今一番頑張って欲しい同級生

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昨日の日本経済新聞で中学・高校時代の同級生の名前を見つけました。

「財政通じた友」と題した日本経済研究センター理事長の深尾光洋氏の「交遊抄」には、木下信行さん(金融庁参事官)とのお付き合いの話が書かれてありました。



3年前に開かれた高校の同窓会では、当時財務省九州財務局長だった木下さんにセミナーをして戴きました。内容は担保制度や銀行業務についての日米比較であったと記憶しています。

2005年12月に上梓された米国コロンビア大学での研究成果をまとめられた木下さんの著書「銀行の機能と法制度の研究」も購入しました、が、なかなか工具屋のオヤジには難解で、序章と「おわりに」以外はまだ読了には到っておりません。(笑)

「おわりに」には次のように書かれています。以下引用。

「筆者は、1997年秋、北海道拓殖銀行,山一證券などが連続して経営破綻に陥って以来、金融危機と不良債権問題に関する行政に従事することとなった.これらはわが国が戦後経験したことのない事態であり,金融機関や企業が緊急の対応に追われる一方,国政の面でも,巨額の公的資金の投入が行われるなど,臨時異例の措置が講じられることとなった.多くの方々が全力を投入して取り組まれる中で,筆者も,一担当官の立場ながら,激変に直面してきた.
 そうこうしているうちに,7年が経過した.この間,筆者が自分なりに悩み苦しむ中で思ってきたことは,「これは,一体何が起こっているのか」という疑問であり,「いつか一段落したら,学問の目で全体像を俯瞰したい」ということであった.(中略) そうしたところへ2004年の夏から,米国のコロンビア大学で研究する機会を得ることとなった.(中略) しかし,現実にニューヨークに来て研究を始めてみると,誰かが答えを教えてくれるわけではなく,大変な仕事を自ら作り出してしまったことに気がついた。考えてみれば当然の事であろう.わが国であれほど多くの方々が全力で取り組んだ課題について,外国の大学で解明されていることなど,ありえない話である.結局,コロンビア大学での筆者の立場からアクセス可能な資源をすべて利用して,自分で調べ,考えていくこととした.逆に,そうしてみると,触発される機会はさすがに豊富であった.(後略)」 以上引用。


「交遊抄」によると深尾氏と頻繁にメールで意見を交わしているという木下さん。前回の失われた10年の第一線の行政官としての経験、そして米国での研究の成果を活かして戴いて、日本経済の早期の復活のための確実な処方箋を出してくださいね! 頼んまっす! 

大阪の工具屋のオヤジとしては、今一番頑張って欲しい同級生です!