ばねの亜鉛メッキ後のクロメート処理について

 亜鉛めっきはめっきのままでは光沢や防錆効果に乏しいため、重クロム酸と硫酸の混合液に数秒~10秒浸漬することにより、めっき表面にクロム酸の被膜を生成させて耐食性を増加させるクロメート処理をするが通常です。
 
クロメート処理被膜は、含水性のため熱に弱く、120~150℃で被膜は結晶水を失って破壊されるので、ベーキングを行うときは、ベーキング後にクロメート処理をする事が必要とされています。
クロメート処理には光沢クロメート(ユニクロ)と有色クロメートが有ります。

光沢クロメート(ユニクロ)
光沢クロメート

有色クロメート
有色クロメート
 
 
クロメート液には、クロム公害の元凶といわれる6価クロムが含有されており、廃液処理には充分注意が必要である。現在、この有害物質である6価クロムを規制する対策が急がれており、3価クロメートに移行している。また、現在のところクロメート処理に代わる亜鉛めっきの耐食性強化法は他にないのが実情です。