I O FRYING PAN JIU
文香の文化が香る(その10)
。oO○
▲
■■ ■■ロダン21■■地域社会研究所■
●● ●● ≪08/10/14発行≫
##################################################
文香の文化が香る(その10)
京都の高麗美術館から細見美術館への移動中、
「なかなか渋いとこ回りはりますね」と、タクシーの運転手さん。
美術館のリーフレットを集めていて、ロゴやデザインがステキだなと、
よく目に留まっていたのが、細見美術館。
ますます期待がふくらみます。
「着きましたよ」「入り口はそこからですよ」と、運転手さんの親切な声。
建物も切符売り場も、いたってシンプル。
入場券も、胸に小さなシールを貼るだけ。
すぐ横の自動扉が開くと、いきなり展示室。
ちょっと違うぞとは思ってはいたが、
そういう意味では、やはり期待は裏切られてはいなかった。
幾つかのフロアーに展示室が分かれていて、途中で吹き抜けの所に出てくる。
中庭は開放感たっぷり。おしゃれなカフェやショップもある。
やはり、こだわり感いっぱいだった。
この日は、服飾雑貨に興味のある友人4人で、女性文化探訪の一日。
細見美術館での催しは、
日本・インドネシア共和国 国交50周年記念
【インドネシア更紗のすべて〜伝統と融合の芸術】
バテック(ろうけつ染め)の中に、着物によく見られる
古典模様がたくさん見うけられました。
細見美術館は、開館10周年にあたるそうで、
高麗美術館は、今年20周年。記念特別展を開催されています。
今回は、
【ポジャギとチョガッポ〜女性たちの糸と針の造形】の展示と、
韓国刺繍博物館・館長の講演会
「世界の中の韓国の女性文化」に参加しました。
高麗美術館もステキなところ。
異国にタイムスリップにしたような気分にひたれます。
高麗美術館の家庭的な雰囲気の中に
透けて揺れるチョガッポが、カーテンのように
なびいていました。
以下は、リーフレットよりの抜粋です。
ポジャギとは、物を包んだり、覆ったり、装飾したりする四角い布の事。
朝鮮時代の18世紀ごろに盛んとなり、日本の「ふろしき」「袱紗」
「ふきん」に、似ている。四隅に紐が付いている物もある。
チョガッポは、何枚もの小さい端切れを組み合わせて縫いつないだ、
ポジャギのこと。
『端切れをつなぎ
一枚の布が生まれる・・・・
無心の幾何学模様の中に
クレーもいます。
モンドリアンもいます。
伝統が時を超えて
現代にクロスする。』
館長さんのお話からは、
ポジャギの『ポ』は『福(ポク)』とも音が通じ、
精魂込めて作り上げることは、
福を願う気持ちの、真心のひとつの表現であると言える。
特に婚礼用として真心を込めて作ったポジャギに物を包むのは、
福を包んでおくという意味にもなり、招福の意味もこめられていたようだ。
ともおっしゃっておられる。
高麗美術館の春の特別展も、民芸の中の絵画がテーマで、
素朴な民画に、風土を感じとれました。
美術館めぐりをしていて、展示内容と、
建物の関係も関わりが深いなぁと思います。
先日、奈良でのポジャギ作品展もみてきました。
場所は、国際奈良学セミナーハウス。
受付で、隣り合わせた方が、「通りすぎてしまって、
まさかここだとは、気がつかなかった」とおっしゃっていた。
元は、世尊院というお寺だそうで、風格のある門構え。
立地もよく、穴場の公共の宿でもあるそう。
奈良公園内なので、鹿が入らぬよう、
常に、門が閉められているのです。
ありふれた会館などではなく、
『場』というものを再認識させられた日でもありました。
古い寺のたたずまいを生かして、
初秋の風を受けながら、
奈良に福を呼び込むように、
ポジャギがそよいでいました。
★茶道・華道歴30年の 【文香の文化が香る】
次回もおたのしみに☆☆★
■■■■ ☆━━━━━━━━━━━━━━━━
■● ☆
・・・■■■・・・ロダン21 地域社会研究所
良元文香・・・■■■・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━☆☆★
■ 〒577-0011 大阪府東大阪市荒本北1丁目
4-17
クリエイション・コア東大阪406号
TEL 06-6743-0121 FAX 06-6743-0122
URL http://www.rodan21.com
<http://www.rodan21.com />
* ■ ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━☆■■ ★
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
◇ 発行・編集 【ロダン21事務局】 横田久美子
◇ 発行者WEBサイト (株)ロダン21
http://www.rodan21.com
◇ 事務局 〒577-0011東大阪市荒本北1丁目4-17
クリエイションコア・東大阪406
◇ TEL : 06-6743-0121
◇ FAX : 06-6743-0122
◇ E-mail : rodan@rodan21.com
◇ 製造業をネットで動画配信!「ロダン21ビデオキャスティング」☆
http://rodan21.typepad.jp/blog/
◇ 「東大阪異業種交流グループ*ロダン21*女将雑記帳」☆
http://rodan21.jugem.jp
◇ メールマガジンの配信解除はこちらでお願いします。
http://tinyurl.com/3g63zr
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
▲
■■ ■■ロダン21■■地域社会研究所■
●● ●● ≪08/10/14発行≫
##################################################
文香の文化が香る(その10)
京都の高麗美術館から細見美術館への移動中、
「なかなか渋いとこ回りはりますね」と、タクシーの運転手さん。
美術館のリーフレットを集めていて、ロゴやデザインがステキだなと、
よく目に留まっていたのが、細見美術館。
ますます期待がふくらみます。
「着きましたよ」「入り口はそこからですよ」と、運転手さんの親切な声。
建物も切符売り場も、いたってシンプル。
入場券も、胸に小さなシールを貼るだけ。
すぐ横の自動扉が開くと、いきなり展示室。
ちょっと違うぞとは思ってはいたが、
そういう意味では、やはり期待は裏切られてはいなかった。
幾つかのフロアーに展示室が分かれていて、途中で吹き抜けの所に出てくる。
中庭は開放感たっぷり。おしゃれなカフェやショップもある。
やはり、こだわり感いっぱいだった。
この日は、服飾雑貨に興味のある友人4人で、女性文化探訪の一日。
細見美術館での催しは、
日本・インドネシア共和国 国交50周年記念
【インドネシア更紗のすべて〜伝統と融合の芸術】
バテック(ろうけつ染め)の中に、着物によく見られる
古典模様がたくさん見うけられました。
細見美術館は、開館10周年にあたるそうで、
高麗美術館は、今年20周年。記念特別展を開催されています。
今回は、
【ポジャギとチョガッポ〜女性たちの糸と針の造形】の展示と、
韓国刺繍博物館・館長の講演会
「世界の中の韓国の女性文化」に参加しました。
高麗美術館もステキなところ。
異国にタイムスリップにしたような気分にひたれます。
高麗美術館の家庭的な雰囲気の中に
透けて揺れるチョガッポが、カーテンのように
なびいていました。
以下は、リーフレットよりの抜粋です。
ポジャギとは、物を包んだり、覆ったり、装飾したりする四角い布の事。
朝鮮時代の18世紀ごろに盛んとなり、日本の「ふろしき」「袱紗」
「ふきん」に、似ている。四隅に紐が付いている物もある。
チョガッポは、何枚もの小さい端切れを組み合わせて縫いつないだ、
ポジャギのこと。
『端切れをつなぎ
一枚の布が生まれる・・・・
無心の幾何学模様の中に
クレーもいます。
モンドリアンもいます。
伝統が時を超えて
現代にクロスする。』
館長さんのお話からは、
ポジャギの『ポ』は『福(ポク)』とも音が通じ、
精魂込めて作り上げることは、
福を願う気持ちの、真心のひとつの表現であると言える。
特に婚礼用として真心を込めて作ったポジャギに物を包むのは、
福を包んでおくという意味にもなり、招福の意味もこめられていたようだ。
ともおっしゃっておられる。
高麗美術館の春の特別展も、民芸の中の絵画がテーマで、
素朴な民画に、風土を感じとれました。
美術館めぐりをしていて、展示内容と、
建物の関係も関わりが深いなぁと思います。
先日、奈良でのポジャギ作品展もみてきました。
場所は、国際奈良学セミナーハウス。
受付で、隣り合わせた方が、「通りすぎてしまって、
まさかここだとは、気がつかなかった」とおっしゃっていた。
元は、世尊院というお寺だそうで、風格のある門構え。
立地もよく、穴場の公共の宿でもあるそう。
奈良公園内なので、鹿が入らぬよう、
常に、門が閉められているのです。
ありふれた会館などではなく、
『場』というものを再認識させられた日でもありました。
古い寺のたたずまいを生かして、
初秋の風を受けながら、
奈良に福を呼び込むように、
ポジャギがそよいでいました。
★茶道・華道歴30年の 【文香の文化が香る】
次回もおたのしみに☆☆★
■■■■ ☆━━━━━━━━━━━━━━━━
■● ☆
・・・■■■・・・ロダン21 地域社会研究所
良元文香・・・■■■・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━☆☆★
■ 〒577-0011 大阪府東大阪市荒本北1丁目
4-17
クリエイション・コア東大阪406号
TEL 06-6743-0121 FAX 06-6743-0122
URL http://www.rodan21.com
<http://www.rodan21.com />
* ■ ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━☆■■ ★
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
◇ 発行・編集 【ロダン21事務局】 横田久美子
◇ 発行者WEBサイト (株)ロダン21
http://www.rodan21.com
◇ 事務局 〒577-0011東大阪市荒本北1丁目4-17
クリエイションコア・東大阪406
◇ TEL : 06-6743-0121
◇ FAX : 06-6743-0122
◇ E-mail : rodan@rodan21.com
◇ 製造業をネットで動画配信!「ロダン21ビデオキャスティング」☆
http://rodan21.typepad.jp/blog/
◇ 「東大阪異業種交流グループ*ロダン21*女将雑記帳」☆
http://rodan21.jugem.jp
◇ メールマガジンの配信解除はこちらでお願いします。
http://tinyurl.com/3g63zr
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
[tag: 良元文香 地域社会研究所 高麗美術館 細見美術館]