『大阪の中小、PRベタ脱皮を』

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先日、日本経済新聞の@関西、”『大阪の中小、PRベタ脱皮を』ブランド化、ミラノに学べ”に、村上紙器工業所を掲載いただきました。

今月前半に、関西ブランディング協会様からのご紹介で、日経新聞編集委員の方から電話取材をしていただきました。

「自社ブランディングによって、何が変わったか?」という問いに、「自社の強みや行動を情報発信することで、自分自身の意識が変わった」ことをお話させていただきました。

自分(自社)の”思い”を伝えることにより、自分では気付かなかったことが、見えてきたりします。
不思議ですね!!

それがまた、お客様や仲間、そしてメディアにも伝わるようです。
もっと、”思い”を伝えていきたいです。

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(日経新聞2008年8月18日夕刊より)

ーーー 先  望  鏡 ーーー

「大阪の中小、PRベタ脱皮を」 ブランド化、ミラノに学べ

事業所数で二万三千五百六十四ヶ所(経済産業省2006年工業統計表)と都道府県トップを守る大阪府の製造業。しかし減少率は全国平均を上回り、製造品出荷額も低下している。
そんな中、危機感を強める大阪の中小製造業が外部の力を借りながらも、自社製品のブランド発進力の強化に力を入れ始めている。

フンや衝突などの鳥害防止機器製造、バードストッパー(大阪市、杉本博昭社長)は、英語サイトで製品の紹介を始めた。国内では駅など焼く三千八百件の施工 を手掛けたが海外はこれまで四件。中小企業の英語サイトを割安に製作、運営するエクスポート・ジャパン(大阪市)のサービスを知り、海外に目を向けた。す でに香港や豪州から引き合いがあった。
杉本社長は中小経営者とブランド発進力強化策を考える有志の会「オンリーワン研究会」副代表。
「大阪の中小はいいモノを造っているのにPR下手だった」と自戒を込める。
電機各社など大手完成品メーカーの部品を造る下請けが多い大阪の中小製造業は、納入先だけに目を向けていれば食いぶちに困らなかった企業が多かった。自社製品をPRするという発想が中小の経営者に浮かびにくかったといえる。
大阪の中小製造業の現状を歯がゆく感じ、背中を押したのは製造業以外の企業だ。
エクスポートの高岡謙二最高経営責任者(CEO)は、かつてタイ領事館の輸出振興部門で勤務した経験があり、世界各国の製品を研究、日本製品の国際競争力を見直した。
エクスポートを設立したのは「ネットでは費用をかけずに製品の良さを伝えられる。ニッチ市場であれば海外でもブランドを構築できる」と考えたからだ。

製造業の販促物や広告の製作を手掛ける府内のコンピューターグラフィックス(CG)デザイナーは昨年九月「関西ブランディング協会」を設立。中小経営者にセミナーで効果的な製品の情報発信の仕方を指南する。

印刷会社下請け受注中心だった化粧箱製造、村上紙器工業所(大阪市、村上誠代表)は、助言に従い製品を展示会に出し、報道用資料も自ら作るなど方針を転換。昨年末に樹脂加工大手から付属・消耗品の収納箱製造など大型案件受注に相次いで成功した。
村上代表は「意識を変えるきっかけがなければ、大手から受注するなんてできなかった」と振り返る。

大阪の中小の手本となりそうなのが欧州有数の中小の集積都市で、大阪市の姉妹都市でもあるイタリアのミラノ。家具、皮革製品などの中小が下請け体質を脱皮しようと、自社製品を海外の展示会へ積極的に出展するなどした結果、ミラノ発の多くのブランドが育った。
「東大阪市の顧客企業には業種を問わず海外から引き合いが来る」(エクスポートの高岡CEO)など、情報発信強化に取り組めば反響は少なくないという。
自社製品の良さを既存顧客以外に上手にアピールするノウハウを身につければ、国内外に名をとどろかせる大阪の中小はもっと増えるのではないか。

編集委員 一丸忠靖



日経(08.8.18)






















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