治部電機株式会社

一次切替方式を採用した変圧器

  一次切替方式の変圧器とは、一次側のタップを切り替えることで2次側の出力電圧を調整する方式の変圧器の事
通常は、2次側で用いたいタップ電圧を任意で選び使用するが、一次側にタップを設けて、同じ電圧を印加することで、二次側の電圧を切り替えるものである。

 

例えば、巻数比で説明してみよう
一次側：100,110,120Ｔ
二次側：１Ｔ
という変圧器がある。

この時、一次側には１００Ｖ一定電圧を１２０Ｔタップに接続すると二次側電圧は０．８３Ｖになる。

同様に、１１０Ｔに１００Ｖ入力すると、出力は０．９０９Ｖになる。
さらに、１００Ｔの時は、二次側電圧は１．０Ｖになるのだ。

式１００Ｖ／１２０Ｔ×１Ｔ＝０．８３３Ｖ　

この様に、大きな電流を通電する時には、一次電圧タップを設けると切替は容易になる。
また、変圧器の構造も簡単になり、コスト削減に繋がり、更には、納期短縮も可能だ。

使いたい電圧や電流に合せて、選びたいものです。

変圧器のご相談は、お気軽にご連絡ください。


写真の変圧器の仕様は

製品仕様

事例番号1124  （File№02-3534)　　

単相電源変圧器　　　　　　　

６ｋＶＡ　　

５０／６０Ｈｚ

　一次電圧：３８０Ｖ　１５．８Ａ　端子サイズＭ５

　二次電圧：Ｒ４．４，４．０，３．６，３．２，２．８Ｖ(一次切替方式）　１３６４Ａ　端子サイズＣｕＢＢ８×６５　

 一次側端子カバー付き　透明Ｌ型

乾式自冷式　

定格時間：連続

ＪＥＣ－２２００

耐熱クラス（絶縁種別）Ｈ種　

概略質量６０ｋｇ

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