全文は、
吾十有五而志乎學、 「吾れ十有五にして学に志ざす」
三十而立、 「三十にして立つ」
四十而不惑、 「四十にして惑わず」
五十而知天命、 「五十にして天命を知る」
六十而耳順、 「六十にして耳に順(したが)う」
七十而従心所欲、 「七十にして心の欲するところに従えども、
不踰矩 矩(わく)を踰(こ)えず」
となっていて、10歳サイクルの節目を説明しています。
もっと大雑把なところでは、心理学者のユングが「人生の午後(正午)」という表現で、人生の焦点が内面に向かう時期を時期を示していますが、これは、通説では40歳前後のことのようです。
さらにヒンドゥ教の「マヌの法典」には四住期という考え方があり、最終目標の解脱に向かって人生を「学生期」「家住期」「林棲期(林住期)」「遊行期」の四住期に分けています。
「学生期」:師のもとでヴェーダを学ぶ時期
「家住期」:家庭にあって結婚して子をもうけ、仕事に励む
「林棲期」:家を出て人為のもの、文明的なるものを次第に捨て去る
「遊行期」:一定の住所をもたず乞食遊行する時期
ここでも、林棲期は40歳ぐらいからといわれているようで、万国共通でこの時期に大きな変化が起こることを示しているようです。
皆さんは、この40歳という重要な節目にみなさんはどうお考えでしょうか?
「40代は仕事以外のライフワークを見つけ出す時期、内面に目を向けるべき時期と言えそうです。」
ただし、長寿化した現代では40代よりはむしろ50前後の方がライフスタイルにあっているようにも感じます。
人生の中では、大学を出て仕事をする期間が最も長いはずですが、企業生活はどうやら「家住期」と「林住期」の2つの段階に分かれそうです。今日hでは林住期があまりにも短いのかもしれません。そして「遊行期」はあまり省みられていないように感じます。
しかし、この考え方は会社人生だけではなく一生を振返るのにとても役に立つ節目の捉え方だと思います。