第4回BMBインタビュー「治部電機株式会社」

冶部電機社長

平成2年に社長就任以来、これからは”情報だ”とWEBによる情報発信、受注、さらには社内情報化と「情報と技術」を武器に突っ走る若社長、治部 健さんです。

-治部電機さんは変圧器メーカーということですがその特徴は?
“特殊変圧器”を扱っています。変圧器は様々な電機機器を最適な状態で運転するために電圧を変換する装置ですが、お客様からのあらゆる要求に対応する「対応力」と「スピード」が我が社の特徴です。
また、変圧器は何十年も使われるものです。保障期間は1年であっても。数十年経っても正常に動くのが当たり前という世界ですので、品質管理には万全の注意を払っています。その一例として、2006年には400kVの直流耐圧試験装置も導入しました。


-ホームページは圧倒的な情報量ですがどのような目的で作成されてきたのでしょう
私が社長を継いだのが平成2年ですが、そのときに膨大な資料があったのです。まずはそれらを電子化して共有することを考えました。“情報“をキーワードにしたわけです。
そしてホームページの整備に取り組み、現在のホームページは3代目になります。
それまで新規顧客が年に1件くらいだったのが、今では毎日1件以上の問い合わせがくるようになり、情報発信の効果を体感しています。
昨年からは、情報システム専門で社員を雇用し、ホームページのアクセス/効果の分析を行い、また今年からは社内の統一的な生産管理システムを構築中です。

-生産管理システムの導入に至ったのは?
社内では、ホームページと平行して文書管理など、個別にはパソコンを導入して電子化を進めてきたのですが、それらをトータルなシステムとして再構築して、情報の共有とスピードアップを図るのが狙いです。
特に今年からは、「超特急製作サービス(最短5日で完成)」、「専用窓口スタッフ(すばやくスムーズな対応)」を看板に掲げました。このためにも、バックボーンとなる生産管理システムが必要になります。
(事務局:治部電機では社員の情報処理教育にも力を入れており、社内PC教育を実施したり、先の生産管理システムも全員で研修を行っています)

 そのほか、豊中工場との間をVPNで結び、スカイプによる電子会議を日に何回か行いながら情報の共有化と意思統一を図っています。

-ブログもBMBと合わせて3本書いておられますがそれらの使い分けは?
BMBでは、変圧器というものを広く知ってもらいたいという目的で書いています。実際、変圧器は様々な場所と用途で使われており、それに比例して多くの変圧器が必要とされます。当社の個別対応、完全注文の特殊変圧器というビジネスモデルが成り立つ基盤がここにあります。
(事務局:治部電機さんは、BMB実験期間中からほぼ毎日記事を投稿され、「週間BMBブログTOP50」で記事のアクセス数が2600と断トツの1位を維持されています。)

-BMBの効果のほどはいかがでしょう?
BMBからという明確に関連付けられるものは区別できませんが、当社のホームページ解析では、確実にアクセス数などは増えています。

-BMB週間記事TOP50で「スコット結線トランスとは」という記事が、古い記事にもかかわらずコンスタントにランクインしていますが
それは非常にうれしいですね。
(事務局:そこで、すかさずWEB担当の川口さんが“スコットトランス”でGoogle検索をしてくれました。結果は、BMBの記事が治部電機さんのホームページより上位です。が、しっかり右のスポンサーリンクには「JIBスコットトランス」が・・・。)
検索で上位が難しいワードについては、スポンサーリンクで補っているんです。

-社長はいろんな異業種交流会に加入されていますが
異業種交流会でいろんな会社の経営者と接することで、模範とすべき会社の現在の姿だけでなく、そこに至ったプロセスなどを教えてもらえます。
また、経営者は新しいビジネスモデルを構築することが役割であり、積極的に社外で新しいやり方、ビジネスモデルを模索し、それをトップダウンで実施するのが仕事です。一方で、社内の改善、改良についてはトップダウンではなくボトムアップで実施することが必要です。

  -治部社長および社員の皆さんありがとうございました。これからも、ますますBMBのブログトップランナーとして期待しています。