韓国企業の対応の素早さに驚き

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 先週の12/15(水)~12/18(土)まで、韓国に出張しました。
取引先様等の数社を訪問しました。先週は、韓国は寒い毎日で、最高気温でも氷点下という日が続きました。

 韓国は、新聞等でもお馴染みのように、サムスン、LGといった財閥系の大手会社は非常に業績がよいのですが、中小零細企業は良くなく、景気が良いのは、好調な大手企業に直接納入している(取引のある)中堅・中小企業までとのことです。特に、中小零細企業の状況は最悪で、企業の業績は、日本の中小零細企業より厳しいとのことでした。また北朝鮮との問題もあり、到着日の12/15(水)は金浦空港内で北朝鮮が攻めてきた場合を想定して、訓練をしており、空港から1時間程度外へ出ることができませんでした。  さて、本題ですが、12/15(水)18:00にプレス加工製品を作っているある会社を訪問して、打ち合わせを行ないました。当社で2種類の製品の量産化を目指しており、その中でプレス板金製品が必要となります。事前に見積を頂いていたので、価格的メリットもあるし、品質がクリアーできれば、採用の方向で考えるということになりました。
 2種類の製品とも量産品は、単発金型もしくは順送金型での生産となりますが、試作品はレーザー加工と抜き、曲げ加工他での試作となります。それぞれ10本ずつ合計20本お願いしたところ、我々が日本に帰る前に試作品を製作するということで、12/17(金)中に製作するということになりました。通常日本で同じ物をお願いしたとしたら、特急仕上げでも1週間はかかります。半信半疑でしたが、12/17金)中に試作品を製作し、12/18(土)10:00に宅配便で我々が宿泊しているホテルに2種類の試作品を到着させました。製品が完全に仕様を満足しているかどうかは、会社で計測・調査を実施しなければわかりませんが、見た感じではなかなかいい感じで試作品ができていました。12/15の夜にお願いして、12/17夜には出荷しているのですから、本当に驚きです。
 日本を良く知っている韓国の方のお話ですが、韓国の企業は大手企業といえども、全部を完全にわかって、製品を作っているのではなく、先ずスピードを優先して仕事をしているとのことです。問題がでれば、その時点で解決策を模索し、走りながら製品を開発していくとのことです。日本企業の場合は、完全にわからないと進めることをしないため、製品開発に時間がかかることが多いとのことです(体系的に物事が把握できているという点では良い)。このスピード感(仕事を受注したいという必死さ)が前述の中小企業にもあてはまっていると思いました。
 韓国式と日本式、どちらが良いかはわかりませんが、文化の違いだと私は思いました。スピードと決断力という点では、政治も含めて、日本も韓国に学ばなければいけないとつくづく思いました。