8月25日の数字:3年で20倍、1600億円市場に急成長

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携帯を使った健康関連サービスが今後、急成長するという。
では、他に携帯の使い道は考えられないだろうか。

ケータイを使った健康関連サービスは今後、市場が急拡大する。そんな見通しがある。「民間調査会社のシード・プランニングは携帯電話を使った健康関連サービスの市場規模が2012年に1600億円になるとの見通しを示した。07年の80億円から約20倍に拡大する(日経産業新聞2009年8月24日付12面)」

ここでも指摘されているのはサービスの有料化から無料化への流れ。現在は各種有料で提供されているサービスがいずれは、広告収入で運営されるようになり、サービス自身は無料化されるという。いわゆるGoogleモデルである。ネット系のビジネスモデルは結局、広告モデルしかないのかとは思うが、とりあえず確実に成立するのが広告なのだ。

逆にいえば、コンテンツやサービス自体はよほど尖った価値でもない限り、対価を取ることは難しいのだろう。しかし、可能性がゼロというわけではない。例えばエコモット社が展開している『ロードヒーティング省エネ運転の監視代行サービス」や建設現場などを監視・遠隔操作する「監視情報管理システム」などはきちんと対価を得ている。

エコモット社の場合、ポイントはケータイの使い方にある。ケータイが持っているモニタリングや通信機能を活用する。そこに絞れば付加価値の高いサービスを提供することができる。ロードヒーティング省エネ運転を使えば、顧客はコスト削減可能。目に見える形でコストが削減できるのだから、当然対価を支払うことになる。

ケータイとはそもそも、データを送受信するためのデバイスである。これが一つ。さらにはカメラ/ビデオにもなる。音楽プレイヤーにもなる。GPSにもなる。といった機能面に着目すれば、何も広告モデルだけに頼る必要はないはずだ。

そして今後の展開を考えるなら、ケータイリテラシーの高いユーザーが増えて行くことは間違いない。当分の間はその絶対数も増える。そして割合で見ればケータイユーザーが増えることは確定している。何しろ20代の人たちの中では、ネット接続といえばパソコンではなくケータイなのだ。

こうした流れを読んだ上で、ケータイを使ってどんなビジネスが考えられるのか。BtoBの世界でもいろいろな使い道は思いつくのではないだろうか。