Sun(サン)バッグ

鉄工所ならではの発想が、ステンレスのパンチングメタルとレザーという異素材の組み合わせで規格外のバッグを生み出した。

Sun(サン)バッグ

このバッグを開発した三陽鉄工所は、精密板金やプレスなどを行う金属加工業である。

開発のきっかけは、2011年の東日本大震災。震災後に原子力関係の部材受注がストップし、一時的に経営不振に陥った。これを契機に社内で新規事業の企画を募集したところ、営業部の佐谷和彦さんが、工場に山積みされたパンチングメタルの端材を活用した女性用のバッグ開発を提案した。

Sun(サン)バッグ

どの社員もバッグ作りの経験はゼロ。しかし、全社一丸となって試行錯誤を繰り返した結果、鉄工所の得意分野である溶接作業を応用した「溶着」という技術を使った画期的なバッグが生み出された。
厚さ0.5mmのステンレスパンチングメタルの風合いを生かしながら、人工皮革などと組み合わせて、ショルダーバッグ、ランドセル型、クラッチバッグなどを開発した。

Sun(サン)バッグ

三陽鉄工所としては、図らずも自社ブランドを持つことになったが、これをきっかけに本業に仕事が戻ってくることこそ本意という。
バッグに施された技術力の高さを広く知ってもらい、「板金の仕事でこういうものをつくれませんか?」と自社に足を運んでもらえる機会が増える相乗効果を期待している。

 

2017年度 大阪製ブランド認証商品

大阪製ブランド「Sun(サン)バッグ」

株式会社三陽鉄工所

#大阪府 #バッグ・財布等入れ物類