貼箱 ”。
貼箱としてはシンプルな「台紙式」、黒を基調としたスタイルで、シルバーで箔押しされた「TOMOI」のロゴは、グラフィックデザイナーであり舞台美術も手がける黒田武志氏のデザイン。
スタッフの方からは、「アイスピックが、まるで ”いい家 ”に住んでいるみたいです。」と言っていただきました。
私たちにとっては、ホントに素晴らしいお言葉です。
ものづくりの職人たちが結集し、いろいろな人たちの「想いが詰まったアイスピック」。
そのパッケージを作らせていただいたことに、誇りと感謝の気持ちを込めて・・・。
「TOMOI Icepick
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<お問い合わせ> 企画製造販売 友井工芸