産経新聞「うちの自慢モノ」掲載

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本日の産経新聞「大阪ニュースワイド4ページ」”うちの自慢モノ ”のコーナーに、村上紙器工業所が掲載されました。 ---------------------------------------------------------------------------------------------

ブライダルの引き出物などになるワイン和洋菓子など、高級商品の包装用の箱「貼箱(はりばこ)」の製造を手がけている。
商品の一つ、レザーのような漆黒の紙が張られた箱は、名古屋市の食品販売会社からの依頼を受けて、「170グラムで1万円のコーヒー豆」のパッケージとしてデザインした。
「もしこの豆が紙袋に入っていたら誰も1万円出そうとは思わないでしょう。モノの価値は、入れ物次第で変わるんです」
代表の村上誠さん(46)は、商品をより高級感あるものへと演出するパッケージの魅力をこう話す。

従業員6人の町工場。平成17年に父親から3代目として会社を引き継いだ。
得意としているのは、布やビニール素材を使った貼箱。紙よりも高級感が増すが、紙と違ってやわらかくしわになったり、逆に硬すぎて折り目が付きにくいなど、扱いが難しく、熟練の技術が必要になる。敬遠する業者もいるがあえてここに独自性を求めた。
村上さん自身も職人の一人。芯になるボール紙を裁断。折り目を付け、箱を形づくり、そこに、熱で溶かしたニカワを使って、紙や布をはっていく。ニカワは、冷えると急速に固まるので素早く正確に。
素材によってニカワの濃度を変えたり、張り付ける津から加減を調整するなど、経験が仕上がりを左右する。
村上さんは「手作業でしかできない仕事こそアピールしたい」と力を込める。
扱う素材は数百に及ぶ。企業から依頼があれば、まずはヒアリングをしたうえで、箱を手に取ったときの感触、重量感、風合いなどを考えながら、色や素材、大きさを決めていくという。

有名カメラマンのポートレートや、プレゼンテーション用の高価格携帯電話、高級オーディオの部品を入れる箱なども手がけた。モノが売れない時代に、その技術と仕事の幅の広さを見込んだ企業からの依頼は後を絶たない。
さらに近年は、クリエイターやデザイナーとのコラボレーションにも力を入れている。「僕たちにない豊かな完成が刺激になる」と村上さん。
例えば、デザイナー提案によ反応して、漆のようなつやがある紙と、洋紙とを組み合わせた貼箱を作り、ベルトのパッケージを作ったこともある。
村上さんは、「貼箱界のフェラーリになることが夢。より個性のある箱を作りたい」と、世界に発信できるブランド力のある箱づくりを目指している。
(中井美樹)



産経新聞 2009年9月2日(水)”大阪ニュースワイド4ページ ”「うちの自慢モノ」より
産経新聞

★感性品質への「こだわり」オリジナルパッケージ企画・製造★

村上紙器工業所

手間をかけることは、「愛情」をかけること。
「愛情」をかけることが、私たちの仕事です。

感性品質とは、性能や効率だけではなく、「心地よい」「官能的」
「温もりがある」など、デザインや素材感を活かし、
人の”感性”に直接響く「魅力的品質」をいいます。

そんな”ゾクゾクするほどの美しさ”や”ワクワク感”のある貼箱を、
私たちはは作っていきたいと考えています。
そして、あなたの”名脇役”になりたい……。