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銅版画の世界
- 2010/04/19 13:00
- 投稿者: murakamiM
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大坪麻衣子 銅版画展 ー Le petit monde dans le coffret (箱の中の小さな世界) ― で、企画された銅版画を貼箱に仕上げるというコラボレーション企画。
私にとっては、未知の世界だった「銅版画」を貼箱に貼る初めての試みでした。
まず技術的なことでいうと、通常「銅版画」を刷る紙は200〜300kg(四六判)くらいの厚い紙を使います。
それは、銅版と紙をプレス機でプレスし、銅版にのっているインクを紙に深く浸透させるためです。
ところが、貼箱ではそんな厚い紙は貼れないため(通常は、四六判で70〜90kg程度)、今回は大坪さんにタント紙の70kgを使ってもらいまし た。
逆に、銅版画としてはかなり薄い紙のため、「刷る」のが難しかったようです。
また、いくら70kgの紙といえども銅版画は紙を一旦水に浸して乾燥させるので、通常の70kgの紙に比べて「堅く」なっており、おまけにプレスされてい
る部分が凹んでいるので、それをなるべく平坦になるように手を加えました。
普通に「貼箱」を作るようにはいきませんね。
しかし仕上がった「貼箱」は、天面に版画があるだけでなく側面にも回り込むようにデザインされているため、見事な「立体的な銅版画」になっていま す。
以前にも、デザイン 書道された半紙を工夫して「貼箱」に仕上げたことがありますが、普段「平面」が当り前のものが「立体」になるのは、また違った感覚です。
知人の女性が言った言葉ですが、「ちゃんと額装されて壁に掛かっていたりすると作家さんの「作品」だが、こうやって筆箱やポストカードボックスのよ うに日常で自分が使えるものになると、「作品」なのにすごく自分に近づいた気がする。」・・・と。
なるほど、そんなもんかな〜と思ってしまいました。
貼箱が「アート」にもなり、ライフスタイルの中にも溶け込んでくる小さな貼箱。
大坪麻衣子さんによる新作の銅版画3枚をセットにし、貼箱ととも楽しんでいただけます(限定版作品集、販売価格17,000円)。
宝石箱のような箱をあけて、そっと中をのぞいてみてください。
銅版画などのアート作品は額装して壁などに飾るのが一般的ですが、今回はそれを貼箱に直接貼ることで「貼箱」そのものがアート作品になっています。
それも「作品」として飾るだけでなくポストカード・ボックスとしても、普段の生活の中でお使いいただけます。
普通に使っていただくことで、「作家さんの作品」がより「自分へ近づいた」感じでしょうか?
そんな不思議な貼箱も含めて、大坪麻衣子さんの作品をご覧ください。
大坪 麻衣子 銅版画展
ー Le petit monde dans le coffret (箱の中の小さな世界) ―
どこか遠い遠い ところから望遠鏡で覗く先に見える、
小さな、しかし、そこはかとなく広がるような世界。
それが私たちの過ごす日々なのかもしれません。
日常のふとした場面に潜む、大人も子供も、時にそっと
のぞいてみたくなるような世界を感じてもらえる機会となりましたら幸いです。
銅版画の展示とともに、作品をほどこしたBOX入り版画集を発表致します。
2010年4月13日(火)〜 4月25日(日)
11:00〜19:00/日曜日〜17:00 月曜休廊
Y art Gallery (ワイアート・ギャラリー)
大阪市北区堂山町15-17 ACT3 1F
www.yart-gallery.co.jp
Tel.06-6311-5380
主要各線「梅田駅」から徒歩10分
地下鉄谷町線「中崎町駅」3番出口から徒歩3分
貼箱製作:村上紙器工業所 www.hakoya.biz
後援:塚本学院校友会 大阪芸術大学/大阪芸術大学短期大学部/大阪美術専門学校
★感性品質への「こだわり」オリジナルパッケージ(貼箱)企画・製造★
村上紙器工業所
手間をかけることは、「愛情」をかけること。
「愛情」をかけることが、私たちの仕事です。
感性品質とは、性能や効率だけではなく、「心地よい」「官能的」
「温もりがある」など、デザインや素材感を活かし、
人の”感性”に直接響く「魅力的品質」をいいます。
そんな”ゾクゾクするほどの美しさ”や”ワクワク感”のある貼箱を、
私たちはは作っていきたいと考えています。
そして、あなたの”名脇役”になりたい……。